涸沢の紅葉 2021/10/5 屏風のコルの紅葉も

15年ぶりくらいに涸沢の紅葉を見てきました。行きたくても、人が多くてなかなか近寄れないエリア。今回は平日休みの日帰りとうことで、混雑のストレスは少なくて済むかなと思ったのでした。実際のところ休日に比べるとストレスは少なかったと思うけど、時間に追われてのんびりできなくて微妙かな~と思ったのでした。

紅葉の方は涸沢の小屋より下が見頃。本谷橋あたりも紅葉始まってました。逆に高いところのは終わりかけてる感じです。問題は色。ナナカマドがちゃんと赤くなってる木が少ないです。黄色っぽかったり、茶色だったり。なので、いつもの赤と黄色がハッキリした派手な紅葉じゃなく、黄色メインの涸沢の紅葉でした。今年は黄葉って感じだな。

  • 日程: 2021年10月5日(火)
  • 天気: 晴れ時々くもり
  • メンバー: ひとり
  • 温泉: 
  • 食事: 
  • 登山口情報: バスターミナル近くの市営駐車場に駐車(700円/1日)
コースタイム
  • 上高地バスターミナル(6:50)
  • 横尾(8:45~55)
  • 涸沢カール(10:40~11:50)
  • 屏風のコルあたり(12:35~13:15)
  • 徳沢(14:40~55)
  • 上高地バスターミナル(16:05)

涸沢カールの紅葉の様子を動画でご覧くださいませ

涸沢の紅葉の様子をGoproで撮ってみました。芸がとくにあるわけでもなく、平凡な映像ですが、今年の黄色基調の紅葉を感じられると思います。天気がよかったので、色付きの悪さはカバーできてるんじゃないかと・・・

沢渡の駐車場とバス待ちが最初の関門

紅葉シーズンの涸沢に入るには、いくつか関門があります。まずは駐車場。これは平日なのでノープロブレム。続いてはバス。沢渡の始発は土日は5時なんですが、平日は何故か6時と遅い設定に。紅葉シーズンは平日でもたくさん人が入るんだから、5時にしてくれてもいいような…。日帰りで入る場合、スタートが1時間遅いと余裕がなくなっちゃいます。

駐車場は空きがたくさんあるけど、バス待ち行列はできてました。バスターミナルの話なのですが、バス待ちというよりも、切符を買う行列でしたね。券売機が1つしかないのがねえ…。バスが切符買う人を待ってる状態でしたから。なんか効率悪い感じ。

早朝の上高地を出発

横尾までは長い長いアプローチ

まあ、なんとか7時前には上高地を出発できました。天気は上々です。ただ、傾向は下り坂。なので、涸沢に行くまでお天気もって欲しいところです。横尾までは長い長いアプローチ。ずっと景色が良いとこなのに、なぜいつもウンザリしてしまうのか…。なんにも良いところのない樹林帯を黙々と登るよりも、ずっと良いように思うんですけどね。変化のない単調な横歩きってことが、ウンザリする要因なんだろうか…?

明神岳や前穂高岳 良い天気だ!
泊まってみたい徳沢のキャンプ場
横尾大橋

横尾から本谷橋はウンザリから解放

横尾から本谷橋までも、川沿いの道ということで単調。アプローチの続きみたいなもん。ただ、途中から道が細くなって山道みたいになるから、ウンザリからは開放されるんかな。あと、屏風岩が見えてきて、南岳が見えてきて、北穂が見えてきて…とワクワク感もでてきますね。

屏風岩
屏風岩アップ!すごい岩壁だな~
北穂が見えてきた!

本谷橋あたりでだいぶ紅葉が進んでます

本谷橋あたりから涸沢ヒュッテに泊ってたと思われる人たちと多くすれ違うようになります。本谷橋は休憩ポイントなので、休んでる人も多かったです。本谷橋あたりの木々も、だぶ紅葉してました。涸沢カールあたりはどんなだろ?この頃から雲が少し出始め、時々太陽が隠れてしまう場面も。時々ならいいけどな…。

本谷橋あたりもかなり色付いてきてる

谷が徐々に開けていって涸沢紅葉領域に

細い涸沢がだんだん開けてくると、いよいよ涸沢の紅葉の始まり。しかし、ナナカマドの赤が少ない。小屋の下の庭園風のところなんて、真っ赤なナナカマドが点在してていい感じの記憶なのに、そこのナナカマドがことごとく赤くない。黄色だったり茶色だったり。なんか全体的に枯れたような雰囲気。ただ、黄色になる葉は、ちゃんと黄色くなってました。

横尾本谷右俣カール
屏風の頭
斜面の紅葉がいいな
涸沢岳が見えてきた
ナナカマドが茶色になってしまってる
遠くに東天井

涸沢ヒュッテ下の大岩の上で大休止とします

涸沢ヒュッテの少し下の大岩で休憩です。涸沢方面と屏風岩方面のタイムラプスを撮っておきます。屏風岩の方も黄色主体。屏風岩の方は枯れた感じもなく、黄色の色もよかったので、まさに金屏風。黄金色に輝いています。あとであそこに行くのが楽しみだ。大岩の上がとっても心地よかったです。適度に風もあったし。やっぱり泊りで来たいなと思ったのでした。

