浅間山 外輪山&カルデラ周回 2024/6/22

イエローシーズンの浅間山にはちょくちょく行ってますが、グリーンシーズンとなりますと久しぶりです。ちょっと遅いかなと思っていたユキワリソウはまだ残ってくれててラッキー!ところが、期待していた火山館上のマイヅルソウの群生は、花がどうこう言う前にマイヅルソウ自体がない…。火山館の人に聞くと、シカに食べられちゃったらしくてショック!独特のロケーションの浅間山、グリーンシーズンもなかなか良いけど、やっぱイエローシーズンが素晴らしすぎますね~

  • 日程: 2024年6月22日(土)
  • 天気: くもり時々晴れ
  • メンバー: T世
  • 温泉: 上田市真田 ふれあいさなだ館(500円)物味湯産手形利用
  • 食事: おおぼし 上田本店
  • 登山口情報: 浅間山荘500円 公衆トイレあり
  • 浅間山荘(7:20)
  • 火山館(9:00~15)
  • トーミの頭(10:30~45)
  • 蛇骨岳(11:30~50)
  • 鋸岳(12:20~45)
  • 火山館(13:30~14:00)
  • 浅間山荘(15:10)

この2週くらいで行くつもりにしてて、なんやかんやで行けず…。この週末は予報悪いし、今年はもう行けないかなと思っていました。ところが、間際になって土曜日が晴れ予報に変わります。ほんなら浅間山に行くか。花にはもう遅いかもしれないけど。

登山口は浅間山荘

7時頃に浅間山荘に着きます。先客は5台ちょっとだったかな~。静かなもんです。車坂峠は恐らく大賑わいです。登山口の高さが500m以上高いぶん楽で早いですから当然といえば当然。あと、人気の黒斑山やトーミの頭に近いのもあるかも。車坂峠の方が楽で早いのは承知してるんですが、いつもウチは浅間山荘からなんですよね~。火山館までが長いなと感じるけど、道中の森とかはこっちの方が良いです。あと登ったり下ったりの面で浅間山荘からの方がルート的に美しいかなと思ってます。

車坂峠が主流ですが、いつも浅間山荘から登ってます
鳥居をくぐってスタート!

火山館までがアプローチで長い

犬に見送られてスタートです。新緑というにはもう遅いか…。一ノ鳥居まではほぼ林道。せめて一ノ鳥居が登山口だったら…といつも思っちゃいます。できれば二ノ鳥居…。今日は歩き始めてしばらくで1頭、二ノ鳥居の手前で1頭、2頭のカモシカに遭遇。2頭目は至近距離でも逃げませんでした。火山館の方によりますと、1頭目のは1歳で2頭目のは2歳とのこと。どちらもお若い。

二ノ鳥居からはカラマツが出てきて、林床も笹となり、外輪山の崖も見えてくるようになります。浅間山らしくなってきます。しかし、歩き始めたころは晴れてた空が、全面曇り空になってしまいました。せっかくのロケーションなのに曇り空では寂しいです。時々でも晴れて日が差してくれないかなあ…と思いつつ火山館に到着です。ここまでがアプローチって感じかな。

まだ新緑の名残がありますね
歩き始めてすぐ1匹目発見!
二の鳥居手前で2匹目!
ここ二の鳥居までがだるい
二の鳥居を過ぎると浅間山らしい景色になってきます
歩き始めた頃は晴れてたのに、すっかり曇り空に
晴れてると朝は逆光になる牙山ですが、曇ってるので写りヨシ!

目当てのマイヅルソウは鹿に食われちゃったみたい

火山館から一段登るとマイヅルソウが群生してる場所があります。以前来たときはマイヅルソウが咲く前でした。ここのマイヅルソウが満開の時に来たいなと思っていました。今日の目的の一つがこのマイヅルソウ。ところが、火山館から一段のぼっても、マイヅルソウがほとんどありません。あれだけあったマイヅルソウが…不作の年とかあるんかいな?

帰りに火山館の人に聞いてみたところ、シカに食べられてしまったとのこと。これはショックでしたね~。行政に対策をお願いしてるとのことですが、白馬方面にリソースが偏っているとお話しされていました。ユキワリソウなどの咲く草すべり上部は、急斜面のためかシカは行かないようです。なので、草すべり上部のお花畑は今のところは安泰のようです。

やっとこさ火山館
このあたりのマイヅルソウが目的の一つだったけど、ない…

草すべり上部のお花畑は健在

その草すべり。下半分はカラマツと笹なんですが、上部はお花畑でユキワリソウがまだ咲いていました。急斜面のジグザグ道なので、目の高さに近いところに花が咲いていて腰に優しいです。写真を撮るのも体勢が楽ちんであります。草すべりの登りの一番しんどいところにお花畑があるのはありがたかったです。

いつもは下る草すべりですが、今日は花目的なので登りに使います
蛇堀川の源頭部ってとこか
曇ってた空がだいぶ青空増えてきた
少し登ると浅間山が見えてくる
紅葉の時との差がすごい!

