乗鞍春山バススキー 2023/5/21

この5月21日の乗鞍で今年も無事にスキー納めとなりました。雪融けが早い今シーズンでしたが、さすがに標高の高い乗鞍は最低限の雪は残っていました。ただ、縦溝が発達してまして、快適に滑れるって感じではなかったです。ま、滑り納めなので多くは求めません。まずまずのお天気の下で滑れただけで十分であります。

始発のバスは4台出動。それなりに入込みは多いので、混雑しそうな剣ヶ峰方面は最初から避けます。富士見沢と鶴ヶ沢へ。こちらは人影疎らでありました。

  • 日程: 2023年5月21日(日)
  • 天気: 晴れのち時々くもり
  • メンバー: M野、N畑、T世
  • 温泉: 梓水宛 物味湯産手形利用
  • 食事: 餃子の王将 松本市島内
  • 登山口情報: 三本滝駐車場 トイレあり 今日は満車にならなかった

三本滝から位ヶ原山荘まで春山バス

始発バスの時間より1時間以上前に三本滝へ。一応心配ですからね、車が停めれるか。みなさん既に到着しておりました。ウダウダしてるうちにバスの時間。三本滝から位ヶ原山荘は片道1350円です。往復2700円かあ…。下まで滑って下りれる時なら片道分で済むんよな~。まあ、ゴンドラがバスに変わっただけのこと。早くから並んでいる人がいますが、最後尾でいいかとギリギリまで並びませんでした。

本日の始発バスは4台とのこと
雪は少ないけど位ヶ原山荘からしっかりつながっています

剣ヶ峰の喧噪を避けて富士見沢へ

今日は始発のバスは4台出たみたいです。これでも、わりと少な目なんですかね…?それでも位ヶ原山荘前の道路はごった返していました。車道からの取り付きは、やっぱ雪少ないですね。雪は一応あるけど、灌木が発達しててモジャモジャです。位ヶ原方面に向かうトレースからはずれ、まずは富士見沢を目指して登ることに。

下の方はモジャモジャ感否めません
開けてくると雪はたっぷり

車道の除雪はちょうど富士見沢の手前まででストップ

ブロック雪崩がすごいなあと思ったら、車道の除雪で出た雪でした。ギリギリ引っ掛かってるのもあるかもなので、近寄らないように。除雪は富士見沢を横切る直前まで進んでました。滑る斜面には影響なし。ただ、雪の薄いところはガードレールが露出していました。せっかくなので稜線まで登ろう。

除雪のブロック雪崩
ちょうど富士見沢の手前で除雪作業はストップしてました
富士見沢上部 穂高も見えてる

稜線に出ると不消ヶ池や摩利支天岳が見えました

山登りの楽しみのひとつが稜線に出た時の景色。反対側が見えますからね。富士見沢を詰めて稜線に出たところには、正面に不消ヶ池、あとは摩利支天岳や不動岳など。あんまり景色が広がらなかったです。ちょっと期待外れ…。すぐ右手の富士見岳まで登れば景色は広がったかもしれませんが、面倒くさかった…。

稜線到着 不消ヶ池
畳平から肩ノ小屋へと続く道

富士見沢は縦溝あってちょっと滑りにくかった

さて、滑ってみますか。数日前に降った雪が白くて、茶色い部分が古い雪。新しい雪は少々べた付きます。新しい雪が降っても縦溝は解消されなかったようです。滑ってみると、新雪のべた付きよりも縦溝の方が気になりました。あと、あちこちに落石があるので、調子に乗って滑って転ぶとヤバいなあ…って感じでした。斜面は横に広くて人も少ないので、滑る分にはノープロブレムってとこです。

富士見沢の滑り出しより
富士見沢をひと滑りして

北隣りの鶴ヶ沢へ行くも天候悪化&バスの時間で途中まで

富士見沢1本ではさすがに物足りないので、北隣りの鶴ヶ沢に移動。車道まで登って、車道でトラバースして鶴ヶ沢まで行くことも考えたけど、やっぱり中間まで滑り降りてから鶴ヶ沢に移動。鶴ヶ沢の方がだいぶ低い位置にあるので、車道トラバースの方が効率よかったかもなあ…?

