御嶽山 三ノ池のドラゴンアイ解体中 2024/6/1

三ノ池のドラゴンアイが良かったというウワサが耳に入り、1週間経過後ではありますが行ってみました。結果、ドラゴンアイの残骸が三ノ池に浮かんでたっていう状態でした。これはこれで面白い景色でよかったと思います。ドラゴンアイがあろうがなかろうが、御嶽山の三ノ池というところはロケーション抜群であります。二ノ池やサイノ河原もよかったです。

ドラゴンアイの記録を見てますと、濁河温泉から登る人が圧倒的に多いです。登り切ったところが五の池山荘で、ドラゴンアイの三ノ池もそこからすぐ。まあ、みなさんドラゴンアイが目的なので当然ですわな。しかし、ウチからだと濁河温泉は遠い…。黒沢口も遠いのでたいして変わらないという話もあるけど、岐阜県に入って御嶽山の反対側まで回り込むというのに抵抗があって、今回は黒沢口からとしました。せっかくなので、剣ヶ峰や二ノ池も回ってみたいですしね。山を歩く時間はだいぶ長くなるけど、良いところを長く歩けるわけですので…。

  • 日程: 2024年6月1日(土)
  • 天気: 晴れ時々くもり
  • メンバー: T世
  • 温泉: 二本木温泉 物味湯産手形利用
  • 食事: 金太郎 松本市ラーメン
  • 登山口情報: 中の湯登山口は空いてました トイレは閉鎖中
  • 黒沢口 中の湯登山口(5:50)
  • 八合目(7:25~30)
  • 白竜避難小屋(9:20~40)
  • 五の池小屋(10:05~20)
  • 三ノ池散策(10:20~12:40)
  • 白竜避難小屋(13:15)
  • 二ノ池小屋(13:35)
  • 八合目(14:40~50)
  • 中の湯登山口(16:00)

中の湯登山口の駐車場はガラガラでした

頑張っては3時に早起きして、2時間ちょっとで登山口。6時前に出発できました。朝はまだ曇りかと思いきや、道中からはスッキリ晴れた御嶽山が望めます。シーズンになると早朝から満車になる中の湯の駐車場ですが、今日はポツポツ程度でした。開山祭もまだでシーズンオフ扱いのようですね。

中の湯登山口 空いていたけどトイレがまだ閉鎖されてました

八合目までは単調な道で飽きてくる

昨日はまとまった雨が降りました。その影響で水たまりが多い。とくに木の階段?は間に水が溜まってて、フランス式階段工のような状態になってました。履いてる靴は防水じゃないので、水に浸からないように気を遣いましたねえ…。登山口から女人堂のある八合目までは単調な登り。森の雰囲気は悪くはないけど、単調で飽きてきます。

八合目まで単調なのは仕方ないけど、仕方なくないのは天気。歩き始めはほぼ快晴だったのが、なんだか雲が増えてきました。太陽が雲に隠れる時間が時間と共に長くなってきたような…。予報では逆に雲が減る方向なのに。曇ったドラゴンアイはきっとパッとしないことでしょう。

雰囲気は悪くないが単調な登りが続きます
八合目までは黙々と登るのみ

八合目で森林限界上に出て一気に開けます

八合目まで登ってくると同時に展望が開けます。森林限界上に出たって感じですね。乗鞍岳が近いです。その向こうには北アルプスも。乗鞍や北アルプスは見るからに快晴です!これから登る御嶽山は見えてはいるけど、太陽は当たっていません。ちょうど御嶽山を境に、北側は晴れ、南側は薄い雲に覆われてます。このあとこの雲が増殖するのか衰退するのか…?大問題であります。

その大問題はどうなったかと言うと、雲が一番厚かったのは八合目からしばらくの間。そのあと徐々に薄くなっていきます。石室山荘に登る頃には、太陽が照ってる時間が大半となりました。とりあえずホッとひと安心です。あとは山にかかる雲が出てこないことを祈るのみであります。八合目からの登りは傾斜が増してくるけど、展望がよいので苦になりません。雪が出てきたりと、変化もありますし。

八合目まで登ってきました
八合目で森林限界の上に出て一気に展望が開けます
ただ、雲が多くなってきて陰る時間が長くなった 乗鞍岳
この雲が太陽を隠してしまう
展望が開けたかと思ったらハイマツのトンネルで展望再びナシに
ハイマツのトンネルの出口からはもう遮るものはない
左の雪のラインはまだまだ滑れそうでした
石室山荘
残雪シーズンも終盤戦な様相
石室山荘の下には残雪あり
石室山荘は営業してなくて石垣の縁を回り込む

剣ヶ峰への道は規制中でロープが張ってあった

九合目を超えて御嶽山の稜線?に登り上げました。最初の分岐を黒沢十字路の方へ。その黒沢十字路、剣ヶ峰方面はロープが張ってあって通行止め。7月までは規制されてるようです。かなり厳重な感じでした。山頂に向かってる足跡もなかったです。かつての大惨事があるので、管理する方が手堅くいくのも理解できます。登る側としても、普通のロープよりも越えるのに躊躇するロープな気がします。

