唐松岳&八方池 2021/8/29

まだ暗いうちに黒菱平を登り始め、八方池で夜明けを迎えました。そして、そのあと唐松岳へ。八方池や唐松岳には何度か登っていますが、その中でも今回はなかなかの好条件だったと思います。上空は澄んだ青空が広がり、眼下には雲海が広がってました。ちょうど八方池あたりが雲海の波打ち際で、八方池&白馬三山の景色に雲海の雲が良いアクセントになっておりました。

  • 日程: 2021年8月29日(日)
  • 天気: 晴れ時々くもり
  • メンバー: T世
  • 温泉: 大町温泉郷 黒部観光ホテル 物味湯産手形利用
  • 食事: おおぎやラーメン(大町市)
  • 登山口情報: 黒菱平の駐車場 リフト始発頃にはたいがい満車になる
コースタイム
  • 黒菱平駐車場(2:50)
  • 八方池山荘(3:35~40)
  • 八方池(4:25~6:05)
  • 丸山ケルン(7:10~40)
  • 唐松山荘(8:20)
  • 唐松岳(8:35~9:15)
  • 唐松山荘(9:30)
  • 丸山ケルン(10:00)
  • 八方池(10:45~11:35)
  • 八方池山荘(12:10)
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この週末は3連休にして双六方面を予定。しかし、当日朝になって腰痛になってしまい、荷が重い泊まりは回避。初日の昨日は日帰りで焼岳に登ってました。そして、2日目の今日は同じく日帰りで唐松岳。いつものようにただ登るんじゃあナンなので、今日は暗いうちから登って、八方池あたりで夜景やご来光を撮影してみたいなと。

日の出の時間は5時すぎ。そこから逆算して深夜1時に安曇野を出発することに。黒菱平には2時半過ぎに着きました。車は結構停まってるけど、泊まりの車も多いんだろうな。…と思ってたら、ゴソゴソ動き出してる人も結構いる。この時間から登り始める人が多いのにビックリしました。

まだ暗いなか黒菱平をスタートです

ヘッデン点灯で歩き始めます。普段、暗いうちから歩くことはないです。夜道は慣れないけど、はじめは作業道なので安心。天気はなんだかよくわかりませんな。そのへんを雲が漂ってる感じがあります。雲の隙間から星も見えています。登っていけば雲の高さより上に行くのかな。2本目のリフト区間は山道になるけど、とくに問題なし。八方池山荘からは整備の行き届いた登山道。開けてるので、暗くてどうのこうのはなかったです。

八方池で夜明けを迎えます

八方池あたりに登ってくると、撮影風の人が点々といますね。やっぱ同じこと考える人は多いんだ。八方池の直前くらいで東の空が徐々に明るくなり始めます。ほんの少し東の空が明るくなるだけで、もう星は明るいのしか見えなくなるんですね。モタモタしてるうちに夜景は撮り損ねました。思い付きで急にやってみても難しいです。とくにピントを合わせるのがよくわからん…。次はちゃんと練習してからだな。

夜景には遅かったけど、ご来光には十分時間があります。ありすぎるくらい。タイムラプスにトライしてみたり、薄暗い景色を撮ってみたり。いよいよ日の出なのですが、雲海の水面が高くて、太陽がだいぶ登ってから出てくることに。日の出の方も不発に終わりました。でもまあ、朝日に染まっていく白馬三山と八方池の景色は、しっかりと見させていただきました。

夜明け前の八方池と不帰
稜線に朝日が当たりはじめてきた
雲海の位置が高いのでご来光は遅い
白馬三山
朝はまだ静かな八方池
そこにいしがあるから
天狗山荘のある山が大きいなあ

八方池から唐松岳へと向かいます

さてと、唐松岳に向かいます。まだ6時ですな。いつもは大賑わいの登山道も、さすがにこの時間は空いてて快適です。早い時間から登るのも悪くないなあと思いました。左側には五竜岳、右側には白馬三山、振り返ると雲海。八方尾根はホントすんばらしい尾根ですね。花も多いですし。

額縁
五竜岳と向こうに鹿島槍
扇雪渓 風前の灯火かな

高山植物は秋の花が主役になっています

で、その花ですが、さすがに8月の下旬ともなると種類も数も減ってきます。主役はウメバチソウやハクサンシャジン、リンドウなど秋の花が主役。雪が遅くまで残ってたっぽいところには、まだチングルマが咲いてたりしました。空の青さや雲の形を見ても、、山の秋はすぐそこまで迫ってる感じ。紅葉シーズンが待ち遠しいところであります。

展望が素晴らしい丸山ケルンで中休止

丸山ケルンでのんびり休憩。ひと登りした尾根の末端に大きなケルンが立ってます。下界は雲海が覆っているので、まるで岬の灯台のようでした。展望の方も海を見てるみたいで、雲海の上に戸隠や頚城三山、四阿山や浅間山、八ヶ岳・富士山・南アルプスが浮かんでいました。

