金峰山、国師ヶ岳、北奥千丈岳 大弛峠から 2023/7/2

大弛峠起点で金峰山、そして北奥千丈岳&国師ヶ岳に登ってきました。登山口であります大弛峠が既に2365m。一番高い北奥千丈岳が2601m。単純な標高差は250mもないので楽勝感ありますが、なんだかんだアップダウンもありーので、後半は疲れてゲッソリモードとなりました。でもでも、梅雨の晴れ間、しかも澄んだ青空の広がる登山日和で、奥秩父の一番高い部分を満喫です。やっぱ百名山だけあってか、金峰山が一番良かったなあ…。

  • 日程: 2023年7月2日(日)
  • 天気: 晴れ
  • メンバー: T世
  • 温泉: 蔦の湯 富士見の道の駅併設 物味湯産手形利用
  • 食事: 六角堂 甲府市にある長浜ラーメン
  • 登山口情報: 正規の駐車場はすぐ満車になるが路駐黙認?でなんとかはなる ハエの多いトイレ
コースタイム
  • 大弛峠(7:15)
  • 朝日岳(8:10)
  • 金峰山(9:00~10:05)
  • 朝日岳(10:45)
  • 大弛峠(11:25~35)
  • 北奥千丈岳(12:25~30)
  • 国師ヶ岳(12:30~50)
  • 大弛峠(13:25)

核心は大弛峠の駐車場

このルートの核心は駐車場。お手軽なだけあって人が集中します。関東にも近いし。大弛峠の駐車場のキャパも多くないだけに、前夜のうちから正規の駐車場は満車となります。ただ、正規の駐車場に停められなくても、路駐でなんとかなるとみたい。実際のところ、来ると言ったら山の人か峠マニアくらい。仕事や生活の場ではないので、路駐もしやすいのかな…といったところです。

今日は4時頃に出て7時前大弛峠に到着。もちろん正規の駐車場は満車で、川上村側に路駐の列が伸びていました。軽の利を生かしてボチボチのところに停めることができてひと安心です。

大弛峠は朝日岳と国師ヶ岳の間の鞍部にあります。標高は2365m。マイカーで登れる場所としては、富士スバルラインの次になる2番目の高さだそうな。ちなみに、マイカー以外だと乗鞍の畳平で、ダントツの2761m。峠の名の付く車道としては日本一高いってことになるらしいです。

大弛峠の駐車場は満車だったので、信州側に下って広いところに駐車

先に朝日岳、金峰山方面へ

大弛峠から西に進むと金峰山、東に進むと国師ヶ岳&北奥千丈岳。先に行程の長い金峰山に登りましょう。朝なので西に向かって歩くのが、太陽の向き的にも正解でしょう。しばらくは奥秩父らしい?針葉樹の森。一気に高度を上げます。ところどころ立ち枯れ帯があります。明るくなって、立ち枯れの隙間から富士山が見えたり。

朝日岳の手前で露岩帯。ここの展望が良かったですね~。もちろん他にも展望の良い場所がたくさんありましたが、本日一発目の展望地なので感動もひとしおでした。再び針葉樹の森になってしばらく登って朝日岳。朝日岳は片面を針葉樹の灌木に覆われてますが、富士山の見える南側に開けてました。ま、富士山が見えるということでポイント高いです。山頂から頂稜歩いて西端まで行くと、これから歩く金峰山への山並みが一望できました。結構アップダウンがあるように見えるなあ…。

はじめは奥秩父らしい?針葉樹の森の中を歩きます
ところどころ立ち枯れ地帯がある
立ち枯れの木の隙間から富士山
朝日岳の山頂 微妙に樹林帯
朝日岳頂稜の西端は眺めヨシ! これから辿る金峰山までの山並みが一望できます

金峰山の東肩にあたるところがロケーション最高!

朝日岳からは短いけど急坂を下ります。そのあとはダラダラと下って登っていきます。鉄山は北側を巻いてくれたので助かりました。ひと登りで金峰山頂稜の東の肩に登り上げます。視界不良の針葉樹の森から、一転ここは北アルプスかと思わせる森林限界上に飛び出しました。スッキリ爽快な眺めであります!八ヶ岳や瑞牆山、小川山などがよーく見えます。

この東側の肩から山頂までの道も北アルプスかと思わせる素晴らしいロケーション。岩が花崗岩なのも明るさが増しますね。写真撮ったり動画撮ったりしながら、のんびりと山頂の方に向かいます。

金峰山の肩で一気に開ける 八ヶ岳と手前には瑞牆山
左の大きいのは小川山 廻り目平の岩峰群も
岩が折り重なったところを行く
肩から山頂への道が気持ちよい!
八ヶ岳や瑞牆山がよく見える
富士山も!

金峰山はさすが百名山に選ばれてるだけあります!

