金山敗退→大渚山東面三角→熱湯 スキーハイク 2020/3/12

『雪の少ない2020年の冬』…が決まり文句に。晴れ予報の平日にお休みを頂きまして、金山へと向かいました。が、大海川が雪不足で流れが出まくり、途中で進めなくなって引き返してきました。そのまま戻るのも芸がないので、鎌池観光、そして大渚山の端っこで遊び、東面を降りて熱湯へと下りました。散策してきた感じです。

金山敗退
  • 日程: 2020年3月12日(木)
  • 天気: 晴れ
  • メンバー: 単独
  • 温泉: 
  • 食事: 
  • 登山口情報: 山田旅館付近の邪魔にならないところに駐車
コースタイム
  • 小谷温泉(7:40)
  • 雨飾山登山口(8:50~55)
  • 屈曲ゴルジュ引き返し点(9:20)
  • 雨飾山登山口(9:40)
  • 鎌池(10:25)
  • 湯峠南のコル(11:25~40)
  • 1230m雪原(11:45~12:00)
  • 大渚山東面三角滑り出し(12:30~45)
  • 熱湯近くの林道(13:25)
  • 小谷温泉(13:45)

金山 山スキー(2015.3) シゲクラ尾根より
小谷温泉起点、シゲクラ尾根経由で金山へ。谷の中から斜面に入り、最後は尾根を伝うというバラエティに富んだコース。滑りの方も意外と充実していました。

雪が少ないので行先考えるのに苦労します。低い山はもうダメだろうし、高い山でも雪の少ないエリアは厳しい?まだ3月上旬ですが、例年の4月中旬くらいをイメージしないといけないのかな…?前日少し新雪が降ったみたい。少し積もればスキーが使える林道アプローチだな。ということで、小谷温泉から金山を目指すことに。

7時過ぎに小谷温泉。どん突きに既に2台。旅館の下にも1台ありました。降った翌日の晴れですからね、人気の大渚山には人が集まります。大草連にもきっといるだろうな。

山田旅館の先からスタートです

新雪は5センチ程度。少ないけど景色は真冬に逆戻り。先客のトレースを追いますが、途中で強引なショートカットに入ったので追うのやめ、いつものスキー場跡地のようなところをショートカット。雪が軽いので空気をラッセルしてるようなもん。ここらへんの林道は景色が良いので歩いてて気持ちいいです。

雨飾山の登山口にある建物ですが、今年は半分くらい露出してます。前回来た2015年は屋根の先っぽが出てるだけでした。このあたり、雪が少ない割に意外とあるなと感じてたけど、写真の動かぬ証拠を見ると雪の少なさを実感。

小谷温泉の除雪終点からスタート
林道の雰囲気がいいですね~ 跡はキャットかな?
林道ショートカットするところ
雨飾山
雨飾山登山口への分岐のとこにある湿原

大海川の雪が少ない… 川割れで撤退

大海川に下ります。素晴らしいロケーション。しかし、今年は何かが違う…。そう、いつもは大雪原なのに、今日は凸凹が多いです。流れが埋まり切ってないです。雨飾山への登山道が川から離れるところで、先行トレースは雨飾山方面へ。

しばらく進んだ屈曲ゴルジュ。屈曲の先で流れが出てました。雪壁は2mくらい?見えてる範囲で2度の渡渉必至。靴が濡れるのは避けられなさそう。右岸は垂直。左岸は急斜面だけど、雪は付いてました。距離はかなりあるので、どこかで川に落ちてしまいそう…。いろいろ書きましたが、見た瞬間にほぼ敗退決定でした。この先も難所が出てくる可能性大だしな。

例年なら大雪原なのですが今年は凸凹が・・・
流れは埋まっていません
ここで敗退決定!
ここは秋もいいとこです

引き返して鎌池観光に転進

とぼとぼと引き返します。歩きながら身の振り方を考えます。先行トレースを追って雨飾山に行くのもナンだし、とりあえず鎌池に向かうことにします。

期待して行ってみると、鎌池はただの雪原でした。当たり前ですが。鎌池がどうのこうのよりは、周囲のロケーションはいいですね。この辺はブナが立派だし、ところどころ樹氷も着いてるし。ま、秋の紅葉の時期が鎌池のベストシーズンなのかなと思います。鎌池は完全に雪で埋まってたけど、隣の小さな池は一部水が出てました。流れてるとかかなあ…?

