栂池BC 栂池の秘境 雁股池 2023/4/1

M村さんチームと栂池BCへ。ちょうど今日から栂池ロープウェイが運行開始で大賑わい。そんな大賑わいを横目に、人っ子一人いない雁股池に行ってきました。まあ、どっちかと言うとマニアック系で、人気が出るようなルートではないですが、散策系山スキーヤーには楽しいルートかと思います。登ったぶんだけはしっかり滑れますし、なにより滑ってる時のロケーションが素晴らしい!最後に登ってこないといけないのが難点かな~

  • 日程: 2023年4月1日(土)
  • 天気: 晴れ
  • メンバー: M村、T内、O過ぎ、Aっこ、T世
  • 温泉: 
  • 食事: 
  • 登山口情報: 栂池スキー場 ゴンドラ近くの🅿は無料に(4月から?)
           ゴンドラ+ロープウェイ=2000円
コースタイム
  • 栂池ロープウェイ山頂駅(9:20)
  • 2301m(11:35~12:15)
  • 雁股池(12:50~13:20)
  • 栂池ロープウェイ山頂駅(14:45)
  • 栂池スキー場(15:05)

久しぶりにM村さんと山スキー。以前、写真展にお邪魔した時に、秋の雁股池の写真が展示してありました。雁股池には夏道がないので、行けるとしたらスキーの時期しかないです。次にM村さんとスキーに行く機会があれば、雁股池ツアーかな~と思っておりました。そして、今回実現です。雁股池自体はそんな特筆するほどの池ではないんですが、雁股池へと滑り降りていく過程がよかったです。

本日より栂池ロープウェイが運行開始です!

今日は4月1日。本日より栂池ロープウェイが運行開始となります。たいして標高は稼がないんですが、ゴンドラにプラス300円で乗れるので、乗らない手はないかな…。ゴンドラは始発の時間は長蛇の列。幸いにも早めに並んでたので、スムーズに栂池自然園まで行けたかな~。

ちょうど今日から栂池ロープウェイ運行開始!

まずは栂池自然園を横断

栂池ロープウェイ山頂駅からスタート。天狗原方面と自然園方面に二分です。どっちかというと自然園方面が主流かなあという印象。みなさん一様に船越の頭を目指してるようです。ウチらもその流れに乗って登っていきます。

本日の空模様ですが、天気予報では鉄板の快晴予報!真上の空は真っ青、でも横はけっこう霞み気味。まあ、春のなので仕方ないです。春なので気温は高いです。自然園は風もなく穏やかで、登ってると暑いです。めっちゃ暑いです。今シーズン初の半袖となりました。

歩き始めからロケーションが素晴らしい!
雪のある時期しか栂池自然園は来たことないなあ
船越へと登っていく斜面 滑っても気持ちよさそう!
この先のポコまでとします

2301m台地近くで本日の登りはおしまい

一応、最長で船越ノ頭の予定。ただ、本日の目的地は雁股池。船越ノ頭まで登ってしまって、雁股池までいく時間がなくなっては本末転倒。なので、ほどほどのところで登るのやめておきます。雁股池へと滑り込みやすい場所、ロケーションが素晴らしい場所…ということで、2301m台地のひとつ南側のポコを本日の最高到達点としました。

金山沢はカール地形ではないんでしょうけど、もしカール地形だとしたら、2301m台地はモレーンに当たる場所。涸沢に例えると涸沢ヒュッテの建つ場所。素晴らしい展望です。見上げる金山沢源頭斜面は縦よりも横幅の方が広いです。恐らく多くの人が滑ると思いますが、広すぎて斜面がギタギタにならないんじゃないかと思われます。

2301mのひとつ南のポコ
金山沢源頭斜面 縦より横の方が広い

滑る斜面は程よく変化のある快適斜面

さて、滑ります。秘境の雁股池を訪れるツアーですが、滑りの方もまあまあ充実してるのがこのルート。初中級者向けのメローな斜面がウネウネとつながっています。斜面は最高!雪質は如何に?滑ってみますと、ザラメ化はしていないので多少引っ掛かりますが、斜面がキレイなので転ぶ心配なく安心して滑れます。普段は動画を撮りながら小刻みに止まるのですが、今日はもう止まるのが勿体ない。今シーズン一二を争う気持ちの良い滑りでした!

横幅の広い斜面が一段落すると、自然に谷に吸い込まれるようになります。その吸い込まれた谷底を滑っていきますと、突如として広大な雪原に出ます。雪原の先には白馬三山!なんかもう文字では表せない素晴らしい景観でした。谷から広大な雪原に出るという、このシチュエーションが最高です。ここは今日で3回目となりますが、今日が一番天気良かったので、一番感動しました。この広い雪原、○○平とか、○○原とか名前が付いてるのがどうか気になるところであります。

1本目を滑り終えて
右手に白馬の山々を見ながらの滑りは爽快!
左下の雪原が第一目標
その雪原に向けて下りてきた谷
で、その雪原 雪原越しの白馬三山が素晴らし過ぎます!

