東北遠征第2弾、3日目は一切経山。浄土平ガスガス、鎌沼ガスガス、一切経山の山頂で辛うじて雲海の上へ。魔女の瞳と呼ばれている五色沼は、雲海の雲が流入する前に見ることができました。そのあと雲が流入。幻想的な光景に感動です。全て晴れてくれるに越したことはなかったけど、滅多に見れないものを見れてラッキーだったと思うしかないな。
魔女の瞳と雲の動きが興味深い映像です
朝、山が見えてるのを確認したから浄土平に向かったけど・・・
昨日、一昨日と湿った東風の影響で、東北の脊椎山脈には雲がかかりやすい状態に。今日も東風が続く予報。ガスガスでは登っても仕方ない…。朝起きて空の様子によっては、天気良さそうなエリアへの転進も考えていました。
米沢道の駅で寝てて、5時に目を覚まします。空はクッキリ澄んだ青空が広がっています。東の山には雲がかかってるけど、南の吾妻連峰は全て見えています。予定通り吾妻山に決定!
快晴の米沢から福島県に入った途端、どんより雲の下になります。県境の山の東側は今日も雲海の雲が出てるようです。上は晴れてることがわかってるので、とくに気にすることもなく…。しかし、スカイラインに入り、高湯温泉を過ぎても、さらに標高を上げても、一向に雲の上に出ない…。ちょっと不安になってきて、その不安が現実のものに…。浄土平に着いても雲の中。
ガスガスの浄土平を歩き始めます
浄土平が雲の中なので、出発をためらって車の中で待機してる人が多かったです。普段だったらウチも待機か退散なのですが、米沢で快晴の吾妻連峰を見てますからね。少し登れば晴れてくるだろうと出発。このルートは3回目ってこともあるし、最悪ダメでもあきらめは付く。
鎌沼もガスガス 登れど登れど晴れてくる気配はない
浄土平から鎌沼に向けて標高を上げます。登山道脇の灌木はいい感じで色付き始めています。いつ晴れてくるか、気にしながら登るも、太陽の気配すら感じない。ガスガスのまま鎌池へ。鎌沼と周辺の斜面の紅葉に期待してたんですが、これじゃあどうしようもない…。しっとりとした雰囲気は悪くないけど、やっぱりどうしようもない…
鎌沼の縁を歩いている時、一度だけ太陽気配が感じられました。北の斜面の上にはうっすらと青空らしきものも…。お!期待大だな。でもこれは期待外れ。このあとまた分厚い雲の中へ。早くも酸ヶ平の一切経山との分岐へ。止まらずに歩くと、こんなにも短時間で来れるのか…。いいやら悪いやら。
一切経山の山頂直下でやっと雲海の上に出た
一切経山の山頂も雲の中かなあ…。自分の中の期待感も薄れていく一方。米沢から見た雲一つない吾妻連峰は何だったんだろう…?米沢から見えない雲の中に居るんだろうか?樹木がなくなって石ころだけの風景になるあたりで、再び太陽の気配あり!これは本物か!登るにつれて雲が薄くなり、とうとう青空になってくれました。一切経山の山頂の直前で、やっとこさ雲海の水面の上に出てこれました。
一切経山の山頂は紺碧の青空が広がっています
一切経山の山頂の上には紺碧の青空が広がっています。すぐ下には雲海の水面が広がっています。東吾妻山は雲海から出たり、また沈んだり。磐梯山と思われる山は山頂の三角だけ雲の上に突き出ていました。全体的に高い西吾妻の方はわりとよく見えていました。そして、吾妻連峰の北側、要するに米沢方面は、なんと!雲海の底に沈んでるじゃないですか!出発した後、急速に雲海の雲が出てきたんだと思われます。キツネにつままれたような感覚でした。
魔女の瞳はしっかり見えてて安心
それはいいとして、問題は魔女の瞳が見えてるかどうか。標高だけで考えると、雲海の水面より下だからなあ…。恐る恐る山頂の北端に近付くと、パッチリとした瞳で五色沼が…。よかったあ!それにしてもキレイだなあ。魔女の瞳なんて大げさかと思うけど、この実物を見せられると納得してしまいます。しばし魔女の瞳をみつめます。
はじめはパッチリ開いていた瞳ですが、東の方から雲海の雲がオーバーフローしてきて、魔女の瞳の中に流入してきました。雲は水面を這うように進み、沼から出て上昇気流になって雲は消滅。偶然にもタイムラプス撮ってました。なかなか面白い映像になったので、よろしければ動画をご覧あれ!
魔女の瞳まで下りてみましょう
せっかくなので魔女の瞳の縁まで下ってみましょう。標高差は180mほど。まずは西岸の広場。この付近の火口壁の紅葉が一番鮮やかに染まっていますね。一切経山の山頂から見てキレイだった沼の水、近くまで下りてきてもキレイです。水もキレイだし、岸もキレイ。鳥海湖とはえらい違い!
魔女の瞳の北岸まで行ってみました
西岸では休まず、先に北岸の広場へ。北岸の展望地は西岸より少し高くなってます。なので、五色沼を見下ろす雰囲気が少し違ってておもしろい。ただ、雲の流入口に近いため、雲に覆われてる時間も長いです。ここでもタイムラプスを撮っておきました。一切経山の山頂近くから流れ落ちてくる雲の流れが迫力あります。北岸は大きな石がゴロゴロしてるので、大休止するにはもってこいの場所でした。
再び西岸に戻って雲の動きに見入っていました
再び西岸に。帰りの西岸でまたまたのんびりします。で、またまたタイムラプス。時間とともに雲の量が増えてきて、幻想的ではなくなってしまった。迫力のある雲の映像になりました。一連の雲の動きなど、是非とも動画で見てみてください。雲が全くない状態はなくなってしまって残念。でも、いろいろな表情を見ることができて満足です。
帰りの一切経山の山頂はガッスガスでした
一切経山に登り返します。30分弱かな。山頂は雲が出たり晴れたり。晴れた時でも魔女の瞳は見えませんでした。今山頂に居る人は残念だろうけど、粘ればまた出てくるのかも。見えない山頂にいても仕方ないので、とっとと下ることにします。
当然と言えば当然、帰りの酸ヶ平もガッスガス。もしも晴れていたら、鎌沼周辺をもう1周しようかなと考えてましたが、うまくはいかないですね。このままガッスガスの中を浄土平へ。晴れたのは一切経山の山頂と五色沼の縁だけだったけど、いろんな条件の魔女の瞳を見ることができてよかったです。
下山後の温泉とラーメン
スカイライン経由で喜多方へ。朝は雲海の雲だったのが、今は下が晴れてて山に雲がかかっている状態。雲海のあとはこうなることがよくある。少し遠回りになるけど、喜多方ラーメンは食べておかないとバチが当たる。今日は福島屋再訪です。T世さんリクエストです。変わり種のラーメンを食べてみたかったとのこと。ワタクシはノーマルで。普通に美味しかったです。
三条経由で帰ろうか、六十里越で帰ろうか…。平日なので高速少ない方がいいよなあ…ってことで六十里越。途中、三島町の早戸温泉つるの湯へ。このルート上での日帰り温泉新規開拓です。少々秘湯系ではありますが、最低限の施設は整っているので、準定番という位置づけにしておきましょうか。
下道が長いぶん、やっぱり時間かかるな。喜多方から6時間は超えてしまう。三条経由だと5時間台かなあ…。お昼頃に出れるならアレだけど、夕方近くなってくると、やっぱり三条経由の方が楽かな。
コメント