草津温泉から芳ヶ平、そしてその上の志賀草津道路まで登って滑ってきました。クラシック系なルートだけあって、草津温泉から芳ヶ平まではダラダラ。ラッセル区間も長くて疲れ、時間もかかっちゃいました。帰りも滑らず手漕ぎ多用で上半身が疲れました。
滑れるのは国道から芳ヶ平の標高差300mのみ。でも、その300mはまずまず気持ちよく滑れたのでヨシとします。天気もよかったし!感想としては、やっぱり志賀高原側からアプローチした方が効率よいです。わかってたことですけど。でも、こんなのも嫌いじゃないもんで、やってしまうんですよね~
- 日程: 2022年1月22日(土)
- 天気: スカッ晴れ!
- メンバー: T世
- 温泉: ふれあいさなだ館 真田温泉健康ランド(500円)物味湯産手形利用
- 食事: 幸楽苑(上田市)
- 登山口情報: 和田峠旧道のビーナスライン分岐に4~5台停めれる
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安曇野から草津温泉まで2時間半
降った後の晴天。日本海側も含め。恐らくどこに行ってもアタリの日。いろいろ考えたんですけど、草津温泉に来ちゃいました。勿体ない気もあったけど、一度草津温泉から登ってみたかったんです。
5時半前に出発し、草津温泉に着いたのは8時過ぎ。雪道のところが多くて、思ったより時間食いました。もう少し早く出てれば、あとが楽だったのかな…と。スキー場に近い駐車場は有料と思い込んでて、少し離れたところに停めてしまいました。下のトイレのある大きな駐車場。天狗山第6ってとこに停めるのが一番近いです。
はじめは林道歩き のっけからラッセル
はじめしばらくは林道。すぐにトレースなくなります。前半は雪も薄くてラッセルのロスは感じなかったけど、登山道と合流するとこに近付くにつれ、雪が深くなっていきました。傾斜も増してきたし。
このままずっとラッセルだと上の国道までたどり着けるんだろうか…と少し心配していたら、夏道と合流するところで1人分のスノーシューのトレースあり。歩きにくいけど、ないよりはずっとマシ。あと道探しの手間が少なくなるのでありがたいです。
毒水沢の手前から芳ヶ平まではフルラッセル!
登山道は急な登りになることはなく、急な登りになりそうな地形では、大きく尾根を回りこんだりして、ある程度一定の傾斜が保たれてます。歩くためだけの道でなく、他の何かが通ることを想定して付けられてるのかなと思いました。雪上車とか、夏場は車とか。
毒水沢を渡る少し手前の広いとこに先客のスノーシューの人が休んでおられました。お礼を言って先へ。この先はラッセル。芳ヶ平までは確実にトレースなしでしょう。トレースなしになって、今までよりも少しだけ負荷がアップ。先が長いのでジャブとして効いてくるんだろうな。
ちなみに、夏に沢登りで訪れた毒水沢。温泉の沢。夏道が渡るあたりでは、水流はあるけど温かさは全くナシでした。湯釜に近いあたりはモクモクと湯気が出てました。
横笹分岐から芳ヶ平までが単調で長く感じた
毒水沢から先で小尾根をいくつか乗り越して横笹ってとこへ。ここからが単調な直線路で長かった~。ずっと先が見えてるんですが、ラッセルするのでなかなか近付かない…。登山地図の桜清水あたりでやっと変化あり。芳ヶ平への最後の登りです。この登りは疎林で開けてて展望あり。雪が良ければ滑りも快適そうだけど、ストック刺した感触ではバリズボ系。
やっとこさ芳ヶ平へ
芳ヶ平の一角に出ます。斜め右に芳ヶ平ヒュッテが見えてます。用事はないので立ち寄りません。吹き曝しになって風がやや強め。溝状になった沢の中が風が弱かったのでここで休憩です。登山道合流のとこから3時間くらい歩き続けたな。最後の登りに備えて体力温存です。
芳ヶ平にもトレースなさそう。平坦だけどスネくらいまで埋まるので地味に効く。尾根取り付きまで距離もありますし。で、目の前に見えている国道から芳ヶ平に滑るボウル状斜面。なんとシュプールが2本しか付いていません。今日なんて条件良さそうなのになあ…。シュプールがあるってことは、登り返しのトレースもできてる?でも、見当たらない。よーく目を凝らすと、針葉樹の中にトレースらしきラインあり。でも、上の方には見当たらない。まだ登り中なのかな。
途中で先行者のトレースに合流しその後追い付きます
せっかくなのでトレースを利用したいところ。トレースに近そうな尾根末端に取り付きます。一番下の方が急で地形も面倒。支尾根に乗っかるまでが深くて急で疲れました。一段登ったところでトレースに合流。やっぱ楽チン。トレースなかったら上まで登る気力はなかったかもしれない。
尾根登りは登るにつれて高度感出てきます。芳ヶ平が見下ろせるようになり、左手には白根山の荒々しい火山的ロケーション。白根山あたりは真っ白だけど雪は悪そう。もしかしたら吹き溜まりは軽い雪が溜まってるかも?
