ビーナスラインの三峰茶屋から三峰山に登り、そこから二ツ山、鉢伏山と歩いて、同じ道を戻ってきました。往復というのは芸がないけど、景色の良いルートを東からも西からも歩けて得をしたを思うことにします。とくに、二ツ山と鉢伏山の間は素晴らしいです。歩いてて気持ちいいです。こんな素晴らし道なんですが、行き交う人は疎ら。あんまり人気がないようです。というより、知られてないって感じかな~?ま、静かなままでいてくれたほうがいいんですけどね。
- 日程: 2024年5月25日(土)
- 天気: 雲海のち晴れ
- メンバー: ひとり
- 温泉: 白糸の湯(美ヶ原温泉 ふれあい山辺館) 350円(物味湯産手形利用)
シャンプー&石鹸等はない - 食事: 丸山中華蕎麦店 松本市里山辺
- 登山口情報: ビーナスラインの三峰茶屋の🅿 トイレ有料
晴れ予報の土曜日。起きたらどんより曇り空。確実に雲海だなと思いました。雲海だと高い山は抜けてるけど、1000m後半の山だと雲海の中という可能性が高いです。そのうち雲海は解消するはずだけど、時にはお昼を回っても残ってる場合もあり厄介です。
スタート地点の三峰茶屋が雲海の水面ギリギリ
とりあえず、早めに解消してくれることを祈りつつ、美ヶ原方面へ。三城の下あたりから雲海に突入。扉峠まで登っても真っ白け。こりゃダメかと思いつつビーナスラインを走ってると、三峰茶屋の手前で空が青くなってきました。三峰茶屋あたりがちょうど雲海の水面付近。三峰山は雲海から出てそうな雰囲気。とりあえず、ヨシヨシって感じです。
快適ルートでとりあえず三峰山へ
まずは三峰山へ。ときどき雲海の雲が押し寄せてくる中を登ります。短い笹の生える明るい尾根の中を、絶妙な曲線で付けられた山道が三峰山の山頂まで続きます。振り返ると霧ヶ峰や八ヶ岳が見えるんですが、その間には分厚い雲海の雲が西から東へ和田峠を越えてました。三峰山から二ツ山の間も低いので、恐らく雲海に沈んでると思われます。
三峰山の山頂でさっそく長居しました
三峰山に着きました。おひとり様いらっしゃいました。三峰茶屋にあった車の持ち主かと思ってたら、牛伏寺から登ってきたようでした。このあと美ヶ原まで歩いて三才山の道に下るとか。出合ドライブインのことかな?今日はそれっぽい人と数人すれ違いました。このあたり、美ヶ原ロングトレイルと名が付いてるようで、トレランする人には人気ありそう。
三峰山からの景色は最高です!雲海越しの美ヶ原、八ヶ岳が見えてます。そして進行方向にももちろん雲海の雲があって、三峰山から下るとすぐに雲海突入!って感じです。二ツ山と鉢伏山は見えてます。まあ、雲海の中を潜ってる区間は晴れてても樹林帯で、展望はあまりない区間だからなあ…。何故だか諏訪方面だけは雲海が薄いようで、諏訪湖が見えていました。雲海のタイムラプスを撮ったりと長居。20分で登ってきた三峰山に30分も居座ってしまいました。
三峰山から二ツ山の間は物理的にも気持ち的にも長い
三峰山から一気下り。あっという間に雲海に突入です。しばらくは我慢の時間かなと思ってたところ、雲海は徐々に解消し始めます。で、そのうち雲海はなくなりました。なかなか良いタイミング。靴がビショビショになるのを懸念してましたが、草露は少なく、被さる草も少なくて、ちょっと濡れた程度で済みました。
雲海がなくなったとはいえ、三峰山から二ツ山の間は長いです。三峰山の下り口から二ツ山までは5.6キロですからね~。ちなみに、鉢伏山までは9.9キロ。その区間の半分は尾根の北側をトラバースします。恐らく尾根上に道があった方が林の雰囲気や景色はいいと思います。ただ、アップダウンはめんどくさそう。脚のことを考えると、トラバースが脚には優しいです。
二ツ山が近付くとみるみる明るい林に
三峰山から一気に下ったあとは、トラバースやらなんやらで緩やかに高度を下げます。一番下がったところが約1500mくらい。二ツ山の登りにかかった途端に急坂に。フクラハギがやられるくらいの傾斜。これは少しの間だけで、そのうちジグザグ道となりました。再び直線的に登るようになると二ツ山の山頂は近く、同時に笹と立ち枯れの明るい雰囲気に。
二ツ山山頂は縦走路から少し離れています
この坂を登り切ったところに二ツ山山頂の分岐があります。二ツ山の山頂は縦走路から少しだけはみ出たところにあるんです。100mとかそんなもんですが…。この山頂往復の雰囲気がまたいいんですよね~。笹と立ち枯れがなんとも言えませんわ。二ツ山にはちょうど2年前にも来ています。その時はこの山頂往復の道は笹がかぶっていました。しかし、今はきれいに刈り払われています。山頂も休憩するような感じではなかったのが、笹が刈られていて今なら休めます!
