佐武流山 2020/10/7 信州百名山コンプリート!

秋山郷最奥にある佐武流山に登ってきました。一応これで信州百名山、全部登ったことになります。

佐武流山は登山口までが遠く(長野県の中で)、登山口から山頂までも遠く、苦労したわりに得られるものも少なそうな山…が佐武流山のイメージでした。登ったけど晴れなかったので、ちゃんと評価はできないけど、人気が出そうな山じゃあないですね。どっちかというと、渋好みの山って印象。しっかり晴れた日に登ってみたい気もするけど、骨の折れる山だからな~。行くとしたら苗場山がらみだろうな。

  • 日程: 2020年10月7日(水)
  • 天気: くもり時々霧 たまーに陽射し
  • メンバー: ひとり
  • 温泉: 小赤沢温泉 楽養館は休館でした…
  • 食事
  • 登山口情報: ドロノキ平登山口  トイレなし
           登山口周辺の道路は広くなってて路肩に駐車可
コースタイム
  • ドロノキ平登山口(6:30)
  • 楢俣川渡渉点(7:55~8:00)
  • 物思平(8:45)
  • ワルサ峰(9:25~40)
  • 苗場山分岐(10:05)
  • 佐武流山(10:50~11:20)
  • 苗場山分岐(11:50)
  • ワルサ峰(12:15)
  • 物思平(12:45)
  • 楢俣川渡渉点(13:15~25)
  • ドロノキ平登山口(14:45)

秋山郷に入るとナント雨!

平日に休みを取って山に行く時は、鉄板の晴れ予報の時がほとんど。今回は曇りがちだけど休みを取っちゃいました。佐武流山なので快晴じゃなくてもいいかな~っと。

早朝3時半に家を出ます。飯山過ぎて明るくなるけど、空は全面の雲。ありゃ~…。津南から秋山郷に入っていくと雲は厚くなり、小赤沢あたりではなんと雨。雲が低そうだから上は抜けてる期待もあるけど、雨はなあ…。やめて帰る気になってたけど、一応登山口まで行ってみます。すると先客2台。雨もやんだ。先客がいると心強いな。行くことに。ゲンキンなもんや…

ドロノキ平登山口 先客2台

楢俣川を渡渉するところまではウンザリ区間

佐武流山の核心…。長い林道歩き。林道歩きの前に山道を30分ほど。そのあと1時間林道を歩いて、そこから楢俣川に下降して渡渉。その渡渉からやっと本格的な登りになるんです。往きだけならまだしも、帰りもあるからウンザリなのであります。

ウンザリ区間の中で伐採作業をやっていました。木材運搬車が頻繁に通るみたいで、林道は煉られたようになってドロドロ。水が浮いてたりでタチが悪い。防水じゃないワタクシの靴はしみちゃいます。ドロドロ区間は少しで終わってくれてホッとしました。林道は緩く登ったり下ったり。想像通りにウンザリしました。天気もアレだし。

入山口
登り始めてしばらくで伐採作業やってました
伐採した木材の搬出で運搬車が通るため、林道はドロドロ状態・・・
林道の分岐点

林道から少し下って楢俣川渡渉

林道から離れて100mちょい下って楢俣川。帰りはもちろん登り返し。渡渉点には2本のロープを張ってくれてます。ただ、そこで渡ると防水じゃない靴は一瞬でびしょ濡れ確実。なので、少し上流の流れの細いところを飛び石で渡りました。普通の登山靴だったら、ロープのところで問題ないと思われます。

ここで林道を離れて楢俣川へ下降
土砂崩落の斜面にはステップ切ってありました
林道から崩落したとこを見下ろとこんな感じ
楢俣川渡渉点
ロープのかかるところの少し上流側で飛び石で渡渉しました

本格的な登りの始まり 足元の悪い急登が続きます

ここからやっとこさ本格的な登り。単純な標高差はだいたい1000mくらい。これだけなら5時間そこそこの登山で終わるのにな。登山道の状況としては、歩きやすい道ではないなあ。スタスタ歩ける感じではないです。登りはそんなにロスないと思うけど、下りはストレスになるかも…?

