高妻山の先、乙妻山まで足を伸ばしてきました。一般的には乙妻山より高妻山の方が桁違いにメジャー。日本百名山ですからね。でも、山スキーとなると乙妻山の方がメジャーだったり。そんなこともあって、一度は乙妻山にも行っとかねばと思い、行って参りました。
今日は快晴ではなかったけど、空気がとっても澄んでいて、北アルプスなどクッキリと見えました。北アルプスや頚城の山々を見るには良いポジションにあります。興味深い山だらけで…
今日は平日休み。どこへ行こうか…。ここんとこ、八ヶ岳や美ヶ原界隈に通ってたので、今回は北信方面へ。まだ登ったことのない乙妻山に行くことにしました。高妻山は登るの結構しんどい印象。乙妻山はさらにその先だからな~。しかも、急でアップダウン多いとくる。最近は膝の調子が良いので、耐えられるか試しに行ってみましょう!
戸隠牧場の登山者用駐車場には先客が10台ほど
4時に起きて4時半に出発。1時間半で着くと思ったら着かんかった。前は牧場の入り口の駐車場に停めたけど、今は県道沿いの登山者用駐車場に停めないとダメみたい。今のご時世、百名山ともなると混みますんでね。牧場利用の人が停められなくなってしまいます。
今日は平日にもかかわらず、6時過ぎに着いて既に10台以上の車。しかも全て県外。ワタクシも松本ナンバーなのでエリア外。戸隠の縦走の人もいるだろうから、全部が高妻山ではないだろうけどな。
戸隠牧場から一不動経由で登ります
牧場歩きが長いけど、雰囲気がいいとこなので苦にならん。キャンプ場も気持ちよさそうだな~。ハイキング&キャンプ宴会も楽しそう。少し時間が長くてアップダウンも多い一不動から登ります。帰りに弥勒尾根で。
一不動まで沢沿い。一般的な登山道としてはワイルドな部類に入いるのかな。楽しい反面、面倒臭かったり。水際なので草が生えてるとこが多く鬱陶しい。まあ、帰りにこの道を下りるよりはいいかな。
一不動から五地蔵山へ 展望は主に東側
一不動の避難小屋の前で休憩。しかし、一不動まで誰にも会わなかったなあ。みんな戸隠縦走…?と思ったら、五地蔵山に向かってる時にポツポツと追い越すように。出発時間に差があったみたいです。結局、山頂までに7~8組抜いたかな。
天気の方ですが、東側、善光寺平に雲海の雲が広がり始め、その雲が戸隠連峰にまで増殖してきました。戸隠連峰がダムになってせき止めてくれてます。おかげで西側の展望はバッチリ!一不動から少し歩くと、木の隙間から北アルプスがクッキリと。これ以上雲が増殖しないことを祈りつつ歩きます。
一不動から始まる石仏をチェックしながら歩きます
一不動、二釈迦、三文珠、四普賢、五地蔵、六弥勒、七薬師、八観音、九勢至、十阿弥陀、十一阿しゅく、十二大日、十三虚空蔵の石仏が主に小ピークごとに置かれている。これだけ登り返しがあるってことか~。ちなみに十阿弥陀が高妻山、十三虚空蔵が乙妻山。
なんと十二大日を見逃してしまった…。残りの十二は写真に収めたのに。位置的には高妻山~乙妻山のコル。雪があったあたりか。もしや埋まってたか。。。
五地蔵山からは北アルプス、頚城三山の展望を楽しみながら
五地蔵山を下るところで、しっかりと北アルプスの展望が。そしてそのあと、右手には妙高、火打山、焼山が。どれもほんとクッキリ。梅雨とは思えないほど空気が澄んでます。今日は良い日に当たりました!南の方角は逆光気味なるのですが、富士山もまあまあちゃんと見えていました。
五地蔵山からの高妻山はカッコいいです。端正というか。ニョキっと聳えてる感じです。高妻山本体の登りになるまでには、いくつもポコを乗り越えていかねばなりません。乗り越えるたびに高妻山が近付きます。帰りもポコをいくつも乗り越えないといけないと思うと、ゲッソリします。そして、高妻山の本体の急登で太ももをやられる。
戸隠牧場から高妻山までは単純な標高差は1200mくらい。でも、この登り返しを合計すると、どんぐらいになるのかな~。せいぜい1500mくらいなもんだろうけど、こういうのは気持ち的に萎えますよね。
高妻山はそんなに花は咲いてない
花の方ですが、山地に咲く花が主だったかな~。イワカガミがダントツで多く上から下まで満遍なく、ミツバオウレン、ツマトリソウも多かった。山頂への登りあたりからはシラネアオイも。ハクサンチドリは2つ見かけました。お花畑的な物はナシ。
高妻山の先の崖あたりにハクサンイチゲとミヤマキンバイが少し咲いてました。コルには雪が結構残ってましたが、これが融けたら高山植物っぽい花が咲き乱れるのかなと思ったり。
高妻山山頂に到着 展望がよく居心地も最高!
