八島湿原を反時計回りで周回 2023/2/10

1月の末にちょっと腰をやって、たいしたことはない感じだったけど2月1週目の土日は静養。まさか次の週の建国記念の日がらみの3連休まで引きずるとは思ってもいませんでした。そろそろ治りそうな雰囲気からの逆戻りが二度。二度ともに、朝靴下を履く時の前屈が一線を越えてしまって、グキッとなってしまったのでした。これまで何度となくぎっくり腰はやってきてますが、二度のぶり返しは初めてでした。おかげで2月の1,2週目の週末を棒に振ることに。天気も雪もわりと条件よさそうな、この2つの週末を逃したのは痛い。この先はもう新しい雪が期待できなさそうですからね…。

  • 日程: 2024年2月10日(土)
  • 天気: 晴れのち時々くもり
  • メンバー: T世
  • 温泉: 立科町 権現の湯(物味湯産手形利用)
  • 食事: かじかやラーメン
  • 登山口情報: 八島湿原の駐車場 トイレは冬季閉鎖

ビーナスラインまで登るも雪が少ない

3連休の初日。おとなしくしとく手もあったけど、午前中は晴れ予報。滑るのは無理だけど、歩くなら大丈夫かと八島湿原へ。ちょうど数日前に里でも30センチ近い雪が降りました。霧ヶ峰周辺にもたっぷりと降ったことでしょう。そう思いつつビーナスラインまで登るも、雪が少ないです…。日当たりの良い部分は既に地面が露出。先日の大雪はどこへやら~。まあ、南岸低気圧の雪なので、山と里の差は少ないとはいえ、こんなに少ないとは想定外でした。

八島湿原の駐車場へ。夏の広いスペースの一部を除雪してくれてます。これがまた中途半端な広さで止めにくい。着いたときは半分くらいの埋まり具合いだったけど、戻ってきた時にはほぼ満車。もう一回り大きく除雪してくれてればいいのに…と思ってしまいます。

八島湿原の駐車スペースは微妙な広さ
鹿除けネットをくぐり、ビーナスラインの下を通り抜けます

反時計回りで八島湿原を周回します

スキーで歩くのが恥ずかしいくらいの雪の量です。かといって、ツボ足でズボズボ埋まると腰に悪い。まあ、遊歩道の上には雪はあるでしょう。駐車場から鹿よけネットをくぐって、ビーナスラインの下を通り抜けます。通り抜けたところが八島湿原の西端。ここから湿原を反時計回りで一周します。

遊歩道にはちゃんと雪があるだろうと思ってましたが、その遊歩道は木道でした。普通に雪がある年なら、木道は完全に埋没してます。しかし、今日は2列の木道の上にそれぞれ先日降った雪が積もっててるだけ。間は穴になってます。それ以前に降った古そうな雪は、ほとんどないと思われます。木道から落ちないよう気を付けないと…。

ほどなく八島湿原の西端へ
雪が少なく草ボーボー
少し雪も積もった木道は厄介
真ん中遠くの白い山は浅間山
北斜面はわりあいに雪が多かった
いったん鹿除けのフェンスをくぐって湿原の外へ

ルートは単純ですが景色は刻々と変化します

天気は快晴です。予報では午後から下り坂。下り坂になる前には一周できるでしょう。前半は雲一つない青空、後半は感じの良い薄雲が出てきました。北アルプス方面は早めに崩れるようで、早くから雲がかかり始めていました。3連休初日の晴れの割には人は少なめ。一周する間に5人は見たかなあ…?八島湿原は車山周辺に比べると、少し人は少なめのようです。

御射山の分岐までは木道で、そのあとは夏は砂利道になるところで、スキーでも歩きやすかったです。当たり前ですがアップダウンは少なく単調な道が続きますが、歩く方角が変わったり植生が変わったりと、意外と飽きることなく歩けました。一番景色がよかったのは、奥霧小屋から西に向かって歩く部分かな~。爽快な風景でした。文章にするのは難しいので、写真をご覧あれ。

ヒュッテみさやまへと下ります
御射山の分岐を左に曲がると雰囲気変わった
鷲ヶ峰を見ながら
ただのカラマツ林
八島湿原と鷲ヶ峰
八島湿原へと滑り込む斜面も雪が少ない
このあたりは木道ではなくて歩きやすかった

奥霧小屋でのんびり休憩しました

スタート地点の対岸にあたる『奥霧小屋』で休憩タイム。無風だとポカポカです。少し風があるとヒヤッとしますが…。奥霧小屋は外から見るに生活感が少し感じられますが、エアリアによると休業中とのこと。コロナの影響ですかね~。

そんなこんなで一周してスタート地点に戻ってきました。駐車場からすぐの大きな看板があるところです。ここからの景色だけ見に来る人も多いみたいな感じでした。まあ、普通の観光客ならそうだよなあ。駐車場はほぼ満車。1台のスペースも狭いので、大きめの車は取り回しが大変そうでした。こんな時は軽のもんですね!

