八甲田山BC 銅像茶屋から前嶽 2023/5/1

2023年GW3日目は、銅像茶屋からから銅像ルートを逆流して、前嶽その他まで登って滑ってきました。クライマックスは前嶽山頂からの無木立大斜面の滑りです。そこが終わると、徐々に斜度が緩み、下半分はダラダラと滑るのみ。八甲田山には多くのルートがありますが、下から登る銅像ルートも悪くないんじゃないかと思います。ちなみに、ロープウエイ片道1250円、シャトルバス1000円です。

  • 日程: 2023年5月1日(月)
  • 天気: くもり時々晴れ(下山したら小雨)
  • メンバー: T世
  • 温泉: かっぱの湯(青森市) 450円(JAF割あり)
  • 食事: まるかい(青森市ラーメン)
  • 登山口情報: 銅像茶屋に広い🅿 車は少なかった
コースタイム
  • 銅像茶屋(7:40)
  • 1254m(9:45~10:05)
  • 前嶽(10:35~11:00)
  • 銅像茶屋(11:30)
温泉ラーメン道の駅
4/29月山 北品倉尾根くしびき温泉 ゆ~town三日月軒 高砂支店(酒田市)にしめ
4/30移動(下見) 奥入瀬渓流なし平和軒(鹿角市)田舎館
5/1八甲田山 前嶽かっぱの湯まるかいらーめん(青森市)横浜
5/2縫道石山ふれあい温泉川内駅前食堂(むつ市)三戸
5/3八幡平 畚岳ゆーとらんど姫神麺の極 はなみち西根
5/4八幡平 諸桧岳ゆーとらんど姫神たかみ屋西根
5/5八幡平 嶮岨森焼走りの湯らあめんサンド三本木
5/6帰り ラーメンきくすい ようすけ

前日に八甲田の各登山口を偵察

今回のGW、1日は八甲田山を滑ろうかなと思っていました。前日は悪天候につき、青森までの移動日に。時間があったので、八甲田山の各登山口の様子を偵察です。

十和田湖方面から登ってきて、まずは蔦温泉。標高が低いこともあって、雪はほぼ見当たりません…。登って行って猿倉温泉。雪はあるにはあるけど、下の方はかなり悪い雰囲気。次の睡蓮沼は北八甲田も南八甲田も、辛うじて雪はつながってるように見えました。ただ、ここは駐車スペース争奪戦がなあ…。酸ヶ湯もなかなか厳しい…。銅像茶屋は雪は薄いものの、下からずっとつながってるように見えました。八甲田温泉や田代平はスキーは無理…。谷地温泉は温泉付近は雪があまりないけど、夏道が利用できるのか…?よくわからない。

銅像茶屋の駐車場は広くてガラガラ

そんなこんなで、銅像茶屋から登るルートが一番無難そうに見えました。いったん下って田舎館の道の駅で泊まります。当日は7時過ぎに銅像茶屋へ。先客と思われる1台の車がありました。札幌ナンバーで下山時に少しお話しました。

銅像茶屋からの前嶽

前半は傾斜の緩い単調な樹林帯が続きます

駐車場からは前嶽がよく見えています。山頂から少しの間は真っ白な斜面となっています。できれば、あそこを滑ってみたいところです。道路を渡って取り付きます。積雪自体は薄いものの、満遍なく残ってて安心感がありますね。前半はとにかくユルユルなカンバ主体の森。雪がかなり融けてきてるせいか、藪っぽさが目立ちます。雪がたっぷりだとスッキリしてるんだろうけど…。

山頂から白いとこを滑った
はじめはカンバなど無造作な森をゆるゆると
途中からほぼブナの純林になりました

傾斜が急になると展望も開けてきます

だんだんと傾斜が急になっていくためか、気付いた時にはかなり急になっていました。だんだんとダケカンバの疎林に。縦に開けてる斜面があったりで、帰りはここを滑るのもアリかな…とか思ったり。でも、やっぱ前嶽山頂から滑るのがいいよなあ…。振り返ると、青森市街地や陸奥湾なんかも見えてきました。急な部分を登り切ると、穏やかな地形となりました。

斜度がきつくなってくると再びダケカンバ
前嶽の山頂付近からの雪崩
遠くに陸奥湾や青森市街が見えています
前嶽

1245mくらいのところで登るのやめ

せっかくなので、八甲田の主稜線へ。名の付く山ということで田茂萢岳くらいまでは登っておくつもりでした。ところが、だんだんと雲が増えてきて、太陽が当たらない時間が増えてきました。予報は午後にかけて下り坂。田茂萢岳までは谷を回り込んだりする必要があったりと、面倒くさそうな地形。ここでやめた方が得策かな…ということで、約1245mあたりで登りは終了としました。

前嶽をバックに進みます はじめは田茂萢岳までのつもりでしたが途中まで

少し滑って前嶽に登り返します

約1245mのポイントから前嶽との鞍部まで少し滑ります。ちょっと肩斜面気味でイマイチ。もう少し上まで登ってから、斜面に対して真っすぐに滑るラインを取るのが良かったかな~。コルから前嶽までは80mほどの登り。斜度はやや急だけど、わずかな時間で前嶽まで登れました。山頂には謎のストック。3段分割だったのでスノーボードか…。既に滑り降りてる跡があったので、回収して下山後交番に届けておきました。