高妻山には先客2名。単独×2。若者と年輩の方でした。みなさん展望に満足げな様子。北アルプスは雲は全くかからず、相変わらずクッキリと見えています。東側は雲が多くて、黒姫山なんかは隠れてしまってますね。妙高&火打あたりはギリギリセーフ。高妻山の山頂は岩がゴロゴロしてて、休憩する場所に事欠かないのがいいな。
乙妻山に向かいます
いつまででもいれそうな高妻山山頂でしたが、本日のミッションは乙妻山の登頂。小休止にとどめて乙妻山に向かいます。高妻山からは険しい稜線。岩屑の道を急降下して急上昇。ここらへんにハクサンイチゲが咲いてました。険しい区間は少しだけで、あとは乙妻山にまで穏やかな稜線でした。道は高妻山までに比べると頼りないけど、エアリアで破線にするほどでもないかな~と思いました。
前にスキーで登りに来た時、高妻山直下の険しい稜線で敗退しました。地形的にも厳しかったし、時間的にも厳しかったし、なにより雪が少ない年で雪付きが悪かったのが一番厳しかったと思われます。高妻山は滑るとこ急そうなので、リベンジの予定はナシです。
乙妻山の山頂に到着 展望は良いが居心地はイマイチ
乙妻山山頂はこじんまりとした山頂。先客1名いました。どうせ人はたくさん来ないから狭くても問題ないけど、座るところがないのが具合い悪いです。薄べったい石に座るもんで、腰に悪いです。
展望は良いです。が、高妻山とそうは変わりませんね。火打山や焼山に少し近付いたのと、高妻山を北側から見れるってのがウリかな。とはいっても、山スキーでお世話になってる山がたくさん見えて楽しいですね。メジャーな山からマイナーな山まで。
乙妻山からの景色で山スキーの思い出など
火打山との間にある地味な山が地蔵山。北側から見ると存在感あるのに、南側から見ると景色に埋もれてますね…。地蔵山と一緒の時に登った堂津岳もあまり目立ちません。北アルプスの手前にあるから仕方ないな。堂津岳は二グロ川から登りました。でも、こうやって眺めると、一度は稜線辿って登っておきたいなと感じます。昨年に東山までは歩いたので、そのシリーズということで。
山頂の少し下からになるけど、乙妻山北東斜面も見下ろせました。夏の景色からは冬の景色は想像できなところが多いけど、この北東斜面は思いのほか冬のままというか、地形がちゃんと確認できました。稜線から見るアングルが良かったのかも。
高妻山まで戻ります
のんびりしたかったけど、時間もないし快適に座れる椅子もない。まずは快適な高妻山まで戻りましょう。往きに見逃した十二大日の写真を撮らねば…と思いつつ、すっかり忘れてて通り過ぎました。戻るほどのことでもないしな…。あとで調べてみたら、コルの湿原にあるみたい。たぶん雪に埋まってたと思われます。仕方ない…。
高妻山に戻ると、五地蔵山の手前で一番最初に追い越したご夫婦がいらっしゃいました。少しお話します。そのほかに単独の人が2名。さすがにお昼を回ると北アルプスには雲が湧き出してきました。でも、なんだかいい感じの雲。雲のない景色を先に見たので、これはこれでまたヨシ。上空の雲もいい雰囲気だな。
下山が思いやられます・・・
さて、下り。下るのヤダな~。膝は万全ではなく、腰も最近ずっと痛い。山頂直下の急下りは堪えますね。万全なら連続で下っていけるところ、膝と腰が悪いので1歩1歩受け止めながらになります。そのたんびに衝撃を受けることになるから、負担も大きくなってしまいます。まあ、もう体は衰える一方で、元に戻ることなんてないでしょう。何度もある登り返しは覚悟してたのでそれなりでした。
弥勒尾根の下りもなかなかハード
弥勒尾根は一不動経由に比べると効率よく下れます。途中、小さなポコで少し登り返しがあるくらい。ただ、単調なので飽きますね。しかも、傾斜はかなり強いので、疲れた膝&腰には辛かったです。まあ、そうは言っても、普通に高妻山を往復するくらいの時間で、
乙妻山まで行ってこれたので、まだ持ちこたえてると思うべきなのかな~
コメント