安達太良山の西側、沼尻登山口から鉄山、安達太良山を周回してきました。ちょうど火口であります沼ノ平をグルリと回るルート。荒涼とした火山の景色を堪能です。温泉あり、きれいなナメ滝あり、胎内くぐりあり、稜線歩きあり、泥濘あり…と、盛りだくさんの内容。また歩きに来たいと思いながら歩いていました。今度は紅葉の季節かな~。
- 日程: 2022年9月10日(土)
- 天気: 晴れ
- メンバー: T世
- 温泉: 蔵の湯 喜多方の道の駅併設(PM5:00以降は300円と格安)
- 食事: 朝ラー:きくすい 夕ラー:来夢
- 登山口情報: 8月の豪雨災害によりスキー場ベースで通行止めだが自己責任で
週末なかなか晴れない今年の夏。待ってても晴れないので、晴れるとこへ行こう。この週末は新潟、福島あたりが晴れそう。会津朝日岳ともう一つどこかへと考えていたところ、西側からの安達太良山に登ってみようと思い立ちました。
福島にいるので仕方なく喜多方で朝ラー
久ぶりの夜発。湯之谷村の道の駅でダウン。最近は仕事が朝早いので、夜の運転が厳しい…。そのかわり早起きなので、そのぶん早く起きて出発です。ちょうとラーメン屋が開店する7時すぎに喜多方到着。朝ラーは『きくすい』へ。安定のきくすいかと思いきや、今日のはちょっと???だった。喜多方はアベレージが高いので、ちょっと???でも一般的には十分美味しいのであります。
8月豪雨の影響で登山口までの道は通行止め
予報通りに朝は雲が多め。予報通りにこのあと晴れてくれるか…?喜多方から安達太良山に向かう道中では、高い山の上の方に雲がかかってる状態。予報を信じましょう!沼尻登山口は沼尻スキー場より上にあります。ところが、今年の8月の豪雨の影響で、スキー場の下で簡易のバリケードが置いてありました。どかして進んでみたところ、道自体は問題ないけど、工事をしてると下りれなくなるから…というスタンスのよう。9時で工事関係者いないってことは、今日は工事はナシとみて侵入。先客は3台いました。下山時にはたくさん車あり。ま、自己責任ってことだけど、どうしてもってことじゃなければ、工事終わるまで待つのがベターかな…と思ったり。リサーチ不足でした。
沼尻登山口からスタートです
しばらく歩くと白糸の滝の展望台。雰囲気は白山の滝みたい。見た目は白糸って感じではないな。滝の展望台はこの先にも2ヶ所ありました。30分ほどで源泉との連絡路の分岐。源泉地帯が見下ろせるんですが、明るく開けた火山の谷。このまま登っていく予定だったけど、この源泉の谷に惹かれてしまい、いったん下って沢を登ることにしました。
予定を変更して沢コースの胎内岩ルートへ
急な道を下っていくと源泉の川に降り立ちます。ここから下の中ノ沢温泉と沼尻温泉へとお湯が運ばれます。川に手を付けてみると、40度くらいの感触。40度くらいのお湯が川となって流れてるんですから凄い。エアリアには『湯の花採取場』とあります。建物は何棟か立ってました。草刈りなのか作業してる人が3人ほどいらっしゃいました。
沢沿いに進んでいるとキレイなナメ滝地帯に
しばらく沢沿いを登っていきます。最初は右岸の斜面に付けられた登山道を進みます。しばらくしたら前方にキレイなナメ滝出現!ついつい引き込まれてナメ滝へ。登山道を外れてしばらくは沢登りもどきです。とっても気持ちの良い滝だったので、もう一回下ってGoProで置きカメラして、やらせ動画を撮ったりして遊びます。しばらくでナメ滝は終わって、荒れた感じのゴーロになるけど、ちょっとした沢登りを楽しむことができました。
沼ノ平への道は長らく通行止めが続いています
沼ノ平への道との分岐は塚のようになってて、通行止めの看板建てられてます。平成9年9月にあった有毒ガスによる死亡事故のこととか書いてありました。それ以来通行止めになってると思われますが、再開する見込みとかないのかなあ…?再開したら是非行ってみたいです。
胎内岩に向けての急斜面を登っていきます
沼ノ平の分岐からは胎内岩に向けての斜面登り。本日最大の登りなのですが、わりと明るく開けてて展望がよく、あまり苦にはならなかったです。そうこうしているうちに岩峰が出てきました。これが胎内岩け…?狭いとこ登ったり、胎内くぐりしたり。自分は腰が悪いのでくぐるの厳しかったので、横っちょの岩を上って上部へ。
胎内岩の上に出ると展望が開けました
胎内岩の上に出ると展望が一気に開けました。進行方向には鉄山避難小屋も見えてきました。今年の春に山スキーで迷い沢から鉄山に上る途中、強風で撤退したんですが、撤退地点はわりと近くなのかなと。そして、見えてきました!沼ノ平。想像してたよりデカいです。真ん中には平坦な部分があります。砂地に見えるけど、名前の通り沼なのか?