本日の目的地であります雁股池へ

この雪の広場でのんびり休憩したいところですが、本日の目的地は雁股池。ここよりもう一段下です。ここから下は針葉樹の混じる森となります。その中にひっそりと佇むのが雁股池。前回は全面雪で埋まっていましたが、今日は少し融けてて水が出てました。時期にもよるところはあるけど、やっぱ今年は雪融けが早いんだなと感じます。

雁股池へと滑り込む斜面
雁股池
前回は雪で埋まってただけに、少し水が出ててよかった

栂池自然園まで200mほど登り返して周回完了

雁股池から自然園に向けて登り返すことになります。なので、ここでシール装着。必然的にここで大休止となります。まだまだ雪がたくさんあれば、楠川を渡って栂池スキー場に戻ることもできます。しかし、今日は無理でしょうね~。楠川はジャージャーと流れてると思われます。おとなしく登り返すしかないです。ま、登り返すと言っても約200mほどなので、そんなに大変だってことはないです。ただ、最後が登りになるってのは、マイナスポイントではありますね。登り切ったあと、再び自然園の絶景を眺めながら、テクテクと栂池自然園の入り口まで。あとはスキー場まで車道を。

雁股池から自然園に向けて登り返します
乗り返す途中でも時々白馬三山が見えてくれます
登り返すルートの雰囲気も悪くないです
雁股池を見下ろします
あとは自然園をタラタラと進み
無事下山であります

栂池スキー場はもうGW前半の装いでした

ゲレンデはもうGW前半のような感じですね。ハンノ木ペアの下の斜面も地肌露出、ゴンドラ中間駅の手前は辛うじて雪がつながってます。もう明日からは無理じゃなかろかって感じでした。今年はGWまでの間をどうつなごうか…、GWはどこに行こうか…悩みどころであります。とりあえず、今日の雁股池で満足できたのは大きかったです。ご一緒いただいたみなさま、ありがとうございました。


手持ちのガイド本を紹介します

山スキーを始めた頃は情報源といえば山雑誌の記事とガイド本のみ。今のご時世はネットに情報が腐るほどあって、情報を集めるというより選別するという感じ。ネットのレポは個人差大きく主観が入ってて難しいところがありますね。その点ガイド本はレベル的に安定してます。行き先はガイド本で探して、足りない情報をネットで補う…が理想的なのかなと思ってます。

山スキールート212

『212』というだけあって盛りだくさんの内容。定番ルートからマニアックなルートまで品揃え豊富です。値段が2980円と高いけど、内容からすれば安いくらいかも。コレ1冊持ってればOK!って感じですかね。地形図にラインが入ってるので、概念図から地形図に変換する作業も不要です。ちょっと至れり尽くせり過ぎじゃないって感じ。

山スキー百山

隣の山スキールート212とボリュームも見た目も似てますが、こちらは山スキーアルピニズム研究会の著。ちなみに、こっちの方が早くに世に出てます。中身はだいぶ違ってて、かなりマニアック。一般人には行けないルートも多いです。『百名山』ではなく『百山』ってことです。

山スキー百山2

山スキー百山の第2弾です。山スキーアピニズム研究会の著、記録集をよりガイド本化したような感じか。見やすい地形図に落とし込まれており、利用価値が高いです。ただ、レベルの高い人が多いので、自分の力量と合致してるか見極めるのも重要。


東北の山スキー特選ガイド

特選ガイドというだけあって、東北の主なところが網羅されています。オールカラーで解説が丁寧です。東北に住んでる人や、東北への出没頻度が高い人は必携のガイド本かなと思います。

東北山スキー100コース―滑走記とデータ

東北の山スキー本というと、以前はこれでした。しかし、如何せん時代遅れ感が否めなくなってきました。地形は変わらなくても、流行、アプローチ、植生、雪の量などは変わっていきますから。

ハイグレード山スキー―最新ルート集

月刊誌『岳人』では初冬に山スキーの特集が組まれていました。その特集の数年分を集めて一冊のガイド本になったのがこの本。2007年発刊ですが、しばらくは大変お世話になった一冊です。


日本バックカントリー・オール 50エリア170ルート (パウダーガイド12)

ここまで紹介したガイド本はどちらかというと登山系の出版社のもの。この本はパウダーガイドなので、基本的に滑り系の人向け。本の名も『バックカントリー』ですからね。GPSデータも付いてたり。

リフトで登る日帰り山スキー特選ガイド

『リフトで登る』に特化したガイド本。しかも日帰り。2004年発刊。当時は概念図が当たり前だったけど、この本は地形図にルートが引いてあります。かなり大雑把だけど。

山スキールート図集1’〈01~’02〉

2昔前の山スキーのバイブル本。この本も古いので時代遅れ感はありますが、シーズン初めにひと通り目を通すのも良いのかなと。概念図+点線&波線の懐かしい表記です。


山スキールートガイド105

ガイド本というよりも、著者である酒井さんの記録集的な本。エリアは北陸中心で掲載ルートも特殊です。山スキーを始めて最初に買うガイド本でないことだけは確か。ルート図も概念図にラインが引かれた昔ながらの手法です。概念図から地形図に落とし込む作業が必要です。上級者向けの本だと思います。

山スキー
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