笹倉温泉から高松山に登って一ノ倉川を滑り、新田山に登り返して焼山温泉に下山…という、まあ高松山の定番ルートに久しぶりに出かけてきました。アルペンチックな雪稜登りが味わえる高松山への登り、高松山では展望がすこぶる良好!とくに焼山北面台地を見下ろす感じが素晴らしい!一ノ倉川への滑りは斜面、ロケーションともバツグン。最後に険悪な一ノ倉川ゴルジュを通過。まさに盛りだくさんの高松山です。今年は雪がたくさん残ってるので長く楽しめます。
- 日程: 2022年4月9日(土)
- 天気: 快晴!
- メンバー: まー君、T世
- 温泉: 笹倉温泉 850円
- 食事: りゅうき 糸魚川のラーメン屋さん
- 登山口情報: 笹倉温泉🅿 駐車料金のつもりで帰りに入浴
山スキーの記録一覧 http://bunapow.com/yamaski-list/
今年の笹倉温泉シリーズは高松山
今年はまだ笹倉温泉からの山には行ってなかったです。どこに行こうかと思ってたところ、まー君も笹倉温泉に来るということで、行き先はかなりご無沙汰している高松山と相成りました。初めて高松山に登った時もまー君とです。実に12年前のこと。
笹倉温泉の駐車場は山スキーヤーの車でいっぱい!
7時過ぎに焼山温泉で合流。車を1台置いといて笹倉温泉へ。上の段の駐車場は既にほぼ満車。しかも、準備してる人はごくわずかで、ほとんどの人は出発済みです。長いルートが多いから、みなさん早出になるんでしょうが、昔より朝が早くなってると感じるのは気のせいか…?ちなみに、笹倉温泉から先の車道は除雪してあったんで、ダメ元で進んでみるとダメでした。延々バック。
アマナ平までが長いアプローチ
朝から南風吹いてて暖かいです。雪もだいぶ緩んでそうです。北面台地への林道九十九折も緩んでるかな?ここが堅いとたまに進退窮まりそうになるからな~。天気は良いし気温も高いので、今日は難なく登って行けました。おまけに雪も多くて、今までの林道九十九折の中で一番簡単に登れたんじゃないかというくらい。
九十九折が終わって穏やかな林道歩き。少し進むと新田山コルへの登り返し点が見えてきます。こっちからだといつも険悪に見えますな。デブリやらで荒れてるけど、雪はしっかりつながっているように見えます。一ノ倉川本流ゴルジュ?もまあ大丈夫でしょう。いつもそうですが、アマナ平までが長い。高松山本体への登りに備えて、基部で休憩とします。
高松山から派生する尾根に取り付きます
高松山からアマナ平へと派生する尾根は、上部は雪稜になってて、下部は裾広がりの尾根。ちょうど半分くらいのところで、尾根は西にカクっと折れ曲がります。折れ曲がるあたり、雪面がテカテカ光ってて滑ると気持ちよさそう。まー君少し遅れ気味なので、時間調整も兼ねて1本滑ります。今年一番の快適ザラメでした。
尾根中間で西に屈曲すると展望すこぶる良好な雪稜に!
カクっと曲がるあたりで焼山や北面台地が見えてきます。このへんの尾根はまだ丸く、起伏に富んでいます。ここを滑ったら気持ちよさそう。ということで、また1本滑っちゃいました!さっきの今年一番の快適ザラメをさらに更新です。雪質も最高なんですが、滑ってる時の景色が素晴らし過ぎた!普段はあまり盛って書いたりしないんですが(多分)、この1本はホント素晴らしかったです。恐らく今シーズン1番になると思われます。滑りの部ではもう満足。
滑ったところをまた登っていきます。だんだんと尾根は痩せてきて雪稜っぽくなってきます。とはいっても、雪がカチカチでない限りはシールで登っていける程度。ただ、今日はそのシールが不調で、すぐに剥がれちゃいます。ノリ式じゃないシールはウロコ板とは相性良くないようです。何度も貼り直し、だましだまし登っていきました。最後のところはツボ足に。
高松山山頂 展望すこぶる良好!
