富士山中腹 宝永山 2023/10/7

富士山中腹にある宝永山に登ってきました。宝永山は1707年の大噴火の時にできました。山というよりも、火口の縁の突起部といったところか…。きれいな三角錐の富士山ですが、この宝永火口が形を乱しています。下から見ると形を乱してるんですが、実際にそこを歩くと変化に富んだロケーション。富士山は日本を代表する山なのですが、景色は日本離れしていました。草紅葉もなかなか味がありました。

  • 日程: 2023年10月7日(土)
  • 天気: 晴れのちくもり
  • メンバー: T世
  • 温泉: 御胎内温泉 800円 平日は600円
  • 食事: 大和 佐野ラーメン
  • 登山口情報: 富士宮口新五合目 7時ごろ着で余裕 仮設トイレあり
  • 富士宮口五合目(7:50)
  • 宝永第二火口縁(8:10~15)
  • 宝永第一火口縁(8:25)
  • 宝永山(9:30~10:15)
  • 宝永第一火口縁(10:45)
  • 富士宮口五合目(11:05)

体育の日の3連休といえば、東北や日本海側の山で紅葉を楽しむのが定番。今年は朝日連峰に出掛けるつもりでした。しかし、直前になって強い寒気が入ってきました。八方池山荘でも雪になったみたい。週末も安定しない感じなので、朝日岳はあきらめました。で、晴れそうな太平洋側へ。ブラタモリでやってた宝永山に行くことにしました。カラマツの紅葉には少し早いけど、草紅葉はいい感じみたい。天気もまあまあ良さそうだし。

マイカー規制解除の富士宮口五合目

安曇野から富士宮口の五合目までは約3時間。駐車場がどんな様子か見当も付かないけど、前夜発する必要はないのかなと思いました。で。4時前の出発、7時前の到着です。ちなみに、駐車場はまだガラガラでした。朝の富士山はちょうどここにだけ薄雲があって、太陽が当たってきません。待つことしばらく晴れてきたので出発です。

下側?から宝永山へと向かう道で

下側の道で宝永第二火口縁へ

宝永山へは五合目のラインと六合目のラインの2つの道があります。登りは下から攻めましょう。登山口から広葉樹林帯へと入ります。緑が濃くて、紅葉はまだまだこれからといった感じ。歩くこと約20分で宝永第二火口縁へ。これまでの樹林帯から一変、森林限界に出て景色も開けます。

宝永火山の噴火口が3つあるって初めて知りました。下降の縁を辿って六合目の高さまでひと登り。あちこちに点在する草紅葉が目立っています。ホントはカラマツの紅葉と合わせて来たいなと思ってたけど、天気の巡りで今日になっちゃいました。新五合目から宝永山だけなら、カラマツはあんまり関係ないかな~ってことで。実際のところ、カラマツは五合目付近にあるだけで、ほぼ関係ありませんでした。

下側の道は広葉樹林帯の中を進みます
宝永火山の縁に出た!
火口に点在する草紅葉が独特
カラマツの紅葉はまだまだこれから
宝永火口 曲線美が素晴らしい

宝永第一火口の底に下りていきます

第一火口縁から第一火口の底に向けて下っていきます。端正な三角錐の富士山の中腹をスプーンでえぐったような宝永火口。その中に降り立ちます。何と申しましょうか、ただただ凄いロケーションです。日本の中でも、ここと似たような風景のところはないんじゃないかな…?あえて言うなら、形は違うけど雰囲気だけなら浅間山かな…と思ったり。

六合目からの道と合流
宝永第二火口を見下ろす
宝永第一火口の中へと
荒涼とした感じが火山っぽい
約300年前の大爆発でできた火口です
巨岩と草紅葉が素晴らしいです
第二火口の草紅葉と遠くは愛鷹山
宝永第一火口の底まで下りてきました
降りてきた方を振り返ります
落石注意!確かにいつ転がってきてもおかしくない
宝永第一火口の標柱のあるところ 休憩スポットになってました

