三峰山から二ツ山を通って鉢伏山へ。ビーナスラインの三峰茶屋から往復してきました。二ツ山から鉢伏山の間は気持ちの良い笹原の稜線で、思いのほかいいとこでした。ただ、往復となると最後に三峰山への400mの登りがあってしんどいっす。車を仕込んでおいて、鉢伏山から扉温泉に下るのがベストかな~。
晴れ予報の平日に休みをもらいました。燕岳か蝶ヶ岳を考えてたけど、直近の寒波ではあまり白くならなかったのでヤメ。いろいろ候補はあったけど、今回の三峰山~二ツ山~鉢伏山の往復と相成ったわけであります。気になってた二ツ山にそろそろ行っておこうということで。
ルートは三峰山からの往復としました
二ツ山に行くには鉢伏山の方から行く手もあるけど、やっぱ稜線をつなぎたいという願望が。となると三峰山からだな。朝は太陽を背にして歩きたいですからね。鉢伏山側に車をデポできればいいけど、今回は一人なので必然的に往復となります。地図の時間は10時間を超えてしまいます。膝をケガしてから長い山はあまり歩いてないので、ここらで歩いて見て状態を確認してみよう。
日の出前に三峰茶屋に到着です
目覚ましが鳴る前に目が覚めて、そのあと寝れなくなったので早めの出発。冬型が緩んで晴れた朝ということで、今年一番の冷え込みとなりました。お約束の霧。ビーナスラインには雪が降ったかと思うくらいに霜が降りてました。橋の上とか真っ白!普通に走ってたら滑るんだろうな。日の出前に三峰茶屋に着いちゃいました。
平日ということもあって他に車はナシ。山の上は風が強い。フリース着てカッパ着て…この冬一番の厚着でスタートです。だんだん明るくなってきてるけど、なかなか太陽が現れません。先に穂高連峰に朝日が当たりはじめます。そのすぐあと、三峰山の直前でやっとこさ御来光。蓼科山あたりから出てきました。
三峰山は風があって寒いので素通り
三峰山は数分いただけ。先が長いこともあるけど、なにしろ風が強くて寒いのでした。ま、ここは何度も来てますからね。御来光は良かったけど、そのほかの写真を撮るにはまだ暗いです。
三峰山から急降下で二ツ山へ
二ツ山に向かいます。ここからは初めての道。二ツ山と鉢伏山が見えてるけど遠い…。とくに二ツ山との間は長そうだ。落ち込みも大きいし。三峰山からは急降下。ジグザグが切られた踏み跡の薄い道。そこに霜が降りてるもんだから滑ること!先が長いというのにスタスタと歩けん…。
山頂直下のジグザグが終わると道は広がります。霜は相変わらずだけど、転んだとしても尻餅程度かな~。霜に警戒しながらもスタスタ下ります。二ツ山本体への登りが始まるまでは、緩い下りベース。大きなピークはだいたい北側を巻く道が付けられています。巻き道は日が当たらなくて暗い変わりに、風も当たらなくて寒くない。
巻き道より稜線の方が雰囲気良いので、稜線通しの方がうれしいのになあ…と思いながら歩いてました。ただ、巻いててくれた方が体力温存にはなるしな。帰りはとくに疲れるだろうから。巻いてる部分を含めても、小さなアップダウンはあるので、帰りは堪えると思います。
二ツ山本体の登りは約300m
一番低いところで標高1500mくらい。二ツ山が1827mなので、だいたい300mくらいの登り。最初は急斜面を直登。ふくらはぎがキツイぞ。と思ったらジグザグ道に。ジグザグのところで少し笹が被ったところがあったけど、それ以外の笹はコース通してきちんと刈り払われていました。傾斜が緩んでくると生えてる木がカンバの疎林に変わってきます。そして、三峰山以来の展望ゲット!笹原越しの美ヶ原と北アルプスがキレイ!
