上州武尊山に登ってきました。武尊神社から剣ヶ峰山、武尊山の周回コースです。周回というと聞こえはいいですが、楽しい剣ヶ峰山-武尊山の稜線歩きは片道の一度限り。どうでもよいような登山口から稜線までの道が、往きと帰りで変わるだけの話です。前武尊の方から、または川場からの往復の方が、稜線歩きが長いぶん楽しめたかも…と歩きながら考えていたのでした。
剣ヶ峰山から武尊山の間の稜線歩きはなかなかよかったです。展望もさることながら、稜線自体の雰囲気がよかったです。展望の方は空気が霞み気味で遠くの山がモヤ~っとしてたのが残念なところでした。
- 日程: 2024年6月15日(土)
- 天気: 晴れ時々くもり
- メンバー: T世
- 温泉: 上牧温泉 風和の湯 600円(JAF割で500円)
- 食事: おおつき食堂(焼肉&ラーメン)
- 登山口情報: 武尊神社手前の駐車場(約50台) トイレあり
今回は山が決まる前に下山後ラーメン&焼肉が先に決まりました。岩櫃山のふもとにある『おおつき食堂』です。前に岩櫃山に登った時の下山後ラーメンで利用しました。とても美味しかった。焼肉屋なので、当然ですが周りは焼肉食べてる人ばかり。次回は焼肉を食べようと機会を伺っていたのであります。で、群馬の山…。T世さんがまだ登ったことのない武尊山にするか…となったのでした。
武尊山へはどのルートで登ろうか…?
行き先を武尊山に決めたものの、どう登ろうかで迷いました。ちなみに、武尊山は今回で3回目。初めて登ったのは1997年ってことになってました。辞めた会社の人と登った記憶はありますが、ほとんど何も覚えてないです…。たぶん前武尊側から登ってます。2度目は2005年に川場谷から沢登りで登ってます。こちらは記録も書いてるし、きちんと覚えております。
武尊山ってどのルートが一番のメインルートなんだろう…。勝手な想像で前武尊側からと思ってましたが、ヤマップとかだと記録が少なそう…。多いのは断トツで武尊神社からでした。地図で見る限りは面白くなさそうなコースですけどね~。今回は武尊山未踏のT世さん向け山行です。一番人通りのあるコースにしときましょう。変な道だと苦情が出ますんで(笑)
武尊神社の駐車場は7時ごろでほぼ満車
google mapで武尊神社までの時間を調べると4時間ちょっと。朝発にするか前夜発にするか微妙なところ。どっちかと言うと前夜発が無理がないけど、この時期は暑くて寝れない可能性もあり。というわけで、朝発に。頑張って2時半起きの3時過ぎ出発です。わりと順調に走ることができて、7時前に武尊神社手前の駐車場に着きました。50台くらい停めれるというこの駐車場、9割がた埋まってた感じでした。なかなか良いタイミングで来れたかな。
まずは30分の林道歩きから
歩き始めるとすぐに武尊神社。ついつい近所の穂高神社と比べちゃいますが、比べちゃいけないレベルでした。30分ほど歩くと、エアリアに10台とある駐車スペース。でも、武尊神社手前の駐車場の先で鎖が張ってあって進入不可となっております。エアリア情報更新しとくれやってとこですね。そこからさらに10分ほど歩いて須原尾根分岐となり、やっと山道になります。下山時の林道歩きが今から思いやられる…。
剣ヶ峰山から武尊山へ反時計回りで周回します
この須原分岐をどっちに行くか…。個人の好みとして、最後にラスボス的に武尊山山頂を残しておきたくて、反時計回りとしました。稜線は剣ヶ峰山から武尊山に向けて歩く感じです。しかししかし、今日のお客さんの9割は時計回りで登ってたと思います。ヤマップやヤマレコを見ると、やっぱり時計回りの人がほとんど。何故にこんなに偏るのか…?まずは山頂に登りたいという心理が働くのか…?はたまた、山頂直下にある岩場を登りにもってきたいのか…?時計回りの記録が多いので、それにならって時計回りにするのか…?それで、さらに時計回りに拍車がかかると…。真相はわかりません。
分岐から剣ヶ峰山までは退屈な道が続きました。とくに下の方はトラバースしてる時間が長く、何度も小沢を渡ります。尾根道になると少しは雰囲気よくなります。風通しもよくなって涼しくなりました。で、後半は勾配がきつくなり、木の根っ子とかで足元も悪くなってきます。こっちを下る方がよっぽど苦労しそうに思えました。
