群馬・栃木県境にある袈裟丸山に登ってきました。郡界尾根尾根登山口から地図に出てない道で前袈裟丸山に登り、後袈裟丸山、中袈裟丸山、奥袈裟丸山、最高点まで進み、帰りは後袈裟丸山から郡界尾根を辿って下りました。稜線付近は針葉樹とシャクナゲと笹薮のパッとしない雰囲気。下ほど良い山だったなあ…が袈裟丸山の感想です。渋い山好みな人向けの山なのかなと。
どこまで登れば袈裟丸山に登ったことになるのか…?とりあえず、一番遠い最高点まで行ってみたけど、後袈裟丸山から先はヤブが濃いし、行って得することはほぼナシ。山頂っぽいのは前袈裟丸山だし、せいぜい後袈裟丸山まで登れば十分だと思いましたとさ。
日本海側の山と悩んで袈裟丸山へ
この土日は日本海側の山に行きたかったんですが、わりと強い冬型になっちゃいまして…。好転した場合に備えて塩沢町の道の駅で前夜泊するも、朝起きたら好転してない…。袈裟丸山へと向かいます。
沼田側から郡界尾根登山口に入りました。根利牧場までは舗装路だったけど、そこからダートになり、途中はかなり走りにくい道でした。郡界を越すと舗装路に。登山口付近に5台は停めれる舗装されたスペースあり。ちなみに、みどり市側、南側からの道は通行止め。(10月初めは通れてたみたいだけど。)知らずに沼田側から入ったんだけど、ラッキーでした。
※袈裟丸山はT世さん好みの山ではないので単独。T世さんは戦場ヶ原観光へ。
郡界尾根登山口から周回ルートで袈裟丸山へ
袈裟丸山に登るルートは色々あって悩みます。前、後、中、奥、最高点のすべての袈裟丸山に登ろうと思うとややこしい。郡界尾根からの周回コースをヤマレコで見つけて決定です。前袈裟丸山へは登山道の表記はないけど、結構歩かれてる雰囲気あり。登りで使うことにしよう。
ヤマレコなどの記録やスマホの地図アプリがあれば、よくわからないところでも簡単に行けちゃいます。便利な反面、安易に使うのは考えもん。身の程を理解しながら使うようにしないとな…。
ということで、道のないルートはヤマレコの『足跡』を辿りながら進みます。廃れた林道を辿り、沢を渡渉し、斜面を登り、尾根と合流します。ルート取りの選択肢の多い地形のところは踏み跡が分散されて薄く、そうでない場所は踏み跡明瞭。当たり前ですけど。基本的にヤブはなく、踏み跡がなくても普通に歩けます。もともと道はないんだから、踏み跡にこだわる必要もない。尾根だから間違う心配もないし。
前袈裟丸山への尾根は下ほどスッキリした林でした
前袈裟丸山から伸びる尾根に乗っかると、踏み跡は明瞭。とっても歩きやすい。下りで使った登山道とたいして変わらない。紅葉はまだ残ってるけど、きのうの雨でかなり散ったっぽい。色鮮やかな落ち葉がたくさん地面に落ちてました。
前袈裟丸山までの半分くらいまでは美林。歩いててとっても気持ちよかったです。山頂が近付くと針葉樹が混じるようになり、山頂直下はなんと笹薮に。奥袈裟丸山あたりのヤブ漕ぎは想定してたけど、ここでヤブ漕ぎになるとは…。足元の踏み跡はあるんだけど、部分的だけど背丈くらいの笹のとこは厄介でした。美林を歩いてる時は、T世さん連れてくればよかったと思ったけど、これはやっぱ無理だったな。
前袈裟丸山は広くてのんびりできる山頂
笹薮を漕いで登り切ったところが前袈裟丸山。かなりの大人数にも耐えられる広い山頂です。でも、今は誰もいない。ベンチに座って小休止。360度ではないけど展望あります。『袈裟丸山』の山頂看板もあるし、一般的にはここが袈裟丸山の山頂なのかなと思いました。
通行止めとなっている八反張へ
前袈裟丸山から後袈裟丸山に向かうところに、八反張は風化が激しく危険ですので通行を禁止します…の看板。看板自体もうだいぶ古そう。この間を歩いた記録はかなりあるので、予定通り後袈裟丸山に向かいます。笹の中の踏み跡を探りながら下ると八反張。確かに風化はして崩れかけてるけど、気を付けて進めば問題なし。ロープを垂らして、足場を少し直せばいいのに…と思った。
八反張の崩落よりも、後袈裟丸山への笹薮漕ぎの方が何倍も大変。笹の丈の高い区間が長かった。しかも、朝は雲がかかってたのか、笹が濡れてて服や靴がビッショリに。山頂に人がいるのが見えてからが長かったです。通行止めである以上は、笹を刈るわけにもいかないだろうしな。
後袈裟丸山 『前』よりは居心地よくない