奥霧小屋で中休止
鷲ヶ峰に向かって歩きます
雰囲気のよい雲が出てきた
鷲ヶ峰の雪も少ないなあ
振り返ると車山
車山をアップで!
もうすぐゴールというあたりで
この看板までという観光客も多かった
何はともあれ無事下山

下山後の温泉とラーメン

帰りは大門峠から長和町経由で帰ります。大門峠までのビーナスラインが今日は最高でした。天気が良いのはもちろんですが、雰囲気のよい雲と適度な霞が展望の良さを際立たせていました。八島湿原もよかったんですが、今日はこのドライブ中の景色の方が断然上でしたね。ま、2000m弱の高原を走る観光道路ですから。

長和町側に下ってお昼前。旧武石村にある『かじかや』というラーメン屋へ様子を伺いに。そんなに混んでる風ではなかったけど、1時間はかかるとのこと。並ぶとなると1時間は長いけど、車で待っていられるので待つことに。今日で3回目となるかじかや、初めて味噌ラーメンを頼んでみました。醤油系も味噌も美味しいですね。何と言ってもここの特徴は麺のコシ。太くてコシがあるがために茹で時間が長くなるのか、注文してから着丼までの時間も長いです。ラーメンはとても美味しいのですが、この待ち時間が長いのだけが玉に瑕といったところでしょうか。

温泉は少し戻る形になりますが、立科町の権現の湯へ。物味湯産手形が使える一番近い温泉なので仕方ないです。お風呂上がってから畳の上で長いことゴロゴロしていました。温泉に入ることよりも、出てから畳でゴロゴロするのが個人的には好きなのであります。


手持ちのガイド本を紹介します

山スキーを始めた頃は情報源といえば山雑誌の記事とガイド本のみ。今のご時世はネットに情報が腐るほどあって、情報を集めるというより選別するという感じ。ネットのレポは個人差大きく主観が入ってて難しいところがありますね。その点ガイド本はレベル的に安定してます。行き先はガイド本で探して、足りない情報をネットで補う…が理想的なのかなと思ってます。

山スキールート212

『212』というだけあって盛りだくさんの内容。定番ルートからマニアックなルートまで品揃え豊富です。値段が2980円と高いけど、内容からすれば安いくらいかも。コレ1冊持ってればOK!って感じですかね。地形図にラインが入ってるので、概念図から地形図に変換する作業も不要です。ちょっと至れり尽くせり過ぎじゃないって感じ。

山スキー百山

隣の山スキールート212とボリュームも見た目も似てますが、こちらは山スキーアルピニズム研究会の著。ちなみに、こっちの方が早くに世に出てます。中身はだいぶ違ってて、かなりマニアック。一般人には行けないルートも多いです。『百名山』ではなく『百山』ってことです。

山スキー百山2

山スキー百山の第2弾です。山スキーアピニズム研究会の著、記録集をよりガイド本化したような感じか。見やすい地形図に落とし込まれており、利用価値が高いです。ただ、レベルの高い人が多いので、自分の力量と合致してるか見極めるのも重要。


東北の山スキー特選ガイド

特選ガイドというだけあって、東北の主なところが網羅されています。オールカラーで解説が丁寧です。東北に住んでる人や、東北への出没頻度が高い人は必携のガイド本かなと思います。

東北山スキー100コース―滑走記とデータ

東北の山スキー本というと、以前はこれでした。しかし、如何せん時代遅れ感が否めなくなってきました。地形は変わらなくても、流行、アプローチ、植生、雪の量などは変わっていきますから。

ハイグレード山スキー―最新ルート集

月刊誌『岳人』では初冬に山スキーの特集が組まれていました。その特集の数年分を集めて一冊のガイド本になったのがこの本。2007年発刊ですが、しばらくは大変お世話になった一冊です。


日本バックカントリー・オール 50エリア170ルート (パウダーガイド12)

ここまで紹介したガイド本はどちらかというと登山系の出版社のもの。この本はパウダーガイドなので、基本的に滑り系の人向け。本の名も『バックカントリー』ですからね。GPSデータも付いてたり。

リフトで登る日帰り山スキー特選ガイド

『リフトで登る』に特化したガイド本。しかも日帰り。2004年発刊。当時は概念図が当たり前だったけど、この本は地形図にルートが引いてあります。かなり大雑把だけど。

山スキールート図集1’〈01~’02〉

2昔前の山スキーのバイブル本。この本も古いので時代遅れ感はありますが、シーズン初めにひと通り目を通すのも良いのかなと。概念図+点線&波線の懐かしい表記です。


山スキールートガイド105

ガイド本というよりも、著者である酒井さんの記録集的な本。エリアは北陸中心で掲載ルートも特殊です。山スキーを始めて最初に買うガイド本でないことだけは確か。ルート図も概念図にラインが引かれた昔ながらの手法です。概念図から地形図に落とし込む作業が必要です。上級者向けの本だと思います。

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