白山 御前峰と池巡り 2023/7/29-30

久しぶりの白山は、これまた久しぶりの平瀬登山口から。平瀬の方が信州からは断然近いのですが、南竜ヶ馬場まではかなり余分に歩くことになります。車が長いか、歩きが長いか…の選択。下山後の感想としては、別当出合の方が楽だよなあ~でした。ルートが豊富ですし。ただ、やっぱり一ノ瀬から別当出合のバスが面倒臭かったりする。室堂泊ならどっちでもいいけど、南竜テント泊となると別当出合よな~。

今回のメインどころは御前峰と池巡りです。両日ともに午後は曇りました。メインどころは2日目朝はスッキリと晴れ渡り、白山を満喫することができました。それにしても、さすが白山といったところで、花の密度がなかなかすごかったです。

  • 日程: 2023年7月29日(土)~30(日)
  • 天気: 1日目:晴れのちくもり 2日目:晴れのちくもり
  • メンバー: T世
  • 温泉: 大白川温泉 しらみずの湯(700円)
  • 食事: 高山市 宮川中華そば
  • 登山口情報: 平瀬登山口は正規の駐車場の他にも広いスペースあり
コースタイム

1日目 

  • 平瀬登山口(6:55)
  • 大倉山避難小屋(9:15~25)
  • 室堂(11:05~15)
  • 南竜ヶ馬場(12:15)

2日目 

  • 南竜ヶ馬場(5:15)
  • 室堂(6:40~50)
  • 御前峰(7:30~50)
  • 池巡りルートで室堂(9:00)
  • 南竜ヶ馬場(10:05~25)
  • アルプス展望地(11:40)
  • 大倉山避難小屋(13:00~10)
  • 平瀬登山口(14:30)

人気の山の登山口は前夜に入っておくのが無難というご時世。しかし、ウチから平瀬って結構遠い。車中泊するには暑いしなあ…。駐車場、テン場ともに出遅れたくはないのですが、今回はあえてのんびりスタートとすることに。どうにもならなかったら、諦めてもいいかな~と。

とは言っても深夜2時半に起きて、3時過ぎに出発。家の布団でまずまず寝れたし、車で暑さにうなされるより良かったでしょう。6時半過ぎに大白川に到着。正規の駐車場はほぼ埋まってました。でも、ダムに近い方に大きな広場あり。駐車は余裕ですな。駐車場に関しては、大白川は遅く出たとしても問題ナシと思われます。

暑い暑い大倉尾根を登ります

登山口から室堂までは約1200mの登りです。大倉尾根のこの道は何度かは通ったけど、1200mもあったっけか…。テントの装備背負っての登りはしんどそうだな~。重さに加えて暑さも…。これは水分をしっかり摂らないとヤバいなあ。保冷用の凍らせたお茶も飲んだりしました。とにかく暑かった!

登山道は笹狩りが入ってました。3名で。そんなに刈った感じはなかったけど、作業中の人を追い越すと結構覆いかぶさっていました。こんなメジャーな登山道なのに…。コロナとかで笹狩りできなかったのかなと思ったりしました。

平瀬登山口 正規の駐車場は満車でしたが、近くの広場に余裕で停めれました
大倉山付近から景色が開ける部分あり
室堂が近くなるとお花畑も立派になってきます

室堂から約380m下って南竜ヶ馬場へ

室堂の台地に上がり、展望歩道で南竜もありでした。でも、水不足だったので室堂に立ち寄ります。水をガブガブのみ、あとは下るだけだけど、一応水も補給しておきました。お昼に近くなるころから雲が増えてきました。山頂にも雲がかかるように。別山やその稜線には早くから雲がかかってました。

下りはトンビ岩コースで。わずか380mの下りですが、その日の最後の最後ということで長く感じました。

室堂到着 約4時間
アサギマダラがテントのポール袋に

南竜ヶ馬場のテント場 キャパは大きい

キャパが大きいから大丈夫だろうとは思いつつも心配だったテン場。心配は取り越し苦労で、まあまあの場所をキープ。この時間にテント撤収する人も多く、遅く着いてもタイミング良ければ極上スペースゲットもありますね。

天気の方はすっかり青空は消え、テン場もガスで覆われる時間も。登りで疲れたし、天気もこんなんだし、時間的にももうお昼すぎ。あわよく別山も考えてたけど、今日はテン場でのんびりするとします。ところが!本を忘れてしまった…。携帯も通じんし、これは暇を持て余しそうです。とかなんとか言っても、酒飲んでツマミつまんでたら、いつの間にか夕方に。こんな、何にもすることがないというのも、山での贅沢なのかな~

