樽前山 2023/8/19

北海道最終日は樽前山。小樽発のフェリーが夕方5時発なので、それまでに登ってこれる手頃な山。ルートもたくさん選べますし。ただ、この日は天気が今ひとつでして…。山頂部はずっと雲の中でした。恐らく下界から見たら、山頂をなめるような雲が出ていたと思われます。晴れてたら火山の景色が良さそうだなあ…と思いながら歩いていました。すぐ近くにあるはずの『ドーム』でさえ全く見えなかったという…。ま、お手軽な山なので、また北海道に来ることがあれば登りたいと思いました。今度は絶対に晴れる日に!

  • 日程: 2023年8月19日(土)
  • 天気: 山頂部はずっと雲の中
  • メンバー: N川さん
  • 温泉: 新琴似温泉 壱乃湯 480円
  • 食事: 小樽市 初代
  • 登山口情報: 七合目駐車場は休日は満車になるが、係員がいるのでスムーズ
  • 七合目登山口(7:40)
  • 東山(8:35)
  • 西山(9:25~30)
  • 北山(10:25~30)
  • 七合目登山口(11:25)

樽前山は学生の時に登ったことがある山です

樽前山はバイクで北海道を周った学生の時に登ってます。まだ登山を始める前ですが、たまにツーリングついでにハイキングっぽいことはしてました。樽前山は200名山に入ってます。学生の時に東山には登っていて、一応登頂はしています。ただ、登山を始める前のことですし、せめて外輪を周回くらいしてないと、登頂とカウントしたくないです。今回はそういうことでの登り直しであります。見事に返り討ちにあいましたが…。

札幌のN川さん家から七合目登山口へ

前日は雌阿寒岳に登ってて、下山後は札幌のNさん宅へ。Nさんはマツキンにいた時にお世話になった人。夕方に着いてから、飲んでしゃべって気が付けば日付が変わってて、さあ大変。明日に備えて寝ましょうとなりますが、今年の夏は札幌もクソ暑い!深夜になっても身体がベタベタで、なかなか寝付けませんでした。そのうち寝てましたが…。

5時ごろに起きたんだっけか?6時ごろに出たのかな?7時過ぎに七合目に着きました。ほぼ満車でしたが、なんとか空きあり。七合目の駐車場は係員が数名いて、時おり登ってくる車を手際よくさばいておられました。駐車場の入りきらなくなったら少し下まで路駐させ、そこが一杯になると下の林道入口のところで止めて、空いたら上げるらしい。お手軽な山なので朝早い時間から下山してくる人も多そうです。係の人がいるのである意味安心です。

七合目登山口の駐車場 係の人が数名いてさばいてた

外輪まではトラバース気味に登っていきます

さて、出発です。ここは本当に北海道か?というくらい蒸し暑いです。空気がムシムシ。上空の空はまあまあ晴れてるんですが、樽前山の上の方には雲があるように見えます。ここに向かう道中、車からは山頂だけ雲をかぶった風不死岳とか見えていました。さて、この雲はなくなる方向なのか、はたまた増殖中なのか…?それがとても重要な問題であります。

歩きはじめは広葉樹の樹林帯。木に囲まれてるもんで余計に暑い。しばらくで森林限界というか、風衝地というか、お花畑というか、開けた斜面となりました。振り返ると支笏湖と山頂部に雲をまとった風不死岳が見えています。恐らく樽前山も山頂付近に雲がまとわり付いていると思われます。外輪山まではトラバース気味に斜上していく感じです。

ここからスタートです
しばらくは広葉樹の森で展望なし
そのうち木はなくなり支笏湖と雲がかかった風不死岳

とりあえず樽前山山頂であります東山へ

外輪が近付くと雲の中に突入です。そして、ほどなく外輪の一角に出ました。外輪山を一周しないかもしれないので、ここから東山を往復しておきます。数分で東山山頂。ここが樽前山の山頂ということになっております。遠くないところにあるはずのドームはおろか、眼下に広がっているはずのお鉢の平らも見えません。

外輪山の稜線手前から雲の中に突入
とりあえず東山を往復
時計回りで外輪を周ります ドーム見えず

時計回りで外輪を周回します

分岐まで戻って時計回りで外輪を周回します。少し下るとお鉢の平は少し見えました。ドームは見える気配なし。外輪の尾根を歩いていると、そのうちにお鉢の平と同じ高さになりました。さらには小さな沢を渡ります。この沢、お鉢の中の水が集まって流れてくる?地形図を見ると、唯一の出口のようです。

これまではキレイな外輪山がドームを取り囲んでるのかと思っていました。きちんと地図を見ると、外輪山っぽいのは東山から神社にかけてと、西山のごく一部のみ。あとはお鉢と同化してて、お鉢というより台地状になってますね。晴れてたらこのあたりの地形をよく観察できたのに、残念…。

