岩登りで有名?な二子山に登って歩いてきました。二子山は群馬と埼玉の県境にある石灰岩の岩山。大半は埼玉県になるのかな。標高は1100m台と高くないけど、侮るなかれな立派な岩尾根。つい先日、近くの諏訪山に登った時、この二子山の姿を見て登ってみたくなったのでした。久しぶりにスリルのある岩尾根縦走を満喫してきました。
山は短いが登山道までの道のりは長い
5時ごろに薄っすら雪のある安曇野を出発。佐久を過ぎて内山峠にかけても薄っすら雪。二子山も雪があると厄介だなあと思ってたら、さすがに下仁田から先は雪がなくなり、天気も快晴となりました。ひと安心。しかし、下仁田からが長かったなあ…。先日の諏訪山も長かったけど、二子山はさらに先ですからね。
登山口は主に2つ。楽して倉尾登山口から。9時前着で15台は泊まってたかな。下山時は30台近くになってたかも。正規のスペースには10台くらいしか停めれないので、あとは路駐となります。道は広いので問題はなさそう。仮設トイレあり。来てる人の大半はクライミングする人と思われます。一般登山者は少しだけ。
登山口から股峠までは5分くらいの道
登山口で既に標高は1000m近くあります。二子山の西岳が1166m。単純な標高差は200mだけです。東岳に登って、西岳に登って、岩尾根縦走して…で、累積の標高差はそれなりにはなると思われます。登山口から5分そこそこで股峠。ここは既に二子山の稜線上になります。アプローチ的な区間が少ないので気持ちも楽。
最初の東岳に登ります
股峠から先に東岳に登ります。太陽に向かって登るんですが、東岳が遮っててほぼ日陰。急斜面の踏み跡を登っていきます。地面は乾いた泥のような感じ。今はカラカラに乾いててフリクション良好だけど、雨とか降って濡れるとヌルヌルになりそう。
樹林帯と泥の斜面が終わると岩混じりに。途中、鎖と足場が設置されたところがありました。なかなかスリリングなとこでした。鎖が信用ならんかったからなあ。ここが東岳の核心部かな。登りついたところが東岳と思ったら、そこはニセピーク。そこから灌木混じりの岩尾根を辿って東岳となります。振り返ると西岳がニョキっと聳えてて、思わず声が出るような景観。
東岳 西岳の展望が良好です!
無人の東岳に到着!以外にも誰もいない…。あんだけ車があったから、一人くらいはいると思ってました。ほとんどクライミングする人なんだな。展望はニョキっと聳える西岳のインパクトが強過ぎ。西岳にばっかり目がいくな。でも、西に目をやればギザギザな頂稜の両神山。存在感がありますね。その右奥に先日登った諏訪山と思われるのが見えています。南には武甲山。石灰岩の採石場ばあるのでわかりやすい。東の山々はわからんなあ…。特徴もないし、馴染みがない…
西岳の威容を見ながら股峠へと下っていきます
東岳を後に股峠へと下っていくんですが、西岳の岩峰を正面に見ながらというロケーション。写真ばっかり撮っててなかなか進みません。ま、時間には余裕がありますんで。下る途中で2人の登山者とすれ違いました。
次は西岳 本日の核心部となります
股峠から今度は西岳に登ります。西岳へは岩場を直登していく上級者コースと、岩場を巻いて登る一般コースがあります。せっかく二子山に来てるので、上級者コースの一択です。一般コースとの分岐はわかりにくかったです。とくに標識はなし。気を付けてないと一般コースの方へと行ってしまいそう。
それっぽい踏み跡を辿ると、無事に上級者コースに入ったようです。途中に『転落事故多発 危険を感じたら引き返す勇気』の看板。さらに『不評につき鎖を撤去…云々』の看板も。鎖が撤去されてて、目印も少ないのでルートがわかりにくかったです。岩場に取り付いてしまえば、鎖は撤去されても名残のボルトは残ってて、それが目印に。
岩登りの難易度的には、一般道としてはなかなか難しいんじゃないかと感じました。危険を感じたら引き返す勇気と看板にはあったけど、いったん取り付いてしまったら下降は厳しい。登り切るしかないですね。岩とか沢とかやってる人なら問題ナシと思われますが、垂直に近くて高さがあるので緊張はしますね。たまに滑る岩があったし。
西岳の頂稜の縦走はとても快適
西岳頂稜の一角に登り上げました。東岳から見る西岳は尖ったピークだったけど、実際は長い岩稜帯となっています。とくに左側は垂直に切れ落ちてて迫力満点!ここにクライミングのルートがあるんだろうな。二子山中央稜はよく耳にします。
この岩尾根の縦走はそんなに大変じゃないです。もちろん落ちたらおしまいな場所は多々ありますが、普通に気を付けて歩いてれば問題なさそう。頂稜の端から端までそこそこ距離もアップダウンもあるけど、楽しく歩けるのでしんどさは感じなかったです。
西岳頂稜の一番端っこで休憩しました
頂稜の末端で中休止。ちょうど岩尾根から離れて下降するところです。北には叶山の鉱山が見えます。二子山と同じく石灰岩。山の原型がわからないし、この先どんどん採掘されてどんな形になっていくのやら~。ここから定点観測してたら面白いなと思いました。
下山は巻き道を利用して股峠へ
あわよくば岩稜帯を往復して戻ることも考えてたけど、それはなかなか大変かなということに。素直に巻き道で戻ることにしました。岩稜の基部に道が付いてればよかったんですが、あいにく大半が杉林の中の道。股峠の少し手間でボルダリングの岩場あり。鍾乳洞みたいになってて興味深かったです。
股峠からは数分で下山。下山が短いと助かるなあ。コンパクトな山でしたが、こんな変わり種の山もたまには楽しいです。
下山後ラーメンは軽井沢の有名店?
コロナがだいぶ流行ってきてます。本来なら埼玉県への往来は自粛するとこなんでしょうけど、温泉にもコンビニにも立ち寄ってません。トイレには一度行ったけど。感染リスクは限りなくゼロでしょう。下山後ラーメンも長野県に戻った軽井沢で食べましたし。軽井沢の方が結構危なかったりしそうですけどね。
その下山後ラーメンですが、軽井沢の『あってりめん こうじ』という人気店へ。あっさりとこってりの融合で『あってり』らしいけど、自分的には十分こってりに感じました。
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