そうそう、今年から南竜のトイレは新築です。とっても清潔で水洗。新築になる前が年代物の恐ろしいトイレだったからなあ…。夕方になってもお客さんはポツポツ到着してます。キャパが大きいので、場所を選ばなければ、難民になってしまうことはないでしょう。

南竜のテン場 お昼前後の到着でしたが、まだまだスペースあり
南竜近くの川で身体をタオルで拭いたりして生き返りました

7月30日 御前峰と池巡り

翌朝は4時に起きて朝ご飯を食べ、しっかり明るくなった5時過ぎの出発です。南竜と室堂の間には4つの登山道があります。昨日はトンビ岩コースを下りたので、今朝は砂防新道で登ることにします。別当出合からのメインルートです。戻ってくるときにエコーラインを下り、最後にテン場から下山するときに展望歩道を登ろう。4つのルートを制覇という目論見です。

南竜から室堂へは砂防新道で

すっかり明るくなってるんですが、東には主稜線があるので、なかなか日は当たってきません。エコーラインは尾根道なので、日当たり良かったかも。砂防新道はエコーラインの尾根の陰になるので、登ってる最中はずっと日陰。ま、涼しく登れて良かったということにしておこう。白山はあちこち花がすごいんですが、砂防新道に出てから、黒ボコ岩にかけての斜面の花もなかなかでした。日陰で派手さはありませんでしたが。

南竜にテント張りっぱなしで白山主要部へ
往きは大外回り砂防新道で

今回2度目の室堂

黒ボコ岩に出ると急な登りは終わって、弥陀ヶ原の台地へ。木道歩きになります。開けた台地なのですが、笹とハイマツがメインで花は少な目。もしかして終わってしまってるから?いつもそうだけど、最後のゴロゴロの登りがしんどい。

ゴロゴロ登りを登り切ると室堂。ここは山小屋というより下界の観光地並みな雰囲気。中心にあるのがビジターセンターですからね。歩いて数時間登ったところにビジターセンターがあるって、もしかしてここだけでは?南竜にしても他の山とは違ってて、テン場というよりキャンプ場ですからね。白山は他の山とは一味違います。

黒ボコ岩の下の斜面は賑やかなお花畑
室堂近くにあった池塘 イブキトラノオがすごかった
室堂 意外と人が少ない

室堂から御前峰へ

さて、これから御前峰と池巡り。とりあえず単調な道を辿って御前峰に登るってもんか。まあ、とにかく室堂周辺の花は密度が濃いです。とくに今はハクサンフウロがすごい。この道単調なんですが、時々うしろを振り返ると、だんだん登ってきた感が得られます。室堂の建物と遠くの別山の構図がいい感じです。単調な登りに飽きる頃に北アルプスから乗鞍岳、御嶽山にかけての展望が現れます。そしたら山頂はすぐそこ。

室堂から御前峰へ
室堂周辺のハクサンフウロがすごかった!
室堂と別山のこの景色は白山を代表する景色の一つだと思う

今回で白山は6回目となります

数えてみますと、白山の山頂は6回目となります。意外と少ないなあ…という印象。もっと来てると思ってました。石徹白から白川郷に日帰りで通り抜けたり、秋に北縦走路を歩いたり、別当出合から周回したり…と、色々来てるつもりだったんですけどね。

山頂に着いてまずは展望盤のところへ。御嶽山の右側の三角の山は何かな~と。位置的には恵那山だけど形が違う。台形じゃなくて三角。しかし、展望盤によると恵那山のようでした。今日は下界が薄い雲海になってて、それから浮かび上がるように北アルプスが並んで聳えています。よく使われる表現ですが、水墨画のようでした。

ひと通り写真を撮ったあと、反対側に移動。お鉢を見下ろせる場所でゆっくり休憩とします。白山は花もすごいけど、個人的には火山の景観の中、池を巡りながら歩くのが一番好きです。これから辿る池巡りルートを見下ろしながらのんびりしました。