見えてるところが黒沢十字路
黒沢十字路から剣ヶ峰方面は規制がかかってて入れません

全面灰色の二ノ池を見て複雑な気持ちに…

ということで、二ノ池方面へ。二ノ池は噴火前はきれいな明るいエメラルドグリーンでした。噴火後しばらくは火山灰の泥に覆われながらも、一部エメラルドグリーンが残っていました。しかし、5年くらい前に行った時は、すでに全面灰色になってました。そして、今現在も変わらず全面灰色。この先、エメラルドグリーンに戻る日がくるんでしょうか…。来てほしい!

二ノ池小屋に向かいます
二ノ池は薄く雪に覆われてました
かつてはエメラルドグリーンだった二ノ池なのですが…

二ノ池小屋から賽の河原、白竜避難小屋へ

二ノ池からダラダラと下ってサイノ河原。一般的な賽の河原は不気味なところが多いですが、御嶽山のサイノ河原は広々とした明るいロケーション。ま、晴れてるってのが大きいですけど。サイノ河原からは逆にダラダラと登っていって、摩利支天山の一角を目指すことになります。摩利支天山の少し手前に白竜避難小屋があります。そこの稜線から東側を見下ろすと、ジャカジャン!って感じで三ノ池のお目見えです。

二ノ池小屋からサイノ河原へと緩く下ります
下るとしばらくで二ノ池小屋の新館
サイノ河原へと下ります
サイノ河原はとっても雰囲気のよいところ
サイノ河原のど真ん中かな~
白竜避難小屋のとこから見えてくる三ノ池
振り返るとサイノ河原と剣ヶ峰
真ん中のが継母岳か?

摩利支天山の分岐から先は一気に人が増えました

白竜避難小屋のあたりから摩利支天山を巻く道はロープが張ってありました。わりと急な雪の斜面のトラバースがあるので、一般的には厳しいだろうなって感じ。でも、楽を考えてこの巻き道を使わないのがよいです。摩利支天山から五の池小屋に向けて下るロケーションが素晴らしいです。歩いてる尾根の左に五ノ池、右には三ノ池。そして、その先には継子岳。この景色は見ないと損に思います。帰りはアリですが。

摩利支天山からの下りを境に人が激増です。濁河温泉から登ってきた人たちですね。濁河温泉からだと摩利支天山~三ノ池~継子岳が守備範囲のようです。摩利支天山より剣ヶ峰方面に行く人はかなりの少数でしょう。

摩利支天乗越から五の池小屋に下る道は展望が素晴らしかった
五の池小屋と奥の山は継子岳
五の池小屋と五ノ池と継子岳

五の池小屋は大盛況でした

五の池小屋まで下りると賑やかですね~。黒山の人だかりとまでは言いませんが、二ノ池小屋と比べると雲泥の差。まあ、二ノ池小屋はまだ営業してませんけど…。五ノ池に面したところには、リクライニングチェア?や畳敷のコーナーがあって、みなさん気持ちよさそうに寝転がっていました。これを目的に登ってくる人もいるんじゃないかと思えるほどです。

五の池小屋のとこから三ノ池はもう眼下に見えるという状態。ドラゴンアイというには無理があり過ぎです。瞳の部分の残骸が池に浮かんでいます。今週は大雨が降ったりして、一気に雪融けが進んだかもしれません。雪の部分が減ったとしても、水が青くてキレイです。ドラゴンアイにこだわらなければ、雪と水が半々くらいが一番キレイなのかも…?と感じました。

三ノ池は既にドラゴンアイではない
池の縁には絶えず人がいました
五の池小屋は賑わっていました
寛いでる人が多かったです

三ノ池を反時計回りで周回します

五の池小屋でのんびりしてる間に、嫌な感じの雲が湧き始めます。剣ヶ峰の東側には山を隠す雲も出始めてきました。五ノ池をきれいに見るには、太陽と青空は必須です。とりあえず、三ノ池を一周しましょう。反時計回りで回ることにしました。

五の池小屋から雪の斜面をトラバース。こけたら結構滑っていきそうです。足跡はバッチリなのですが、雪が緩くて時々ズルっとなります。ストック持ってればだいぶ楽だったかな。でも、ここ以外は邪魔だしな。このトラバース道は白竜避難小屋に続く道。で、途中から三ノ池に下りる格好です。かなり登ってから下るので損した気分。

三ノ池の南端に下り着きます。ここには鳥居やら仏像?もあります。上の方から見ると神秘的な濃いブルーなのですが、畔まで下りてしまうとただのきれいな水。雪もほとんど残ってないので、ドラゴンアイとは無縁のただの池って感じです。