しかし、結果論ですが、途中で天気が怪しくなったことと、あとバスの時間との調整という面では、下から登って正解だったかな~。中間くらいまで登ったところでタイムリミットとしました。天気が良ければ最終のバスでもよかったけど、もし雨でも降ってきたら惨めですからねぇ…。縦溝は富士見沢より鶴ヶ沢の方が厄介でした。最後は灌木の藪をかい潜りながら滑って車道まで。最終から2番目のバスに乗って終了です。

鶴ヶ沢を登ってると雲が増えてきました

本日の下山後温泉とラーメン

これにて2023年のスキーシーズンは終了です。そんなに悪いシーズンではなかったけど、そんなに良いシーズンでもなかったかな~。天気の巡りとか体調とか、ちょっと残念な部分もありました。

下山後は梓川の梓水宛で温泉。自転車のイベント(たぶん白馬まで走るやつ)があって、結構混雑していました。普段はガランガランですが…。下山後ラーメン島内の王将へ。昔ほどではないけれども、コスパはまずまずです。



手持ちのガイド本を紹介します

山スキーを始めた頃は情報源といえば山雑誌の記事とガイド本のみ。今のご時世はネットに情報が腐るほどあって、情報を集めるというより選別するという感じ。ネットのレポは個人差大きく主観が入ってて難しいところがありますね。その点ガイド本はレベル的に安定してます。行き先はガイド本で探して、足りない情報をネットで補う…が理想的なのかなと思ってます。

山スキールート212

『212』というだけあって盛りだくさんの内容。定番ルートからマニアックなルートまで品揃え豊富です。値段が2980円と高いけど、内容からすれば安いくらいかも。コレ1冊持ってればOK!って感じですかね。地形図にラインが入ってるので、概念図から地形図に変換する作業も不要です。ちょっと至れり尽くせり過ぎじゃないって感じ。

山スキー百山

隣の山スキールート212とボリュームも見た目も似てますが、こちらは山スキーアルピニズム研究会の著。ちなみに、こっちの方が早くに世に出てます。中身はだいぶ違ってて、かなりマニアック。一般人には行けないルートも多いです。『百名山』ではなく『百山』ってことです。

山スキー百山2

山スキー百山の第2弾です。山スキーアピニズム研究会の著、記録集をよりガイド本化したような感じか。見やすい地形図に落とし込まれており、利用価値が高いです。ただ、レベルの高い人が多いので、自分の力量と合致してるか見極めるのも重要。


東北の山スキー特選ガイド

特選ガイドというだけあって、東北の主なところが網羅されています。オールカラーで解説が丁寧です。東北に住んでる人や、東北への出没頻度が高い人は必携のガイド本かなと思います。

東北山スキー100コース―滑走記とデータ

東北の山スキー本というと、以前はこれでした。しかし、如何せん時代遅れ感が否めなくなってきました。地形は変わらなくても、流行、アプローチ、植生、雪の量などは変わっていきますから。

ハイグレード山スキー―最新ルート集

月刊誌『岳人』では初冬に山スキーの特集が組まれていました。その特集の数年分を集めて一冊のガイド本になったのがこの本。2007年発刊ですが、しばらくは大変お世話になった一冊です。


日本バックカントリー・オール 50エリア170ルート (パウダーガイド12)

ここまで紹介したガイド本はどちらかというと登山系の出版社のもの。この本はパウダーガイドなので、基本的に滑り系の人向け。本の名も『バックカントリー』ですからね。GPSデータも付いてたり。

リフトで登る日帰り山スキー特選ガイド

『リフトで登る』に特化したガイド本。しかも日帰り。2004年発刊。当時は概念図が当たり前だったけど、この本は地形図にルートが引いてあります。かなり大雑把だけど。

山スキールート図集1’〈01~’02〉

2昔前の山スキーのバイブル本。この本も古いので時代遅れ感はありますが、シーズン初めにひと通り目を通すのも良いのかなと。概念図+点線&波線の懐かしい表記です。


山スキールートガイド105

ガイド本というよりも、著者である酒井さんの記録集的な本。エリアは北陸中心で掲載ルートも特殊です。山スキーを始めて最初に買うガイド本でないことだけは確か。ルート図も概念図にラインが引かれた昔ながらの手法です。概念図から地形図に落とし込む作業が必要です。上級者向けの本だと思います。

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