白馬乗鞍岳 山スキー 2023/1/22

この週末(2023/1/21-22)は栂池ステイの栂池三昧。営業していないペンションで雑魚寝泊。土曜日は天気がいま一つだったので、何年ぶりかの山に行かない栂池スキー場。日曜日はまずまずの天気っぽかったので、白馬乗鞍岳(直下)まで上がってみました。降って2日目の雪ということもあり劣化してましたが、ハクノリ東面大斜面にはパウダーが残ってました。天狗原の斜面は毎度のことながら悪雪…。

  • 日程: 2023年22日(日)
  • 天気: 晴れのち曇りのち晴れのち曇り
  • メンバー: Wキー、M野×2、T世
  • 温泉: 大町温泉郷 黒部観光ホテル(物味湯産手形デジタル版利用)
  • 食事: 龍門穂高
  • 登山口情報: ゴンドラ1回券:1700円 ゴンドラに近い🅿は1000円(土日祝)
コースタイム
  • ゴンドラ山頂駅(9:20)
  • 成城大小屋(10:35)
  • 天狗原(12:10)
  • 白馬乗鞍岳手前(12:45~13:10)
  • 栂の森ゲレンデ(14:00)

前夜は夜中の2時まで酒飲んでて、予定の時間をだいぶ過ぎての起床。まあ、宴会メインだもんで…。ゴンドラ待ちの列はこんなもんかって感じ。わりとスムーズに流れたかな。昨年まではコロナのため相乗りしなかったのが、今年は相乗り解禁になったのも大きいか…?

寝坊で出遅れスタートです

ゴンドラ山頂駅の下からスタート。そういえば最近は上のリフトに乗らないなあ…。乗った方が早いんですが、なんとなくって感じかな~。出遅れたんですが、林道のスタート地点にはたむろってました。今年は外人さんが増えたというか、戻ってきたのが実感できます。林道歩き中は上空は晴れですが、白馬の主稜線や八方尾根にはベッタリと雲がかかっていました。ハクノリあたりはどんなもんか…?

栂池ゴンドラ山頂駅からスタート
晴れてると林道歩きも心地よい!
白馬主稜線と八方尾根にはべったりと雲

天狗原の登りで青空がなくなってしまいます

天狗原の登りに差し掛かると、ずいぶんと雲が増えてきました。北アルプスの山だけでなく、東側の空も雲で覆われてます。予想してたのと違うなあ…。一応、本日はハクノリと裏天狗の2本立て。風が強かったり、天気が悪かったりしたら、悪天でも影響の少なそうな裏天狗。穏やかな日和ならハクノリというスタンスであります。

天狗原の登りになると曇ってきた
あー-なんか寂しい感じになってきた
堂津岳や高妻山あたり

天狗原に登り上げると再び青空優勢に

天狗原の斜面を登ってる時は天気的には裏天狗。しかし、天狗原の台上に上がると徐々に青空優勢に。風もほとんどない。ということで、ハクノリを目指します。出遅れたのもあって、既に大斜面には何本かのシュプールが刻まれております。気持ちよさそうなシュプールです。わりと穏やかではありますが、ハクノリ山頂は強風。手前の岩陰までで登るのはオシマイとしました。

天狗原まで登ってくると天候回復!
テンション上がってきました!
シュプールを見る限りは雪は良さそうです
出遅れたおかげでトレースはバッチリ!
風が強いので岩陰までで登るのはおしまいに

滑る雪はモナカチック→パウダー→悪雪

登ってる途中に何人か滑ってきました。上手い人はカッコよく滑っていきますが、そうでない人は苦労してます。素晴らしい雪質って感じではないのかなあ…とか思いつつ滑ってみます。やっぱ上の方はモナカチック。気を抜くと一瞬で弾かれてしまいそう。極悪ではないけど、微妙な雪質でした。滑っていくにつれ、風の影響がなくなるのかモナカは解消。まずまずのパウダーを滑ることができました。

天狗原からの緩斜面はいつも気持ちよく、軽い雪をタラ~っと滑ることができました。もう少し長く滑れればと、いつも思います。天狗原からの急斜面は毎度のことながら悪雪。シュプールでギタギタで、雪質自体もよくない。まともに滑れません。一気に太ももがやられました。斜度が緩くなると雪が軽くなりました。

滑りの様子は動画をご覧あれ!