三ノ池を反時計回りで一周します
三ノ池の南側の畔
ここらへんドラゴンアイっぽさは全くないけど、それなりにキレイです
こちら側は川みたいな雰囲気ですね~

対岸から見下ろす三ノ池が一番キレイだったかも

畔から対岸へ。徐々に高度を上げると三ノ池を見下ろせるようになり、再び神秘的な濃いブルーに。ドラゴンアイの残骸も見えてきて、感動的な景色になってきます。池の縁の道は、いたるところで三ノ池が見下ろせるようになってます。そのたびに池を見下ろすのですが、見るたびに池の見え方が変わります。すごくおもしろかったです。この一周まわる様子は是非とも動画でご覧くださいませ。

少し登ると池の色がキレイになる
ドラゴンアイの瞳の欠片が散乱してます
アップで!
山に雲がかかるようになりますが、今のところ持ちこたえてます
少し移動するだけで刻々と池の表情が変化します
三ノ池の畔をアップで

三ノ池の畔に下りてみます

池への下降点までやっていました。ここは大賑わいです。下降点であると同時にドラゴンアイの観覧席でもあります。南側から見る三ノ池は細長い池に見えるけど、ここ北側から見下ろすと丸い池に見えます。水際の雪が曲線的に残っているのが、丸く見える原因かな~。わからんけど。

外輪の道から池へと降りる踏み後は、荒れてるけどバッチリ?な感じ。これだけたくさんの人が登り下りしてたら、こうなるわな~。泥の斜面を下っていくと途中から雪の上に。このまま雪の上を水際まで。少し高いところから水際へと目線がだんだん低くなると、三ノ池の神秘度も同時に低くなってきました。もちろん水際にも来とかないといけませんが、三ノ池は上から見るのが一番キレイでした。

三ノ池の畔に下りてみました
水は上から見る方がキレイに見えます
外輪の展望地へと戻ります
この時期の三ノ池がこんなに人気あるとは知りませんでした
ココから見ると丸い池に見えるのが不思議です

三ノ池の展望所にて大休止しました

ということで、ドラゴンアイ観覧席まで登り返します。なかなかの構図の観覧席です。ここでのんびりしましょう。ということで、本日の継子岳はパスすることに。今日は三ノ池がメインディッシュなので、ここに多くの時間を費やすってもんでしょ!

池は常に見ていたんですが、池に浮かぶ残骸の雪が動いていることに気づいたのは、最後の最後になってからでした。そういえば、残骸はさっきまで真ん中にあったよなあ…。今は手前の岸にほぼ接岸してます。風で流されてるんですね~。この動く様子、たまたまここで撮ったタイムラプスに残っていました。この様子もぜひ動画にて!ただ、狙いは池に浮かぶ雪ではなく、全体の大きな景色だったので、そこらへんはちょっと残念なところ。

外輪の展望地まで戻ってきました ここでしばし休憩
今日はパスした継子岳と四ノ池

名残惜しいけど三ノ池を後にします

名残惜しいけど、三ノ池を後にします。次は一応ドラゴンアイの完成形を見にくるとするか。濁河温泉だとあとは下るだけ。黒沢口の場合は二ノ池あたりまで歩いた後に下ることになります。よいところを長く歩けるのはいいけど、やっぱ時間と体力が削られますね。摩利支天山の一角で二ノ池の最後の見納めをしてサイノ河原へと下っていきます。

三ノ池に着いた頃はかなり雲が増えて心配しました。しかし、そのあとは大きく崩れることなく、晴れ間と雲が半々くらいで経過。太陽が雲に隠れたり出てきたり、やきもきしながら見てるのも後から思うと楽しかったような…。今日の雲は面白い形をしてたので、雲一つない快晴よりもかえって楽しめた気がします。

三ノ池を一周して五の池小屋まで戻ってきました
名残惜しいけど五の池小屋を離れます
摩利支天山分岐あたりからの剣ヶ峰方面
白竜避難小屋のとこから三ノ池の見納め

二ノ池から長い下山の始まり

二ノ池では太陽の向きが変わって、往きとは違った景色。午後になって気温が上がって、二ノ池から流れ出る水量も増えていました。帰りは覚明堂に向けてのトラバース道を。ここから三ノ池がチラリと見えました。八合目までは森林限界の上を気分上々で下りれたけど、そこから先の樹林帯は登りの時よりウンザリモードが増しました。そんなこんなで無事下山であります。

二ノ池の水の出口 午後になって水量が増えてきました
二ノ池から覚明堂にトラバースする道より 三ノ池がチラッと見える

本日の下山後温泉とラーメン

下山後温泉は木曽福島の二本木温泉。物味遊山手形利用です。そして下山後ラーメンは松本まで戻ってきての金太郎。めっちゃ美味しいってわけではないけれど、リピートはありかな~って感じのお店です。個人的にですが…。

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