戸倉山 山スキー 2021/2/6

糸魚川の低山であります戸倉山へ山スキー。晴れて展望はすこぶる良好です。標高は976mと1000mにも満たないけど、そのぶん周りの山が引き立って立派に見える効果があるのかも?滑る山というよりもスキー登山的な山ですな。実際、この日もスキー以外の人の方が多かったような…。山頂以外の雰囲気もまずまず。

  • 日程: 2021年2月6日(土)
  • 天気: 快晴!
  • メンバー: T世
  • 温泉: なし
  • 食事: なし
  • 登山口情報: 糸魚川シーサイドバレースキー場 1回券(400円)×3枚
コースタイム
  • 糸魚川シーサイドバレースキー場(9:30)
  • 白池(10:30~50)
  • 角間池(11:25)
  • 戸倉山(12:00~50)
  • 角間池(13:05)
  • 白池(13:10)
  • スキー場(13:45)

治り切らない腰のことを考えて散策系にしたんですが・・・

鉄板の晴れ予報のこの日、どこに行くべかと悩んで戸倉山。週末と快晴予報がうまく重なることはシーズンに何日もない。いいとこ行くには絶好の日!…なのですが、腰が治り切らなくて滑るのが不安。4連休も控えてるし。ということで、散策系で行程の短い戸倉山にしたのでした。

結果…、思ってたより深い新雪が日を浴びてクソ重くなり、登りも滑りも腰にはとっても悪い状態。とくにシールが高下駄になり、それを引き上げる時の腰にかかる負担といったらもう…。山の選択ミス。失敗でした。普通に鍋倉でも行ってりゃ良かったと思ったのでした。まあ、腰はそれほど悪化しなかったのが、不幸中の幸い。

アプローチは糸魚川シーサイドバレースキー場

アプローチはシーサイドバレースキー場から。普通は別所集落から白池まで林道4キロ歩く感じかな。スキー場からの眺めが良いというのと、スキー場から白池の間の雰囲気が好き…というのが理由です。デメリットはリフト代(400円×3枚)がかかるのと、最後が滑って終われないことかな。

シーサイドバレースキー場のメインじゃない方
ここから歩き始めます

スキー場から白池まではクロカン向き

スキー場のベースからリフト2本乗り継いでてっぺんへ。てっぺんからリフト1本分滑って登山口。登山口というよりか入山口。ここから白池までは急峻な戸倉山の東側の裾を巻くように進みます。高低差が少ないから登りは楽だけど、帰りはシール貼ることになるからなあ…。

このあたり、だいぶ新雪が降ったみたい。ストックを刺してみると半分くらいは埋まります。既に重重なのに。途中からシールに団子が着くようになります。団子はみるみる発達。重いのに加え、板をスライドできないので拷問のよう。板を引き上げるたびに、治り切らない腰に痛みが…。腰の負担を考えてココに来たのに、完全に逆効果でした。大汗かいた。

エンジの屋根はスキー場の施設
左手に海谷の奇岩を見つつ
戸倉山の山肌からのデブリ

白池は相変わらずいいとこでした

白池からの眺めを見るのも今回の目的の1つ。白池越しの海谷三山は絵になる構図です。白池は雪のある時は3回目、あとは初夏に1度来ています。一番キレイそうな紅葉時期は未だ来てないんですよね~。いつも狙ってはいるんですけどね~。紅葉時期は他にも行きたいとこが目白押しで、なかなかチャンスがない…。

白池と海谷三山 絵になる景色です
白池のほとりにある休憩舎
白池と雨飾山
シールはもう限界だな

白池から角間池へ 北向き斜面で雪質は温存

白池からは林道経由で来た人のトレースがありました。雰囲気的にはツボ足1人前とスキー1人前の2名かな。相変わらず高下駄にはなるけど、ラッセルしないぶん少し楽。ただ、白池からは傾斜が強くなるからな。角間池への登りは北に面してるので、新鮮な雪がまだ残ってます。帰りには腐るかも。

角間池の方に登っていきます 白池からはトレースあり
後ろからは登山の女性の方がヒタヒタと迫ってきます
角間池の手前あたり

角間池から戸倉山 尖った戸倉山も南面はなだらか

角間池は何の変哲もない池。近くにある小屋はいい感じ。角間池から戸倉山の南斜面を登ります。南斜面の雪は既に腐り切ってるので、高下駄地獄から解放されます。なんと軽快なことか!ここからはトレースを離れて、気持ちのよさそうな林の中を登っていきました。滑るのも気持ちよさそうだけど、如何せん雪質がー

角間池
角間池の近くにある小屋
急峻な戸倉山にして南側は穏やかな山容です
良い斜面なんですけど如何せん雪質が・・・

アルペンチックな山頂に到着!

