八幡平BC 嶮岨森と鏡沼 2023/5/5

2023年GWの実質最終日は八幡平BC嶮岨森です。スタート地点となる樹海ラインから嶮岨森までの標高差はわずか300m。八幡平らしいと言えばそうなんですが、ここには素晴らしい斜面と鏡沼があります。鏡沼に向けて滑る斜面はかなり素晴らしい!嶮岨森の山頂は少しはずれてますが、わりと尖った山頂なので展望はよかったです。残念だったのは天気がパッとしなかったこと。ずっと濃い目の高曇りで経過しました。晴れてたらさらに素晴らしかったはず。晴れた日を狙ってまた来たいと思いました。

  • 日程: 2023年5月5日(祝)
  • 天気: くもり時々晴れ
  • メンバー: T世
  • 温泉: 焼走りの湯 600円
  • 食事: サンド(盛岡市ラーメン)
  • 登山口情報: 樹海ラインの路肩が広くなったところ 毎年スペースあるとは限らない
コースタイム
  • 樹海ライン路肩(9:00)
  • 鏡沼(9:45~55)
  • 嶮岨森(10:15~11:00)
  • 樹海ライン路肩(11:30)
温泉ラーメン道の駅
4/29月山 北品倉尾根くしびき温泉 ゆ~town三日月軒 高砂支店(酒田市)にしめ
4/30移動(下見) 奥入瀬渓流なし平和軒(鹿角市)田舎館
5/1八甲田山 前嶽かっぱの湯まるかいらーめん(青森市)横浜
5/2縫道石山ふれあい温泉川内駅前食堂(むつ市)三戸
5/3八幡平 畚岳ゆーとらんど姫神麺の極 はなみち西根
5/4八幡平 諸桧岳ゆーとらんど姫神たかみ屋西根
5/5八幡平 嶮岨森焼走りの湯らあめんサンド三本木
5/6帰り ラーメンきくすい ようすけ

3日連続の八幡平BC

もともと八幡平は畚岳のみの予定でした。しかし、成り行きで今日が八幡平3日目。きのうは諸桧岳に登っていました。今年は八幡平エリアも雪が少なくて、低いところほど雪不足感があります。ただ、雪融けが早いことは、悪いことばかりではありません。例年だと樹海ラインは、駐車できるスペースはごくわずか。しかし、今年は雪融けが早くて除雪がはかどったのか、あちらこちらに駐車スペースが点在。これをチャンスと捉えて、八幡平エリアを探索してみようと考えたのでした。

2日連続の道の駅にしねで車中泊

前夜は西根の道の駅。2日連続であります。ここはもう何泊したかなあ…ってほど泊ってます。道の駅からの岩手山の眺めがよいのと、あとトイレがとってもキレイです。ただ、GWということもあって、ゴミ箱に入りきらないゴミが散乱してました。車中泊を規制するところが増えるんじゃないかと危惧いたします。自分もゴミ箱あれば捨てちゃうんで同罪ですが、さすがに入らなければ引き下がります。

樹海ラインはGWは夜間通行止め。開通は8時半と遅めです。もう少し早いと助かるんですが、まあ凍結とか懸念があるので致し方ないところ。樹海ラインの松川ゲートは開通前の行列は短いです。行列とは言えない数台です。かたやアスピーテラインの方は先頭がどこだかわからないくらいの長蛇の列。まあ、みなさん観光が主でしょうから、見返峠の駐車場や通り抜けが目的でしょう。

今日も樹海ラインからのスタートです

きのう目星を付けておいた除雪スペースへ。朝一番は同業者ナシです。樹海ラインからのスタートとなりますが、残雪は結構ギリギリ。あとわずか数日で取り付きの雪はなくなりそうです。歩き始めは八幡平らしいシラビソ林。雪付きの良いラインを適当に登っていきます。少し登ったところで、早くも稜線が見えてきました。稜線から素晴らしい斜面が広がってるのが見て取れます。

