朝日連峰の前山であります障子ヶ岳に登ってきました。前山と言っても目立つ山容で、東面には大岩壁。前山とは思えないとても立派な山です。今回は紅葉目当て。予定だと翌週だったんですが、ちょっと早いかなとは思いつつ事情で今週に。盛りにはちょっと早かったけど、障子ヶ岳の前後の稜線はまずまずの色付き。天気も後半は良くなってきて満足の紅葉ハイキングでした。
この週末の東北は微妙なお天気。台風の通過で土曜日は回復し切らない?翌日は翌日で寒気の影響がありそう?北アルプスなら鉄板の晴れ予報だったのですが、紅葉シーズンと重なるため、大混雑は必至。駐車場やテン場の争奪戦、登山道の渋滞…とか考えてたら、北アルプスに行くのが億劫になってしまいました。日曜日の1本釣りで障子ヶ岳を目指すことにしたのでありました。
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前日土曜日は移動のみ 喜多方ラーメン
土曜日は移動のみ。もちろん喜多方経由です。緊急事態宣言は解除になったのに、高速道路の休日割引は10月いっぱい復活しないとか。時間的に余裕があるので、定価の高速には乗りたくない。それでなくても秋は遠征が多いのに、嫌がらせとしか思えん…。
喜多方ラーメンは初めての『ほおずき』へ。なんかちょっと失敗したのかなあ…て印象。今日は東北日本海側は悪天と思ってたけど、結構晴れ間が多くて山も見えてる。お手軽なところならどこか登れたなあ…。後の祭りですけどね。今夜は寒河江の道の駅泊です。
紫ナデ側の登山口の近くに車を停めます
4時半頃起きると、星空が広がっています。朝は天気良くないかと心配してたけど、意外と早く回復したのかな?しかし、明るくなると月山にはべったりと雲が…。葉山は全部見えてるなあ。朝日連峰はどんなだろう?
障子ヶ岳の登山口は2つあって、栗畑側から登って紫ナデ側に下りることに。林道歩きは下山の時より登りの時の方が気が楽。なので、紫ナデ側の登山口の近くに駐車しよう。出合のところの駐車場は既に満車でした。空いてるか心配になったけど、紫ナデ側登山口付近には車はほとんど止まってませんでした。途中にもスペースは何ヶ所かあって、車が停められなくて困ることはなさそうです。
栗畑側のルートはダラダラと登っていく感じ
栗畑側の登山道は全体的に緩やか。時々急な登りはあるけど一時的。たまに下りもあったりするので、こちらを下りルートに持ってきたら、なかなか標高を下げないストレスに陥るかもしれませんな。足には優しそうですけど。前半は杉混じりで里に近い山といった感じ。竜ヶ池の前後はなかなか感じのよろしいブナ林。色付き始めてるのもあるけど、まだまだ黄葉はだいぶ先の話だな。
問題のお天気なんですが、朝日連峰も雲が多めとなっております。障子ヶ岳は見えてはいるけど、ほとんど陽が当たる時間はない様子。暗~い雰囲気。登っているルートは、わりと陽が射す時間がありました。上空の晴れ間が多くなってきたかな…と思うと、また全面雲に覆われたり…の連続です。回復するんかいな。
灌木帯になると少しずつ色付き始めてきます
竜ヶ池を過ぎると灌木混じりの尾根となります。このあたりはまだ色付き始め。障子ヶ岳あたりの稜線はどの程度なんかなあ…。しばらくで栗畑と思われるピークが見えてきます。なかなかいい感じに紅葉してるじゃないですか!全体的にはまだ早いのは一目瞭然ですが、稜線の灌木があの程度染まってくれてれば、気持ちよく歩けるんじゃないかと思われます。
栗畑では息を吞む天狗角取力山に広がる紅葉
栗畑への登りくらいから晴れてる時間が長くなってきました。ほとんど陽の射さなかった障子ヶ岳にも、陽の当たる時間が長くなってきました。ヨシヨシ!って感じですな。で、栗畑のピークに登り着きます。すると、目に入ってくるのは天狗角取力山や天狗小屋のあるあたり。とってもいい感じです。障子ヶ岳じゃなくて、そっちの方に歩きたい気分。障子ヶ岳がよくないわけでは全くないんですが…。
