赤禿山 2024/2/18

赤禿山はのんびりした雰囲気の里山。標高のわりに北東面なんかはパウダー率が高いです。お気に入りの山のひとつです。ですが、ここ数年は赤禿山を純粋に楽しむことをしていないような…。大峰峠のお堂の定点観測する義務感から登ってるような感じです。今回もそうでした。昨年にいたっては、大峰峠までしか行ってませんしね~。何はともあれ、今年も無事にミッション達成です。

  • 日程: 2024年2月18日(日)
  • 天気: 晴れ
  • メンバー: ひとり
  • 温泉: なし
  • 食事: なし
  • 登山口情報: 山之坊集落の除雪終点 ※除雪作業を妨げないよう要配慮
  • 山之坊(9:50)
  • 大峰峠(10:05~10)
  • 900コル(11:00~05)
  • 赤禿山(11:45~12:20)
  • 大峰峠(12:55)
  • 山之坊(13:00)

シーサイドバレーで1本だけ滑った

前夜の宴会のあと、いったんはみんなとシーサイドバレーへ。そこで1回券を買って1本だけ滑ります。Aおさんのテレマーク姿を見届けたあと、大峰峠のお堂撮影をメインテーマに赤禿山へ。今年は1月はまだ雪が少ないから増えるの待ってて、2月は腰痛で前半を棒に振りました。春のような陽気になり、早く行っておかないとヤバい…ということで、急きょ行くことにしたのでした。

その後、大峰峠へ

9時半ごろに大峰峠着。除雪の終点のところに先客と思われる2台あり。今日は除雪には絶対に来ないだろうと思いつつも転回所は避け、路肩に停めておきました。準備中に1台到着です。天気は申し分のない晴れですが、今日は気温が高くなる予想。滑りを求めて赤禿山に来る人はいないでしょうね~。

山之坊の除雪終点の雪壁は、雪壁と言うのがはばかれる低さ。反面、先日の雨があったりしても、このくらいは残ってるんだな~とも思ったり。歩き出しのところから見下す、雪でモコモコになった山之坊集落が好きなのですが、今は残念ながらモコモコ感はゼロです。車道が九十九折りになってるあたりで、ガードレースがギリギリ埋まるくらいの積雪でした。

山之坊集落の除雪終点はこんな感じ
雪が多い年はモコモコ感あるんですが、今年はペラペラ感しかありません
集落から車道への段々もこんな感じ

大峰峠のお堂は想像通りくらいの雪の少なさでした

さて、いよいよ大峰峠のお堂が見えてきました。まあ、こんなもんでしょうね~。先日の雨でと思うけど、屋根の上の雪は落ちてしまってます。基礎のブロックも見えてました。多い年なら屋根の高さまで積もってるんですけどね~。すぐ横にある石碑のようなものも雪から出てました。

本日のお堂はこんな状況であります
お堂の傍らにはこんな石碑も露出しておりました

いつものように鉄塔経由で登ります

お堂から尾根に上がるまではヤブっぽいです。途中でトレースから離れ、送電線の鉄塔を目指します。鉄塔から明星山を眺めるのもルーチンワークとなってます。大峰峠のすぐ東側にある700mの電波塔にも最近はよく立ち寄るけど、今日はメンドクサイのでやめました。

尾根に出たとこにある鉄塔
鉄塔からの明星山もルーチンワークの一つです

前日の疲れ?が出たのか途中でペースダウン

そのあとは、いつものように杉林の中を帰りが楽なように足跡を付けておきます。杉の植林地が終わるあたりで、尾根上のトレースと合流です。登りのルートも滑ったルートも、余分なブッシュとか出ていますが、登ったり滑ったりするための最低限の雪はありました。北斜面にはまだフレッシュな雪も残ってます。今日は尾根をそのまま滑って戻るつもりが、これだと色気が出てきますね~

昨夜の宴会疲れが残ってて、登るのしんどいです。前半はまだよかったけど、900mのコルから山頂までが長かった…。こんなに長く感じたのは初めてだなあ。身体が水分を欲してるけど、手持ちの水分が少なすぎた。胃がむかつくし脂汗も出てきた。少し登っては立ち止まり…の連続でした。山頂直下から滑りだす直前のお二人にごあいさつ。滑るのが大変そうなので山頂には登らなかったとのこと。

途中で後立山が見える場所がある
一難場山と真那板山
赤禿山のアガリコ大王
アガリコ大王から山頂へは感じのよいブナ林
中央に佐渡が見えてます
山頂東側の雪庇は当たり前だけど今年は小さい