林道に出て実質おしまい。おしまいとは言うものの、栂池BCの核心はゲレンデ滑り。長い長いゲレンデ滑り。なんでゲレンデ滑ると太ももパンパンになるんだろ?ヨレヨレになってペンションに帰還であります。

下山後の温泉とラーメン

下山後温泉は大町まで戻って黒部観光ホテル。物味湯産手形デジタル版利用です。下山後ラーメンはさらに安曇野まで戻って龍門穂高。久しぶりに来たんですが、ずいぶんと値上がりしてて、昨今の物価高を実感したのでありました。


手持ちのガイド本を紹介します

山スキーを始めた頃は情報源といえば山雑誌の記事とガイド本のみ。今のご時世はネットに情報が腐るほどあって、情報を集めるというより選別するという感じ。ネットのレポは個人差大きく主観が入ってて難しいところがありますね。その点ガイド本はレベル的に安定してます。行き先はガイド本で探して、足りない情報をネットで補う…が理想的なのかなと思ってます。

山スキールート212

『212』というだけあって盛りだくさんの内容。定番ルートからマニアックなルートまで品揃え豊富です。値段が2980円と高いけど、内容からすれば安いくらいかも。コレ1冊持ってればOK!って感じですかね。地形図にラインが入ってるので、概念図から地形図に変換する作業も不要です。ちょっと至れり尽くせり過ぎじゃないって感じ。

山スキー百山

隣の山スキールート212とボリュームも見た目も似てますが、こちらは山スキーアルピニズム研究会の著。ちなみに、こっちの方が早くに世に出てます。中身はだいぶ違ってて、かなりマニアック。一般人には行けないルートも多いです。『百名山』ではなく『百山』ってことです。

山スキー百山2

山スキー百山の第2弾です。山スキーアピニズム研究会の著、記録集をよりガイド本化したような感じか。見やすい地形図に落とし込まれており、利用価値が高いです。ただ、レベルの高い人が多いので、自分の力量と合致してるか見極めるのも重要。


東北の山スキー特選ガイド

特選ガイドというだけあって、東北の主なところが網羅されています。オールカラーで解説が丁寧です。東北に住んでる人や、東北への出没頻度が高い人は必携のガイド本かなと思います。

東北山スキー100コース―滑走記とデータ

東北の山スキー本というと、以前はこれでした。しかし、如何せん時代遅れ感が否めなくなってきました。地形は変わらなくても、流行、アプローチ、植生、雪の量などは変わっていきますから。

ハイグレード山スキー―最新ルート集

月刊誌『岳人』では初冬に山スキーの特集が組まれていました。その特集の数年分を集めて一冊のガイド本になったのがこの本。2007年発刊ですが、しばらくは大変お世話になった一冊です。


日本バックカントリー・オール 50エリア170ルート (パウダーガイド12)

ここまで紹介したガイド本はどちらかというと登山系の出版社のもの。この本はパウダーガイドなので、基本的に滑り系の人向け。本の名も『バックカントリー』ですからね。GPSデータも付いてたり。

リフトで登る日帰り山スキー特選ガイド

『リフトで登る』に特化したガイド本。しかも日帰り。2004年発刊。当時は概念図が当たり前だったけど、この本は地形図にルートが引いてあります。かなり大雑把だけど。

山スキールート図集1’〈01~’02〉

2昔前の山スキーのバイブル本。この本も古いので時代遅れ感はありますが、シーズン初めにひと通り目を通すのも良いのかなと。概念図+点線&波線の懐かしい表記です。


山スキールートガイド105

ガイド本というよりも、著者である酒井さんの記録集的な本。エリアは北陸中心で掲載ルートも特殊です。山スキーを始めて最初に買うガイド本でないことだけは確か。ルート図も概念図にラインが引かれた昔ながらの手法です。概念図から地形図に落とし込む作業が必要です。上級者向けの本だと思います。

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