ムーミン谷のチングルマに間に合ってよかった!チングルマは花が咲いてる時間は短いけど、雪融けのタイミングで順々に咲いていきます。なので、見れる期間はそこそこあります。今回は最終版のチングルマだったかも…です。秋田駒ヶ岳はこのムーミン谷が有名です。花はもちろんのことロケーションが素晴らしです。他にも大焼砂のコマクサ&タカネスミレもまだフレッシュだったし、あちこちの斜面を黄色く染めてたミヤマダイコンソウも凄かったです。近くに欲しい山の一つがこの秋田駒ヶ岳であります。
- 日程: 2024年6月29日(土)
- 天気: 晴れのち時々くもり
- メンバー: T世
- 温泉: あったか山温泉
- 食事: 長寿軒 湯沢市ラーメン
- 登山口情報: 国見温泉の駐車場は6時でほぼ満車 トイレあり
6月の最終週は金曜休みにして3日間で東北予定。しかし、土曜日の予報が悪くて、東北行きはあきらめてました。ところが、金曜の朝になって急転直下の晴れ予報に!急きょ行くことにします。お昼過ぎに出発。今日は移動のみ。今日も天気がよかったので勿体なかったです。後の祭りですが…。
国見温泉の駐車場はこの時期どんなんだろう?
前日は由利本荘の道の駅大内まで進んで車中泊。暑い時期になってきて車の中で寝るのも厳しくなってきました。4時に起きて、国見温泉6時を目指します。この時期の国見温泉の駐車場事情などうなんでしょ…?最悪どこかには停めれるだろうけど、できれば正規の駐車スペースに停めたいところです。で結果、6時着で上の便所のある広い場所は満車。少し下の路肩スペースがあとわずか。その、あとわずかに停めることができました。その時によるんでしょうが、6時前には着いておきたいですね。
国見温泉から横長根へ
天気の方は薄雲が少しあるものの、まあまあ晴れ。晴れてくれないと頑張って来た意味がありません。登山口から急斜面を一段登ると、緩いブナの森に。ダラダラと登っていきます。花もチラホラ咲いてますが、どこにでもある山地の花がメインです。外輪の稜線直下で急になります。擬木で作られた階段は滑って歩きにくいです。
横長根から外輪の稜線歩き
国見温泉から45分ほどで外輪の一角であります横長根へ。ここからは外輪の稜線を辿ります。稜線は灌木帯ですが、前半は丈の高めの灌木で視界はほとんどナシ。灌木の中は空気がこもるのか蒸し暑いです。登るにつれて低くなって、登るにつれ展望が開けていきます。花もだんだんと高山植物っぽいのが増えていきました。
ここも約45分ほどでムーミン谷の分岐へ。国見温泉-横長根-ムーミン谷分岐がそれぞれ約45分ってのはありがたい。飽きる前に着いちゃいますからね。分岐を真っすぐ進むと、コマクサやタカネスミレの咲く大焼砂。左に折れるとチングルマが咲いてるはずのムーミン谷。晴れてるうちに先に目当てのムーミン谷を歩いておきましょう。
ムーミン谷へのトラバース
稜線から離れて火山礫?の斜面をトラバースしてムーミン谷の方へ。このトラバースする斜面をスキーで滑ったことがあります。適度な斜度の一枚バーンで快適でした。火山礫にはコマクサが咲いてます。まだまだフレッシュなやつが残ってますね。
ムーミン谷のチングルマは終盤戦か
火山礫の道からヤブっぽいところを乗っ越すとムーミン谷の入り口。出た瞬間に、わぁーー!!ってなります。チングルマが満開であります!来てよかった!写真に動画に撮影が忙しい。忙しいというよりか、楽しいです。ちょっと進んで、また戻って撮りなおしたりとかしてました。他の皆さんも同じような感じで、チングルマがきれいなところは滞留時間が長いです。
ムーミン谷の入口(出口?)から駒池までの間が、濃淡はありますがチングルマが見ごろ。そこから上はあまり咲いてませんでした。はじめにも書きましたが、チングルマは雪の融けたところから咲いていきます。早く融けたところは早く咲き、雪が残るところは遅くに咲きます。この冬は雪が少なかったので、全部咲き終わってるんじゃないかと心配してました。
チングルマに並んで個人的に好みなのがエゾツツジ。咲いてるのもキレイだけど、咲きかけのツボミが可愛いです。咲いてるのとツボミが同時に付いてるのが最高ですね!エゾツツジの見頃はまだまだこれからです。あと、ヒナザクラは少ししか見なかったので、すでに終わりかけかもです。他にも咲いてはいますが、個人的な主役はこの3種かなと。
本日の花ラインナップ
秋田駒はムーミン谷のチングルマが最も特徴的、その次に大焼砂のコマクサとタカネスミレ。世に知れてるのはこの2つですが、今日はタイミング的なこともあるかもしれませんが、ミヤマダイコンソウがすごかったです。とにかく斜面一面ミヤマダイコンソウ。あと、個人的に好きなのはエゾツツジ。鮮やかなピンクで高山植物っぽく咲きます。ツボミがとにかくカワイイ。