晴れてたら良さそうだけど
樽前山神社奥宮

近いはずなのにドームはチラリとも見えずしまい

その沢を渡ったところから急登が始まります。西山に向けての登りです。カルデラの外輪から少し外れたところに西山はありました。きっと昔は外輪上のあったけど、さっき渡った沢とかの浸食でこんな形になったんだと、勝手に想像しました。このへんも視界があれば、きちんと観察できたのですが、残念…。

西山からは一気に下って、また台地状となります。ここから風不死岳への分岐までは、台地状の縁を歩くような感じなんですね~。歩いている時は台地の真ん中を歩いてる気分でしたが、あとから地形図を見ると台地の縁を歩いてました。中間あたりでドームに最接近するんですが、ドームのドの字も見えませんでした。距離にして300mもないと思うんですけどね…。せめて1秒でも、チラッとでも見えてほしかったです。

西山に登るも何も見えねえ

間違って晴れることを期待し932m峰へ

外輪から外れて932m峰に行ってみます。N川さんによると、晴れてれば展望良いとのこと。間違って晴れるかもしれないので、行ってみることにしました。932m峰も西山と同様に外輪から離れていますが、932mは西山よりずっと外輪から離れています。恐らく山のできた過程は違うでしょうね。知らんけど。で、932mに登ってみたけれど、間違って晴れることはありませんでした。

これで主なところは歩いたわけですが、ほぼ視界がなかったにもかかわらず、晴れてればキレイだろうなあ…と終始感じながら歩いていました。ガスガスで何も見えないから妄想が膨らみまくってるかもしれませんけど…。ですので、是非とも晴れた日のリベンジが待たれます。まだ登ったことない山に登るよりも、樽前山リベンジの方を優先したいです。期待が膨らみ過ぎて、実物見てガッカリするのも織り込み済みです。多分ガッカリしないと思います。

展望が良いということで登った932m峰も展望なし

下山はお花畑コースで

932mをあとにします。外輪山に戻って周回を完了する手もありますが、また登らなくてはいけなかったりで面倒臭い。七合目までトラバース気味に戻れるお花畑コースで下山することにします。少し下ると雲の下に出て、まあまあ景色が広がりました。消化試合的なコースかと思いきや、開けてて明るいルートでした。樽前山は1000mくらいの低い山ですが、バラエティーに富んでて侮れないなと思ったのでした。展望はほとんどなかったけど、これだけ歩けば200名山にカウントしてもいいでしょう!

樽前山から札幌に戻る間には手頃な日帰り温泉がなさそうです。このまま札幌のN川さんを家まで送り届けます。宴会もでき、山も歩けて良い思い出となりました。お互い元気なうちにまた…って感じです。

お花畑コースで登山口に戻ります
少し下ると雲の下に
やはり展望があるとうれしい
駐車場の少し下に出てきて終了

下山後の温泉とラーメンとフェリー

フェリーに乗る前にやっぱ温泉入りたい。探してみると、新琴似に480円で入れる日帰り温泉がありました。安いので不審感をもって入りましたが、ごく一般的な日帰り入浴施設でした。安くてありがたかった。

下山後ラーメンというか、フェリー前ラーメンは小樽の有名店?『初代』へ。ホントのところ、あまり行く気はなかったんです。興味本位で店の前を通ってみると、なんだか空いてそう。ほんなら、せっかくだから行ってみるかと行ってみました。店内ガラガラでほんとに有名店なんかいな…と思えるほど。醬油ラーメンを食べたけど、かなりしょっぱめで個人的には…。来なきゃよかったと思う反面、来ないとわからないですしね。フェリーの時間が迫ってるので、半ば流し込むような感じで食べました。

無事にフェリーに乗り込みます。丸一日近くをフェリーで過ごすことになります。パソコン持ち込んで記録の整理とかしたいところ。しかし、船は満席なので、共有スペースにある椅子やテーブルは使えないでしょうね。自分のベッドでチマチマやるか。とか思ってたら、用意した酒を開ける前に寝てしまい、なんと起きたら翌朝5時でした。12時間近くも寝てしまいました。なんだかんだ疲れてたのかな…。おかげでフェリーはあっという間でした。

新潟に上陸します。北海道は暑かったけど、新潟の暑さは尋常じゃなかったです。この夏の新潟の暑さは異常のようです。基本下道で帰るつもりですが、面倒くさい長岡の前後だけ高速に乗ります。新潟に上陸した時点で夏休みはほぼ終了気分。そして、家に着いた時点で完全に夏休みは終了です。不本意なことも多々ありますが、絶対に登っておかねばならぬ山には登れたのでヨシとしましょう。

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