後袈裟丸山には4人組が一組いました。前袈裟丸山よりはずいぶん狭い山頂です。しかも笹が茂ってて、土や石の部分が少ない。狭い上に笹の占める部分が多いので、大人数が休憩できるキャパはない。濡れて不快で、先も長いので少し休んで出発です。
袈裟丸山最高点へと向かいます
袈裟丸山の最高点までは針葉樹とシャクナゲと笹が混じる稜線。中袈裟丸山までは笹薮が多かったような。アップダウンも大きいので帰りが疲れそう。中袈裟丸山からはシャクナゲのヤブが気になってくる。基本的に踏み跡はあるけど、ところどころ錯綜してます。稜線なので迷子になるようなことはないかな。奥袈裟丸山から最高点までのシャクナゲのヤブが一番きつかったです。気分的にも体力的にも。カメラのレンズフードとキャップを落としちゃいました。ザックにしまっとけばよかった…と後悔。
こんな道なのに、山と高原地図では実線の登山道扱い。コースタイムも奥袈裟丸山まで1時間15分になってるけど、軽くオーバーしちゃいました。コースタイムよりは早く進めるだろうと思ってたので、なかなかショックが大きいです。下山時間もそのぶん遅れてしまうし。
こんな稜線なのでむさ苦しいんですが、ところどころで右側の展望が開けます。右側前方には日光の山々が。男体山は形に特徴があるのですぐわかります。今いる稜線の並びで一番高いのが皇海山。ギザギザしてるのが鋸山かな。そこから右に続く尾根上にあるのが庚申山。地味な山域ですな。
予想よりも手強い道で無事に袈裟丸山の最高点へ
本日の目的地であります袈裟丸山の最高点に到着です。やっと…って感じで。山頂は2,3人で一杯になるくらい狭い。あえて『袈裟丸山』の看板が付けられています。ここが本当の山頂だぞ…と強調したい意味が込められてそうな…。前にも書いたけど、一部のマニア以外ここまで来る意味はないよな~。山頂は前袈裟丸山で十分だ。
袈裟丸山は奥深いのか、ほとんど携帯が通じませんでした。前袈裟丸山も後袈裟丸山も圏外。途中の尾根もほぼ圏外。不思議なことに中袈裟丸山と奥袈裟丸山の間と、ここ1961mの最高点は電波ありました。こんな山奥なのに。わからんもんですな、電波ってもんは。
本日の最終目的地なのですが、帰りの鬱陶しい区間が残されてるので、ゆっくり休憩する気にはなれない。後袈裟丸山まで戻ってからのんびりすることにし、最高点はとっとと立ち去ります。わかってる分、帰りは精神的に往きよりはマシ。まあ、極悪なヤブ漕ぎってわけではないんだけど、実線の登山道ってことで甘くみてました。
帰りの後袈裟丸山でやっとのんびりできました
後袈裟丸山で本日2度目のまともな休憩。コンビニで買っておいたパスタサラダを頂きます。朝は雲が多めで、そのうちほぼ快晴になり、お昼を過ぎた今はまた雲が増えてきました。時間とともに草露も解消し、靴以外はすっかり乾いてます。疲れたからのんびりしたかったけど、登山口でT世さん待ってるので頑張って下りよう!
下山は郡界尾根で
帰りの郡界尾根は登山道だけど、そんなにバッチリ整備してある感じではないです。登りに使った登山道じゃないルートと大差ないです。登りの尾根とは隣り合う尾根なのに植生が少し違います。登りの尾根は細めの広葉樹が多くて、郡界尾根はミズナラ系の大木が中心。どっちも下の方ほど感じが良いです。
途中、なかなか標高を下げない区間があって退屈。退屈な中にも2ヶ所ほど展望良好なところがあって、登りに使った尾根から前袈裟丸山、後袈裟丸山が一望。ススキも生えててナイスロケーションでした。尾根から登山口に下る急斜面は、何故かここだけ階段が設置されてました。おかげでスタスタ下れました。ほどなくT世さんの待つ登山口へと帰着であります。
下山後の温泉とラーメン 佐野ラーメンへ
みどり市側に下りれなくて大回りになってしまうけど、下山後ラーメンは佐野へ。その前に温泉。ちょっと今日は早く入りたい気分。わたらせ渓谷鉄道の水沼駅が日帰り入浴施設になってます。駅に入ってホームを渡ったところに温泉という珍しいもの。駐車場は車たくさんだったけど、何故か温泉はそんなに混んでなくてよかった。
佐野ラーメンは有名店ではまだ行ったことのなかった『大金』へ。しかし、到着した時には既に売り切れ閉店…。大間々あたりでの渋滞が響いたな~。転進先は『ようすけ』。転進先といっても、佐野ラーメントップ3の一角。安定の旨さだな。ラーメンはもちろんだけど、餃子が旨い!
ようすけ ラーメン 餃子
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