二ツ山から鉢伏山の間は快適そのもの
縦走路に戻って鉢伏山に向かいます。ここからは景色が開けて、爽やかな稜線歩きとなります。緩い登り下りを何度も繰り返します。尾根道は右へ左へと忙しく向きを変えます。こんな道なので、少し歩くと景色がコロコロと変わり、まったく飽きることがないです。残雪の北アルプスもだんだんと近づいてきます。
三峰山から二ツ山までは一気に歩いたけど、二ツ山からはあちこちで休憩したりとのんびり歩きます。前二ツ山とかロケーションの良い場所ではタイムラプスを撮ってみたり。タイムラプスの方は雲に恵まれず不発でした。道行く人は疎らです。すれ違ったのは10人ちょっとだったかな~。
鉢伏山メインコースに合流
急に道幅が広がって作業道のようになります。すると、鉢伏山のメインルートと合流です。遊歩道のような広い道を登っていくと、左側に鉢伏山の山頂がありました。ここには三角点と山頂標識があるだけ。
鉢伏山山頂の少し南に神社と展望台
さらに南に進んでいくと、神社や展望台があります。ここからの展望はすこぶる良好であります!松本平越しの北アルプスが素晴らしいです。美ヶ原からも似たような構図ですが、松本平の広がりに関しては、鉢伏山の方が圧倒的です。鉢伏山の方が街から近いですからね。街から直で鉢伏山ですし。
二ツ山の方は行き交う人は疎らと書いたけど、鉢伏山も静かなもんでした。30分山頂にいたけど、ボクのほかに2人しかいませんでした。時間的にも11時ごろということで、そんなに遅くはないと思うんだけどな~。今日はこのエリアの人出自体が少なかったのかなあ…?
帰りは若山牧水の歌碑経由で
鉢伏山は折り返し点。これから来た道を三峰山まで戻らなくてはなりません。鉢伏山からの下りは若山牧水の歌碑経由で。こっちの道は踏み跡が薄いけど、山の西側の縁を歩くので、メインルートより展望がよかったです。メインルートからは見えなかった鉢伏山荘も見えています。駐車場も見えてるけど、車は少ないですね。
復路の鉢伏山~二ツ山も素晴らしい稜線歩き
まずは二ツ山を目指しましょう。帰り道とはいえ、二ツ山までの道は素晴らしいです。往きは北アルプスを見ながらだったのが、帰りは八ヶ岳に変わります。ゴールの三峰山も見えてるんですが、気が遠くなるので見ないようにしてました。見ないようにというか、考えないようにしてました。
西に向かうも、東に向かうも、それぞれ景色が素晴らしい。往復するのはアリでしょう!しかし、三峰山から往復する必要は全くもってありません。鉢伏山からの往復で十分です。三峰山も素晴らしい山ですが、三峰山もまた単体で登ればいい話でありまして、往復するのはただしんどいだけです。往復するのなら、チャリを仕込むなどして周回コースにするべきですな。次回はそうしよ!
花はまだ早い
復路の二ツ山~三峰山は試練
復路の二ツ山はパス。ということで、ここから一気に1500mの最低鞍部まで下ります。爽やかな景色が徐々に普通の山になっていくのが残念でした。帰りももちろんトラバースが多く、トラバースはほぼ登りベースです。トラバースが終わると急な登りとか出てきますが、何度か急降下もあったりで、精神的にキツイところです。最後に100mちょっとの急なジグザグ道を登ります。その日の行程の最終盤に長い登りがあるっていうのは、なかなかしんどかったです。
またもや三峰山でのんびりしちゃいました
やっとこさ三峰山に戻ってきました。朝は雲海に囲まれてたのがウソのように、今はスッキリ晴れ渡っております。あとは三峰茶屋に下るだけなので楽勝です。ということで、帰りの三峰山でも長居。朝は風があってアレでしたが、今は穏やかでちょうどよい陽気。45分ものんびりしちゃいました。一人占めの山頂は快適でした。
三峰茶屋へと下っていきます
そろそろ下るか…ということで、15分で三峰茶屋へ。ビーナスラインは盛況で車やバイクがひっきりなしに通ります。道に下りたところから三峰茶屋に渡るところは、ちょうどカーブになってて見通し悪いです。みなさん結構飛ばしてるし、このビーナスライン横断が今日の一番の恐怖でした。
下山後の温泉とラーメン
下山後温泉は美ケ原温泉の日帰り入浴施設、ふれあい山辺感。350円と安いのはいいけど、シャンプー&石鹸がなく、ドライヤーが有料(ダイソンのが100円)。銭湯的なイメージなのか…。下山後ラーメンは温泉に隣接するラーメン屋が夕方営業してなくて、まあまあ近くの丸山中華蕎麦店へ。コメントは控えるって感じかな…。
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