御池岳に登ろうとしたけど車が停めれず、近かったこともあって仕方なく登った霊仙山でしたが、これがまた思いのほか良い山でした。廃村集落から始まって中腹の紅葉、カルスト地形、○○アルプスかと思わせるような開放的な稜線…などなど。つまらん部分がほとんどない、密度の濃い山歩きができました。
動画を作ってみました
今回の霊仙山はとってもよかったのですが、文章と静止画のブログよりも動画の方が伝わりますかね~。編集は下手ですが、映像はボチボチなのかなと思ってます。
予定は御池岳だったのですが、車が停められない・・・
土日で東海地方の山2つに登る予定で出発。初日はゆっくりでいいやと朝発。9時前に鞍掛峠あたりに着くも、既に停めるスペースはない。あわよくば下山してきた人が出ていったあとに停めれればと思ってたけど、そんな雰囲気でもない。あとからあとから車がやってきます。路駐しようにも、パトカーが監視してて無理。路肩でさえ駐禁の紙貼られてましたから。
昨年の同じ時期に隣の藤原岳に登りに来てて、同じ時間帯に上手く停めれた成功体験が仇となりました。御池岳は停めれるキャパはあるものの、人気が絶大のよう。駐車場確保が核心のようです。御池岳に登ろうとすると、前夜から泊まるか、一か八かで早朝に来るか、平日に当てるとかしないと厳しそうです。
御池岳から霊仙山に転進です
そんなわけで御池岳はあきらめ、わりと近くにある霊仙山に向かうことに。霊仙山は20年くらい前に1年だけ小牧に住んでた時に登りに来ました。初夏だったのでヒルがウヨウヨしてた記憶です。さすがに11月も下旬になればいないでしょう。霊仙山はルートも登山口もたくさんあって悩みましたが、今畑から登って落合に下りる周回ルートとしました。
すでに時間は10時です。霊仙山も人気があるようですね、登山口付近には車がたくさん停まっています。登山口から1キロほど離れればまだスペースはありました。下山してくる人の後を狙って近くに停める手もあったけど、まあ1キロなら歩くかなと離れたところに駐車です。
今畑から落合への周回ルートとします
10分ほど車道歩いた右手に今畑登山口。違う山に登る登山口なのかと思ったら、予定のところでした。危うく通り過ぎるとこだった。ってほと、何も調べずに来てますからね。少し登ると集落の跡。廃村になった今畑集落のようです。廃寺もありました。
笹峠へ 中腹では紅葉が残っていました
尾根道になると紅葉してる木が残ってます。尾根の右側は杉の植林地、左は紅葉した広葉樹の林というよくあるパターン。霊仙は上は平らだけど下の方が急。一気に登らされます。いったん緩むところが笹峠。このあたりには気持ちの良い林が広がっていました。
カルスト地形の急斜面を登って頂稜の一角へ
笹峠からさらに300mを一気登り。途中からは木がなくなってカルスト地形になります。石灰岩の一部が露出してて羊の群れのように見えます。福岡の平尾台だったかは、確か羊の付いた呼び名があったような…。はじめの頃は急斜面を直で登っていく感じで、なかなか大変で太ももに堪えました。偽ピークに騙されつつも、徐々に傾斜が緩まってきて、霊仙山の頂稜の南西端に登り着きます。
頂稜の南西端が近江展望台
この頂稜の南西端は『近江展望台』と名付けられていました。なるほど琵琶湖を望むことができます。今日はちょっと空気が霞み気味でクッキリと見えないのが残念ではありますが…。そして、前方に目をやりますと、これから歩く開けた稜線が長~く続いております。石灰岩の台地で無木立になってるんだろうけど、これも一種の森林限界なんかな。気候的なものと地質的なものの組み合わりで?かな。
