八幡平BC 諸桧岳 2023/5/4

2023年GW6日目は樹海ラインの除雪スペースから諸桧岳に登ってきました。もともと今回のGWに諸桧岳は予定してませんでした。八幡平エリアは昨日の畚岳のみの予定で、翌日の今日は鳥海山に行くつもりにしていました。ところが前日に畚岳やガマ沼あたりで遊びすぎ、鳥海山に行くのが面倒臭くなり、2日連続の八幡平BCに。でまあ、成り行きで登った諸桧岳でしたが、まあ裏岩手縦走路の単なる通過点って感じで、わざわざ登る山ではなかったかな~といったところです。でも、行ってみないことには良いやら悪いやらわかりませんからね。

  • 日程: 2023年5月4日(祝)
  • 天気: 晴れ 薄曇り
  • メンバー: T世
  • 温泉: ゆーとらんど姫神
  • 食事: たかみ屋 盛岡市のラーメン屋
  • 登山口情報: 樹海ラインの除雪車が置いてあった広い駐車スペース(毎年あるかは?)
コースタイム
  • 樹海ライン(9:20)
  • 石沼(10:30~11:05)
  • 諸桧岳付近(11:50~12:30)
  • 樹海ライン(13:05)
温泉ラーメン道の駅
4/29月山 北品倉尾根くしびき温泉 ゆ~town三日月軒 高砂支店(酒田市)にしめ
4/30移動(下見) 奥入瀬渓流なし平和軒(鹿角市)田舎館
5/1八甲田山 前嶽かっぱの湯まるかいらーめん(青森市)横浜
5/2縫道石山ふれあい温泉川内駅前食堂(むつ市)三戸
5/3八幡平 畚岳ゆーとらんど姫神麺の極 はなみち西根
5/4八幡平 諸桧岳ゆーとらんど姫神たかみ屋西根
5/5八幡平 嶮岨森焼走りの湯らあめんサンド三本木
5/6帰り ラーメンきくすい ようすけ
前日の畚岳からの諸桧岳

予定変更して今日も八幡平BC

今シーズンは雪融けが早くて、樹海ラインも例年に比べ除雪が進んでいます。例年だとごく一部に限られる駐車スペースですが、今年はあちこち散見されます。雪が少ないというのは悪いことばかりじゃない…。この機に普段の年にはアプローチしにくい山に登ってみるのも悪くないなと思いました。

前夜は西根の道の駅でお泊り。アスピーテラインの開通は8時半なので朝は時間が余ります。のんびりと過ごし、開通30分くらい前に松川温泉へ。昨日はアスピーテラインの緑ヶ丘のゲートから。昨日は先頭がわからないくらいの行列でしたが、松川温泉のゲートは前に3台いたのみ。やっぱ、みなさんアスピーテライン狙いなんですな。

このGWは残雪少なく駐車スペース豊富

予定にはなかった山ということで、リサーチ不足は否めません。嶮岨森か諸桧岳を候補としつつ、樹海ラインの駐車可能なスペース、また取り付きの残雪具合いなど、不確定要素の多い中、半分偵察気味に樹海ラインを進みます。嶮岨森も諸桧岳も車は停めれそうでしたが、より安心して停めれそうな諸桧岳に登ることにします。取り付きから雪もちゃんとありそうです。

この広いスペースに車を停めました 毎年除雪してあるとは限らないと思う…

樹海ラインからしばらくは八幡平らしいシラビソ林

登り始めてしばらくは八幡平らしいシラビソ林。往きは直接諸桧岳に登るのではなく、まずは諸桧岳の南側のコルにある石沼に立ち寄ります。とりあえず1424mのポイントを狙って登っていっきます。1424mまでは、とくに…というか全く見どころナシ。まあ、上の方が良ければいいんですが…。1424mを越えて石沼に向けてトラバース。このトラバースは湿原が多いのか、雪原になってるところが多かったです。石沼に近付くと湿原っぽい雰囲気にも。

樹海ラインから稜線近くまでは八幡平らしいシラビソ林
稜線が近くなると開けたところもある

裏岩手縦走路の稜線上にある石沼へ

石沼に着きます。思ったよりも大きな池でした。石沼は稜線上にあるので、雪付きは良くなくて、笹に覆われてる部分が多いです。反対側に行こうとしても、笹薮が邪魔で一筋縄ではいきませんでした。ちょうど雪がないところを夏道の木道が通ってて、それに助けられた感じ。石沼はパッとしない雰囲気でした。石沼がパッとしないというよりも、今日は天気がパッとしません。予報だと今日4日が一番天気が良いはずだったんですが…。これは『晴れ』というより『くもり』だろ!って感じでした。

諸桧岳に登る前に石沼に立ち寄りました
裏岩手縦走路の稜線上にある大きな沼でした
恐らく例年だと出てないんでしょうね

稜線東の山腹を巻き気味に諸桧岳へ

石沼から諸桧岳への稜線は、とくに西側が雪が薄くて笹薮になってるところが多い。必然的に東側をトラバース気味に登っていきます。東側には木の生えていない広い斜面が、ところどころに広がっています。ただ、斜面といっても緩々。あとでカシミールで調べてみたら、だいたい平均で8度くらいの斜度。スキー場の初心者コース並みか、もっと緩い。しかも、ここは山なので圧雪してないし…。

諸桧岳の山頂は広~い丘になってまして、山頂はその丘の一番高いところってことでしょうね。それっぽい場所には行ってみたけど、あの笹薮のあたりが高かったかなあ…?看板のある山頂はぱっと見みつからず…。夏道を辿って探せば見つけられてと思うけど、まあ諸桧岳はまあいいかって感じでパス。

