2021年滑り納めは白馬の旭岳へ
2021年の恐らく滑り納めに白馬の旭岳へ。鑓温泉とどっちにするか最後まで迷ってたけど、とくに何か決め手があったわけではないけど旭岳へ。白馬岳は最後に雪のないとこ登るのを嫌って、早い段階で却下でした。旭岳の滑走ルートは北面でもなく、東面でもなく、登って来た南面を。帰りが楽だけど、滑れるのはほんのちょっとでした。
天気が良かったのが一番ですね。下半分はデブリだらけの大雪渓も、思ったよりも楽しく滑れました。悪いところは悪かったけど、良いところが結構良かったって感じで。
猿倉で出発準備中にまさかの忘れ物が発覚
6時半前に猿倉に着いて準備してたら、靴下忘れとった。お着替えセット丸ごと家に忘れました。裸足でブーツ履いたことは未だかつてない…。仕方ないので白馬のローソンに下りて靴下調達。さすがに薄々のやつしかなかったので、どうなるか…。(少し皮がめくれました)7時過ぎの出発になりました。
長走沢の手前でやっと雪がつながり始める
予定より遅くなると…というか、自業自得のロスタイムがあるとやる気が失せかけます。楽なところに変えよかなあ…とか良からぬことも頭をよぎります。ここは、天気も良いし、恐らく今日が今シーズンの最後だしと、気持ちを奮い立たせます。
半月前にも猿倉から入って、杓子尾根の下の方で遊びました。当たり前ですが、雪は激減。GW中は気温が低い日も多かったので、これでも持ちこたえてる方なのかなとも思ったり。長走沢の手前まで板背負いました。スキー履いてからも、2回板を脱ぎました。九十九折の手前でやっと安定。今日はクソ暑い!
大雪渓 事前のウワサ通りにデブリで埋められてます
大雪渓はいつものことながらスケールが大きいので、少し歩いたくらいでは景色が変わりません。後ろに1人いるだけで、前方には誰一人見えないし…。やっぱり目標物が欲しいなあ。みんな鑓温泉に行ったのかと思ってました。風が吹き抜けて涼しいのが救い。
ウワサ通りに大雪渓の中間から下の方は長大なデブリで埋まってます。登りのトレースはデブリの左側に付いてます。最初はトレースを辿ってたけど、石とか転がってきそうで怖いので、デブリの真ん中を歩きました。みんな怖くないのかなあ…?真ん中だと安全ってわけではないですけどね。デブリが防波堤にはなってくれそう。
急斜面は程よい締まり具合でシールの効きが良い
中間の急斜面が近くなる頃から、前方に人が見え始めます。疲れが出る頃なのか、みなさんペースダウンしてそうな雰囲気。急斜面は柔らかすぎず、硬すぎずでシールがよく効き、かなり楽に登っていけましたね。ツボ足で登ってる人の方が断然多く見えました。振り返ってみますと、いつの間にか雲が出てきてて、下界は雲海の底に沈んじゃいました。
小雪渓あたりからお疲れモードに
急斜面を登り切ってホットしたのか、急に疲れを感じるように。稜線までそんなにないんですけどね~。立ち止まって呼吸を整える時間が増え、その間隔も短くなってきます。4月の焼山で高山病みたいになったのを思い出します。またなったらイヤだなあ…と。
稜線に出て旭岳を目指します
頂上山荘の上で稜線に出ます。下目に出たつもりなのに、旭岳への分岐より上に出てしまいました。疲れてたのに勿体ない。シールのまま少し滑ります。この滑りがなんだか気持ち良かった!ので、登り過ぎはチャラだな。
稜線から旭岳方面へ、数十メートルだけ雪が切れてるので夏道を歩きます。融けたり凍ったりを繰り返すからか、土がフワフワでした。10センチくらいブーツが埋まる感じ。再び雪になってスキー履きます。ここに雷鳥さんいました。前方に3名様が見えます。上の方から入ってるので、白馬岳登頂後の旭岳かな。トレースを利用させてもらい、楽して旭岳へ。
三度目の旭岳山頂!高度感のある展望です
旭岳は3回目かな。夏に1度、今の時期に1度。前回は北斜面を滑って柳又谷源頭を登り返しました。この登り返し、緩いけど長いので疲れそう。東面は急斜面なのでパス。降りれたとしても、テレマークでは楽しくない。てなわけで、帰りが一番楽な登って来た南面を滑ることに。なので、頂稜に登り切ったところでひと休みです。
3人様は山頂にいたけど、そのうち南端に戻ってこられました。動機はワタクシと同じく、帰りが楽だから。ですよね~。山頂は風が強かったです。雪の段を風除けに休憩。今日は暑くてノドが乾いたので、コンビニの冷やしうどんを買ってきてて正解でした。ツルツルとのどごしが良くて美味しい!
旭岳南面を滑りますがあっという間に終わる
景色が良いのでのんびりできました。もっとのんびりしたいなあ。と言いますか、帰るのがしんどいなあ…という気分でありまして。大雪渓は下るの疲れそうですから。南面を滑ります。斜度はまあまああります。雪は腐りかけ。ザザザーって板が流れるので、数ターンで終わってしまいました。登り返しはウロコが役立ちます。夏道はさすがに手に持って。稜線で3人様に追いつきました。
大雪渓は消化試合と思いきや、思いがけず最後の滑りを楽しめました
『大雪渓は消化試合ですよねぇ…』とか話してました。『どうせ抜かれますが…』と言って先に滑り出します。やっぱテレマークはしんどい。小雪渓はザブザブの雪で、しかも止まる。トラバースの斜滑降のみ。
急斜面に差し掛かるあたりから雲の層に突入です。少し上からも幻想的に雲の層が見えていました。雲の層は薄くて、大雪渓の下の方が透けて見えてました。なので安心。急斜面は思いのほか雪が良かったです。ちょっと斜度があるので押さえるのが大変ですが、気持ち良く滑れました。そして、斜度が緩くなってからの左岸寄りの斜面が良質ザラメ。今年一番気持ちのいいザラメだったかも?ギュインギュインと滑れました。
大雪渓中間以降はトラバース中心
しばらく左岸よりで滑りを楽しみ、行き詰ったところでデブリを横断。あとはデブリを避けるために右岸を延々トラバース。時々小石やプチ雪崩が落ちてきます。小尾根の末端になるたびに足を休め、一気に次の休憩ポイントまで滑る…の繰り返し。
この時期の大雪渓はデブリがなくても滑るの疲れます。ある程度は凸凹なので。かえって右の斜度のあるところの方が雪面はキレイです。いつもここを滑る方が楽かもと思ったのでした。雪渓が終わり、林道になると障害物が多いので疲れます。引っ張るだけ引っ張って、板を外します。林道はブヨが多くて鬱陶しい。猿倉の駐車場に着くと、さらにブヨだらけ。靴履き替えて、荷物積んで退散。八方第5でゆっくり片付けました。
2021年の山スキーシーズンはこれにておしまい~
このスキーシーズン、煮え切らない時期もありました。腰が痛かったり、天気が悪かったりで。コロナがあるので積極的に人を誘うこともしませんでした。その中でも思い出に残る山がいくつかはあったので、最終的にはまあまあなシーズンだったのかなと思います。来年はもっと色んな人とスキーに出たいなと思うのであります。
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