歩きはじめは八幡平らしいシラビソ林
少し登ると早くも稜線が見えてきました
なかなか素晴らしい斜面が広がっています
まっすぐ稜線には出ずに鏡沼の方へとトラバース

想像より立派だった鏡沼に立ち寄ります

その素晴らしい斜面には取り付かず、まずはトラバースして鏡沼へ。地滑り?でできた広い台地があって、その中に鏡沼がありました。穂高で言う奥又白池みたいな感じかな。で、奥又白池みたいな沼を想像してたら、ずいぶんと大きな立派な池でした。これは沼じゃなくて池だろ?沼と池の定義は知りませんが…。沼にはもう雪はひと欠けらも残ってません。沼岸の雪もない部分が多かったです。

鏡沼 想像よりも大きい
形が人造湖に見えるな

稜線から鏡沼への斜面は快適一枚バーン

鏡沼から真上の斜面を登ることにします。斜度的には30度くらいですかねえ。標高差は100mほどです。横幅も標高差に負けてません、100m以上はありそうです。そう、稜線から鏡沼に向けて、30度くらいの広い一枚バーンが広がっているのです。ここはなかなか滑りごたえがありそうです。テレマークにはちと斜度ありすぎかも?まあ、雪質次第でしょうが…。

鏡沼へと滑る斜面 帰りが楽しみだ
裏岩手縦走路の稜線に登り上げました

裏岩手縦走路の稜線へ

稜線に出ます。ここは裏岩手縦走路の稜線です。なんだか、裏岩手縦走路上にある山はいくつも登ってます。岩手山から大深岳までは細切れながらつながっていますが、大深岳から八幡平は途中のピークハントだけです。いつか縦走したいなという気持ちは大きいです。ただ、パッと見、大深岳から八幡平の稜線はイマイチそそらん感じかな~。どうしても、岩手山から大深岳の間と比べちゃいます。

嶮岨森に行ってみます まあまあ距離があった

嶮岨森山頂は展望すこぶる良好!

登り上げた稜線から嶮岨森の山頂までは少し距離がありました。半分は雪を拾ってシールで進めたけど、残り半分は雪が切れてました。スキーはデポして歩いて山頂へ。昨日登った諸桧岳は山頂がのっぺりしてて展望ナシ。嶮岨森は逆に痩せた尾根状にある山頂。展望は360度です。ただ、今日のところは天気がパッとしないので、展望の評価も低めとなってしまいます。

鏡沼の真上の稜線に戻ります。ここで鏡沼を見下ろしながら大休止。なかなかの絶景と思われるんですが、これが晴れてたら数倍良いに違いないだろなと思いながら眺めていました。

嶮岨森山頂 天気が今ひとつで残念ですが、展望はよいはず
八幡平方面への山並み
鏡沼と遠くに岩手山
鏡沼の真上の稜線に戻ってきました
前諸桧岳の斜面も悪くなさそうだなあ

お楽しみの滑りであります!

さて、お楽しみの滑りです。陽射しがないぶん、程よくしまってます。ただ、やっぱ斜度があるのでブレーキかけながらの滑りになってしまいますね…。転ぶ心配のないアルペンだとかっ飛ばせそうです。テレマークだとどうしても押さえが甘いです。ま、上手い人ならノープロブレムでしょうけどね。標高差100mと手ごろなので、沼の畔にベースを作って、繰り返し滑るのが楽しいと思われます。ただ、斜度があるのでウロコは厳しいかな~。今日は曇りがちな空模様で残念でしたが、次は確実に晴れる日を狙って訪れてみたいと思ったのでした。

あとはシラビソ林を縫いながら滑るのみ。稜線から樹海ラインまでの標高差が300mほどなので、あっという間に下山です。昨日の諸桧岳は可能性を感じない山でしたが、今日の嶮岨森は可能性を感じる山でした。下山したら駐車スペースに1台。行き違いになったかな~

下山後の温泉とラーメン

本日の下山後温泉もゆーとらんど姫神でもよかったんですが、今日は焼走りの湯にしてみました。まあ、似たようなもんですね。そしてそして、本日の下山後ラーメンは盛岡市にある『らあめんサンド』。盛岡市で食べログ1位のラーメン屋です。ここは過去に一度訪れていますが、確認しておきたいとのことでした。お昼時なので行列できてました。行列は短いけど、お店のキャパが少ないので、着席&着丼までは時間かかりましたね…。ま、この後は安曇野に向けて徐々に南下するだけ。のんびり待つとしましょうか。

ラーメンは最近流行りの上品系。櫛でといたようなラーメンが器に沈んでおります。盛岡市1位ということで、美味しいことは美味しいけど、3回目はしばらく間を空けてもいいかな~って感じでした。それよりも、きのうの『たかみ屋』にまた行きたい!

