7月最終の土日で鳥海山と月山。年食ってきてキツイことが多くなってきました。山もキツイし道中もキツイ。キツイなかでしたが、天気に恵まれてそれを上回る充実感でございました。
今回の鳥海山は湯ノ台口をスタート&ゴールに河原宿、月山森、千畳ヶ原、鳥海湖、伏拝岳、河原宿の周回コースです。2017年の海の日3連休にも似たようなコースを歩いてます。海の日あたりは初夏。今回はその2週後で盛夏と言えましょうか。年による違いもあるんでしょうけど、咲いてる花の雰囲気とかだいぶ変わっていましたね。少しの季節の差が感じられて興味深かったです。
- 日程: 2022年7月30日(土)
- 天気: 晴れのち時々くもり
- メンバー: T世
- 温泉: 湯ノ台温泉 鳥海山荘(520円)
- 食事: 花鳥風月 鶴岡店
- 登山口情報: 湯ノ台口🅿は2段になってて6時半ごろで上はほぼ満車、下はまだ余裕
スペース狭くて大きな車は停めにくい トイレあり
この週は北アルプスのテント泊まりの山かな~となんとなく思ってました。前の週の乗鞍の帰りにM村さんの写真展がカモシカであって立ち寄ります。今年の鳥海山は花がスゴイとのこと…。で、鳥海山が候補の一つに急浮上。予報は北アルプスは不安定で、午後は雷雨とか。カミナリはやだな。東北はかなり安定。安定を選んで鳥海山に行くことにしたのでした。
湯ノ台口の駐車場、なんとか上段に駐車
新潟の豊栄PAまで進んで仮眠。このまま進むと深夜割引にかからないから仮眠としますが、予想はしてたんですが暑かった…。暑さにうなされて、寝たような寝てないような。湯ノ台口の駐車場は上下2段になってます。2段目もだいぶ停まってたけど、ダメ元で1段目へ。軽の利を効かせて狭いスペースにねじ込みます。ラッキー!
河原宿への登りの斜面が花だらけ
歩き始めてほどなく滝ノ小屋。河原宿までは黙々と登るだけかと思いきや、登るにつれ花が密密に。普段はあまり気にしない名前も知らないような花がモジャモジャに咲いてます。花単品としては興味なくても、黄・白・青が密集すると景色としてとってもキレイでした。黄はトウゲブキ?、青はハクサンシャジン、白はわかりません。
河原宿は小川の流れる別天地
前回2017年の時、河原宿に着いた時は感動の景色でした。今回はなんでかわからんけど感動は薄目。でも、いいとこには違いない。広~い草原の中を小川が流れてて、その傍らに建つ河原宿の小屋。小屋はもう廃屋ですが。水もあるしなあ、テントで泊まれれば最高なんですが…。
河原宿から左に曲がって月山森方面へ
河原宿から大半の人は山頂に向かって行きます。ここで月山森方面に行く人はほぼいない。山頂ももちろんいいんですが、今日は鳥海山の中腹を堪能します。月山森周辺は前回の海の日あたりの方がチングルマとかたくさん咲いてました。今は雪融けの遅かった場所に残るのみって感じ。その代わりではないですが、キンコウカが景色が黄色くなるくらいに咲いてました。
月山森山頂 人気は疎ら
月山森に立ち寄りました。月山森への斜面は登山道というよりか踏み跡をたどる感じ。前回は雪融けでドロドロの斜面を登った記憶。今回はすっかり乾いてて登りやすかったです。頂稜は笹が被っててプチやぶ漕ぎ。月山森は鳥海山の山腹の突起のような山なので、展望はすこぶる良好です。今は見渡す限りの緑ですが、昨年の3月に登った時は、見渡す限り真っ白でした。
咲いてた花(その1)
今回の目的のひとつでもあります千畳ヶ原
次に目指すは千畳ヶ原。急なガレ沢を下ります。ガレというより巨岩かな。下り切って一段登ると千畳ヶ原。ここで青さんご夫妻と遭遇!まさか、こんなところで…。人気の鳥海山にあって、ほとんど人がいない不人気なルートで。逆にメインルートだと人が多くて気付かなかったかも?ま、山で知り合いに突然会うっていうのはうれしいことであります。
千畳ヶ原は前回来た海の日の時期には残雪が多くて、花がまだ咲く前の状態。今夏は雪は全て融けてて、千畳ヶ原という名の通り広大な草原が広がります。でも、お花畑ではなくてただの草原。大雪山の裾合平を勝手に想像してましたが、ちがいました。千畳ヶ原から下は緩々とウネウネと斜面が続いてます。滑ったらとっても気持ちよさそう。体力あるうちに万助小屋の方から登ってみるかな~。
千畳ヶ原から鳥海湖に登っていきます