高松山の山頂は展望が素晴らしい!なんといっても焼山北面台地越しの焼山がすごい!もちろん近いってのは大きいけど、全体の構図というか何というか、それが素晴らしい!いろんなものが絶妙なのかなと思います。天気が良くて風も心地よい程度に吹いてて、長居のできる高松山山頂でした。ただ、雲が一つもないもんで、タイムラプスは撮れず…
さて、時の頃はすでに14時近くになってきましたが、せっかく高松山に登ったんだし、一ノ倉川に下りない手はない。もう4月で日も長いし。
一ノ倉川源頭は斜面もロケーションも申し分ナシ!
12年ぶりの高松山からの一ノ倉川源頭斜面。斜度もロケーションも申し分なしだなあ…。ちょっと雪が緩み過ぎてて難しいけど、まあ天気がよくて14時になってしまったので仕方あるまい。今日はセンター78mmのウロコ板で来てしまったけど、このザブザブ具合いだと太板の方がよかったかもしれない。まるでモナカを滑ってるような板の取られ方したりしましたね。
谷筋を進むとすぐに谷底になって終了してしまう。なので、右に右に振りながら、良い斜面をつないでいきます。最後の一ノ倉川本流へと滑り込む斜面はちょっと急。前回はここでデロデロ雪崩発生で、約1名がデロデロの上に乗って流されていきました。今日も規模は小さいけど雪崩れますな。雪がグッサグサですもん。一度、板が横向きになった時、横2回転してしまい、そのあとデロデロを食らいました。ちょうと動画にその場面が写ってます。全く大したことはないけど、なんだかオモシロイので是非!
谷底に下りると見た目は険悪な一ノ倉川本流ゴルジュ帯
一ノ倉川の谷底に下りました。谷底の方が雪が締まるためか雪がよかったです。グズグズしてなかった。あとは一ノ倉川のゴルジュ帯を滑っていきます。雪の量的には全くもって問題なく、流れが出てるとことか皆無でした。左の斜面からのデブリがひどいのが毎度のことでしょう。右の斜面をトラバリながら進むことが多く、たまにある雪割れには注意が必要かなって程度。
新田山のコルへの登り返しはそれほど悪くなかった
広河原に到着。あとは新田山への登り返し。正面に見ると斜度がきつそうに見えるけど、取り付いてみるとノープロブレムな斜度。今日は雪も緩んでるのでシールで楽勝です。土砂混じりのデブリがあって険悪そうには見えます。今日はほぼ落ち切ってるように見えますが、落ち切る前の登り返しだと雪崩には気を遣うでしょうね。
新田山からの滑りはデザートみたいなもん
新田山コルからは林道を絡めながら焼山温泉へと下っていきます。時々気持ちよさそうな斜面は出てきますが、もうすでにおなか一杯。板の走りも悪いし、気分は下山モードでした。昼闇山方面からのトレースを合わせ、焼山温泉スキー場を滑り、焼山温泉へと無事下山であります。雪質はそれなりでしたが、何と言っても天気が最高で、最高の景色を拝めて満足であります!
下山後の温泉とラーメン
普段は850円の温泉なんてまず入らないけど、駐車場代込みということで笹倉温泉の日帰り入浴へ。駐車場の半分が山スキーヤーで埋まってしまう状況に、寛大としか思えないですよねえ。全員が日帰り入浴してくれれば、直接的な原価の発生しない風呂代は、駐車場が埋まってしまっても割りは合うのかなと思ったり。以前は厳しい時もあって、フロントで許可を得てから停めさせてもらってたけど、最近はもうそれどころではない車の量だもんな。
糸魚川のラーメンを開拓せねば!よく通るわりに知らない。今までは龍喜に何度かとみそ膳に1度。まあ、能生のあさひ楼には複数回行きましたが。でまあ、今回はりゅうき。今まで148号沿いにあったお店が移転したので、一度行っておこうかということで行って参りました。随分ハイテクでスマホで注文でした。
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