岩手山~八幡平の間で、一番人里離れてそうな小畚山に登ってきました。樹海ラインから入って、大深岳経由です。一昨年に大深岳に登った時に小畚山を見て、行ってみたいなあと思っての今回実現です。谷の雪が少なくて流れや滝が出てて少し苦労しました。もう少し雪が残ってれば、もっとすんなり行けたのかな~と思います?
鳥海とかみたいにドーンと長く滑れないけど、旅系の渡り歩き的なスタイルが楽しい。景色も良く、面白そうなエリアなので、来年以降もう少し奥深く入ってみたいなと思ったのでした。
2021GWの本命が今日の大深岳&小畚山
今回のGWは予報が悪くて出発を渋ってました。徐々に先が見えてきて、4日と6日は晴れてくれそうな予報に。自分の中でこのGWの本命は小畚山。4日は晴れそうだったけど、3日に雪が降りそうな雰囲気。樹海ラインが朝から開くとは思えなかったので、6日に小畚山を持ってきました。
樹海ラインから入山 ここの駐車スペースは大人気
西根の道の駅で車中泊。朝起きるとほぼ晴れてるけど、岩手山の上の方は雲かかってます。そして、風がビュービュー!昨日の悪天を引きずってるのか…?雲はそのうちなくなるとしても、風はやんでくれるんだろか…?
松川温泉のゲートが開くのを待ってると、平日にもかかわらず待ちの車が数台。ゲートが開いてゾロゾロと車列が登っていきます。ワタクシは2台目。入山口の駐車スペースへはなんと!1台目、ウチ、3台目…と前から3台連続でこの駐車スペースへ。源太大人気!出発準備してたら、さらに2台やってきました。GW真っただ中でなくてよかった。風は相変わらず強い…
源太ヶ岳は巻いて直接大深岳へ
アオモリトドマツの中を登っていきます。針葉樹はあまり好みではないけど、風除けには最適ですな。でも、登ってて楽しくはない。展望もほとんどない。本能なのか、抑えているつもりでも高い方高い方へと進み、少し上倉山に寄ってしまい、途中から軌道修正です。源美沼が近付くと視界が開けてくるので、あとは見た目で進んでいけます。
最初の目標は大深岳の南東斜面。なので、大深岳にまっしぐら!源美沼を突っ切り、源太ヶ岳は巻き、トラバース気味に大深岳へ。途中、雪が切れてヤブに阻まれ、下からまく場面も。今年は雪融けが早い上に、来る時期も遅いので仕方ないな。吹き曝しの源美沼は意外にも風が穏やか。八幡平の主要部には雲がかかってるけど、だいぶ少なくなってきてるようみ見えます。岩手山の雲はしぶとい。
大深岳 小畚山へのルートは一筋縄ではいかなそうだ
大深岳に到着。ここも心配したけど風は穏やか。目的の斜面にはしっかり雪が付いてますが、谷底に目をやると地肌が出てる部分がチラリホラリ。雪がしっかりあれば、一番谷底まで滑ってから、小畚山に登り返す心積もりだったが、無理っぽい。下り過ぎる前に右へ右へと意識した方が無難な感じ。
大深岳南東斜面
この大深岳南東斜面、標高差より幅の方が広い。こんなとこに、こんなだ斜面があるなんて!って感じです。雪はグサグサかなと思ってましたが、わりと締まってて悪くなかったです。一昨日の会津駒あたりに比べると、新雪自体あまり降っていない様子です。
谷地形が顕著になると雪切れ等で難しい状況に
大斜面が終わって、徐々に谷に吸い込まれていきます。このまま進むと行き詰まりそうなので、右の小尾根を乗っ越して隣の沢へ。この沢の方が雪付きは良かったけど、少し先でいきなり滝出現。さらに右の小尾根を乗っ越すと、谷地形から解放され穏やかに。このまま小畚山に向かって進めそうだ。
小畚山へは最後は急斜面
トラバース気味に尾根の東面を進んで、最後に小畚山への登り。ここがグサグサだったなあ。山頂直下の急なとこでシールが外れた…。先日の笹ヶ峰でも急なところでシール外れて、進退窮まりかけた。コールテックスのウィジー?ってシールはウロコ板とは相性が悪いのかもしれない。
小畚山の山頂へはヤブを漕いで
小畚山の山頂には雪が付いてなくて、ハイマツと灌木のヤブ漕ぎで到達。小畚山の山頂は風が強かったな。秋田駒から乳頭山あたりの山並みをひと通り眺めて戻ります。景色的には松川の源頭部を取り囲む、岩手山~三ッ石山~源太ヶ岳側の方が良かったです。
小畚山の北東斜面を滑って大深岳へと登り返し
小畚山からの滑りは、はじめ真下に滑って、そのあとトラバース気味。そしてまた真下に滑って、トラバース気味に登り返し…というスッキリしない形に。しっかり雪が付いていれば、大きくドーンと滑れると思われます。大深岳への登り返しは、夏道沿いはブッシュ出てるとこ多かったけど、山頂までしっかりつながってました。
大深岳から樹海ラインへと戻ります
大深岳から最後に源太ヶ岳の東面を滑ろうと目論むも、ブッシュに遮られて上手くトラバースできない。結局は大斜面の下まで出てから登って滑るのが正解のようですな。時間もないことだし、斜面に出たところから滑って駐車地に戻りました。トロトロしてると樹海ラインは5時で閉まっちゃいますんでね。
東北らしいロケーションを動画でお楽しみください
北アルプスとは全く違うし、同じ東北でも鳥海山や月山とも違う、いかにも東北らしいたおやかな山並みが広がっている八幡平周辺。登ったり滑ったりを繰り返しながら渡り歩く山スキーが楽しめるエリアです。
下山後の温泉とラーメン
アスピーテラインが17時に閉まることもあり、樹海ラインから秋田側に通り抜けました。温泉とラーメンは青森県に入るまで引っ張って、温泉もラーメンも車中泊も碇ヶ関にて。三笠食堂は閉店間際の入店でした。
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