千畳ヶ原が終わって鳥海湖へと浅い沢形を詰めていきます。春にタラ~っと滑ったとこだな。ここもいいとこ。千畳ヶ原や月山森もいいとこなのに、ほんと人が少ない。静かでいいです。河原宿から鳥海湖の間は10人くらいしか人と会ってないんじゃないか…?みなさん普通は山頂に向かいますからね。となると、横歩きのこの部分は必然的に却下となります。
初めて鳥海湖のほとりに降りてみました
天気の方ですが、月山森にいるあたりから雲が出始め、もう曇っちゃうのかなと思ったらまた晴れきて…の繰り返し。なんだかんだ雲は少し出たものの、一日ほぼ晴れでした。鳥海湖まで登ると人が増えてきました。でも、ここはまだ枝道。鳥海湖の畔に降りる踏み跡があったので降りてみました。初めてだったのでちょっと嬉しかったり。
欲張って鳥海湖を反時計回りで周ってみます
鳥海湖を反時計回りで行くと最短で伏拝岳ですが、せっかく天気も花もいい感じなので欲張って時計回り。笙ヶ岳分岐、御浜小屋、扇子森を周って伏拝岳まで。常に右手に鳥海湖を見下ろしながら、ところどころニッコウキスゲが密集してたり、欲張ってよかったです。広い鳥海山にあって、この鳥海湖周辺が一番いいとこかな~と個人的に思います。
咲いてた花(その2)
伏拝岳への登りに備えて御浜小屋で水分補充
今日は水分の消費が激しいです。特別暑いってわけではないんですけど。恐らく仮眠で汗かいて、朝あまり水分摂らなかったのが悪かったか…。そんなわけで、御浜小屋でジュース勝って補給しときます。でも、もう飲んでも飲んでも水分不足は解消せず、最後の伏拝岳への登りは目まいがしてました。完全に脱水症状だったな。
扇子森の登りが今日一番花が密集してたとこ
御浜小屋から扇子森の登りが今日の中で一番の花真っ盛り。名前のよくわからい白い花と黄色い花がすごかった。斜面の色が黄色と白に染まるくらいでした。ハクサンイチゲもまだフレッシュな状態で群落になってましたし。チングルマがもうほとんどなかったなあ…。
伏拝岳までの標高差400mちょいが地獄でした
七五三掛あたりで花は一段落。というか、種類が稜線の花に変わってきた。目立つところでは固有種のチョウカイフスマやイワブクロ。他にも咲いてたけど、もうしんどくて花を見たり、写真撮ったりする余裕もなくなってきました。こんな感じになったのは大雪山縦走してる時以来かな~。あの時も完全に水不足でした。それにしても伏拝岳までが遠かった…。倒れるかと思った。
咲いてた花(その3)
伏拝岳から河原宿へと下ります
伏拝岳で登りは終わり。ゆっくり休憩したかったけど、休んでてもノドの渇きは進むので、とっとと下ります。雪渓まで早く下りたい。雪で体を冷やしたい…の一心で下ってました。雪で冷やすと気持ちよかったけど、ノドは潤わない。もう少し下って沢水が取れるところで、やっと豊富な水分にありつけました。あんまりガブガブ飲んで腹こわしたらいけないので控えめに。
河原宿から登山口までの下り、身体が鉛のようでした
水を飲んだけど、すぐに体内に回らないのか、目まいやダルさは解消せず。河原宿の小屋のコンクリが日陰になってて、そこでクターっと寝ころびました。このまま朝まで寝たい気分でした。ここには水もあるし。そんな気持ちにムチ打って下山開始。滝ノ小屋でもお茶を買って、一瞬で飲み干しました。やっとこさ下山。
下山後の温泉とラーメン
下山するや否や吐き気に襲われます。今日の下山後ラーメンはもちろんのこと、明日の月山ももうダメかと思ってたけど、温泉入ったらスッキリ!すっかり元に戻りました。なんだったんだろう…。食べれないと思ってた下山後ラーメンもツルツルと胃に。ちなみに花鳥風月の鶴岡店へ。酒田の店はだいぶ前に行ったけど、鶴岡店は初めて。鶴岡店があるのも知らなかったけど…。水分と塩分が不足してたので、スープがメッチャ旨かった。完飲!麺はまあまあ。
下界での車中泊は無理なので、月山八合目まで上がって寝ます。夜のなのに人の出入りが多かったです。どうも星空を撮影する人とか夜景を見る人だったようです。標高1400mはさすがに涼しくて、寝袋が気持ちよかったです。
これまでの鳥海山の動画など
■2022年5月5日 祓川から七高山 ベタベタ雪に大難儀した時の
■2021年3月20日 さんゆうスキー場から月山森
■2019年5月5日 大平から扇子森、鍋森を周回してきた時の動画
■2019年5月4日 駐車場で友達とバッタリ会って一緒に登った祓川から七高山
■これまでの鳥海山のスキー動画をまとめたもの
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