物思平までは急坂一辺倒。これはこれで疲れるけど標高は稼げる。物思平からは尾根道となりアップダウンも少し。相変わらず足元は良くないので標高は稼げなくなる。天気は相変わらず。ずっと雲の真っただ中です。

急登につぐ急登がいったんここで落ち着く
ずっと霧に包まれています
ワルサ峰付近で雲が切れてきた

ワルサ峰から苗場山分岐まではほぼ横ばいの尾根

ワルサ峰で小休止。このあたりでやっと雲の上に出ました。雲の上の空は大部分が薄雲で、ところどころに青空が。なにはともあれ、これで展望にはありつけるなと思ったのでした。苗場山へと続く稜線が近いけど、苗場山の手前には雲があって見えない。そのうち見えるかな。

ワルサ峰から苗場山との分岐あたりは、尾根が痩せてて晴れてれば展望良さそうな尾根歩き。紅葉もこの辺がいちばん盛りだったかな。ただ、針葉樹もけっこう多いので、紅葉を楽しむ山って感じの山ではないです。苗場山分岐までは登ったり下ったりで、標高はほぼ横ばい。

ワルサ峰 ここで15分ほど休憩しました
苗場山へと続く稜線 初めて青空!
これから進む尾根道 水墨画だ
ワルサ峰から下ってきました
ワルサ峰と苗場山分岐の間が紅葉してた
苗場山への稜線と奥は???

佐武流山まで最後のひと登り

苗場山分岐から佐武流山は時々稜線の東側が開けてて、天気がよければ良い眺めなんじゃないかと思われます。雲の上に出たので展望に期待したのに、いつの間にか山に雲がかかるようになっちゃいまして…。さっきまでは低いところに雲、登ってきた今は高いところに雲。うまくいかん。

苗場山方面の分岐 苗場山方面は笹が刈られてるとのこと
佐武流山への途中、東側は開けたところが多かった 雲で展望なし

佐武流山山頂に到着!

佐武流山の山頂に到着!同時に信州百名山コンプリート!二百名山でもあるので、一つつぶせた!エアリアによると、佐武流山の山頂は『展望良い』と書いてあるけど、展望はほとんどない。東側に少し木の隙間がある程度。展望良いはウソです。

ここから白砂山への稜線はヤブ漕ぎ好きの世界。よく見てはないけど、踏み跡にはなってなかった。その先に天国のような場所があるなら頑張って漕ぐかもですが、ヤブ漕ぎそのものに興味はないです。

☆☆☆信州百名山☆☆☆

信州百名山なんですが、信州には有名な山がたくさんあるので、その有名な山を登ってれば7割くらいは普通に消化できるんじゃないかと。さらに、まあまあ名の知れた山に登ってたら8割以上、ちょっと意識すれば9割くらいは済みそう。残った10個は大変な山だったり、登る気のしない山だったり…。そこを頑張ればコンプリートできるのかな…と。

個人的には、信州にやってきて20年ちょっと。はじめは○○アルプスばっかり登ってて、そのうち里山なども登るようになって、気が付いたらあと残り10個くらいだったって感じかな。信州百名山を明確に意識して登ったのって、池口岳と東山と荒倉山くらいじゃないかなあ…。

佐武流山山頂! 信州百名山コンプリート!

下りは足元よくないのではかどりませんでした

さてさて、下山するとしますか…。結局晴れずじまい。あんまり展望ない佐武流山だからまだ許せるけど。降らないだけよかった。楢俣川渡渉点から山頂まで登り2時間半、下りは2時間弱。足元よくない道だったけど、標高下げない区間もある中でボチボチだったのかな。

で、最後にウンザリ区間。ここがなければ…とつくづく思うのでした。

ワルサ峰への痩せ尾根
ワルサ峰手前の紅葉
ブナはまだまだこれから
木材運搬車 このおかげで泥道に

下山して久しぶりに小赤沢温泉でも入ろうかと思ったら休館日。何度か仕事で行ったことのある『とねんぼ』に立ち寄って知り合いとおしゃべりして帰りました。長野市付近からは本降りの雨。変な台風できちゃって、週末の予定は白紙だな~。楽しみにしてた紅葉山行だったのに…

コメント

  1. sav より:

    佐武流山お疲れ様です。
    ぶなぱうさんのコースタイムを参考にして今日、行って来ました。
    何年か前に白砂山に登ったのですが、この山域の尾根歩きは景色が良く
    大好きです。10時間かかりました。ぶなぱうさん早すぎですよ!
    来年も来たいと思いましたが物思平~檜俣川の下りは危険すぎます。
    木の根で両足をすくわれて太ももを木の根に思い切り叩き付けました。
    もう少し安全に下れる様になったら是非とも又行きたいです。

    • ぶなぱう より:

      savさま、コメントありがとうございます。
      天気の良い日に登れてよかったですね。物思平からの下りは歩きにくいですね。
      あれ以上手を入れるのか、期待はできないような・・・
      ワイルドなイメージの佐武流山だけに。
      わたしもまた晴れた日に苗場山を絡めて登ってみたいです。