その先、朝日の主稜線、狐穴小屋へと続く尾根も気持ちよさそう。距離はかなりありそうですね~。でも、既に栗畑で標高1400mくらい。緩くアップダウンを繰り返しながら進んで、主稜線に出る狐穴小屋あたりが1600m弱。長い距離をかけて200mくらいしか登らない。ほぼ稜線歩き的な感覚だろうな。次の朝日連峰はここだな。
障子ヶ岳に向けて快適稜線歩き
みるみる青空増殖中。曇ってる時間は、やっぱり北アルプスにしといた方がよかったのかなあ…とか考えながら歩いていましたが、このくらい晴れてくれれば十分です。晴れた北アルプスはもちろん素晴らしいんですが、なんだかんだ初めての山に登りたい欲が強いです。稜線の灌木はまずまずの色付き。緩く繰り返すアップダウンも心地よいです。
障子ヶ岳の山頂です
障子ヶ岳の最後の登り。稜線の左側が真っ赤に染まってますね。山頂に上がると4名様ほどいらっしゃいました。山頂は狭いので、やや窮屈な感じ。そのうち出発していかれたので、障子ヶ岳の山頂でのんびり過ごすことができました。さらに雲は減り、快晴一歩手前くらいまで晴れてきました。雲がかかっていた以東岳はすっかり晴れ、しぶとかった大朝日岳の雲も取れてくれました。
障子ヶ岳から下りながらのロケーションが素晴らしかった!
障子ヶ岳山頂を後にします。いったん山頂を下ったあと、紫ナデまではアップダウンのある稜線なので、下山モードになるのは紫ナデからかな。下る稜線の右側のスラブがスゴイです。御神楽岳を彷彿とさせますね。バリエーションルートとかあるんだろうか。快適スラブ登攀だな。そのスラブと稜線の紅葉を見下ろしながらの歩きは爽快でした。
この周回ルート、どっち周りがいいんでしょうね。ワタクシは太陽を正面に歩くのが嫌いなので、今回の時計回り周回にしました。太陽の向きとか考慮せず、単純にどっちの尾根が良いのかと言えば、紫ナデから障子ヶ岳の間の方がずっとよかったです。よかった方を登りに持ってくるなら、紫ナデから登るべきかな。朝のうちならスラブに陽も当たりそうだし。ただ、歩いてるうちにどこかで太陽が正面になってしまうだろうな。稜線だけでなくて斜面も真っ赤になる時期にもう一度来てみてもいいかなと思いました。
紫ナデで素晴らしい展望の見納めです
紫ナデで最後の休憩です。月山にかかってたしぶとい雲も取れました。そのうちスキーで登ってみたい赤見堂岳も特定でいました。山頂部は結構赤くなってますねえ。登山道がないのが残念なところです。ちょうどここ紫ナデから大桧原山、赤見堂岳と尾根続きになっています。
栗畑側とは一転、登山口まで一気に下る
紫ナデで良いところも終了かと思いきや、紫ナデからの下りもしばらくロケーションの良い尾根歩き。紅葉もよかったです。1196mとのコルへと下るあたりで、灌木から樹林帯へ。ここでロケーションの良いところはおしまいです。あとは、ほぼ一気に下までくだっていきました。川に下り着いたところは登山口ではなく、少しの登り返しのあとしばらく歩いて登山口となりました。無事下山であります。
下山後の温泉とラーメン
温泉は里に出たところにある大井沢温泉湯ったり館。300円はありがたい。下山後すぐに入れるのもありがたい。下山後ラーメンは鶴岡までガマンして、最近あちこちで見かける町田商店へ。ここは、俗に言う横浜家系ってやつ。おそらく苦手な部類。食べてみますと、やっぱりコッテリ。濃くて汁が飲めない。下山後は汁が旨いのに…。胃がやられて、途中でストップがかかっちゃいました。ま、予想通りと言えば予想通り。行った自分が馬鹿だった。
新潟西から糸魚川まで高速に乗ったけど、家に着いたら今週も22時を過ぎてました。
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