2024年GWも終盤に差し掛かってきました。鳥海や月山方面も予定はしているのですが、どうも八甲田と八幡平で終わりそうです。今日も八幡平エリア。樹海ラインから諸桧岳と前諸桧に行ってきました。このルートは今回はとくに予定してませんでした。というのも、昨日登った嶮岨森から前諸桧を見て、カッコイイ山で登ってみたいなあと思って、急きょ行くことにしたからであります。
まあ、急きょ行ってみて、想像してたのと違ったり、想像もしてなかったところに良いところがあったり…。アタリがあればハズレもあり。行ったことないとこに行くのは楽しいです。
- 日程: 2024年5月4日(土)
- 天気: 晴れ
- メンバー: T世
- 温泉: ユートランド姫神 600円(JAF割で550円)
- 食事: むら重 生ラム定食とラーメン
- 登山口情報: 樹海ラインの小さなスペース
今日も樹海ラインからのスタートです
前日の嶮岨森から下山した足で、前諸桧への入山口と駐車場所をリサーチ。樹海ラインは道路からいきなり壁になってるところが多いです。なので、取り付きが楽な場所、さらにはその近辺に駐車スペースが必要となってきます。一往復してあれこれ考えて目星をつけておきました。スペースは1台分しかないけど、前諸桧に競合があるとは思えないので、恐らく大丈夫でしょう。
前日は西根の道の駅。今回だけでもう3泊目です。しかも毎回同じ場所に停めてます。アスピーテラインと樹海ラインの開通時間は朝8時半。目覚ましをかけてなくても5時頃には目が覚めるので、朝の時間は余裕がありすぎるほどです。7時半過ぎに出発。8時過ぎに松川温泉に到着。先客は5台くらいと少ないです。アスピーテラインの方は多分長蛇の列。
心配していた雪不足は取り越し苦労
樹海ラインスタートの山はオオシラビソの森と相場が決まっています。あ、畚岳は違うか…。今日のルートは樹海ラインからの取り付き部は緩いんですが、地図を見ると中段に急斜面があります。斜度的にそれほど急ではないけど、ちゃんと雪が着いてるのか心配。実際のところオオシラビソの森が続ていててノープロブレムでした。急斜面の後半はダケカンバ帯となり、右手上に疎林斜面が伸びていました。帰りはここを滑るのがいいかなあ…。
急斜面が終わると、今度はめっちゃ緩斜面になります。この緩斜面は稜線から続いています。昨日の嶮岨森はすぐお隣の山だけど、稜線から100mはめっちゃ急斜面です。お隣の山なのに、まるで逆なのが面白い。
山頂の前に石沼を観光
諸桧岳に登る前に諸桧岳と前諸桧のコルにある石沼に立ち寄りました。観光です。きのうの鏡沼もそうでしたが、池の縁を残してすべて融けています。昨年もほぼ同じような状態でした。今年も昨年も雪が少ない年ですが、例年の残雪具合ならすべて埋まってるんだろうか…。石沼を一周して、いいとこで休憩しておきます。
先に諸桧岳に登ります
石沼から諸桧岳に向かいます。ずっとめっちゃ緩斜面。そんな中でも少しでも滑れそうなところを探す意味で、稜線上ではなく稜線下をトラバースするように登りました。トラバースの甲斐なく、滑りよさそうな斜面はみつからず…。開けた斜面はあっても、如何せん斜度が緩すぎます。諸桧岳に滑りを求めること自体が無意味。地図アプリを見ながら諸桧岳の山頂の特定を試みましたが、わかりませんでした。三角点は埋まってるにしても看板くらいはあるかなーと。
諸桧岳と前諸桧では正反対の地形です
さて、滑りますが、滑りません。斜度が緩々なうえに、このGW東北各地で猛威を振るっている謎の黒いベタベタ成分の影響をモロ受けてます。まあここはベタ付きがなくてもたいして滑らないので…。コルまで下ってから前諸桧への登り。緩々だったのが急に斜度が立ってきました。稜線の東側は無木立急斜面。嶮岨森とそっくりです。山名は前諸桧ということで諸桧岳の仲間ですが、地形的には嶮岨森と仲間のようです。北嶮岨とでも呼びたいくらいです。
前諸桧からはクラックと縦溝で滑りは修行
ここも例にもれず、稜線下の斜面は縦溝とクラックが発達しております。八甲田もそうだったし、秋田焼山もそうだったし、今年は縦溝とクラックが激しいです。東面に滑り込むには山頂真下からと、あとはだいぶ石沼の方に下ってからしか入れませんでした。滑り始めてからも、途中右から左からクラックが入ってます。それらを避けるように滑るので、変な跡になってしまいました。滑るには縦溝がしんどいなあ…。
急斜面が終わると平坦地。カール底のような地形です。形の良いダケカンバが点々と生えてて風光明媚なところです。風もなく穏やかなのでここで大休止としました。休んでると、なにやら大勢の人が登ったり滑ったりしてるのが見えました。登りの時にあったダケカンバの疎林斜面で遊んでるようです。
カンバの疎林斜面ではテレマークのレッスンをやっていました
ウチらもそこの斜面を滑りつつ下山する予定だったので行ってみます。するとテレマークのレッスンをやってました。全部で6人くらいいたのかな…?この疎林斜面も他と同様に縦溝があったんですが、6人の方が繰り返し滑っててならされてます。そこを滑らせてもらいます。ギャラリーの視線を感じつつも、本日一番の快適な滑りができました。今日は(も)ロクに滑れてなかったですからね。短い1本でも気持ちよく滑れるのと、まったく滑れないとでは雲泥の差であります。よかったよかった。あとはオオシラビソの森の中を滑ると、あっという間に樹海ラインに出て無事下山であります。
諸桧岳と前諸桧は緩急対称的な山でした。諸桧岳は緩すぎて可能性を感じません。前諸桧はちょっと急ですが、周辺を探れば楽しいルートどりができるかも…という可能性を感じました。次回があるとすれば、諸桧岳は行かずに前諸桧を中心に遊ぶのがよいと思ったのでした。
本日の下山後温泉とラーメン
本日の下山後温泉もユートランド姫神。このGWはこれで4度目です。今日も汗を流した後は座敷で寝転がります。4日間でいったい何時間この座敷で寝転がったことか…?6時間くらいいってるか?
下山後ラーメン&羊はむら重へ。西根も4泊目になります。西根近辺での食べ処を探そうということで、ちくりんとラーメンショップに行ったけど、今のところむら重の一択であります。ま、普通は西根に4泊もすることはないだろうから、むら重が一つあれば十分なはずです。あとは物足りなければ盛岡市街まで足を伸ばせばよいだけの話。
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