1000mそこそこの山でこのロケーションはスゴイですな。ここは〇〇アルプスだよと噓つかれてもわからないくらいです。〇〇アルプスでも鬱蒼としたとこ多いですんでね。こんな爽快な稜線を長く歩くことができるのは嬉しい限りであります。ただ、尖った羊の上を歩くことも多く、足元見てないと歩けない…。これが結構ストレスだったり。
なんと稜線には花がそこそこ咲いています
長く歩けるのはいいけど、だんだんと単調さに飽きてきます。飽きてきそうな頃に地形が変化してきて、うまく飽きさせないようにできてますな。あと、花が咲いていたのにはビックリ!たまに間違えて咲いたのかなあってのは見かけるけど、何種類も複数で咲いてるので、ちゃんと花期ってことなんでしょうな。稜線の景色も紅葉も、そして花まで楽しめるとは!得した気分になれる霊仙山です。
この稜線、最盛期には花がたくさん咲くとのこと。伊吹山と同じ理屈なのかな?少ないけど稜線の灌木が紅葉してる時に登るのもよさそう。ただただ、霊仙山はヒルがたくさんいる山でも有名。20年前に来た時は時期が悪かったのか、ふもとの方では足の踏み場もないくらいにヒルがいました。ああーーー思い出すだけで気持ち悪い。
霊仙山最高点という最高点
霊仙山の山頂の前に、霊仙山最高点が先にあります。下界から見た場合、最高点は奥になるので隠れて見えなくて、こうなってるのか…?最高点に登ると景色が変わりました。東側の展望が開けます。今まで見えなかった東側、北側にも羊の群れの台地が広がっています。霊仙山はかなり雄大ですな。下山方向にも羊の台地が広がってるので、下りもしばらくは気持ちよく歩けそう。
最高点から霊仙山山頂へ
霊仙山山頂へ。いったん羊の群れを縫いながら下っていきます。霊仙山は登山道以外は立入禁止って感じになってなくて、どこでも自由に歩ける雰囲気。現に踏み跡も縦横無尽にあちこちにあります。スキーで来ても楽しそう。木が生えてないので、少し積もれば滑れそうですね。そこそこ降りそうな地域だろうし。ただ、羊で板をやられないよう要注意かな。
霊仙山山頂
霊仙山山頂に登ると、伊吹山と琵琶湖がよく見えます。下界がよく見えるってことは、下界からもよく見えるってこと。そんなこともあって、ここが山頂になったんだろうな。気温は暖かいんだろうけど、ちょっと風があります。風が吹くと寒い。やや風下に陣取って休憩です。羊がたくさんいるtので、椅子には事欠きませんな。
下山もしばらくはカルスト地形の開けたロケーション
さて、すでにお昼を大きく回ってて2時前。下山しますか。まあ、今日は下りて適当に車中泊なので、暗くなるまでに下りれればいいんですけどね。山頂をいったん下って、向かいにある経塚山も登ろうと思ってたけど、間の谷を歩く方が気持ちよさそうだったので、経塚山はパスしました。七合目くらいまで開けた羊の台地を歩けました。
下りの樹林帯も紅葉がいい感じ!
カルスト台地が終わって樹林帯に入ると、いいとこもおしまいかなと思ってました。すると、樹林帯がこれまた気持ちの良い林。少し下ると紅葉した木も混じるようになって気分よく歩けます。汗かき峠からはさすがに下山モード。でも30分ほどで登山口に戻ってきました。つまらない間延びする部分が本当に少ないなと思います。また来てもいいなと思える霊仙山でありました。ちょっと遠いけどね。
下山後の温泉とラーメン
翌日の予定は後から決めるとして、温泉とラーメンを求めて大垣市へ。温泉は『湯の城』というスーパー銭湯的な温泉へ。ぬるい湯の湯船が大半。ゆっくりしてって下さいって感じでよかったです。風呂上がりの休憩所も充実してました。
下山後ラーメンは大垣市の有名店?であります中村屋へ。中休みがあって夕方の部は6時から。6時半頃に行くと少し並んでました。シンプルな中華そばで、とても美味しかったです。
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