日帰りなのでゆっくりはできません。上高地へのコースタイムを逆算しながら、涸沢と屏風岩を発つ時間を決めます。最終の沢渡行のバスは16:45。ずいぶん早いなあ…。18時に近い時間かと思ってました。往復券を買ってしまってから、最終時間を知ったのでした。最初から知ってたら、片道にしといたのに…。タクシーも視野に入れて。

涸沢ヒュッテの下までやってきました 唐沢のシンボル的ロケーション
涸沢岳アップ!
なんだかんだ屏風がいいな
ここらへんは赤い
時々キレイに赤く色付いてるナナカマドもある
涸沢ヒュッテの下にあった大岩の上から
北穂

涸沢ヒュッテはロケーション抜群ですね!

涸沢ヒュッテのテラスは程よい人出。混雑してる風ではなかった。相も変わらず展望すこぶる良好ですね。みなさん旨そうに生ビールとか飲んでます。いくらか知りませんが、ここなら1000円でも高く感じないな。場所代込みだわ。

涸沢ヒュッテの絶景テラスより
涸沢小屋
テントはまだ疎らかな
上の方はだいぶ終わりかけてる
やっぱ屏風
似たような写真ばっかりですけど

ヒュッテの少し上の方を散策してみます

涸沢ヒュッテの少し上の方も散策しておきます。テン場はまだ空きがたくさんですね。まだお昼前なので、これから増えてくるんだろうな。トイレの順番待ち行列は、今はどんなんだろう?テントは張れても、いろいろ混雑するのが億劫なんだよなー。

ヒュッテの上にはナナカマドが点在。たまにある赤いナナカマドをバックに、涸沢岳や屏風岩の写真を撮ってるカメラマンが数名。ボクも真似して撮ってみますが、芸術的なのは無理ですね。もう少し歳を取ったら、写真に時間を傾けてみてもいいのかなとも思います。

前穂は逆光
赤いナナカマドは貴重です
貴重なのでしつこく撮ります
大半のナナカマドはこんな枯れた感じになってしまってます

パノラマコースで屏風のコルに向かいます

さて、パノラマコースに向かいます。分岐のところに、AM9:00までに出発するよう立札がありました。もうすでに12時前です…。自分で判断できる人は判断すればいいでしょ。できない人は立札に従う…と。でも、何かあったら、ほら見たことか!になるので、事故のないように慎重に歩くことにしましょうか

前穂北尾根の急峻なところをトラバースするわけですんで、横尾‐涸沢のような至れり尽くせりってわけにはいきませんわな。悪いところもあり、落ちたらタダでは済まないところも何ヶ所もありますね。そのぶん高度感のある展望を楽しめます。

パノラマコースより
涸沢の下流と横尾本谷右俣が見えてる
おっ!槍が見えてきた
屏風の耳まで行ってみたいところだが
岩壁をトラバースする道なので荒れ気味
だいぶ近付いてきた
大きなダケカンバがいい色出してる

屏風のコルあたりの紅葉が今日の中で一番よかったかも?

屏風のコルの尾根に乗っかると紅葉が素晴らしい!痩せ尾根に赤や黄の灌木。涸沢とは違った趣きです。このあたりは赤もちゃんと出てて、今日歩いた中では屏風のコル前後が一番紅葉がきれいでした。

上高地に4時半には着きたいので、屏風のコルを1時には出たいところ。できれば屏風の耳まで登りたかったけど、耳まで登るとゆっくり休憩できそうもないなあ…。樹林帯を抜けて大岩ゴロゴロのところで登るのやめました。一応、槍も見えてますし。屏風の耳や頭は人気あるようですね。結構人通りが多かったです。展望いいからな。

屏風のコルの尾根に乗っかりました
尾根上の紅葉が素晴らしいです
新村橋へと下っていく道
横尾谷の左俣、右俣、槍ヶ岳
屏風の耳への道
槍ヶ岳アップ!
前穂北尾根
屏風のコルの尾根は特別に紅葉してるように見える

あとはバスに間に合うように頑張って下山するのみ

さて、あとはバスに間に合うように下山するのみ。屏風のコルから上高地までのコースタイムは4:40。コースタイム通りだと18時前になってしまい、タクシーに乗れるかギリギリの時間だな。だいぶ短縮しないといけません。最初のチェックポイントで50分のところ、25分でクリアできたので、精神的にだいぶ楽になりました。

屏風のコルからひと下りして樹林帯に
パノラマコースの登山口

無事にバスターミナルに到着し無事下山です

結局は16時前にはバスターミナルに到着。思ってたよりも30分ほど短縮できました。ターミナルにはバス待ち行列ができていて、着くや否や行列に並びます。バスも4台くらい待機していて、まあまあスムーズに乗ることができました。一応バスの時刻表では、15分発、45分発の1時間に2本となってましたが、さすがにこの時期は満員になり次第、随時出発していく感じでした。もしかしたら、最終の16;45を過ぎても、客が並んでてバスがありさえすれば、バスに乗れたのかなあと思ったのでした。まあでも、それはちょっとリスク高いですけどね。

上高地に無事戻ってきました

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