初めての女岳へ
今回の秋田駒を調べてたところ、女岳に登山道の表示があるのをみつけました。以前はなかったです。いつも噴気が出てるので、登れないもんだと思ってました。せっかくなので登りましょう。分岐を五百羅漢の方に進みます。あまり手入れが入らないのか、やや荒れ気味です。歩く分にはノープロブレムです。
女岳への分岐は道案内はないです。踏み跡は錯綜してます。錯綜してますが、女岳の方向に進みさえすれば、どの踏み跡でも大丈夫そう。早く取り付くか、そうでないかだけ。全部通過すれば五百羅漢に行っちゃいますが…。
女岳はこんもりとした一つの山かなと思ってました。しかし、登ってみると小さな火口があちこちにありました。その火口の縁を縫うように、上手く周遊する踏み跡が付けられています。山腹にはたくさん花が咲いてましたが、山頂部は荒涼とした世界。一部の花が咲くのみ。残念だったのは、ちょうど真上に雲が居座ってしまって、女岳にいる間はずっと日陰だったこと。荒涼としてるだけに、太陽が当たらないと暗くて寂しい感じになっちゃいます。そんなに苦労せずに登れるので、晴れてる時にまた登りたいです。
五百羅漢へトラバース
コルまで下って五百羅漢までトラバース。そこから男岳まで約200mの登り。結構急で大変なのですが、景色も花もよかったので気が紛れます。とくに、ミヤマダイコンソウが凄かった!斜面が黄色く見えるほどの密度で咲いてました。やや大げさではありますが…。上から眺める女岳や小岳の地形も興味深かったです。
久しぶりの男岳です
男岳まではわりと少なめだった登山者、男岳の山頂は賑やかでした。横岳や阿弥陀池の方からピストンで登りに来る人が多いんだと思われます。今日は男岳と女岳に登りました。で、その子供という意味なのか、小岳があります。そして、男女岳という謎な山があります。雌雄同体か?秋田駒の最高峰ですが、前回のスキーでも登ってるので今日はパスしときます。
阿弥陀池も秋田駒のメインアトラクション
阿弥陀池に下ります。阿弥陀池避難小屋まで行って休憩です。休憩してる間に少しくらいは晴れ間も出てくれるだろうと期待。しかし、惜しい場面はありましたが、一度も日が差すことなく阿弥陀池タイムは終了です。最後の悪あがきでもう一周してみたけど、ダメでした。池もやっぱ日が当たらないとね~。阿弥陀池周辺の花はタイミング的なもんか、やや少なめな印象でありました。
大焼砂のコマクサとタカネスミレ
阿弥陀池を後に横岳へ。そして最後のアトラクションであります大焼砂。大焼砂は地熱があって、3月にスキーで来た時には雪が着いていませんでした。ここにコマクサとタカネスミレが咲きます。コマクサは斜面一面に咲いてて、まだフレッシュなのが中心。タカネスミレの方は前に来た時よりも花の数が少なかったです。もう終盤戦?まだこれから?大焼砂の下りは景色も花も素晴らしく、コースタイムを大幅にオーバーであります。大焼砂の区間はずっと晴れてくれました。今なら阿弥陀池も晴れてます…。
ムーミン谷分岐からは消化試合で下山モード
大焼砂のよいところはムーミン谷の分岐まで。その先は灌木帯へと入っていきます。登りの時は徐々に開けてきて気持ちも高まっていきますが、下りはもう消化試合。完全下山モードであります。登りが40分-40分だったところ、下りは25分-25分でした。下りもウンザリする前に終わるのでありがたい限りでございます。そんなこんなで無事下山であります。とっても良かったです!
帰り道で見たところ、路駐の列はヘアピンの手前まで伸びてました。そして、ヘアピンの下にある林道分岐の広いところにも数台ありました。ここまで下だとしんどいので、やっぱ6時着ってもんかな。
本日の下山後温泉とラーメン
明日の予報を確認して、明日は月山へ行くことに。最近よく使ってるみずほの里ロード。田沢湖の先から横手市街まで続く広域農道です。何か所か右折左折はあるけど信号はほとんどなくて快適に走れます。このみずほの里ロードから少し立ち寄る形で、本日の下山後温泉であります『あったか山』へ。座敷が15時で終了しててガッカリ…。車中泊の時は身体を伸ばしたいんですが…。
下山後ラーメンは湯沢市街地にある『長寿軒』へ。ここは2回目です。定番化するほどの店ではないんですが、通し営業なので重宝します。あと、撮影禁止なのがなあ…。ですので、写真は外からの暖簾のみ。
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