雲海の向こうに頚城三山と戸隠の山々
丸山ケルン ここはええとこだった
丸山ケルンから唐松岳の方
五竜岳
雲海の彼方に八ヶ岳と富士山と南アルプス
アップにすると富士山がわかる 左は八ヶ岳
白馬三山がでかくなってきた
雲海の彼方に四阿山と浅間山

稜線に出ると立山&剱岳が見えてきました

概ねたおやかだった八方尾根、主稜線が近づくとややアルペンチックになります。不帰の岩稜も迫力ありますね。どの山もそうですが、稜線に出ると反対側の景色が見えてきます。山頂に登るのと同じくらい楽しみな場面です。八方尾根の場合は、稜線に出ると立山&剱岳が見えてきます。北方稜線の山々もよく見えてます。

稜線が射程範囲に入ってきたな
不帰
唐松岳の山頂も見えてきた
雲海がなかなかに良い
唐松山荘の手前は少し険しくなってくる
唐松山荘から唐松岳山頂へ
立山&剱岳
独特の赤だな
大雪渓とかも雲海の下なのか
剱岳アップ!
はいはい
唐松沢 氷河認定されてます
唐松岳への最後の登り
剱岳も久しく行ってないなあ

唐松岳山頂です

稜線に出たとこから少し下って、下ったぶんよりちょっとたくさん登ると唐松岳。山頂は大賑わいではないけど、そこそこいる感じ。みなさんリフトが動く前から登ってきている人たちが大半でしょう。リフトで登ってきた人たちが着く時間になると、きっと大賑わいになることだろうな。

展望は西側が見えること以外には大きく変わらないけど、白馬鑓方面へと続く縦走路が間近に見れます。不帰のキレットは北行き、南行きそれぞれ1回ずつ通りました。岩場がどうのこうのより、天狗とキレットの標高差にゾッとしますね。天狗山荘のテン場にはまだ泊まったことないので、一度泊まりに行きたいなと思ったのでした。そういや、唐松のテン場にも泊まったことないな…。

不帰だけど険しく見えない
唐松岳山頂!
今日の雲海はしぶといな

唐松岳をあとに下山開始

さて、山頂を後にします。時間はまだ9時過ぎ。まだ朝の時間ですが、歩き始めたのが深夜ですからね。行動時間は長いです。唐松山荘から下るあたりから、すれ違う人が多くなってきました。始発のゴンドラやリフトで登って来た人たちかな。このあとしばらくはすれ違いが大変でした。下るにつれ、徐々にすれ違いは減っていきました。

唐松山荘は小屋もテントも泊まったことないな
雲海に向かって下っていく感じがいい
外国の街道みたい
丸山ケルン やっぱええとこや
雲海の雲がだいぶ上がってきた
帰りの八方池は雲が多いのかな

帰りにも八方池に立ち寄って散策&撮影

帰りも八方池に立ち寄ります。雲海の雲が少し上がってきてて、八方池の高さにも一部がかかってきてました。雲に覆われてしまったら残念だけど、見えたり隠れたりするのは良い演出なのかなとも。早朝の八方池はまだ薄暗かったけど、今はもう池にも山にもガンガン太陽が当たって眩しいくらいです。池の色も雲の色も空の色も素晴らしい!

人の多さも桁違い。八方池には登山の人だけでなく、観光の人もたくさん登ってきますんでね。白馬三山と八方池が一緒に眺められるデッキは常にいっぱい。とってもよかったので、またタイムラプス撮って、さらに池の周りを周回。いつまででも居られる八方池でした。今日は山も池も満足です。

いい感じで雲が湧いてる
さすがにぎわってますな
特等席は密です
その特等席より
ここはほぼ観光地ですからね
適度な雲の出具合だな
空が青いのがなによりです
広角レンズが欲しくなるな
さらば八方池

下りは八方池山荘からリフトで下りました

下りは疲れたのでリフトで

今日の山と池の動画です

下山後の温泉とラーメン

本日の下山後温泉は大町温泉郷まで戻って黒部観光ホテル。大町なのに黒部観光ホテル。物味湯産手形利用です。正規の日帰り入浴料金は850円とのこと。かなりお得です。近くにある日帰り温泉施設の薬師の湯は以前は500円で、だんだんと値上がりし、今はなんと750円!100円差なら黒部観光ホテルのお風呂に入れるんですよね~。物味湯産手形を買えば、どっちも1回ずつ入れます。

下山後ラーメンは時間的に中途半端だったこともあって、大町のおおぎやラーメン。無難におおぎやラーメンって感じですかね。。。山の後はスープが旨い!


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