秋田駒ヶ岳 山スキー 2023/3/6

東北遠征最終日はアルパこまくさからの秋田駒ヶ岳。スキーでの秋田駒はこれで4回目。今回でアルパこまくさ側、国見温泉側ともに2回ずつとなりました。どっちからが良いかと言われれば、どっちも良いとしか答えられないです。秋田駒は西側と東側では雰囲気が全然違いますから。ただ、人気は圧倒的にアルパこまくさ側だろうなあ。アルペンチックで滑走系な感じですんで。でも、個人的には国見温泉側の方が好みかな~。まあ微妙だな…。

  • 日程: 2023年3月6日(月)
  • 天気: 晴れ
  • メンバー: T世
  • 温泉: アルパこまくさ 550円
  • 食事: 中華そば de 小松(大曲のラーメン屋)
  • 登山口情報: 登山口はすぐ満車になるけど回転も速い
コースタイム
  • アルパこまくさ(6:50)
  • 八合目(9:20)
  • 男女岳(10:30~50)
  • アルパこまくさ(11:40)

アルパこまくさからスタート!

最終日ということで、下山したらとっとと信州に戻らねばなりません。早めのスタートとします。6時半ごろにアルパこまくさの駐車場に着きますと、すでに先客の車が3台だか4台だか。今日は月曜日なんですが、やはり秋田駒は人気ですね。かなり広く除雪されてて、駐車スペースを確保されていますが、土日とかは満杯になるんだろうか…?

アルパこまくさをスタート 秋田駒の西側なので日の出が遅い

ゲレンデ跡、車道脇を辿って八合目へ

アルパこまくさからスキー場跡をひたすら登ります。これがまた長い。しかも、秋田駒の西側を登ることになるので、なかなか日も登ってこない。雪面は堅いし単調だし…。やっと廃ゲレンデが終わると、今度は車道に沿いながら歩きます。八合目へと向かう車道です。ここはショートカットしたり、車道を無視したりしながら登れます。登るにつれて景色もよくなっていきます。八合目まではアプローチって感じですかねぇ。

はじめは廃ゲレンデをひたすら登る
廃ゲレンデのあとは八合目への車道を絡めつつ登る
中腹はブナの森
昨日のトレースをパクリながら進みます
ブナ帯を抜けると秋田駒らしい景色になってきます
夏場はここまで車が入る(マイカー規制のシーズンあり)

八合目から実質登山開始

八合目まで2時間半。登りの3分の2がアプローチだ…。スキー場が営業している時代は、お手軽だったんだろうなあ…。八合目からは昨日付けられたトレースをパクリつつ登ります。火山の山らしく荒涼とした景色の中を登っていきます。阿弥陀池の一段下の地形図では湿原マークのところから男女岳へ。男女岳の南東面に当たりますが、やはり昨日のシュプールがたくさん付けられていますね。その斜面の左縁が登りルートのようですが、滑る斜面が柔らかそうなので直登しました。誰も滑ってきそうもないですし。

右の山は笹森山
左が笹森山、右は湯森山
灌木帯は滑れたもんじゃない
トレースにならって斜面をトラバースしたけど、左の谷を登るのが一番効率良さそうに思えました
背後に岩手山が
阿彌陀池の小屋がみえてきました
男女岳の南東面 ここにシュプール集中
その南東面を登ります
阿彌陀池を見下ろす
いい雲出てきました
遠くに鳥海山も見えています

秋田駒ヶ岳の主峰であります男女岳へ

天気の方は昨日は雲一つない快晴でしたが、今日は少し雲が出てます。なかなか良い雲出てました。雲一つない快晴よりも、いい感じで雲がある方が絵にはなりますよね。雲が出るくらいならよかったけど、昨日に比べて風が強いです。まあ、強いと言っても積雪期の秋田駒山頂としては穏やかな方なんじゃないかと思われます。

展望は素晴らしいですね~。山頂に登るとまず目に飛び込んでくるのが田沢湖。その先には鳥海山。東には早池峰山だけ目立ってます。北側は乳頭山に続く山並みや、その先には八幡平や岩手山の山々。3日前降ったので真っ白です。のんびりしたかったけど、風が強いのでそそくさと滑る準備。

男岳と田沢湖
乳頭山に続く山並みと遠くの山は八幡平や岩手山など
遠景の中央よりやや左に見えるのが早池峰山

滑りは旧日窒硫黄鉱山跡の谷経由にて

まずは登って来た斜面を滑ります。男女岳の南東斜面ですね。降雪後3日経過してますので、雪はフレッシュではないです。でも、気温はわりと低い状態で推移してるようで、パウダーが劣化してしまったって感じ。雪質よりも土日で滑られた跡が滑りにくかった。人が滑ってない斜面はそれなりに気持ちよく滑ることができました。

