粟ヶ岳 紅葉ハイキング 2020/10/20

新潟県の真ん中あたりにある粟ヶ岳に登ってきました。標高は1293mと低い部類の山になるけど、登山口が標高150mほどなので、登山としてはガッツリ系。1000mは軽く超えますからね。冬の気候が厳しいからか、景観も1000mそこそこの山とは思えない雰囲気。300m弱からブナが生え、600mから上は灌木の尾根。ちょうど上部の灌木が紅葉してました。さすが300名山に名を連ねてるだけあるなというのが登山後の感想であります。

  • 日程: 2020年10月20日(火)
  • 天気: くもり時々晴れ
  • メンバー: ひとり
  • 温泉: 
  • 食事
  • 登山口情報: 北五百沢登山口の駐車場は広い バイオマストイレあり
コースタイム
  • 北五百沢登山口(8:40)
  • 粟薬師(9:40~45)
  • 午ノ背(10:55)
  • 粟ヶ岳(11:20~12:00)
  • 午ノ背(12:15~25)
  • 粟薬師(13:05)
  • 北五百沢登山口(13:40

粟ヶ岳の旬は短い?

粟ヶ岳は登りたいと思いつつも、なかなか実現したい山でした。というのも、夏はヒルが出て冬は雪が降る山なので、どうしても登れる期間が限られます。春先か晩秋の時期ってことになりますね。ヒル絶対NGなT世さんなのでなおのこと。なので、今回は紅葉の時期に一人で挑むことになったのでした。

日帰りで行くにはちと遠い。片道240キロくらいありました。オール下道にするには前夜発しかないけど、それも馬鹿々々しい。早朝発にして高速は控えめにって感じで。山までの距離は遠いけど、山に登ってる時間は短いのでギリギリ日帰り可能な範囲かな。

北五百沢登山口から登ります

予報はくもりのち晴れ。中之島見付インターを降りるとなんと雨!これは通り雨で済んでくれました。すぐに晴れ間も出てきたけど、粟ヶ岳など山には雲が居座ってる状態。登ってるうちに晴れてくれ~。登山口は下田の北五百川から。午ノ背の写真を何かで見て、実物を見てみたいと思って、このコースを選択です。

登山口には4台ほど先客の車。平日といえど人気の山ってのがうかがえますね。駐車場には立派なバイオマストイレがありました。駐車場の先に簡易なゲートがあって、ここからスタートとなります。林道区間は少しだけなので、仮にゲートを動かして中に入っても、ほとんど意味はなさそうだな。

登山口の駐車場にあった立派なトイレ

はじめは川沿いの道を歩きます

最初は川沿い。雨上がりで湿っぽいので、一応ヒルを気にしながら歩きます。最近の記録ではヒルが出たとか書いてあるのは見ないので、もういないのかなと。気候的には涼しくなったけど、なにしろ登山口の標高が低いので油断はできん。結局は姿は一度も見なかったので、もういないんじゃないかと…。川沿いを歩くのは20分ほど。コースタイムが甘そう。

途中で猿飛滝ってのがあるようだけど、見逃してしまった。帰りに確認したら、登山道の下に滝があったのでした。上から見下ろす感じで。行くときは枝沢の上流ばかり見てた。ま、どうってことない滝。

ここから歩きです
この下が猿飛滝 往きは上流側しか見てなかった

川沿いから離れて尾根直下にある粟薬師へ

川から離れて尾根に取り付くまでの少しの区間だけ杉混じりの林。これ以降、植林は一度も出てこなかった。こんなに里から近い山なのに。で、300mに満たないうちにブナの林となりました。こんな低いところにも生えるんだなと思いましたね。雪深いんだろうな。ブナ林は600mくらいまで。普通ならこれからって高さ。600mから上の尾根は山頂までずっと灌木帯。冬の気候の厳しさがうかがえるなあ。

尾根に出る直前が粟薬師。お堂の中にお地蔵さんがあり、ボロそうな避難小屋がありました(中は見ていない)。広場にはなってるけど座るところがない。少しだけ立ち休憩(一応ヒル警戒)。一帯はわりと整ったブナの林が広がります。粟ヶ岳の中では一番よかったブナ林。

川から離れるところのわずかな部分だけ植林帯
標高300m弱のところにある『大ブナ』
岩場が出てきたけど、この先はなかった
ブナの回廊って感じか
粟薬師
ぱっと見キレイだけど、どうなんだろ・・・
粟薬師から尾根に出るまでは整ったブナの林
尾根に出てからは少しだけブナ

