浅間山の黄葉を見に行ってきました。火山独特の荒涼とした景色の中、黄葉したカラマツがキンキラキンに輝いてます。中央火口丘であります浅間山本体、火口原の湯ノ平、鋸岳から黒斑山にかけての外輪山。今日は湯ノ平と外輪山を周回しました。刻々と変わっていく景色と黄葉が素晴らしい。ここは何度か来てますが、天気、黄葉とも今日が一番よかったです。噴火警戒レベルが②で前掛山に登れなかったのが、唯一残念だったところです。
- 日程: 2023年10月22日(日)
- 天気: 快晴!
- メンバー: T世
- 温泉: みづほ温泉 湯楽里館(510)円 物味湯産手形利用
- 食事: 麺工房 幸村(東御市)
- 登山口情報: 浅間山荘の駐車場は500円 公衆トイレあり 犬、豚、馬がいる
この週末は強行東北遠征を企てていましたが、10月にしては強い寒気が入ってきてしまいました。さすがに東北はダメ。転戦先を考えていたところ、浅間山の黄葉が見頃っぽい。てことで、浅間山に決定。他にも候補はあったけど、この日は鉄板の晴れ予報。そして、黄葉も見頃ということで、変なとこに行くよりも、間違いのないところに行っておこう…ということです。
浅間山荘がスタート&ゴールです
黄葉見頃の浅間山となると混雑必至。車坂峠へと向かう道は数台の列をなしていました。しかし、浅間山荘方面に向かったのはウチ1台のみでした。ダントツ車坂峠が人気ですな。登りだしの標高が高いしね。浅間山荘に着きますと、そんなに賑わってない。前に来た時は、一段したの運動場のような場所に停めました。しかし、今日は浅間山荘の前のスペースに駐車です。噴火警戒レベルが上がってから、お客さんは少なくなったとのことでした。
浅間山荘から火山館の間は朝は日陰
標高でいくと浅間山荘は1400mくらい。車坂峠は1973m。この差は大きくて、断然車坂峠からの方が楽です。しかしながら、車坂峠からトーミの頭までがつまらん。シラビソ?の森で見どころがない。しかも、火口原に下りるとなると、また登ってくることになります。ルート的にも美しくない。なので、ウチはいつも浅間山荘から登っています。ミズナラなど広葉樹の森から始まり、長坂あたりからはカラマツの黄葉の中を登ります。火山館のすぐ上で火口原であります湯ノ平へ。火口原を突っ切り、ほぼずっと登りベースで黒斑山に登ると、あとは登山口までほぼ下りとなります。あくまで個人的にですが、こっち側のルートの方が美しいと思っています。
そうは言っても、浅間山荘から火山館の間は谷間の道。朝のうちは太陽が当たりません。景色が開けてカラマツが出てくるあたりから、太陽が当たり始めてきます。尖った峰の牙山も日陰、あるいは逆光になってしまいます。逆に外輪山側は日当たり良好です。そんなこんなで火山館へ。火山館の前も人影疎らです。
火口原であります湯ノ平のカラマツが黄葉見頃
火山館からひと登りで浅間火山の火口原へ。ほどなく外輪山に登る草すべりの分岐となります。同時に浅間山の黄葉のメインエリアへと突入です。かと思ったら、いったんシラビソ林になって、紅葉モードになった出鼻をくじかれます。しばらく歩くと前掛山の分岐。現在、浅間山は噴火警戒レベルが②。前掛山へは登れません。しっかりロープが張ってありました。ロープが張ってあっても行こうと思えば、いくらでもいけるでしょう。でも、外輪山を歩く時など小まめに見ていましたが、みなさん規制を守っていて誰も登ってる人はいませんでした。まあ、前掛山や浅間山に登るのに、こんな目立つところからは誰も登らないわなあ~。人目のない違うルートから登りますよね。本日登っていたかは知りませんが…。
前掛山の分岐から少し登ると、針葉樹の森がカラマツの森に変わります。標高を上げたためか、気象条件が厳しくなるためか、カラマツの丈は低くなり灌木化します。そのカラマツ、黄葉最盛期であります!丈が低くなるので見晴らしも良好!浅間山本体と外輪山の崖とカラマツ黄葉のロケーションが凄いです。他のところに行かなく良かったと思ったのでした。
Jバンドの登りのロケーションが素晴らしい!