宝永第一火口の底から馬の背へ

火口の底から宝永山へはブル道になってるのか、幅2mくらいで一定の傾斜の道を登っていきます。細かい軽石が堆積してます。一歩進んで二歩下がる…まではいきませんが、0.2歩くらいは下がる感じ。下がらないように耐えるためか、ふくらはぎが痛くなりました。そのかわり、下りの時は0.3歩くらい余分に下っていく感じでした。

宝永山へと登っていきます
軽石が堆積してて登りにくい
振り返った景色
雪道を登っているような感触でした
秋田駒の焼走りに似た感覚でした
写真では見にくいけど、縦に塀のように残った岩?
宝永山へと続く尾根までもう少し

馬の背から宝永山へ

宝永山へと続く小尾根であります『馬の背』に登り上げます。登り上げると反対側が見えます。なだらかな富士山の裾の向こうに池が見えるぞ!はじめはどこの池だかピンときませんでした。一瞬、芦ノ湖かと思ったくらい。すぐ違うとわかったけど、山中湖なんだとわかるまで時間がかかったという…。宝永火口は富士山の南のイメージ。山中湖は北から東にかけてのイメージ。なるほど、火口は見えないけど、宝永山はギリギリ山中湖から見えるのか~。

馬の背から富士山頂はわりと近くに見えます。すぐ登れそうな距離に見えますが、標高差は1000m以上あります。でも、スタスタ登れれば3時間で登れるってことか…?馬の背を宝永山に向かって歩くのが素晴らしかったです。逆光だったけど、逆にそれがよかったような。緩く下った尾根の末端みたいなところが宝永山でした。下から見たら山っぽく見えるってわけでしょう。

宝永山への尾根に乗ると山中湖が見えた!
富士山が近くに見えたけど、ここからまだ1000m以上の標高差がある
馬の背状の尾根道を歩いて宝永山へ
二ツ塚がよく見える
宝永山から南の景色

宝永山にいるうちに雲がどんどん増えてしまった

宝永山には立派な展望盤がありました。しかし、展望は思ったほど良くない。期待が大きかっただけに、自分が思ったほどは良くないって意味です。富士山や山中湖の方を見るには、馬の背を少し戻ったあたりが良さげ。なので、そこまで戻ってから大休止としました。大休止してる間にみるみる雲が増えてきました。富士山の中腹にかかる雲かなあ…?山頂は見えてるのかなあ…?下界から見たらどんな感じなんだろ…?まあ、ライブカメラとか見てみればよかったかなと、今になって思っています。

宝永山にある立派な展望盤と富士山
しかし、宝永山から山中湖が見えるとは知らなかった(山中湖から宝永山は見えるけど火口は見えない)
少しずつ雲が増えてきました
中腹にも雲がかかるように

下山は六合目経由で降りました

晴れてるうちに見る物は見れたのでヨシとして下山開始。下山といっても、馬の背から宝永火口の底まで下ってしまったら、あとは緩く登ったり下ったりで横歩きがメインです。第一火口縁からは新六合への道を歩きます。登りに使ったルートは広葉樹の森の中でしたが、こちら側は森林限界上の縁を通ります。なので、景色はこちら側の方が圧勝!晴れてれば先に新六合経由を歩くのがベターに思えます。

宝永山でのんびりした後もどります
朝より草紅葉が映えてきた気がする
帰りは6合目経由で 上側の道は開けてて展望がよかった!

下山後の温泉とラーメン

下山後温泉は御殿場の御胎内温泉。平日は600円とこの近辺にしては割安ですが、土日祝は800円です。まあ、許容範囲内といったところでしょうか…。下山後ラーメンは引っ張ります。夕方まで引っ張って引っ張って佐野ラーメンは『大和』へ。初めて佐野ラーメンを食べたお店です。夕方になったので売り切れ閉店を危惧してたけど大丈夫でした。並ぶことなく入店できてラッキー。とても美味しかったのですが、翌々日の『ようすけ』はさらにさらに美味しかったです。ラーメンも餃子も。

下野の道の駅まで進んで、明日の那須に備えます。ところが、ここは溜まり場なのか、かなり騒がしい道の駅でした。もう少し田舎の道の駅の方が安眠できそうです。

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