前嶽への登りより 遠く右奥が大岳、中央のが赤倉岳

前嶽山頂からの滑りは爽快でした

山頂に着く頃には再び晴れ間が多くなってきました。やっぱり滑る時は晴れてないとね!前嶽山頂からの斜面は少しねじれているものの、幅の広い無木立大斜面です。斜度はまあまあ急。急といっても30度台でしょうけど。でも、久しぶりに急な大斜面を滑った気がします。雪質もまずまずのザラメで滑りやすい。ほんの2滑りくらいの斜面ですが、とっても気持ちよかったです。

前嶽山頂から滑る斜面を見下ろします

樹林帯に入って傾斜が緩むと消化試合

無木立斜面が終わると、徐々に斜度が緩んできて、ダケカンバの灌木帯となります。そして、ブナの森に突入。ブナまで来ると斜度はダラダラで、なかなか滑っていきません。登りの時もそうだけど、下半分のダラダラがちょっとストレス。もう少し雪が残ってて、スッキリした森だったら、もう少し気分よく登ったり滑ったりできるのかなと感じました。

下山後の温泉とラーメン

下山して駐車場で片付けとかしてる時に、小雨が降り始めてきました。ナイスタイミングだなあ…。山で降られなくてよかったです。この後もとくに大荒れになった感じではないけど、まあまあ晴れてる間に山に行ってこれたって感じです。銅像から前嶽で八甲田の引き出しが増えました。

下山後はかっぱの湯で汗を流します。その前に近くの交番にストックを届けてきました。交番では『まだ滑れました?』と聞かれました。温泉のあとは青森港近くにある『まるかい』というラーメン屋へ。シンプルなメニューで醤油ラーメン大700円、醬油ラーメン中650円。だったら大を頼むわなぁ。予感通りにかなりの量でした。山で使ったカロリーを軽くオーバーですな。

横浜町の菜の花畑に立ち寄りました

明日は寒気が強そう。スキーできそうな山は厳しいかなと思い、下北半島の縫道石山に登ることにしました。一昨年にも登ってるんですが、海際の山なのに晴れてるにもかかわらず霞みで海も見えす…。春霞なのか黄砂だったのか…。いずれにしても、リベンジはしたいと思っていたのです。で、下北半島の入り口にある横浜町の道の駅まで進んでおくことにしました。時間が余っていたので、菜の花畑を観光してきました。

時間があったので横浜町の菜の花イベントへ
菜の花は点在してますが、いま一つ中途半端な感じかな~と
風車の丘が菜の花畑だったらすごい絵になりそう

手持ちのガイド本を紹介します

山スキーを始めた頃は情報源といえば山雑誌の記事とガイド本のみ。今のご時世はネットに情報が腐るほどあって、情報を集めるというより選別するという感じ。ネットのレポは個人差大きく主観が入ってて難しいところがありますね。その点ガイド本はレベル的に安定してます。行き先はガイド本で探して、足りない情報をネットで補う…が理想的なのかなと思ってます。

山スキールート212

『212』というだけあって盛りだくさんの内容。定番ルートからマニアックなルートまで品揃え豊富です。値段が2980円と高いけど、内容からすれば安いくらいかも。コレ1冊持ってればOK!って感じですかね。地形図にラインが入ってるので、概念図から地形図に変換する作業も不要です。ちょっと至れり尽くせり過ぎじゃないって感じ。

山スキー百山

隣の山スキールート212とボリュームも見た目も似てますが、こちらは山スキーアルピニズム研究会の著。ちなみに、こっちの方が早くに世に出てます。中身はだいぶ違ってて、かなりマニアック。一般人には行けないルートも多いです。『百名山』ではなく『百山』ってことです。

山スキー百山2

山スキー百山の第2弾です。山スキーアピニズム研究会の著、記録集をよりガイド本化したような感じか。見やすい地形図に落とし込まれており、利用価値が高いです。ただ、レベルの高い人が多いので、自分の力量と合致してるか見極めるのも重要。


東北の山スキー特選ガイド

特選ガイドというだけあって、東北の主なところが網羅されています。オールカラーで解説が丁寧です。東北に住んでる人や、東北への出没頻度が高い人は必携のガイド本かなと思います。

東北山スキー100コース―滑走記とデータ

東北の山スキー本というと、以前はこれでした。しかし、如何せん時代遅れ感が否めなくなってきました。地形は変わらなくても、流行、アプローチ、植生、雪の量などは変わっていきますから。

ハイグレード山スキー―最新ルート集

月刊誌『岳人』では初冬に山スキーの特集が組まれていました。その特集の数年分を集めて一冊のガイド本になったのがこの本。2007年発刊ですが、しばらくは大変お世話になった一冊です。


日本バックカントリー・オール 50エリア170ルート (パウダーガイド12)

ここまで紹介したガイド本はどちらかというと登山系の出版社のもの。この本はパウダーガイドなので、基本的に滑り系の人向け。本の名も『バックカントリー』ですからね。GPSデータも付いてたり。

リフトで登る日帰り山スキー特選ガイド

『リフトで登る』に特化したガイド本。しかも日帰り。2004年発刊。当時は概念図が当たり前だったけど、この本は地形図にルートが引いてあります。かなり大雑把だけど。

山スキールート図集1’〈01~’02〉

2昔前の山スキーのバイブル本。この本も古いので時代遅れ感はありますが、シーズン初めにひと通り目を通すのも良いのかなと。概念図+点線&波線の懐かしい表記です。


山スキールートガイド105

ガイド本というよりも、著者である酒井さんの記録集的な本。エリアは北陸中心で掲載ルートも特殊です。山スキーを始めて最初に買うガイド本でないことだけは確か。ルート図も概念図にラインが引かれた昔ながらの手法です。概念図から地形図に落とし込む作業が必要です。上級者向けの本だと思います。

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