中間より少し上で先頭に追い付きます。シュプールの本数通り2名様でした。横手山は午前中は爆風だったらしい。それで人が少ないのかも?体力はあまり残ってなかったけど、先頭を交代させてもらいました。そしたら5分もしないうちにシールが剥がれちゃいました。あっという間にお払い箱。情けない…。どっちみちこの先でお二人は滑り出し偵察、ウチらは真っすぐ国道へ…と分かれましたけど。
志賀草津道路に出たところで本日の登り終了です
国道に辿り着きました。長かった…。朝は風強かったようですが、今はそよ風程度。展望はすこぶる良好です!とは言っても、稜線まで出てないので、見えているのは東半分だけ。雪のない時期はここまで車でやってこれるんだよなー、ここまで車で来れるってことが異常なんじゃないかと…。雪のある冬の景色はまた格別。
芳ヶ平への滑りは尾根を絡めつつ
有名なボウル状は滑らずに尾根を滑ります。ここのウリはボウル状斜面なのですが、テレマークには…というか、自分にはちょっと急なんですよね。滑るのキツイ。雪崩のリスクも増しますし。尾根絡みだとドーン!とは滑れないけど、緩急を交えながら適度な斜度がコンスタントに続いてくれます。地形もおもしろいし。
この日は風の影響なのか、密度の高い雪。雪質としては重パウ?板はズボボボと埋まり、板の走りは今ひとつ。テレマークで板は細めなので、滑るのは難しい感じでした。それでも、ところどころ気持ちよく滑れる部分もあり満足。なによりも滑ってる時のロケーションが素晴らしかったです。
芳ヶ平から草津温泉までが傾斜が緩く時間を食った
あっという間の300mでした。芳ヶ平に下り着くと平坦になるのでシール装着。早めに往きのトレースへ。芳ヶ平の平坦部分は長く感じます。芳ヶ平の末端からの斜面、ロケーションはいいけど雪がモナカ。転ばないようにへっぴりアルペンターンで。横笹分岐までは調子よく下れました。登山道下りですけどね。
横笹分岐からは尾根を乗越したり、小沢を渡ったり、ちょっとした登り返しが出てきます。シール装着まではいかないけど、カニ歩きは疲れます。やっと林道まで戻ってきた…と思ったら、そこからが地獄のような長さ。地獄のように長くはないけど、ロングルートの最後の最後がはかどらないので、地獄のように長く感じました。なにしろ林道の平坦部分が長くて…。早めにゲレンデに入って、駐車場まで滑っていけたのだけが救いでした。
登りのラッセルで全身運動、下りの林道とかで手漕ぎ多用。腰から上、とくに腰と腕の疲労と痛みが激しかったです。翌日も山の予定だったけど、起きた時に腰が痛く、上半身がバキバキだったので、山は中止となりました。天気も雪もよかったみたいで、ちょっと残念だったかなと…。まあ、恐らく老化と運動不足なので受け入れるしか仕方がありませんね。
下山後の温泉とラーメン
下山後は上田市真田まで戻ってから、ふれあい真田館へ。物味湯産手形利用のためです。もちろん草津温泉にも日帰り入浴施設はたくさんありますが、今日の目的は温泉を楽しむというよりも、身体を温めて身体を洗う…。
下山後ラーメンは、これまた上田の幸楽苑。たかが幸楽苑、されど幸楽苑。普通に美味しいです。チェーン店でこれだけ日本全国にあるってことは、美味しくなければできないことですからね。
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