鎌池に向かう林道で 行くはずだった金山がチラリと
鎌池付近のブナ林はなかなかでした
鎌池
冬は平凡な雪原だな 秋は素晴らしいが
隣の小さな池は水が出てた

湯峠経由でいつもの登り返しのコルへ

続きましては湯峠方面へ。鎌池から湯峠にかけての林道は景色が良い!とくに大渚山の展望がすこぶる良好です。大渚山は里から見るとただの台形の山だけど、この角度から見ると端正だよな~。途中で小谷温泉からと思われるトレースが出てきて、湯峠から雨飾山方面の稜線に向かってました。

さて、ワタクシは大渚山方面へ。大草連から北斜面を周回するとき、湯峠南1350mのコルに登り返してきます。ここを滑りたいなと、いつも登りながら思っていました。…が、なかなかそんな機会はないです。…が、その機会が今日やってきました!ちょこっとだけでも滑ってみよう!

林道の大渚山ビューポイントより
大渚山 特異な山容ですね
湯峠から尾根伝いに
背後には雨飾山
金山と天狗原山
この尾根歩きにくい
樹氷がキレイになってきました

大渚山の北台地まで滑ってのんびり休憩

コルで滑降準備。どうせ戻ってくるので荷物を置いて滑ってもよかったけど、下でのんびり休憩したかったので荷物背負って滑ります。北斜面はサラサラの新雪です。期待は高まりますが、滑り込むと前転。こんなはずじゃない…と再び滑るけどまた前転。ストックを刺してみると、新雪20センチの下にモナカが隠されていたのでした。荷物を置いて滑ればマシだったかもな~

大渚山の北の台地で休憩します。無風快晴。ロケーション良好。

ひと滑りして平坦になったところで休憩 雨飾山
大きなタケノコの下で

登り返して東面三角から東面台地へ

樹氷鑑賞しながら登り返し。もうお昼だけど、今日は誰もこちらに来ないのかな?コルに登り返して、さらに東面三角の途中に出るようにトラバース気味に登ります。晴れて気温が上がったので、東面は既に雪がベタついてきました。ベタついたおかげで滑るのは大変だけど、東面台地のポコに登り上げるのが楽でした。

登り返しのブナの樹氷がまたキレイでした
堂津岳 大渚山東面三角の途中より

10年ぶりの東面 最後は雪が切れかけました

東面を滑って熱湯の林道に出るのは10年ぶり。林道の荒れ具合、雪が残ってるか心配です。でもまあ、一人なので気は楽です。最悪は登り返してくれば…。それは避けたいが。

東面はドーンと滑れる斜面は少ないけど、段々状になっててそれなりに楽しいです。ちょっと密林地帯もありますが。林道が近付いてくると、みるみる雪が減ってきました。林道に出るあたりでは地面が露出してる箇所が多数。まるで5月の猿倉。偶然ですが、良い場所に下りてこれました。ここ以外は結構厳しかったかもです

大渚山東面三角 地形上ほぼトラバースで終わってしまった
大渚山から東に派生する尾根を滑ります ここは雪あっても密林か
林道に出合う手前は雪がギリギリでした

熱湯~葛草連の林道はデインジャラス

ここからの林道が2つめの核心。林道が崩落してるとこが数ヶ所あり、そこは急斜面のトラバースとなります。今日は雪が緩んでたのでよかったけど、堅ければ滑落、雪が多い場合は雪崩の懸念がありますね。林道は基本は水平。緩いアップダウンはあったけど、シール無しで歩けました。ただ、不安定なトラバース時などシール着けてた方が安定するので安全だったかなと感じました。

なんとか戻ってきました

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