西上州にある諏訪山に登ってきました。西上州って言われてもあまりピンとこない上に、諏訪山なん言われても…。しかし、その諏訪山、なんと三百名山に名を連ねてるんです!そのわりに知名度低くて人気なくてマイナー感ありあり。なんと、山の天気予報で多くの山を網羅している『てんくら』にも諏訪山って山はないという…。
位置的には真東に両神山、真西に御座山があって、諏訪山はちょうどその真ん中に位置してます。市町村で言うと上野村。今回歩いた浜平コースは前半は沢の中を歩くコース。なかなかワイルドなコースでした。まあ、どうしても沢の中のルートは荒れやすいですからね~。おもしろかったけど。
諏訪山登山口には広い駐車スペース 先客は1台
2019年の台風19号の影響で、信州と上州を結ぶ田口峠や十石峠は災害通行止め。大回りになるけど内山峠を越えます。下仁田からが長く感じたな。ちょうど諏訪山の浜平登山口の駐車スペースから先も災害で通行止めでした。ギリギリセーフ。この先に御巣鷹の尾根がありますが、今は入って行けません。
路肩に広い駐車スペースがあります。平日だから誰もいないかと思いきや、先客1台ありました。さすが三百名山!首都圏に近いしな。ちなみに、あとからもう一人登ってきたので、今日の諏訪山は恐らく3人でした。仮設トイレがあるけど、冬季閉鎖中。凍っちゃうのかも。
下半分は沢沿いのワイルドな登山道
諏訪山へはすぐ下にある神流川を渡って対岸へ。墓地に迷い込んで引き返して正規の登山道へ。前半は湯ノ沢沿いを進みます。湯ノ沢というだけあって、温泉成分が岩に染み付いてます。湯ノ沢は西面にあるので朝は日当たりが悪いです。しかも12月なので太陽も低い。帰りはお昼過ぎてたけど、お昼でも全く日が射しませんでした。まあ、今日はあまり寒くなくて、登りでは汗かくほどだったのでありがたかったといえるかも。
沢沿いの道なので道は荒れがち。普通の登山道っぽいのはほんの数分くらい。すぐに荒れ気味に。斜面に付けられた高巻き道は狭くて不安定。崩れたところは放置状態。桟橋は朽ちかけてるし…。沢の中を歩くところは踏み跡程度。まあ、赤テープなどの目印は多いし、荒れてるだけで困難なわけではない。よく言えば、飽きずに歩ける!ただ、連爆のところに架かる桟橋は壊れそうでちょっと怖かったです。
水流がなくなってからは谷も穏やかになり、同時に道も安定してきました。あとは稜線に向けて標高を稼ぐのみ!しかし、この間コースタイム厳しめだったような。
稜線に出てからは山腹を巻きながら諏訪山に近づきます
尾根に出たところが楢原コースとの合流点かと思ったら、まだ合流点の手前でした。ひと登りで湯ノ沢の頭で、そこで楢原コースと合流です。ずっと日陰だったので太陽がうれしいです。ポカポカ。天気の方はだいたい晴れって感じ。暖かめなぶん、空の色は真っ青ではないかな。ちょっとだけ霞んでます。
あとは稜線を辿って諏訪山へ。ここ湯ノ沢の頭から小屋跡の少し手前まではだいたい1300m前後の標高で推移。稜線なので当然アップダウンがあります。ピークはだいたい巻くように道が付けられています。道を付けた人のポリシーなのか、徹底して巻いてますね。余分な登り下りにならないよう、効率よく道が付けられていました。ありがたいですな。
小屋跡付近から諏訪山本体への本格的な登りとなります
小屋跡から諏訪山本体の登りとなります。ちなみに、『小屋跡』となってるけど、小屋は壊れてるけど残ってます。ここから急登。ロープがぶら下がってたり、アルミのハシゴがかかってたり、木の根っことかを掴んでよじ登ったり。単調な歩きより、こっちの方が楽しい。
諏訪山手前の尖ったピークが三笠山
ヒョッコリと登り上げたピークが三笠山。360度の大展望って話だったけど、それはちょっと大げさかな?それでも、場所を変えながら見れば360度の展望にはありつけます。ただ、見えてる山がちょっと地味だな。馴染みがないエリアなので余計にそう感じるのかも。見てすぐそれとわかるのは浅間山くらいでした。じっくり眺めるのは帰りにして、とりあえず諏訪山山頂に向かおう。
いったん急下降して諏訪山への最後の登り
三笠山からは急降下。岩場のとこは垂直に近いくらいで、下りはロープがあって助かります。登りの時はなくても大丈夫な感じ。下りは少しだけだったけど、諏訪山までの登りが長く感じたなあ。実際に諏訪山の方が高いから当たり前ですが。最後の登りのところで先行者の方が道をはずしておられました。こんにちは~って声かけておきました。確かに引き込まれそうな踏み跡がありました。
諏訪山山頂です 展望なし!
諏訪山山頂です。ここはウワサ通りに360度展望ナシ。祠と山頂看板と三角点がありました。展望はないけどひっそりとしてて落ち着く感じの山頂かな。晴れてなければここで休むんだけど、晴れてるんで展望のある三笠山に戻って休むことに。ここではザックも降ろさずトンボ返り。ちなみに三百名山ゲット!
帰りの三笠山で展望を楽しみながらの大休止
帰りの三笠山でのんびりしました。馴染みはないけど、見えてる山の主な物だけでも特定させておきたいところ。真東にあるはずの両神山。間にある天丸山に隠されてるんですが、よーく見ると両神山の特徴でありますギザギザの稜線をみつけられました。両神山は解決!
次に真西にあるはずの御座山。これも手前にある上信国境の山並みと重なっててわかりにくい。信州側から見るとわりと顕著な山なのにな。だいたいあの辺だろう…って感じ。あとは浅間山の左には薄っすらと北アルプス、浅間山の右には谷川連峰と思われる白い峰々。その手前に妙義山の奇岩群。
そして目を引いたのが標高は高くなさそうだけど岩峰の山。あれが二子山なのかな?登ってみたいと思ってたのを思い出したのでした。
帰りの稜線歩きは順光で快適 谷は相変わらず陽が射さず
さて、下山しますかね。往きは太陽に向かって歩く感じだったので、眩しいし景色としてもイマイチ。帰りは順光になるので葉っぱの落ちた冬の明るい森を堪能します。堪能するなら尾根通しがいいんですが、半分以上は山腹トラバース。楽でありがたいですが。湯ノ沢沿いの道は相変わらず陽が当たらず暗い。ワイルドな道を楽しみながらの下山です。
こういう時期(コロナ)なので、群馬県内では温泉も食堂もコンビニも立ち寄らずに帰ります。長野県に入ってからコンビニで買い物です。一応、県外への往来は気を付けるようにとのことですので。群馬県内では登山道で1人とすれ違っただけです。感染機会は限りなくゼロ。この先落ち着くまでは、こんな感じで気を付けながら山に登ろうかな。
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