尾根に出るとブナ林から灌木帯に

粟薬師からひと登りで尾根に出ます。尾根に出たとこはブナだけど、じきに灌木帯に。ボチボチ紅葉が始まってます。天気の方ですが、なかなかちゃんと晴れてくれない…。晴れそうで晴れてくれないというか…。晴れたり曇ったりの繰り返しでした。山頂がよく見えるポイントでも、見えてた山頂が数分後には隠れたりしてました。

展望台みたいなところで 山頂には雲・・・
3分後には雲なくなった!
そして日が射してきた!
徐々に樹林の丈が低くなる
左のが山頂

本日のメインイベントであります『午ノ背』

相変わらず晴れたり曇ったり。そんな状態で本日のお目当ての一つであります午ノ背(うまのせ)。露岩の痩せ尾根が100mくらい続くんかと思ったら、想像よりずっと短かった…。しかも、両側切れ落ちてはない…。勝手に想像を膨らませてた方が悪いんですけどね。

でもまあ、紅葉は恐らく今が真っ盛り。想像よりはスケール小さかったけど、全体的なロケーションは素晴らしいとこでした、午ノ背。残念なのは全体に太陽が当たらなかったこと。午ノ背だけスポットライト風に当たってたのはおもしろかったですが。帰りに期待かな。

いよいよやってきました
午ノ背だけに太陽が射しています
下山の人
午ノ背から振り返ると
山頂への最後の登り この時間は長い間曇りだった

粟ヶ岳山頂 展望は良さそうだが天気がいまいち

ひと登りで稜線。そこから急な登りを登り切ったところが粟ヶ岳の山頂。山頂には10人弱。平日にしてはまあまあのお客さんなのかな?山頂は広くてのんびりできます。展望もいいです。ただ、雲が多めなので見えない山もたくさんありそう。守門岳は山頂に着いた時は雲に隠れてたけど、山頂を後にするころには出現してました。御神楽岳も途中で姿を現したな。それより遠い山は見えませんでした。

粟ヶ岳の南側にはスラブむき出しの山がたくさん。これが下田川内山塊というやつか…?一度は行ってみたいが、難しそうだしヒルもいる?泳ぎはあまり好きじゃないので、簡単でキレイなところに一度行ければな~。

粟ヶ岳の山頂に到着です
加茂から登ってくる道 こっちも良さそうだな~
一本岳 道が見える
山頂には8人くらいいらっしゃいました
着いた時は隠れていた守門岳
御神楽岳が見える

帰りの午ノ背 晴れるまで粘りました

相も変わらず太陽が当たったり陰ったりの繰り返し。空の半分以上は青空なのに、なぜか自分のいるところと太陽の間に雲があるような気がして…。大きな雲が通り過ぎて、しばらく青空エリアだなと思っても、あれよあれよで雲ができて曇ってしまう…。

大きな晴れ間になったのを見計らって下山開始したんですが、やっぱりいつの間にか雲に隠れてしまう…。帰りの午ノ背は晴れた時に当てたかったのに…。大きな雲の中に太陽が隠れちゃいました。せっかくなので午ノ背手前で待機。10分ほど粘ってやっと太陽が出てきました。陽を浴びた灌木の紅葉は、ドギツイくらい濃い赤。もう少し淡い色の紅葉がいいなあ~とか贅沢なこと思っちゃいました。一応これで牛ノ背は満足です。

下山開始 晴れてる!
登る時は曇ってたところ
粟ヶ岳の山頂
加茂からの道が通る隣の尾根
帰りの午ノ背
午ノ背はほんのちょっとの距離でした
帰りは全体が晴れてる! 晴れるまで10分くらい待ったのでした
里の上空は晴れてるんですけどね

下りも紅葉を楽しみつつ

最近はずいぶんと膝の調子がよくなってて、下りでも痛くなくなりました。下りにストレスがないのはうれしいことです。でも粟ヶ岳は粘土質の地面が多くて、油断してるとツルっと転びそう。あまり調子に乗り過ぎないように下ってました。1時間40分ほどで下山です。登りも下りもコースタイム甘かったな。単純な標高差の計算でOKって感じでした。

帰りのブナ
標高500m台ではブナはまだ紅葉始まらん

山はそんなに長くないけど、やっぱり道中が長いな。中之島見付から上越まで高速乗りました。それでも、なんやかんや5時間近くかかる。温泉入らず家で夕飯食べられたので、ギリギリ日帰り圏内なのかな。

帰り道から撮った里からの粟ヶ岳 すっかり晴れた!

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