岩手山はいたるところから見えていました
諸桧岳の稜線近くは開けたところが多い
昨日登った畚岳

山頂少し下にある斜面で遊ぶもすぐ飽きた

登ってる最中から諸桧岳にはあまり期待できませんでした。せっかくなので、山頂付近にある気持ちよさそうな斜面で何本か滑って遊んでおきたいところ。広い斜面はあちらこちらにあるんですが、如何せん斜度が緩くて…。実際に遊んだところも、さっき書いたように斜度が8度とか…。一応、定点カメラを置いて動画を撮ったりなんかしたけど、まともに滑らなくてすぐ飽きました。

諸桧岳は裏岩手縦走路にある単なる一つのピーク。山名がなければ恐らく登らなかっただろうなあ…。ま、想像の範囲内ではあります。諸桧岳がどんな山なのかわかったことは収穫であります。あとは樹海ラインに向けて下るのみ。完全に消化試合のつもりで滑っていきます。山頂部よりも山腹のほうが斜度がある諸桧岳。ちょうど滑ったルートが明るい沢筋で、地形も面白くて楽しく滑れたのでした。期待の山頂部は全然ダメで、消化試合とみていた中腹が楽しかった…という結果であります。

諸桧岳は単体で登る山ではない…ということがわかりました。一回目は探検気分で楽しめますが、2度目はないかな~。縦走中の単なる一つのピークって位置づけで十分と思います。日記書くのもテンション低いです。

源太ヶ岳と岩手山

本日の下山後温泉とラーメン

本日の下山後温泉とラーメン。昨日に引き続きゆーとらんど姫神へ。大広間で携帯の電波が悪いことを除いては、可もなく不可もなく…な温泉。電波はなくとも、車中泊が続くとストレッチが重要となってくるので、大広間の存在は大きいのであります。

盛岡市のラーメン屋もここ数年で数多く訪れました。ラーメン屋はたくさんあるんでしょうけど、美味しかった店のリピートというのも考えるタイミング。昨日はお初の『はなみち』だったので、今日は二度目となる『たかみ屋』今年の3月に来たばかりであります。盛岡市の中心部にあって、行くのは結構メンドクサイけど、やっぱ人気店だけあって美味しいです。客もコンスタントに入ってます。今回はタンメンとうま煮ラーメンを頂きました。とっても美味しかったです!


手持ちのガイド本を紹介します

山スキーを始めた頃は情報源といえば山雑誌の記事とガイド本のみ。今のご時世はネットに情報が腐るほどあって、情報を集めるというより選別するという感じ。ネットのレポは個人差大きく主観が入ってて難しいところがありますね。その点ガイド本はレベル的に安定してます。行き先はガイド本で探して、足りない情報をネットで補う…が理想的なのかなと思ってます。

山スキールート212

『212』というだけあって盛りだくさんの内容。定番ルートからマニアックなルートまで品揃え豊富です。値段が2980円と高いけど、内容からすれば安いくらいかも。コレ1冊持ってればOK!って感じですかね。地形図にラインが入ってるので、概念図から地形図に変換する作業も不要です。ちょっと至れり尽くせり過ぎじゃないって感じ。

山スキー百山

隣の山スキールート212とボリュームも見た目も似てますが、こちらは山スキーアルピニズム研究会の著。ちなみに、こっちの方が早くに世に出てます。中身はだいぶ違ってて、かなりマニアック。一般人には行けないルートも多いです。『百名山』ではなく『百山』ってことです。

山スキー百山2

山スキー百山の第2弾です。山スキーアピニズム研究会の著、記録集をよりガイド本化したような感じか。見やすい地形図に落とし込まれており、利用価値が高いです。ただ、レベルの高い人が多いので、自分の力量と合致してるか見極めるのも重要。


東北の山スキー特選ガイド

特選ガイドというだけあって、東北の主なところが網羅されています。オールカラーで解説が丁寧です。東北に住んでる人や、東北への出没頻度が高い人は必携のガイド本かなと思います。

東北山スキー100コース―滑走記とデータ

東北の山スキー本というと、以前はこれでした。しかし、如何せん時代遅れ感が否めなくなってきました。地形は変わらなくても、流行、アプローチ、植生、雪の量などは変わっていきますから。

ハイグレード山スキー―最新ルート集

月刊誌『岳人』では初冬に山スキーの特集が組まれていました。その特集の数年分を集めて一冊のガイド本になったのがこの本。2007年発刊ですが、しばらくは大変お世話になった一冊です。


日本バックカントリー・オール 50エリア170ルート (パウダーガイド12)

ここまで紹介したガイド本はどちらかというと登山系の出版社のもの。この本はパウダーガイドなので、基本的に滑り系の人向け。本の名も『バックカントリー』ですからね。GPSデータも付いてたり。

リフトで登る日帰り山スキー特選ガイド

『リフトで登る』に特化したガイド本。しかも日帰り。2004年発刊。当時は概念図が当たり前だったけど、この本は地形図にルートが引いてあります。かなり大雑把だけど。

山スキールート図集1’〈01~’02〉

2昔前の山スキーのバイブル本。この本も古いので時代遅れ感はありますが、シーズン初めにひと通り目を通すのも良いのかなと。概念図+点線&波線の懐かしい表記です。


山スキールートガイド105

ガイド本というよりも、著者である酒井さんの記録集的な本。エリアは北陸中心で掲載ルートも特殊です。山スキーを始めて最初に買うガイド本でないことだけは確か。ルート図も概念図にラインが引かれた昔ながらの手法です。概念図から地形図に落とし込む作業が必要です。上級者向けの本だと思います。

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