世の中がだいぶ春っぽくなってきたので、ちょっくら探索系。R148平岩付近、糸魚川から長いスノーシェードを出たあたりに正面に見える白い三角斜面。ここが、その昔あったらしい『宝生スキー場』なのかなと探索し、ついでに蒲原山まで登ってきました。スキー場の痕跡はなく、恐らくゲレンデだったところは、大半が杉の植林地となっていました。上から俯瞰すると、なんとなくゲレンデっぽい雰囲気はありました。
- 日程: 2022年3月4日(金)
- 天気: くもりのち晴れ
- メンバー: ひとり
- 温泉:
- 食事:
- 登山口情報: 大所の路肩が広くなっているところ
山スキーの記録一覧 http://bunapow.com/yamaski-list/
蓮華温泉への道の路肩が広くなった場所に駐車
平岩から蓮華温泉方面に少し進み、ヘアピンが始まる手前の広い駐車帯?に車を停めます。何度か下見に来てて、真冬でも常時広く除雪されてるのは確認済み。降ってない時なら停めさせてもらっても大丈夫かなと。前後に停めれそうなところもあるが、雪壁が高くて登れそうもない。ここは何とか這い上がれる高さ。
堅い下地の上に薄っすら新雪で登りにくい
平岩のアメダスでは夜のうちに降水があったみたいだけど、下の方は新しい雪はない。少し登ると徐々に新雪が出てきました。これまた下見済みの林道を辿ります。ヘアピンにあるあたりがスキー場っぽいのですが、面影はまったくないですね。見た目の登りやすさに吸い寄せられ、予定してなかった斜面に取り付きます。見た目よりも急で、堅い下地に新雪が薄く乗っててズリズリ系の難しい雪。力を入れて踏み込めば、なんとか食い込んでくれて登り切ります。
尾根に出るとスキー場だったと思われる全容が見渡せました。うーーん、ちょっとルートミスしたなあ…。下りの時に辿ってみるしかないな。尾根に出てからも急斜面とズリズリ系は続きます。沢形になると杉の植林だし…。1102mのちょっと下の雪稜っぽいところに出るまでは、登るの大変でロケーションも悪いという試練の区間でした。
1102mあたりから細尾根からは解放され穏やかに
1102mからはブナ林が混じるようになります。控えめではありますが樹氷が着いててキレイ。ただ、このへんは緩いけどアップダウンがあり、帰りは面倒臭そうな感じ。1200mのポコを越すと登り一辺倒になってくれました。一難場山の頂上台地に出る直下が急斜面。ここはもっと簡単に登れる場所があったと思われます。
一難場山の頂上台地は相変わらず牧歌的
頂上台地に出るとお馴染みの光景。ここは天然の牧場か…と思わせる牧歌的なロケーション。何度来ても和める場所です。一難場山まで登り、一応カッコは付きました。下半分の堅い雪で体力消耗してて、もう一難場山まででいいか…と思った。けど、蒲原山まではちょっとなんだよな~。最後の力を振り絞って蒲原山へ。途中、太ももが攣りかけました。体質的に攣らない方なのですが、今日はかなりきつかったです。蒲原山までの100mチョイがホントしんどかった。
蒲原山山頂は相変わらず展望すこぶる良好!
しんどかったけど、蒲原山まで登ると苦労が報われる展望です。山頂といっても今日は1629mの方でおしまい。1630mが本当の山頂だけど、まあそっちは針葉樹に囲まれてて展望ないし、1m低くても1629mの方が展望といい、山頂にふさわしいと勝手に思ってます。若干霞み気味ではありますが、ほとんど風もなく穏やかな山頂。50分ほどまったり。誰もいない山頂を占拠です。
下り滑れるのは300mだけ
基本、尾根コースなので滑りはあまり期待してないんですが、ところどころにブナの良い斜面があります。まずはほんの100mほどだけど、蒲原山からの斜面。斜度は緩いけど、よく走る雪でとっても気持ちよかったです。ここが滑りの部では今日一番の斜面だったかな。
でも、そのあとの一難場山への緩い登り返しが…。ここは登ることだけ考えるとシール着けるのが楽だけど、緩い下りがシールでは滑らないからなあ…。ってことで、頑張ってシールなしで一難場山へ。というか、今日のこのルートはウロコ板で来るべきであったと、この時に気付いたのでした。
一難場山から緩く下る頂上台地。ロケーション良好な中をたら~っと滑れて気持ちが良い。主尾根からはずれるあたりで斜度出てきて、ブナ林パウダーを滑ることができました。このあとは基本登りトレースを視界に入れつつ、楽しそうな斜面を滑って下りていきました。1200mのポコの登り返しは、板を手に持ってのツボ足で。1102mの登り返しはスキー履いたままなんとか登れた。
下りはスキー場跡をはずさないように
1102mから下は登りルートと分かれ808mのポコを狙います。堅い斜面に薄く新雪が乗った滑りにくい斜面だったけど、難所的なところはなく助かります。登りの時に見てないとこですからね。808mを左から巻くと、平岩から見える無木立斜面に出くわします。九十九折の林道が808m直下まで登ってきてます。林道部分は平らになってるので、登りも林道を利用しながら登ってくれば楽だったのにと思ったのでした。
808mからは平岩から撮った写真のように、杉の伐採跡と思われる無木立斜面が断続的に続きます。今日は雪が堅いので楽しめませんでしたが、もう少し経ってザラメ化したら気持ちよく滑れそうな気がします。この斜面の下半分は恐らく宝生スキー場跡。人工物は見当たらない。もう閉鎖して40年以上経つから無理もないか。杉が植えられてなくても、もう原野と化してるでしょうね。ヤナバとか見ててもそうですんで。すぐモジャモジャになる。
まあ、そんなこんなで宝生スキー場跡探索は無事終わったような、そうでないような…。これといった収穫はなかったな。収穫があるとすれば、蒲原山に新しいルートで登ったことくらいかな。でも、大所から登るのとあまり変わらないしな・・・
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