山頂にはツボ足の先客1名。スキーの人はもういなくなっていました。戸倉山は山頂部のみアルペンチックな雪稜になってます。高度感も抜群なので、上手く撮れば北アルプスの主稜線にいるみたいな絵が撮れそう。ただ、今日は既に先客が歩いてて、雪稜に足跡が着いてて残念。

戸倉山の山頂はプチ雪稜に

戸倉山山頂からの眺めはすごく良いです

展望はピカイチだなあ~。標高は976m。尖った山なので高度感抜群!すぐ近くには高い山はなくて、その周りに高い山がたくさんあるという立地。一歩引いて見てる感じで、周りの山々の立派さが際立ちます。

その中でも圧巻なのは駒ヶ岳、鬼ヶ面山、鋸岳の海谷三山。根知谷を隔てて聳えてるので迫力あります。これで標高1500m前後ってのもスゴイ!その南には雨飾山。こちら側からの雨飾山も端正だな。雨飾山はどこから見てもカッコイイ!

反対側に目をやると、これまた特徴ありありな明星山。その右奥には無骨な青海黒姫山。とにかく糸魚川ってとこは特徴的な山が多い。チラッと見えてる焼山もそうだし、隠れて見えない阿弥陀&烏帽子もある。糸魚川には魅力的な山が多いです。

それに比べて大渚山から真那板山の稜線の目立たないことといったら…。こっちから探さないとわからない。でもそうか、この稜線は糸魚川じゃなくて小谷村か。大峠の左にクレーターのような跡があるなあ。北アルプスはハクノリから雪倉岳、朝日岳、黒負山に掛けてが見えてます。今日は風もなく穏やかでポカポカ陽気。山頂でのんびり過ごすことができました。

ハクノリ、雪倉岳、朝日岳など
駒ヶ岳、鬼ヶ面山、鋸岳 右奥には焼山も
特徴的な明星山とこれまた特徴的な青海黒姫山が右奥に
雨飾山
1000m弱の山とは思えないロケーションです
雨飾山と焼山
後続の女性と途中で前後した年輩の方
駒ヶ岳と鬼ヶ面山のアップ
雨飾山のアップ!
大渚山から真那板山にかけての稜線は目立たない
大峠の左側にはクレーターのような窪みが
雨飾山をさらにアップで
ついでに焼山も

山頂から角間池は腐れ雪で大変・・・

問題は滑り。この腐り切ってて、しかも深い雪。どうなることやら~。実際に滑ってみますと、思ったほどは酷くはなくて、無難に下りれたかな~と。ただ、スピード出ない、曲がれない、止まれない…。テレマークは不能。転ぶの警戒して完全に守りの滑りです。この雪で転ぶと、立ち上がる時に腰が悲鳴を上げるのは目に見えてたからな。

角間池から白池はだいぶマシな雪質に

角間池からは北向き斜面になります。気温が上がって重いけど、陽を浴びてないので少しマシ。白池までの間に5回くらいテレマークターンできたかな。ほんのちょっとだけど、気持ちよく滑れるとこがあったので良かったです。

白池からしばらくは緩く下るので滑って進めます。平坦になってからスキー場までは緩い起伏があるのでシール装着。ワタクシはウロコ板なのでそのまんまで。そもそもウロコ板で来たのが今日は失敗だった。シールは団子になるし、細いぶん滑るのも苦労したし。ま、天気よくて眺めがよかったので報われました。

ゲレンデもシャビシャビになっててうっ憤晴らせず

ゲレンデに着いて1本リフトに乗ってスキー場のてっぺんへ。山で滑れない鬱憤をゲレンデで晴らそうと思ったら、雪はもうシャビシャビで滑らない…。斜度も緩いのでなおさら滑らない。しかもウロコだから滑ってくれない…。海谷三山を眺めながら滑れるロケーションは素晴らしかったです。


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