鉄山避難小屋へゆるゆると
火口壁の縁をゆるゆると登っていくと鉄山避難小屋に出ます。外観はまあまあ小ぎれいに見えます。ドアを開けて中をのぞいてみますと、中はとってもキレイでした!掃除が行き届いている感じ。これなら快適に泊まれそうです。まあ、安達太良山はほぼ日帰りかな。日没、星空、日の出目的ならアリかなと思ったり。
鉄山の山頂はお初となります
ひと登りで鉄山山頂。とくに山頂の看板とかなかったです。三角点はありました。あと、沼ノ平の火山監視用のカメラが設置されていました。鉄山に登って初めて東側の展望にありつけます。眼下にはくろがね小屋。くろがね小屋周辺も火山っぽい景観ですが、沼ノ平の活火山っぷりとは比べものにはなりませんな。それだけ沼ノ平の荒涼とした景観は凄い!
鉄山から安達太良山主峰へと快適稜線歩き
鉄山から安達太良山(乳首)までは安達太良主稜線を縦走です。右手の沼ノ平を見下ろしながらの快適な縦走です。稜線上も荒涼としてます。中間にあるのが矢筈森。くろがね小屋に向けてスキーで滑ったのを思い出します。矢筈森の先で沼尻登山口への分岐となりますが、ここはやっぱり主峰であります安達太良山にも立ち寄っておかねばね。
安達太良山の山頂です
安達太良山の山頂にある岩峰が乳首。乳頭山と同じような感じかな。岩峰の基部が広場になってて、そこに安達太良山の山頂標柱がありました。岩峰に登れない人向けの山頂かな。岩峰は登り下りの一方通行になってるようですが、表記が徹底されてなくて、登りも下りも関係ない感じでした。
岩峰の山頂は展望すこぶる良好!歩きてきた方向は鉄山とその奥にチラリと箕輪山。その先には吾妻連峰が並んでます。吾妻連峰はのっぺりとした山並み。唯一、東の端だけが火山っぽい。一切経山や吾妻小富士あたりかな。南側は和尚山へと稜線が伸びています。こちら側はもう火山の雰囲気はなく、樹林帯か灌木帯となってます。あまり歩きたい欲は湧かない雰囲気です。実際は知りませんが…。
主稜線を離れてからも展望良好な尾根歩きが続きました
安達太良山を後に分岐まで戻ります。沼尻登山口の方へと進みます。長い間、右手に沼ノ平を見おろしながらの快適尾根歩き。快適尾根歩きなのはいいんですが、ほとんど標高を下げません。半分気持ちは下山モードなんですけどね。障子岩までやってきました。ちょうど沼ノ平からの川を挟んだ対岸には胎内岩。左右対称になってますね。
樹林帯に入ってからはヌルヌル滑る登山道に難儀
障子岩くらいまでは、ほとんど高度を下げてくれない尾根歩き。高度を下げないもどかしさはあるけど、展望はずっと良好でした。最後に沼ノ平を見渡す地点から先は、一気に展望ほぼナシの急坂下りとなります。途中からはヌルヌルの泥の下りとなり、下るのに気を遣いました。下りが急になると、一気に標高も下がってくれます。ほどなく源泉への分岐。源泉への分岐までは早く感じたけど、ここから登山口までが長く感じました。白糸の滝は日当たり良好でバッチリ見えました。
本日の下山後ラーメンと温泉
下山すると駐車場の車は三倍増。自分たちは9時前着。かなり遅めかなと思ったけど、9時以降の方が到着の人が多いとは…。ま、行程的には短いですからね。スキー場の道を下ります。今日は工事をやってた気配はないですね。土日は登山客が侵入してくるから、あえてやらないのかもね。知らんけど。
夕方遅くなるほど、喜多方はラーメン難民になる確率が高まります。だいたい昼が中心ですね。朝ラーの方が夕方よりは多い。とりあえず温泉です。中ノ沢温泉の日帰り入浴できる宿に行ってみたら、現在は日帰り入浴休止中みたい。ってことで、定番であります喜多方道の駅の蔵の湯へ。ここは17時を過ぎると300円になるのでお得です。
さっぱりしたところで夕ラー。建前上の営業時間内ではありましたが、大安食堂と源来軒はすでに閉店。最後の手段と思っていた来夢へ。まあ、ここはチェーン店でもありまして、多くは期待できないのですが(喜多方レベルにおいては)、夜営業している数少ない店ということで味以外での評価は高いです。明日の会津朝日岳に備えて湯川の道の駅にてお泊り。
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