久しぶりに四阿山へ。天気がよくて展望が素晴らしいです。北アルプスはもちろん、富士山や日光、尾瀬の山々もクッキリ見えていました。今年は雪もたっぷり。そして、いつも雪が悪くて大変な四阿山ですが、今日は今まで行った四阿山のなかで一番マシでした。明日の日曜日が悪天予報で、晴れるこの日に集中したのか、めちゃくちゃ人が多かったです。
- 日程: 2022年2月26日(土)
- 天気: スカッ晴れ
- メンバー: T世
- 温泉: 真田温泉ふれあいさなだ館(500円) 物味湯産手形利用
- 食事:
- 登山口情報: 旧あずまや高原ホテル周辺に駐車スペースはあるが満杯。だいぶ下へ。
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遅い到着で登山口からだいぶ下に駐車する羽目に
笹倉温泉の計画がとん挫。その前日、アライのスキー場で冬板のビンディングが破損。春板しかなくなって、激重雪の山に行くのは厳しい状況。そんなことで、内陸の四阿山に行くことにしたのでした。
行き先が決まったのが当日の朝。かなり出遅れて、今は閉館してしまったあずまや高原ホテルに着いたのは9時すぎ。正規の駐車場は満車で、道端にも車が停まってます。軽の利を生かして、どこかに詰め込みたかったけど、もうどこにも停めれない状態でした。迷惑駐車ならできたけど。仕方なく600mほど戻って、路肩が広くなったところに停めました。
遅い出発な上に余分に歩く羽目に。もう少し早く出てれば問題なかったんですけどね。車道を歩くのは気分的にもイヤなので、道の外側をシールで歩きます。ホテルの前で一度車道を横切る以外はスキーで歩けました。なんとか帰りもスキーを使って下れそうでよかったです。こういうのは、行きはよいよい帰りは憂鬱…ですからね。
登山口から牧場までが長く感じた
除雪終点からの山道っぽいところも長いです。既にたくさんの人が通ってて、雪面はガタガタのカチカチです。帰りは大変だろうなあ…とか思いながら歩いていました。
森から牧場に出ると一気に開けます。開けてうれしいんですが、四阿山の山頂は遥か彼方。そのうち北アルプスが左に見えてきたりで気は紛れます。前回来た時は、牧場はまるでスケートリンクでしたが、今日はまだ雪は生きています。帰りにはどうなってるかわかりませんが…。
牧場から外輪山の稜線までも長い
牧場を抜けると、細いダケカンバの密林地帯。ここも帰りには苦労するところ。足跡や滑った跡がそのまま凍っててえらい目に遭う。今日はまだ雪がマシそうなのでなんとかなりそう。ダケカンバから風衝地っぽい木の生えてないところまでくると、外輪山の稜線は近いです。
外輪山に出てから山頂まではロケーション良好!
外輪山の稜線に出たところに、四阿山まであと700mの看板。まだ700mもあるんかい!ここからは樹氷付きの針葉樹の森が中心。展望あるし雰囲気も良いので楽しく歩けました。ピラミダルな山頂への最後の登りあたりで、前にいた山岳会の先輩に会いました。山岳会もコロナで色々大変なようです。飲み会もできないし。
四阿山山頂 展望すこぶる良好!
稜線に出てから山頂までの間で、めっちゃたくさんの人とすれ違いました。まあ、これだけの人の車が停まってましたから。で、山頂に到着すると、なんと無人でした。なんとタイミングの良いことか!山頂はあんまり広くないので、大勢だとはみ出しそうです。後から数人は登ってきたけど、キャパとしては十分ですね。風は多少はあるけど穏やか。日射しも十分でポカポカの山頂でした。
山頂は細い頂稜になっててアルペンチック。360度の高度感ある展望が望めます。北アルプとその続きに北信五岳や頚城三山。北には志賀や草津の山々。東には谷川、日光、尾瀬の山々がかなり近く感じます。南に降っていくと目立つ浅間山から湯ノ丸山にかけて、遠くには八ヶ岳や富士山も。今日は普段よりクッキリ近く大きく見えた気がします。
滑る雪は四阿山にしては上出来!
さて帰ります。しばらく稜線の南側をトラバース気味に進んだり、凸凹の稜線上を滑ったり。中四阿の登り返しは嫌ってトラバースしました。いつもは最初からトラバースできるけど、今日は誰も行ってない。多分、雪が深いからトラバースし切れないとみて安全に稜線絡めて滑ってるんじゃないかな。登り返し手前からのトラバースでも、結構ギリギリで稜線に戻れた感じです。
ここからは浅間山を正面に見ながらの滑り。風衝地の無木立は風の影響とトレースなどで滑りにくい。でも、雪は柔らかめなのでだいぶマシ。ダケカンバ帯では登りトレースからは離れ、木が疎らなところをつないで滑りました。ここが今日の中で一番楽しかったかな。疎林は長くは続かないけど、疎らなところを選びながら進むのも面白いです。
ちょうど岩のある中宮あたりで夏道に復帰です。ここからは尾根地形。しかも、ダケカンバが密密に生えています。ガタガタでカチカチのトレースを滑ることも多く、太ももが修行です。この密林地帯を上手くかわせられたら、四阿山の難易度が下がると思うんだけど、ないのかな…。
牧場の雪もまずまず、そして下山
密林地帯からいきなり牧場に出ます。解き放たれたようで、まさに放牧された気分でした。雪は微妙ですが、ターンできない雪質ではないです。雪質よりも斜度が緩くてターンが難しいって感じかな。板が走るザラメだと最高かも。登りの時は長い長い牧場区間ですが、滑るとホントあっという間です。
牧場が終わってボブスレー。トレースでスピード付けて、新雪に乗り上げてスピードコントロール…のくり返し。ここも太もも修行。ホテル前まで来て、いったん道を渡って道の右側を滑って駐車地まで。あんまり滑らなかったけど、車道を下ることを思うと天国と地獄です。
天気と景色は最高!雪は四阿山にしては上出来で、今までの四阿山で一番楽しかったかもしれないな。
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