北八ヶ岳の三ツ岳と北横岳に登ってきました。雪は少なかったけど、降った翌日(翌々日?)だったので、景色的には真冬のような景色を楽しめました。天気も良かったです。北横岳のメインルートは人気の山だけあって、絶えることなく人通りがありました。それに対して三ツ岳や雨池山は人影疎ら。人気のキタヤツと言えど、差は激しいですね。それもそのはず、三ツ岳前後は巨岩が折り重なってて、そこに雪が中途半端に乗ってて難易度高し。また、雨池山の方は急坂を登って山頂に着いても、展望ナシ…ですからね。何も考えずに周回ルートにして失敗こきましたが、後の祭りでした…。三ツ岳は横岳側からの往復が一般的のようでした。
- 日程: 2023年12月24日(日)
- 天気: 晴れ時々くもり
- メンバー: T世
- 温泉: 縄文の湯 600円
- 食事: 田所商店 諏訪市ラーメン
- 登山口情報: ピラタス蓼科スキー場の広大な駐車場 ロープウェイは9時からと遅い
やっと本格的な寒波がやってきました
雪が遅い今年の冬ですが、やっとまともな寒波がやってきました。テレビとかでは『10年に1度の寒波』とか言ってましたが、『年に数度ある寒波』が正解かな~。しかも、降るエリアが限られてて、大雪になったのは日本海に近いとこばかり。とくに信州の内陸部は少ないです。どのスキー場も全面滑走可になるのは、まだ先の話になりそうです。
この寒波である程度雪が積もったので、山スキーに繰り出した人も多かったようです。でも、まあまだちょっと早いかな~?個人的には山スキーは基本年明けてから。しっかり雪が積もってからって感じです。ということで、今の旬は…と考えると、やっぱ雪山ハイキング~となるわけであります。降った直後の北八ヶ岳は北横岳へ行くことに。
北八ヶ岳ロープウェイは使わず下から歩きます
北横岳といえば北八ヶ岳ロープウェイを使うのが一般的。しかし、始発が9時と遅い。ゆっくりスタートでもいいんですが、標高差は400mちょっとなので登りは歩くことにします。5時半に家を出て、7時過ぎにピラタスの駐車場着です。天気の方は微妙。星は出てなくて、空の大半は雲に覆われている様子。でも、明るくなって太陽が出てくると、覆っていた雲は徐々になくなっていく傾向。まずまずの状態で出発となりました。
12月も下旬になりますが雪は少ないです
下から登る人が多いのにビックリでした。ちなみにロープウェイ代は片道1400円、往復だと2600円です。ケチりたくなりますよね~。始発が早ければまた話は別ですけど…。登山口から急坂を登ると、広くてなだらかな斜面になりました。木が生えてないので展望が良いです。八ヶ岳のほかにも南アルプスや中央アルプス、御嶽山などがよく見えました。
雪の方ですが、下半分はまぶした程度。直近に降った雪があるだけで、残ってた雪は皆無と思われます。中間より上からは一応地面は全面雪で、針葉樹は樹氷っぽくなってきました。スキー場のコースの雪はペラペラ。滑れる状態では全くございませんでした。ロープウェイ山頂駅から先もあるのは直近に降った雪だけな感じ。直近に降ってなければ雪山というよりも、ただ寒いだけの冬山だったってことです。まあ、新しい雪が降ってなかったとしたら、今回ここには来てませんけどね。
ロープウェイ始発前に山頂駅に着きました
歩いてる時にロープウェイが1往復。試運転かな。そういえばこのロープウェイ、いつの間に『北八ヶ岳ロープウェイ』に変わったのか?スキー場はピラタスのままで、ロープウェイの名称だけ変わってるんですね。始発時間の10分前に山頂駅に到着です。閑散としてます。いるのは歩いて登ってきた人たちのみ。ロープウェイのお客さんが上がってくると、大賑わいになると思われます。静かなうちに登ってこれてよかったです。
反時計回りで三ツ岳&北横岳を周回します
さて、北横岳と三ツ岳を周回予定なのですが、どっち周りにしようか…?混まないうちに人気の北横岳に登る手もありましたが、雨池山や三ツ岳のアップダウンを後に残すとしんどいので、先に三ツ岳から反時計回りとしました。縞枯山荘から雨池峠にかけて雰囲気がいいですねぇ~。とくに縞枯山荘の三角屋根は絵になります。
雨池峠から雨池山へ
まずは雨池峠から雨池山に登ります。トレースがだいぶ薄くなりましたが、それでも昨日歩いた人がそこそこいるってことです。いきなりの急坂。前回ここに来たのは2007年なので、もう15年以上前になります。その時は時計回り。メインが北横岳で、ついでに三ツ岳を周回したようです(記憶があまりない)。登るほどに針葉樹が低く疎らになり、平たんになったところが雨池山の山頂です。山頂は樹林に囲まれてて展望なし。山頂手前に展望台があって、そこからは南側の展望ありでした。