地図の湿原マークの平坦地まで下りました。時間があれば横岳か男岳に登りたかったけど、まあ今日はやめときましょう。湿原マークから北に落ちる谷にシュプールがたくさんあったので、これを辿ってみることにします。滑った跡で雪面は荒れてますが、北斜面ということで雪は軽め。滑るには微妙でしたが、なんと言ってもロケーションが素晴らしかったです。言葉で伝えるのは難しいので、是非とも動画をご覧くださいませ。

八合目までくるとあとは下山モードとなります

八合目からは下山モード。登りは2時間半かかったところ、30分もかからず下山。廃ゲレンデ滑りでヘロヘロになったにもかかわらず…です。登りの時にあっという間に視界から消えた歩きの人を2人、この間で抜いちゃいました。林道とか緩い斜面が、一番スキーと歩きで差が出るんじゃないかと思います。本日も無事下山なんですが、秋田駒には新たな宿題がまた増えてしまいました。3連休で3日とも秋田駒…っていうのをやってみたい気もする。しないと思うけど。

下山時には秋田駒クッキリ!

本日の下山後の温泉とラーメン

本日の下山後温泉は登山口にあるアルパこまくさ。温泉っぽい温泉です。冬場は露天はやってないけど、内湯で十分であります。下山後ラーメンは大曲までいって『中華そばde小松』という変な名前のお店へ。変なのは名前だけでなく、実際も風変りな感じでした。なんかちょっとドキドキするような…笑。帰宅は22時過ぎ。ここんとこ毎朝4時起きの仕事をしてるので、帰りが遅くなるのは辛いのであります。でも、また懲りずに行きたいとも思うのであります。


山スキールート212

『212』というだけあって盛りだくさんの内容。定番ルートからマニアックなルートまで品揃え豊富です。値段が2980円と高いけど、内容からすれば安いくらいかも。コレ1冊持ってればOK!って感じですかね。地形図にラインが入ってるので、概念図から地形図に変換する作業も不要です。ちょっと至れり尽くせり過ぎじゃないって感じ。

山スキー百山

隣の山スキールート212とボリュームも見た目も似てますが、こちらは山スキーアルピニズム研究会の著。ちなみに、こっちの方が早くに世に出てます。中身はだいぶ違ってて、かなりマニアック。一般人には行けないルートも多いです。『百名山』ではなく『百山』ってことです。

山スキー百山2

山スキー百山の第2弾です。山スキーアピニズム研究会の著、記録集をよりガイド本化したような感じか。見やすい地形図に落とし込まれており、利用価値が高いです。ただ、レベルの高い人が多いので、自分の力量と合致してるか見極めるのも重要。


東北の山スキー特選ガイド

特選ガイドというだけあって、東北の主なところが網羅されています。オールカラーで解説が丁寧です。東北に住んでる人や、東北への出没頻度が高い人は必携のガイド本かなと思います。

東北山スキー100コース―滑走記とデータ

東北の山スキー本というと、以前はこれでした。しかし、如何せん時代遅れ感が否めなくなってきました。地形は変わらなくても、流行、アプローチ、植生、雪の量などは変わっていきますから。

ハイグレード山スキー―最新ルート集

月刊誌『岳人』では初冬に山スキーの特集が組まれていました。その特集の数年分を集めて一冊のガイド本になったのがこの本。2007年発刊ですが、しばらくは大変お世話になった一冊です。


日本バックカントリー・オール 50エリア170ルート (パウダーガイド12)

ここまで紹介したガイド本はどちらかというと登山系の出版社のもの。この本はパウダーガイドなので、基本的に滑り系の人向け。本の名も『バックカントリー』ですからね。GPSデータも付いてたり。

リフトで登る日帰り山スキー特選ガイド

『リフトで登る』に特化したガイド本。しかも日帰り。2004年発刊。当時は概念図が当たり前だったけど、この本は地形図にルートが引いてあります。かなり大雑把だけど。

山スキールート図集1’〈01~’02〉

2昔前の山スキーのバイブル本。この本も古いので時代遅れ感はありますが、シーズン初めにひと通り目を通すのも良いのかなと。概念図+点線&波線の懐かしい表記です。


山スキールートガイド105

ガイド本というよりも、著者である酒井さんの記録集的な本。エリアは北陸中心で掲載ルートも特殊です。山スキーを始めて最初に買うガイド本でないことだけは確か。ルート図も概念図にラインが引かれた昔ながらの手法です。概念図から地形図に落とし込む作業が必要です。上級者向けの本だと思います。

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