岩峰群を乗越すと五丈岩が見えて参ります。この乗越した岩のあたりが金峰山の山頂であります2599m地点のようです。とりあえず五丈岩に近付いて、程よいところで落ち着くとします。それにしても五丈岩には誰も登ってないなあ…。こんなに人がいるのに。すると、『五丈岩は登ってはいけない…』等々、周囲から複数の声が聞こえてきます。登ろうとしてたのに、その声を聞くと躊躇しますね…。

金峰山の山頂付近より五丈岩
五丈岩には誰も登ってないなあ…
五丈岩と富士山の絵
八ヶ岳と瑞牆山

五丈岩に登ることは厳禁。。。とのこと

五丈岩の南側に行ってみると、『お知らせ』ということで、金櫻神社の看板がありました。写真の通りの文言です。前はこんなのなかったよなあ…。金峰山に来るたびに五丈岩に登ってましたし。家に帰ってから調べてみると、この看板は2021年7月に設置されたとのこと。ちょうど2年前ですな。他にも五丈岩には登っちゃいけない…的な記事がたくさんありました。知らなかった…。恐らく、事故が多発したか、オーバーユース的な何か困った事が多発したんではないかと推測されます。五丈岩のてっぺんからの景色は高度感あって素晴らしかったのに、ちょっと残念であります。

五丈岩に誰も登ってなくて不思議と思ってたら…
五丈岩を別角度から
歩いてきた方 真ん中が朝日岳
一応最高点にあった標柱を

いったん大弛峠に戻ります

小1時間いた金峰山を後にします。大きな登り返しは朝日岳のみですが、気持ちは下山モードなのでそれなりにしんどいです。さっき通ってきたばっかりなので新鮮味に欠けるというか、飽きますもんね~。往きは感動した朝日岳下の露岩も、金峰山からの景色を1時間も堪能した後では、もう消化試合の感はぬぐえませんな。

金峰山を後にします
肩までは爽快な縦走路

2回戦は北奥千丈岳と国師ヶ岳

いったん大弛峠に戻ってきます。まあ普通なら無事下山なのですが、今回に限っては通過点。今度は反対側へと登っていきます。大弛峠の東側にある国師ヶ岳と北奥千丈岳に登りにいきます。ほんの少し登ったところに大弛小屋がありました。テン場もあった。

いったん大弛峠に戻ってきてます
そして、北奥千丈岳と国師ヶ岳へ
大弛小屋

登りは階段地獄だが『夢の庭園』

大弛小屋から先は木道と階段が登山道の大半を占めます。一見、整備された登山道ですが、金峰山まで往復してきた後の足に階段は拷問です。しばらくで分岐。『夢の庭園』とそうでない道と分かれます。夢の庭園は丈の低い針葉樹と岩が混じる山復の中を木道と階段がめぐらされています。振り返る景色がよかったです。…ということは、夢の庭園は下りに使うべきです。そう思って、下りも夢の庭園を通りました。

こちら側の道は木道や階段がやたら整備されている
平らなところはいいけど、急な階段の連続は太ももに堪えます
夢の庭園経由で登りますが、ここは下りながらの方が景色良いです
さっき歩いてきた金峰山から朝日岳にかけて
階段でヨレヨレになってます

奥秩父最高峰であります北奥千丈岳

眺めの良いピークに着いたと思ったら、そこは前国師。その先に分岐があります。北奥千丈岳と国師ヶ岳の分岐。先に北奥千丈岳へ。ダラダラと歩いて行くと急に岩場が出てきて、そこに北奥千丈岳の看板がありました。先には踏み跡があり、最高点と思われる岩峰。ここが奥秩父の最高点かな。岩場は開けてるのは西側のみでしたが、さっき歩いた金峰山への山並みが一望です。岩がゴロゴロしてて居心地良さそうな山頂でした。

前国師から北奥千丈岳が見える
北奥千丈岳の最高地点かな?
北奥千丈岳の山頂標柱のあるところは西に開けてて展望が良い

日本三百名山の国師ヶ岳

続きましては国師ヶ岳。北奥千丈岳より9m低いです。金峰山とは7mの差。ここら辺はホントどんぐりの背比べだな~。なのですが、金峰山の山頂付近は北アルプスを思わせる明るい稜線。対して国師ヶ岳や北奥千丈岳は山頂まで針葉樹が迫る明るくない山頂でした。この差は何なのかなあ…?冬の気候が金峰山の方が厳しい?距離的にはちょっとの差ですけど。そこらへん、ハッキリした理由はわかりませんな。

国師ヶ岳の方がパッとしない山頂でした

夢の庭園は下りながらの景色がよかった

ってことで下山開始。ヘロヘロになりながら登った階段、下りは快調です。分岐で再び夢の庭園へ。通ってない方に行く選択肢もあったけど、やっぱ下りながらの夢の庭園の景色を見たいという思いが強かったです。そんなこんなで無事下山であります。このルート、めっちゃ素晴らしいって感じではないけど、5年に1回くらいは来てもいいかな~。ということは、死ぬまでにあと1回来れるかどうか…。

帰りも夢の庭園経由で ちょっと曇ったけど下りながらの展望抜群!

本日の下山後ラーメンと温泉

下山後ラーメンは甲府市にある六角堂。長浜ラーメンのお店です。甲府にしては希少な通し営業のラーメン屋。登山の後だとお昼の時間には間に合わず、かといって夕方の時間には早すぎる。中途半端なんです。通し営業はホント助かります。お味の方は自分にはちょっと濃厚だったかな…。美味しかったけど、後半苦しくなりました。スープ好きなワタクシとしては、濃くて飲めないのでポイント低めかな~

下山後温泉は長野県に入るまで引っ張って、物味湯産手形利用で蔦の湯です。

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