二ツ山山頂は帰りに立ち寄ることにしました
二ツ山山頂は縦走路から200mほど南側にあります。見る感じでは山頂の方が低く見えるけどなあ。山頂は帰りに立ち寄ることにしよう。休むほど疲れてないので先に進みます。結局、スタートから鉢伏山まで休憩なしだったな。服を脱いだりした時に水分は摂っております。
二ツ山から鉢伏山の間は気分爽快な道
ここから鉢伏山までの道が気持ちよかったです。丈の短い笹の中にカラマツやカンバがポツリポツリと生えてます。稜線はウネウネしてて、程よくアップダウンがあります。地形に変化があって、そのたんびに北アルプスの見えかたも微妙に変わってきます。写真も多くなってしまうわけだわ…
自分の中のイメージとしては、二ツ山と鉢伏山は近いと思ってました。実際のところ三峰山よりは近いんですが、少し近い程度。三峰山5.5キロ、鉢伏山4.5キロ。エアリアのコースタイムの配分からしてもそうですからね。見えてた最初のピークに登ったら、そこはまだ前二ツ山。鉢伏山まで3.2キロの標識。まだ3分の1も残ってるんかい。見えてる鉢伏山と思われるところは、まだまだかなり先。
見た目は遠く感じても実際に歩いてみますと、アップダウンが程々で、歩きやすくて気分の良い道なので、ウンザリするような感覚ではなかったです。展望もいいしね~。前二ツ山と鉢伏山の中間くらいで、本日初めてのすれ違い。そのあと2名。三峰山から鉢伏山の間ですれ違ったのはこの3人でした。
久しぶりの鉢伏山 展望良好です!
前鉢伏にある駐車場からの遊歩道と出合います。ここまで来ると人影もチラホラと。少し登ったところに三角点のある山頂。ここは休む雰囲気じゃなし。その先少し下ったところに展望台やらベンチやら休憩適地がありました。塩尻から松本、安曇野を見下ろす展望が素晴らしい。下界はまだ放射霧が解消しきってません。だいぶ疎らになった感じですが。
もちろん北アルプスの展望もバッチシ。美ヶ原からに比べるとやっぱ少し遠いかな。後立山連峰はかなり白くなってるけど、常念山脈はほとんど白くなってない。槍・穂高連峰はまずまずの白さ。このあと寒波はしばらくやって来ないことなので、この先この冬どうなることやら~
ベンチでのんびり休憩したいところなんですが、風が強くて…。外でゆっくりしてられないので、展望台の中で休憩します。展望台の中は風は避けられるけど、なぜか電波もない…。そろそろ戻るか…。それでも、なんだかんだと30分くらいは山頂にいたのかな。
二ツ山までは帰りも快適
歩いてきた10キロの道のりを戻ります。三峰山が見えてます。逆光気味で霞んでて、余計に遠くに見えます。三峰山は見ないようにして、とりあえず次の二ツ山を意識です。振り返らないと北アルプスは見れません。やっぱ北アルプスを正面に見ながら歩ける三峰山から歩くのがいいいな。
二ツ山の山頂に立ち寄りました
二ツ山までは往きより早く感じました。わかってる道の方が早く感じるのはよくある話。二ツ山の山頂に立ち寄ります。笹が刈ってあって広場にはなってるけど、展望はないし座るとこもない。風もないのはありがたかったが、快適に休める感じではない。分岐に戻って、近くにあった小さな岩に腰かけて休みました。ここで30分ほどのんびりと。
二ツ山から三峰山へは想像通りに試練
二ツ山からは試練だな~。300mほど一気下り。そこからダラダラとトラバース中心での登り。たまにアップダウンあり。雰囲気も二ツ山~鉢伏山に比べると格段に落ちる…。まさに試練。着実に三峰山が近付いてきてるのだけが励み。
そして最後に三峰山本体の登り。そんなに長くは感じなかったけど、足は疲れたなあ…。ヤマレコによると累積標高差は約1590m。(そんなにあるんかな~?)
ふつうに1590m登って1590m下るのが楽だな。最後ごろになって400mの登りっては心身ともにキツイです。でもまあ、ヨレヨレってほどにはならんかったな。
帰りも三峰山山頂は素通りで三峰茶屋へと下山
三峰山には観光客風の人が数名。さっきまでいた鉢伏山ははるか遠く。最後の登りで疲れたので休もうかと思ったけど、相変わらずの風なのでとっとと下りちゃいました。この三峰山ってのは下りながらのロケーションが抜群だな~。何度来てもすんばらしいです。
とりあえず、約10時間の行程を休憩込みで7時間ほどで歩けたので、リハビリとしては合格かな。近々本丸にでも挑んでみようかな。
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