赤禿山の山頂です

ひーひー言いながら山頂到着です。山頂と言っても、三角点のある北側の山頂ではなくて南側のピークです。最近は面倒臭いので北側の山頂には行かないことが多いですね。山頂からは東側の展望が開けてます。頸城から戸隠方面の山がよく見えます。対して西側は木立が邪魔。木がなかったらなかなかの展望なんですけどね。木の枝越しに聖山や黒負山を探します。赤禿山で北アルプスがバッチリ見えるのは、700mの電波塔のところ。あとは杉の植林地が終わった上あたりで、尾根の南側に寄ればよく見えます。

南側の山頂より海谷三山と頚城三山
木立の隙間から聖山や黒負山

滑りは少しだけ北東面を

山頂からズリズリしながら下り、北東面の滑り出しへ。数ターンでも気持ちよく滑れないかなと、淡い期待をもって滑り込みます。が、もう重い。北に面する斜面は比較的軽かったものの、テレマークターンは自粛して、無難に下ることに専念しました。激重雪は腰に悪いですからね~。途中で諦めて、登りの尾根に早めに戻ろうとトラバース。

雪が重いのでトラバースは捗らないけど、杉の植林地の上で登りトレースと合流しました。植林の中はヤブが少ないので快適。送電線の鉄塔まですんなり戻ります。お堂までもヤブがちだけど、滑って下りる分には問題なし。林道が全く滑ってくれなくて、漕ぐのが大変で疲れました。

下山したら、先行者はまだ下りてきてなかったです。下まで降りて車道を登り返してるのかな~?準備してる時に来られた年配の方の車はもうなかったです。どこまで行ったやら~。何はともあれ、今年も無事に大峰峠のお堂の写真を撮ってくることができました。写真を見ると雪の少なくて寂しくなりますね。毎年しっかり降ってもらいたいものです。



手持ちのガイド本を紹介します

山スキーを始めた頃は情報源といえば山雑誌の記事とガイド本のみ。今のご時世はネットに情報が腐るほどあって、情報を集めるというより選別するという感じ。ネットのレポは個人差大きく主観が入ってて難しいところがありますね。その点ガイド本はレベル的に安定してます。行き先はガイド本で探して、足りない情報をネットで補う…が理想的なのかなと思ってます。

山スキールート212

『212』というだけあって盛りだくさんの内容。定番ルートからマニアックなルートまで品揃え豊富です。値段が2980円と高いけど、内容からすれば安いくらいかも。コレ1冊持ってればOK!って感じですかね。地形図にラインが入ってるので、概念図から地形図に変換する作業も不要です。ちょっと至れり尽くせり過ぎじゃないって感じ。

山スキー百山

隣の山スキールート212とボリュームも見た目も似てますが、こちらは山スキーアルピニズム研究会の著。ちなみに、こっちの方が早くに世に出てます。中身はだいぶ違ってて、かなりマニアック。一般人には行けないルートも多いです。『百名山』ではなく『百山』ってことです。

山スキー百山2

山スキー百山の第2弾です。山スキーアピニズム研究会の著、記録集をよりガイド本化したような感じか。見やすい地形図に落とし込まれており、利用価値が高いです。ただ、レベルの高い人が多いので、自分の力量と合致してるか見極めるのも重要。


東北の山スキー特選ガイド

特選ガイドというだけあって、東北の主なところが網羅されています。オールカラーで解説が丁寧です。東北に住んでる人や、東北への出没頻度が高い人は必携のガイド本かなと思います。

東北山スキー100コース―滑走記とデータ

東北の山スキー本というと、以前はこれでした。しかし、如何せん時代遅れ感が否めなくなってきました。地形は変わらなくても、流行、アプローチ、植生、雪の量などは変わっていきますから。

ハイグレード山スキー―最新ルート集

月刊誌『岳人』では初冬に山スキーの特集が組まれていました。その特集の数年分を集めて一冊のガイド本になったのがこの本。2007年発刊ですが、しばらくは大変お世話になった一冊です。


日本バックカントリー・オール 50エリア170ルート (パウダーガイド12)

ここまで紹介したガイド本はどちらかというと登山系の出版社のもの。この本はパウダーガイドなので、基本的に滑り系の人向け。本の名も『バックカントリー』ですからね。GPSデータも付いてたり。

リフトで登る日帰り山スキー特選ガイド

『リフトで登る』に特化したガイド本。しかも日帰り。2004年発刊。当時は概念図が当たり前だったけど、この本は地形図にルートが引いてあります。かなり大雑把だけど。

山スキールート図集1’〈01~’02〉

2昔前の山スキーのバイブル本。この本も古いので時代遅れ感はありますが、シーズン初めにひと通り目を通すのも良いのかなと。概念図+点線&波線の懐かしい表記です。


山スキールートガイド105

ガイド本というよりも、著者である酒井さんの記録集的な本。エリアは北陸中心で掲載ルートも特殊です。山スキーを始めて最初に買うガイド本でないことだけは確か。ルート図も概念図にラインが引かれた昔ながらの手法です。概念図から地形図に落とし込む作業が必要です。上級者向けの本だと思います。

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