本日の花ラインナップ

登ってきた道を見下ろします なんかおもしろい

トーミの頭は毎度のことながら絶景

お花畑からひと登りで外輪山の稜線に出ます。そして、少し南にある黒山の人だかりがトーミの頭。ここからの浅間山、カルデラ、外輪山の展望は日本離れしてます。とくに、車坂峠からはずーっとつまらん森の中を登ってて、いきなりこの展望になるのでインパクト強いです。草すべりを登ってる時は時々晴れ間が出てくれてたのが、トーミの頭に登るとまたほぼ全面曇り空になってしまいました。

草すべりを登り切りました~
定番の構図ですな
槍&穂高はまだだいぶ白いです
佐久平と八ヶ岳
なんかいい感じ

外輪山最高峰の黒斑山は通過

外輪山の一番高いところが黒斑山。多くの人が目指すところなのですが、外輪山&カルデラの周回コースの中で一番つまらんところです。黒斑山の前後だけなぜか濃い針葉樹に覆われてしまってます。展望もないし暗いです。時々展望が開けるポイントがあるのは救いですが…。そんなこんなで黒斑山はスルーします。山頂からは少し展望あります。

黒斑山から離れるにつれて、だんだんと展望のある場所が増えていきます。展望のある場所に出るたびに、少しずつ浅間山や外輪山の見え方が変わっていっておもしろいです。樹林帯からいきなり開けたところに人だかりがありました。ここが蛇骨岳。ここから先はずっとロケーション抜群の外輪山歩きです。

ちょっと寂しい曇り空
蛇骨岳、仙人岳、鋸岳と続く浅間外輪山
真ん中は剣ヶ峰 最近行く人が増えてるんだとか
また青空復活してきました
蛇骨岳
嬬恋と四阿山、草津白根
青空に加えていい雲出てきました

蛇骨岳から鋸岳は素晴らしいロケーション

蛇骨岳の先の景色の見え方が素晴らしいところでゆっくり休憩です。ちょうどよいことに青空が増えてきて、おもしろい雲も出てきました。せっかくなのでライムラプスを撮ってみたり…。仙人岳を過ぎて鋸岳に着くころには、またまたすっかり曇り空に。今度の雲は高曇りというよりも、お天気下り坂の気配が漂う雲です。帰りの火山館まで晴れて欲しかったけど、まあまあ景色は見れたので贅沢は言わないことにしときます。

だいぶ外輪山の終点に近付いてきました
外輪歩きは快適そのもの!
まさにプリンや
これが仙人岳だったっけっか?違うかも…
外輪山の末端にあたる鋸岳
鋸岳に到着です
浅間山が近い!
鬼押し出しの方
だいぶ雲が増えてきましたが休憩
Jバンドの道 なかなか険しい
前掛山に登れるようになるのは何時のことか…

Jバンドを下ります

外輪山を歩くのに、どっち周りが良いか…?進行方向に浅間山があるという点で、今日の時計回りが良いのかなと思います。あとは、草すべりの急斜面を登りにしたいか下りにしたいか、Jバンドも同じく。景色的にはJバンドは下るほうがキレイかも。Jバンドは岩屑の道なので変わった花が咲いてるかと期待するも、花自体が少なかったです。

あとはカルデラの火口原を歩いて戻ります。全体を通してグリーンシーズンとイエローシーズンの差を感じつつ歩いてました。そんな中でもこの火口原を歩く場面が一番差を感じました。Jバンドから下りてしばらくの間、灌木のようなカラマツが生えてるところです。周囲がキンキラキンになりますからね。

カルデラの中の道
岩に登ってる姿を外人さんに写真を撮ってもらいました
Jバンド こう見ると緩く見える
緑のカラマツ
黄金色のカラマツ

火山館で興味深いお話を

帰りの火山館で前述のカモシカの話、マイヅルソウの話など伺いました。その他にも剣ヶ峰のこと、クマ出没のこと、『カエルの楽園』のこと、冬のこと…などなど興味津々なお話など聞けて有意義でした。興味津々な話を聞いた後は、下りでウンザリモード。火山館から浅間山荘まで1時間15分ほどなので、そんなに長いわけじゃないです。でもウンザリ。

帰りの牙山

本日の下山後温泉とラーメン

本日の下山後温泉は上田市真田の『ふれあいさなだ館』。物味湯産手形利用です。そして、下山後ラーメンは久しぶりの『おおぼし』。いつの間にか18号沿いに移転していました。移転と同時に通し営業になったのは評価高いです。下山後ラーメン難民に陥る確率が減りました。移転先に行くと見覚えある駐車場。もと『はなまるうどん』でした。つぶれたのかなあ…?これはこれで残念。


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