関田山脈ウロコ板ツアー 2024/3/19

羽広山を起点に梨平峠、光ヶ原高原、関田山脈をウロコ板で周遊してきました。午前中は締まった雪の上に薄っすらと新雪が乗っかる好条件。稜線付近ではこれまた薄っすらと樹氷が着いており、樹氷の着いた灌木を縫いながら滑るのが気持ちよかったです。光ヶ原高原の方もあちこち散策したけど、滑って遊んで楽しいのは最上部の斜度があるところのみ。ただ、妙高連山を見ながら滑るロケーションは新鮮でした。一部を除いてウロコ板向けの山域ですね~。

  • 日程: 2024年3月19日(火)
  • 天気: 晴れのちくもり
  • メンバー: ひとり
  • 温泉: なし
  • 食事: なし
  • 登山口情報: 
  • 羽広山(8:20)
  • 梨平峠(10:05)
  • 光ヶ原高原(11:15~12:55)
  • 関田峠(13:45~14:00)
  • 羽広山(14:45)

直前の新雪は3センチほど

直前まで行先は悩みました。前日は街でも北風が吹き荒れ、山は風下に変な雪が溜まってそう。栂池BCも考えたけど、1人だし開けた山は控えておこう。天気も下り坂予報だし。ということで、久しぶりに羽広山からの山に、光ヶ原高原を加えた形でウロウロすることにしました。

安曇野から温井までは下道で2時間半ほど。飯山に入ったあたりから雪が見え始めますが、温井まで来ても新雪は3センチほど。しっかり積もってれば冬板の出番でしたが、これなら予定通りウロコ板ツアーだな。

羽広山からスタートです

羽広山からスタートです

雪が降る程度に冷えてるので、週末緩んだ下地は硬く締まってます。その上に3センチほどの新雪が乗っかってる状態。今滑ると気持ちいいのは間違いない。ちょっとだけ滑ろうかな~とも思ったけど、光ヶ原まで…となるとロスになるなとやめました。しかし、帰りはズブズブ雪でどうにもならなかったので、やっぱ少しでも滑っとくべきだったか…と後悔。

羽広山からの登りは灌木のヤブ、開けた畑、シュッとしたブナ林、またまた開けた畑、古いブナ林、稜線直下ではブナの大木…と標高低く、標高差も少ないわりに変化に飛んだ植生というか景色の移り変わりがおもしろいです。見慣れぬ角度からの鍋倉山もおもしろいし。

朝は思ったよりもよいお天気
堅い下地の上に薄っすら新雪 今滑ったら気持ちよさそう
山腹にクレーターが落ちたように見える鍋倉山
関田山脈北部の山並み
こちら側から見る鍋倉山は特徴のある形をしています
兄弟のようなブナ
中間部で顕著な尾根地形になる

梨平峠を最初の目的地としました

まずは梨平峠を目指しました。目的地は光ヶ原なので遠回りになります。でも、稜線歩きも少々…ということで、名の付く梨平峠を最初の目的地に。稜線近くなると薄っすらですが樹氷が着いてきます。樹氷があるとないとでは景色のメリハリが全然違います。欲を言えば、もう少し空が青かったらなあ…ってとこです。

関田山脈の主稜線が近くなるとブナも立派になりました
これを登り切ると主稜線
ここは雪が融けると池なのか湿原なのか…?
稜線に出ますと薄っすら樹氷となっています
今年は雪庇が小さいような
ここらへんが梨平峠かな
鍋倉山もちゃんと樹氷になってそうです

関田峠方面へは稜線通しで進みます

光ヶ原からの帰りは、稜線は巻いて戻れそう。なので、往きに稜線を辿っておきます。緩くて広い稜線上を関田峠の方に向けて滑ります。硬い下地に薄っすら新雪なので、シール着けたままでもよく滑って気持ちいいですね。樹氷の着いた灌木を縫って滑るのが気持ちよいです。

次の約1140mの台地状のピークまでシールを使いました。1140mのポコは広い雪原状になっています。ここでシールはずしました。次のピークはシール不要、光ヶ原からの帰りは車道を登ったので、これまたシール不要。となりの約1130mポコから光ヶ原に滑り込みます。まずは地形図に載ってる小さな池を目標に。そのあとグリーンパル光原荘へ。車道をショートカットするように下りていくと、光ヶ原高原の入り口。ここらまでは、わりと密に生えたブナの森、北面なのでガチガチでした。

青空に樹氷が映えます
約1140mの台地でシールをはずします このあと下山までウロコで行動できました
妙高方面が見えていますが、かなり空気は霞んでしまってます
鍋倉山とワタクシのスキー

光ヶ原牧場に滑り込みます

車道をまたいで牧場?に滑り込みます。はじめのうちは斜度があって、ロケーションも最高で気持ちよかった!でも、そのうち緩くなってターンしたら止まる~。シンボリックな赤と黄色の建物を過ぎたところで止まりました。雪は標高を落としたことで少し緩み、上に乗っかった新雪がベアリングの役目をしてくれました。ウロコじゃなければ更に板が走ったと思います。

グリーンパルにある池 スノーモービルの跡がたくさん
緑だからこれがグリーンパル光原荘か
グリーンパル光原荘より 光ヶ原高原と高田平野と妙高連山

光ヶ原高原は縦横無尽に散策してみますが・・・

せっかくなので牧場散策。ここの雪原は勝手に牧場と思い込んでたけど、実際のところはどうなんでしょ…?調べてみると、以前は牧場だったようですが、今はそうではないみたい。一帯を光ヶ原高原と呼ぶ観光地のようでした。ま、雪原の雰囲気は完全に牧場ですな。対岸の見えてる一番遠いところまで歩き、さらに高原センターに行ってみます。ここでのんびり休憩。

牧場まで下りてきました
ウロコを生かしてあちこち散策です
すっかり霞んでしまって残念無念
ここでゆっくり休んで戻ります

牧場の最上部で登ったり滑ったりして遊びます

帰りは滑ってきた尾根の南隣の尾根を目指し、車道にぶつかるところで車道を使って関田峠まで登ることとします。牧場の一番上のあたりの斜度が出てきたところで、定点カメラにして遊びます。せっかくウロコ板ですからね。長めの三脚を忘れたため、ザックを縦に置いて、その上にGoProを乗せるという原始的な形でした…。

戻る前に牧場最上部で登ったり滑ったり
ロケーション良好でした

関田峠へは車道を辿ります

車道歩き40分ほどで関田峠へ。すぐ下にある雪原に滑り込みます。雪のない時期は池なのか湿原なのか…?ここもスノーモービルの跡が縦横無尽にありました。今日は平日なのでいませんが、土日は鍋倉まで爆音が聞こえてきます。茶屋池にも立ち寄るつもりでしたが、だいぶ下におりるような感じで面倒だったのパス。

帰りは車道を辿って関田峠まで
車道より黒倉山の斜面
関田峠にある湿原?池?
真っすぐ下山せずに関田峠周辺も散策しておきました

下りルートは腐れ雪でボロボロ・・・

登ってきた尾根に戻ります。関田峠のすぐ近くのポコに登り、稜線上を滑っていきます。1140mポコは東側が穏やかな地形なので巻いていけました。横着して早めにトラバースすると、小さな沢にはまります。登ってきた尾根は、登りの時とは打って変わってグサグサ雪に。板は走らないわ、埋まってターンできないわ…で大変でした。空は完全に曇り空になり、気分的には完全に消化試合でした。何はともあれ無事下山。


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