御前峰より 左が乗鞍岳、右は御嶽山
真ん中のは槍ヶ岳と穂高岳
お鉢を見下ろすと紺屋ヶ池
白山最高峰であります

御前峰をあとに池巡りルート

火口壁の急な下りを下るとお鉢の底。最初に出てくるのが紺屋ヶ池。山頂から見えてた池です。丘を越えると翠ヶ池。紺屋ヶ池は浅いせいか薄い青でしたが、翠ヶ池は水深がそこそこありそうで濃いブルー。周囲の景気と調和がとれてます。池の右には剣ヶ峰からのスカイライン。遠くには雲海越しの北アルプス。長いこと居座りたい場所なのですが、南竜に下ってテント撤収して下山しなければなりません…。

山頂をあとに池巡り
白砂の明るい感じがよい
急な火口壁を下ってお鉢へと降り立ちます
紺屋ヶ池に向けての直線路
下りてきた御前峰の火口壁
紺屋ヶ池
花壇のようなお花畑
御前峰
花はもう終わりかけてましたが、雰囲気が素晴らしいです
翠ヶ池が見えてきました
思わず手を広げたくなる景色です
剣ヶ峰と翠ヶ池と遠くに北アルプス

大外回りの池巡りルートで室堂に戻ります

翠ヶ池から離れるとお鉢の外にでます。外に出ても池は続きます。次のは血ノ池。別府のやつみたいに赤くはないです。次のが千蛇ヶ池。これはまだ雪で埋まっていました。千蛇ヶ池のところで、室堂への近道と池巡りルートの二つに分かれます。あえて池巡りルートをとってみましたが、無駄に大回りするだけだったかな~。知らんけど。悪くなないんですけど、大回りして得したかと言われると、そうではない気がしました。

お鉢の外に出てもお花畑
血ノ池
大汝峰
室堂へは近道を通らず池巡りルートで
池巡りルートは遠かっただけだったかも?

室堂から南竜へはエコーラインで

室堂からは最後に残されたエコーラインで下ります。4つのルートの中でエコーラインが一番開けてて好きかな~。でも、今日はなんかイマイチだったような…。花がほぼ終わってしまってるからか…?今年は白山も多分に漏れず雪が少なかったようです。花もとっとと咲いて終わってしまったか…。それでも4つのルートの中では一番よかったかな~。砂防新道の日当たりが良ければどうだったか…

弥陀ヶ原で分岐するエコーラインと砂防新道
エコーラインで南竜に戻ります
少し歩いただけで別山がグイっと近くなりました

南竜でテント撤収してから平瀬へと下山

南竜ヶ馬場に着いて、テン場に行く前に小屋でビールをゲット。ビールを飲みながらのテント撤収です。ビールを飲みながらのテント設営は毎度のことですが、撤収はあまりないケース。それだけ今日は暑いということ。ちなみにビール350mlは500円と、昨今にしては格安であります。コーラ500mlも買いましたが、こちらは450円でした。ビールが得よなあ。荷揚げするとなると、原価はもちろんだけど、重量も価格を決める大きな要素なのでしょう。

さて、テント装備を背負って室堂と同じ高さまで登ります。残された展望歩道を登ります。展望歩道は他の3ルートとはちょっと趣きが異なります。湿原から谷筋を進み、急坂を登って稜線に。稜線に出ると東側の展望。しばらくで出てくる広場がアルプス展望台。ちょうど沢の遡行を終えた4人組がいました。地獄谷を登ってきたんだそうな。詰めはお花畑。あとで調べてみよう。

アルプス展望台からひと登りでは厳しいか、ふた登りで室堂近くの台地に出ました。さて下山というのに380m登るのはしんどかったです。しかも、軽くなったとはいえ、テント装備の荷物を。ここからは1200mの下り。2時間で下るのは厳しいだろうな…。実際のところ2時間ちょっとでまずまず。T世さんかなり健闘したかな。午後になって雲が増えてきて、大半が曇ってたのもありがたかったです。

繰り返しになりますが、南竜テント泊の場合は平瀬はしんどい。

南竜からの帰りは展望歩道で これで南竜への4ルートをコンプリート
白水湖の色が

下山後の温泉とラーメン

下山後温泉はやっぱ近くのしらみずの湯へ。こんだけ汗かいたら近いとこに行くでしょ。意外と空いてて快適でした。道の駅併設なので混みそうなもんですが…。下山後ラーメンは高山まで引っ張っての『宮川中華そば』。高山ラーメンと言っても、あっさり醤油ラーメンで、難なくスープ完飲です。やっぱ下山後はスープが旨い!麺は二の次。

コメント