三ツ岳の前後は岩に中途半端な雪が乗って歩きにくかった
雨池山からいったん下って三ツ岳への登りとなります。雨池山の登りと同じように、針葉樹の中の急坂。モンキー混じりの登りです。これまた雨池山と同じように、登るほどに木の丈が低くなり疎らに。雨池山と違うのはそこから岩が出てきたことです。まあ、三ツ岳は岩山だってことはわかってるので、当たり前と言えば当たり前。ただ、歩くのが少々厄介でした。岩が折り重なってて、しかも角のない丸い岩。そこに中途半端に雪が乗ってるもんだから始末が悪い。もちろん岩と岩の間の穴も埋まってませんし…。結構微妙なバランスで通過する場面が多かったです。滑落というよりも、穴に落ちるのは避けたいな…って感じでした。
三ツ岳は三ツ岳というだけあって、1峰から3峰までありました。雪が全くないか、しっかり積もってる状態なら楽しく歩けたと思います。岩山なのでロケーションは抜群ですし、天気もよかったし。最後の3峰は鋭鋒になってたけど、登りも下りも鎖が完備されてたのでノープロブレム。あとは樹林帯の中の道になって、しばらくで北横岳へのメインルートと合流です。
北横岳へのメインルートに合流です
合流してすぐ北横岳ヒュッテ。多くの登山者で賑わっています。今日はクリスマスイブだからか、それっぽい服を着た人も目立ってました。SNSに上げたりするんでしょうね。北横岳山頂まではすれ違いの人も同じ方向の人もたくさんいました。すれ違いの待ち時間も少々あったり。ずっと深い樹林帯だったのが、直下でやっと開放的になって北横岳の山頂です。最初に出てくるのが南峰です。
北横岳の南峰と北峰
今日は樹林帯の中はほぼ無風。横岳に登った途端に風が強くなりました。そんなに強風ってわけではないけど、気温が低いので寒かったです。同じ吹き曝しの山頂でも、三ツ岳はそれほどでもなかったです。北横岳は風上に面してるからかなあ…?展望は360度ではないです。主に西側と南側がよく見えました。
引き続きまして目と鼻の先にある北峰へ。北峰の方が蓼科山の見え方がよかったです。南峰からに比べて邪魔者が少なかった。浅間山をはじめとする浅間連山が見えてるのですが、雪が少ないです。薄ら白くなってる程度でした。山スキーはおろか、雪山ハイキングとしても楽しめないかも…?
せっかくなので七ッ池にも立ち寄ってみます
T世さんは寒いので先にヒュッテまで下りました。ヒュッテで待ってましたが、もう少し待ってもらうことにして七ッ池へ。少し下ると池と思われる雪原がありました。先に行く踏み後もあったけど、まあいいかと戻ることに。池がどうのこうのより、池までの道中の樹氷の方がキレイだったなあ。
坪庭経由でロープウェイ山頂駅へ
さて、下山です。南峰直下は結構急でアイゼンなしではツルツルでした。それ以外は適度な斜度で滑るのが楽しいです。とかいって、2回ほどツルン!と転びましたが…。危険なら当然アイゼン着けるけど、滑っても転ぶだけなんでアイゼンはなし。アイゼンで歩くとキュッと止まるので膝によくないです。
途中から急斜面になるけど、道が大きくジグザグに付けられてて、道自体の斜度は緩め。眼下には坪庭が見えてきました。坪庭は横岳の噴火でできた溶岩台地。岩が点在してるんですが、まだ雪が少なくて地形がそのまま出てました。坪庭は開けた台地なので景色もよかったです。坪庭からひと下りでロープウェイの山頂駅。
ロープウェイのよこは下りも歩き そして下山後温泉
お疲れ模様のT世さんはロープウェイ下山。ワタクシはまだ元気だったので、ロープウェイ代をケチって歩いて下りました。標高差400m少々を約40分で下山です。1400円ゲット!温泉代にはなるかな。最近は県内の温泉は物味湯産手形利用が多いけど、諏訪エリアは対象の温泉が少ないんですよね~。山梨県境にある道の駅の温泉が、ここ数年で対象になったのはとてもありがたいです。ですが、もう利用済み。仕方なく尖石遺跡の近くにある縄文の湯へ。まあ600円と今どきにしては良心的な値段かな。施設もまあ悪くないし。
本日の下山後ラーメンは
下山後ラーメンは定番でありますハルピンラーメンが濃厚だったのが、急きょ諏訪インター近くにある田所商店へ。味噌ラーメンのお店です。松本近辺では幅を利かしている王滝グループお店です。メニューが札幌味噌、信州味噌、九州味噌…と長野市にある竹田とそっくり。あとで聞くと同系列だそうな。自分的にはちょっとコッテリ過ぎかな~。今日は行きも帰りも高速。ロープウェイはケチったけど、高速はケチらず…。でも、少しでも早く帰れると楽だよね~
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