Jバンドの登りに差し掛かります。これまでは黄葉の中を歩いていたのが、黄葉を見下ろすシチュエーションに。登るにつれて黄葉に染まる湯ノ平が見渡せます。外輪山の稜線まで結構な急登なのですが、あまりの眺めの良さに登りの苦痛は全く感じません。と言いますか、立ち止まってばかりで息が切れるほど登らない…が正解か。遠目に見て外輪山の斜面が赤く見えたのは、ツツジの紅葉でした。
外輪山の東端にあたるのが鋸岳
外輪山の稜線に登りつきます。進行方向とは逆の右側に進む踏み跡を辿ります。辿った先が鋸岳。外輪山の東端にあたる場所にあります。浅間山と湯ノ平、そして群馬県側の展望が新鮮でした。浅間山の裾の先には駐車場とか見えましたが、鬼押し出しあたりになるんだろうか?嬬恋村の畑地帯の先には四阿山や草津白根の山々。遠く西には真っ白になった北アルプスも見えていました。
鋸岳-仙人岳-蛇骨岳は
鋸岳からは外輪山の縦走です。蛇骨岳までは木の生えてない快適稜線歩き。展望はすこぶる良好です。左手には紅葉の湯ノ平と浅間山、左手には上信越の山々。少し進むごとに変化する景色がおもしろかったです。そうそう、浅間山荘から火山館にかけては閑散としていたのが、草すべりの分岐からは車坂峠からの人たちが増え、時間とともに賑やかになってきました。仙人岳、蛇骨岳とたくさんの人が休んでおられました。
蛇骨岳から黒斑山、トーミの頭
蛇骨岳から黒斑山の間は基本樹林帯。針葉樹なので暗い感じです。しかし、ところどころ景色が開け、浅間山や湯ノ平を見下ろすことができる場所がありました。前にここを歩いた時は、この区間は全くつまらんかった記憶しかなかったんですが…。やはり、天気と紅葉のおかげなのか…?ただ、この区間は道が細く、今日はお客さんが多いのですれ違いに苦労。浅間山は大盛況ですな。恐らく黄葉最盛期の今以外は、こんなにも人は歩いてないのかなと想像します。
黒斑山の山頂までやってきました。黒斑山の山頂はひと際賑わっています。外輪山の最高峰ですからね。車坂峠から黒斑山が目的地の人も多いと思われます。山頂の標識のあるところは狭くて展望ないけど、外輪山の縁に眺めの良い場所が点在してて、人も点在していました。トーミの頭までの間はとくに人が多かったです。
外輪山の端っこにあたるトーミの頭で最後の休憩をしようと思っていました。しかし、トーミの頭の眺めの良い場所は風が強くてちょっと寒い。なので、ひと通り写真を撮るだけにして、草すべりの分岐付近の広場まで移動して休憩です。ここは風当たりが弱くてポカポカでした。そのかわりに展望はあまり良くないという…。
草すべりを下りながらのロケーションが素晴らしかった
草すべりを下ります。外輪山の火口壁側なので急峻です。周回ルート上なのですれ違う人も多かったです。歩いてての実感ですが、時計回りで歩く人が多かったように感じます。ちなみに自分たちは反時計回り。車坂峠からトーミの頭に登り、そこからいきなり湯ノ平に下るより、心理的には黒斑山に登って外輪山を先に縦走する方に向くのかな~
どっち回りが良いのかなあ…?とか思いながら歩いていました。蛇骨岳から鋸岳にかけては、時計回りだと浅間山を前方に見ながら歩ける。でも、草すべりは下りの方が景色がよい!Jバンドも下りの方がいいかな…?火口原を歩くのも下りの方が景色良さそう。とか考えてたら、時計回りの方がいいがな…と。でもでも、草すべりの急坂を登るのはしんどいなあ…。結論は出ませんが、次に歩く時は時計回りで歩いてみようかなと思ったのでした。
火山館から浅間山荘
火山館からの下りも、お昼ともなると日当たり良好となります。牙山は急峻なので陰ってましたが…。長坂あたりのカラマツはもちろん、その下の背丈の高い広葉樹の森も紅葉見頃でした。で、今までの賑わいから打って変わって静けさ漂ってて哀愁感じました。下山したところ、浅間山荘前の駐車場で事足りてました。広い運動場の駐車場には車ナシ。前回は運動場も車で一杯だったのに。そうそう、浅間山荘あたりの紅葉もキレイでした。
下山後の温泉とラーメン
本日の下山後ラーメンは小諸の『やまさだ』。15時までなので余裕あり。と思ってお店に行ったら臨時休業でした。なにかイベントに出店するようでした。メッチャがっかり…。代わりを探しながら車を走らせ、『麺工房 幸村』へ。まあまあでした。温泉はこのエリアでは定番化してる『湯楽里館』へ。もちろん物味湯産手形です。よい一日となりました。
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