2023GWの最後は喜多方ラーメンと佐野ラーメンで〆

ということで、2023年GWは事実上おしまいであります。今日は南下できるだけ南下し、明日は喜多方で朝ラー、お昼時に佐野ラーメン『ようすけ』の予定であります。


手持ちのガイド本を紹介します

山スキーを始めた頃は情報源といえば山雑誌の記事とガイド本のみ。今のご時世はネットに情報が腐るほどあって、情報を集めるというより選別するという感じ。ネットのレポは個人差大きく主観が入ってて難しいところがありますね。その点ガイド本はレベル的に安定してます。行き先はガイド本で探して、足りない情報をネットで補う…が理想的なのかなと思ってます。

山スキールート212

『212』というだけあって盛りだくさんの内容。定番ルートからマニアックなルートまで品揃え豊富です。値段が2980円と高いけど、内容からすれば安いくらいかも。コレ1冊持ってればOK!って感じですかね。地形図にラインが入ってるので、概念図から地形図に変換する作業も不要です。ちょっと至れり尽くせり過ぎじゃないって感じ。

山スキー百山

隣の山スキールート212とボリュームも見た目も似てますが、こちらは山スキーアルピニズム研究会の著。ちなみに、こっちの方が早くに世に出てます。中身はだいぶ違ってて、かなりマニアック。一般人には行けないルートも多いです。『百名山』ではなく『百山』ってことです。

山スキー百山2

山スキー百山の第2弾です。山スキーアピニズム研究会の著、記録集をよりガイド本化したような感じか。見やすい地形図に落とし込まれており、利用価値が高いです。ただ、レベルの高い人が多いので、自分の力量と合致してるか見極めるのも重要。


東北の山スキー特選ガイド

特選ガイドというだけあって、東北の主なところが網羅されています。オールカラーで解説が丁寧です。東北に住んでる人や、東北への出没頻度が高い人は必携のガイド本かなと思います。

東北山スキー100コース―滑走記とデータ

東北の山スキー本というと、以前はこれでした。しかし、如何せん時代遅れ感が否めなくなってきました。地形は変わらなくても、流行、アプローチ、植生、雪の量などは変わっていきますから。

ハイグレード山スキー―最新ルート集

月刊誌『岳人』では初冬に山スキーの特集が組まれていました。その特集の数年分を集めて一冊のガイド本になったのがこの本。2007年発刊ですが、しばらくは大変お世話になった一冊です。


日本バックカントリー・オール 50エリア170ルート (パウダーガイド12)

ここまで紹介したガイド本はどちらかというと登山系の出版社のもの。この本はパウダーガイドなので、基本的に滑り系の人向け。本の名も『バックカントリー』ですからね。GPSデータも付いてたり。

リフトで登る日帰り山スキー特選ガイド

『リフトで登る』に特化したガイド本。しかも日帰り。2004年発刊。当時は概念図が当たり前だったけど、この本は地形図にルートが引いてあります。かなり大雑把だけど。

山スキールート図集1’〈01~’02〉

2昔前の山スキーのバイブル本。この本も古いので時代遅れ感はありますが、シーズン初めにひと通り目を通すのも良いのかなと。概念図+点線&波線の懐かしい表記です。


山スキールートガイド105

ガイド本というよりも、著者である酒井さんの記録集的な本。エリアは北陸中心で掲載ルートも特殊です。山スキーを始めて最初に買うガイド本でないことだけは確か。ルート図も概念図にラインが引かれた昔ながらの手法です。概念図から地形図に落とし込む作業が必要です。上級者向けの本だと思います。

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