大渚山 山スキー 北北北東南

先日の赤禿山に続きまして、大渚山も巡回してきました。これで今年の巡回は全て無事終了であります。今年も異常なしです。異常かというとアレですが、この日は北面が滑りにくくて南面が滑りやすかった…という逆転現象が起きてました。北面天国、南面大難儀の常識が覆った…。

今回の巡回はこーちゃん&まつ氏と。北面3回滑って、東面半分滑って、南面滑るという準フルコース。北面3本のうち1本を西面滑って、東面三角をてっぺんから滑ってればフルコース完成だったかな…と後から思ったのでした。

  • 日程: 2022年2月19日(土)
  • 天気: 高曇りのちくもり
  • メンバー: こたろ&まつ
  • 温泉: 
  • 食事: 
  • 登山口情報: 道の駅⇒大草連 この日は少なかった

山スキーの記録一覧 http://bunapow.com/yamaski-list/

コースタイム
  • 大草連(8:05)
  • 大渚山(10:10~25)
  • 北面1280m登り返し点(10:35~50)
  • 大渚山(11:40~45)
  • 北面1280m登り返し点(11:50~12:25)
  • 北面1110m(13:00~10)
  • 湯峠南のコル(13:50)
  • 大草連(14:35)

大草連の雪壁はまずまずの高さ

7時半に道の駅で合流し、車を1台にして大草連へ。大草連のいつも停めさせてもらってるとこには、先客1台もいませんでした。前を走ってた車は他の入山口に行った模様。今年初の大草連ですが、ウワサ通り雪壁は高いです。身長の1.5倍くらいはありそう。天気は午後から崩れる予報が、今んとこは青空出てます。いつまでもってくれるやら…。ただ、新雪が少ない。きのうは小谷方面降ってないんだなあ…。

大草連の雪壁2.5mくらいかなあ? (写真は下山時)

大草連から大渚山へ南面台地を

今日はこたろ&まつチームに混ぜてもらう形だけど、どこに連れて行かれるんだろう?最近はガッツリ登ってないので、最後まで付いていけんるか…?成り行きで出だしだけ先頭でラッセル。他から入ったトレースと合流するところでお役御免。さらに先で別のトレースと合流。今日の先客は2人×2チームっぽい感じ。静かな大渚山。(のちに1チームはケンケンチームと判明)

トレースあるのでペースが早くなるのではと懸念しましたが、登りはなんとか付いていけた。上の方も新しい雪は降ってないなあ。でも、南面の雪が劣化してる様子もない。今のところですが…。(たいがい帰る頃には腐ってる)

途中から先客のトレースに合流
尾根に取り付く前に雪原に出て山頂を見ときます
中間のブナ ほとんど新雪降った感はない
稜線直下

今日の大渚山頂稜は展望良いけど南風強し!

大渚山の頂稜に出ました。空は真っ青ではないけど視界は良好で、北アルプスなどがクッキリと見えております。展望は良いんですが、風が強くてゆっくりしてられないわ。今日は南風が吹いて気温が上がると言ってました。風下にあたる北側に入って滑る準備。

大渚山の長い頂稜に出ました!
天狗原山&金山
大渚山頂稜の西端へ
薄雲は出てますが視界はクッキリです
ツガミ新道の山並みが

ブナの北斜面を2本滑って

パウダー保持期間の長い北斜面ですが、この日はちょっと違う感じ。パフパフではないです。ストック刺すとズボボボボ…って感じで、スッと刺さっていかない。かなり詰まった雪です。今使ってる道具だと重くて深い雪は滑れないので、思ったよりは滑れたのかなと感じました。でも、気の抜けない雪でした。

北斜面をのぞいてみます
さて、撮るか
期待の北斜面でしたが、なんだかいま一つな感じ

標高差約300mの登り返し

ブナ林が終わって灌木になるあたりで滑るのおしまい。ちょっと休憩して登り返し。登り返しは約300m。300mも滑ったのか~。結構しんどい。やっぱり雪はギュッと詰まってて、新雪部分でもほとんど板が沈みませんでした。先に西寄りの尾根に出てから山頂へ。途中で今日のと思われる登りトレースに合流。

さて、2本目。似たようなところを滑ったけど、2本目の方が難しかったです。板が埋まって3回くらい転んだ。板が細くて柔らかい(そして体重も…)から埋まっちゃうんよな~。下ほど雪は悪くないようで、最後のブナ林を抜ける斜面は気持ちよく滑ることができました。

北面の1280mくらいまで滑って登り返します
登り返しのブナ林が素晴らしい!
まず西尾根に乗っかってから山頂目指します
後立山連峰 だいぶ雲が濃くなってきたなあ

北斜面3本目は大渚沢源頭無木立斜面へ 雪よくない

さて、また300mの登り返し。…と思ったら、展開が変わりまして、大渚沢の源頭無木立を滑り、そのあと湯峠南のコルへと登り返し、東面三角トラバースして南面へ…に。無木立斜面へは雪庇が出てて入口は限られます。せっかくシール着いてるので、いつもの場所よりさらに上から入ることに。ま、こっちの方が無駄なく斜面に入れますね。先客のと思われる2本のシュプールが付いてますねえ。だいぶ上の方から入ってました。

この無木立、真北向いてて雪はいつも良いです。しかし!今日は悪い!かなりボロボロな感じで滑って下りました。滑ってると板を取られる感じ。モナカ化はしてないけど、感触的にはそんな感触。恐る恐る滑ってました。風の影響とも日射の影響とも言い切れない、なんとも変な雪でした。

大渚沢源頭無木立 太陽が月みたい ここの雪はよろしくなかった

湯峠南のコルに登り返して東面三角を少し

無木立が終わってブナが生えだすと、雪の鮮度が復活して気持ちよく滑れたという…。風、日射、斜度など、なんやかんやが絡んでたのかなあ…?ブナの窪地まで滑っておしまい。…かと思ったけど、せっかく雪がよくなったので、欲張ってさらにもう一段分滑っちゃいました。

湯峠南のコルまでは250mの登り返し。ここらへんブナのいいとこなんですが、すっかり曇っちゃいました。たくさん滑ったので足が疲れちゃいました。コルから水平にトラバースすれば南面に戻れますが、その場合はシールのままになりそう。コルから少し登り加減でトラバースし、三角斜面を滑りながらトラバースします。

三角斜面は朝に陽を浴びて、午後にはモナカ化することが多いです。しかし、今日はわりとフレッシュな状態で残ってます。雪質としては、もしかしたら今日一番だったかも?わかってれば、もっと上から滑ってもよかったけど、もう登るのしんどかったしなあ…。

湯峠南のコルへと登り返します

いつも大難儀な大渚山南面、今日は気持ちよく滑れる雪でした

南面に出ますが、このまま滑ると灌木は密だし雪も悪い。大渚山南面を大トラバース。少しでも東面を絡めて滑るようにします。経験上、ここの雪は良い。しっとり気味ではありましたが、気持ちよーく滑れました。中段からの牧場風斜面も板が走ってくれて悪くない。ターンも自在にできる。あの北斜面無木立は何だったんだ…って感じでした。

最初のへんにも書きましたが、今日は北斜面より南面の方が楽しく滑れました。いつもと逆ですな。周回すると南面はお昼以降になり、大難儀山由来の激重雪になるんですけどね。朝は晴れてたけど日射しは薄く、時間とともに雲が厚くなったのが雪質保持の原因なのかなあ…?まあ、なんにしても滑ってみないとわからない今日の雪でした。

大草連にいたカモちゃん

滑ってる様子とかは動画をご覧ください


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