剣ヶ峰山の先で休憩しました
人の気配が多くなってきたと思ったら、やっとこさ稜線に出たようです。剣ヶ峰山の直下で稜線に出ました。ひと登りで剣ヶ峰山。剣ヶ峰山の山頂は細い尾根上にあって、ゆっくり休める場所はなかったです。人もそこそこいましたし。で、少し川場スキー場側に進んだところにある開けた場所で休憩しました。
剣ヶ峰山から武尊山への稜線歩き
剣ヶ峰山から武尊山へと続く稜線は、なんて表現すればいいのやら…。『たおやか』とかが適当?たおやかというと女性的な感じなので、まあまあ表現として当たってる…?そんな素晴らしい稜線を武尊山目指して進んでいきます。山頂へは登り基調ですが、緩い登り下りの繰り返し。振り返ると剣ヶ峰山がどんどん離れていく。
山腹登ってる時から心地よい風が吹いてましたが、稜線ではかなり強い風が吹いています。今日は暑さを警戒していました。谷川とかもそうですが、笹の稜線って夏はクソ暑いですからね~。でも、この風のおかげでずいぶん暑さをしのげました。できればもう少し弱めでお願いしたかったけど…。
武尊山みあった花たち
武尊山に花の印象はありませんでしたが、稜線上そこそこに咲いてます。お花畑的なのはなくて、道端にチラホラ咲いてるイメージです。とくに剣ヶ峰山寄りの方が多くて、写真ばっかり撮ってて進みません。まあ期待してなかったぶん、得した気分でした。
19年ぶりの武尊山山頂です
武尊山山頂はそれなりに広いけど、それに勝る人の数。とくに南側が開けてて人気。山頂に着いた時は南側は空きナシでしたが、そのうち人が疎らになり展望のよい場所ゲット。南側は風が強めだったものの、おかげでか不快な虫が少なく涼しく過ごせました。
南側の展望は何と言っても歩いてきた稜線の眺め。剣ヶ峰山からの武尊山もよかったが、こっちからの眺めもまたよろし。こっちの方が高い分、少し見下ろす感じになります。尖った剣ヶ峰山が特徴的です。それに負けず劣らず、前武尊方面の稜線もいい感じです。武尊山は剣ヶ峰山~沖武尊(武尊山)~前武尊と川場谷をグルリと取り囲むような山の形です。湯檜曽川と谷川岳の関係と似てなくもない?
武尊山の山頂に登る楽しみに一つが北側の展望でした。しかし、山頂の北側には灌木が茂っててイマイチ視界が悪い。背伸びをしてやっと見えます。何が見えたかというと、見たかった平ヶ岳、至仏山、燧ケ岳…などなどです。もっとドーン!と見たかったなあ。残念。
下りは手小屋沢避難小屋経由で
さて、下山するとしましょう。下りはじめこそ展望があり、花も咲いてました。そして、岩場も現る。岩場は垂直に近いくらい急。でも、手も足も豊富で鎖完備、岩も乾燥してて安心感のある楽しい岩場でした。岩場が終わるとあとはただ下るだけで、気分はウンザリモード。そんなに長い下りじゃないのが救いでした。
若者2人とすれ違いました。遅いスタートだなと思ってたところ、道を間違えて遭難してたらしい。元に戻るのに2時間半もかかったとか…。短パン履いてた足は傷だらけ。2時間半ってすごいよなあ…。道じゃない方に進むことはよくあることだけど、だいたいはアレっ?って感じですぐ気付きます。気付かなかったということは、よほど紛らわしいか、完全に思い込んでたか…。少し下ると、あーここだな…という箇所がありました。間違えたと思われる方向は岩壁が立ってて相当険しそうに見えました。ここを行っちゃったのか…。2時間半の詳細が知りたいところ。
下山後の温泉とラーメン おおつき食堂
そんなこんなで無事下山。下山後温泉は上牧温泉の風和の湯。久しぶりで懐かしい。10年くらい前までかなあ、沢やら山スキーやらで谷川方面は出撃回数多く、風和の湯にはお世話になったもんです。だいぶ劣化した印象です。関東地方にあって600円(JAF割で500円)はありがいことこの上ないですね。
そのあとが本日のメインディッシュであります『おおつき食堂』。焼肉とラーメンとビール。ラーメンはやっぱり旨かったが、焼肉は微妙な感じかな~。肉は豚のみ。よく焼いてくださいと言われて焼き過ぎたかも…(笑)。すぐ近くの吾妻の道の駅で泊まることにしてたけど、暑そうなので草津まで上がって泊まりました。草津でもしばらくは暑かったので、吾妻にしなくてよかったと思いました。おしまい。
コメント