八ヶ岳のオーレン小屋テント泊で硫黄岳と天狗岳に登ってきました。日帰りでも周回可能なコースを贅沢にも泊まりにて。目的は海の日に向けてのテント装備の確認と身体慣らしです。身体の方は年々劣化が進んでおります。とくに膝と腰と背中。いつまでテント装備背負えるかな…。天気の方は初日はまずまず。2日目は山に雲がかかるお天気。両日ともに風が強くて大変でした。
- 日程: 2022年6月24日(土)~25日(日)
- 天気: 1日目 晴れ時々くもり 2日目 ガスガス
- メンバー: T世
- 温泉: 縄文の湯 600円
- 食事: 屋台らぁめん小林
- 登山口情報: 6月下旬の土曜日朝6時半頃で桜平中🅿は半分以上の空き
1日目
- 桜平駐車場(中) (6:55)
- 夏沢鉱泉(7:30~40)
- オーレン小屋(8:30~9:30)
- 赤岩の頭(10:20~45)
- 硫黄岳(11:00~05)
- 強風引き返し(11:25)
- 硫黄岳(11:40~55)
- 夏沢峠(12:30~13:20)
- オーレン小屋(13:40)
2日目
- オーレン小屋(5:35)
- 夏沢峠(5:55)
- 箕冠山(6:20)
- 根石岳(6:30)
- 天狗岳(6:50~7:00)
- 根石岳(7:20)
- 箕冠山(7:25)
- オーレン小屋(7:50~8:15)
- 夏沢鉱泉(8:45)
- 桜平駐車場(中)(9:10)
桜平駐車場(中)に無事駐車
梅雨に入ったものの梅雨らしくない天気が続き、この週末も山に行けそうな感じの予報。ただ、梅雨中なので天気は不安定。スカッと晴れるってわけにはいかなさそうです。そんなわけで、テント泊予行練習に向いてるところ…ということで、八ヶ岳のオーレン小屋テント泊を企てます。2時間弱でテン場という極楽さ。そこをベースにして、時間のある初日に横岳まで往復、翌日は天狗岳まで行ってみようという計画です。
最近の山での懸念といえば駐車場。八ヶ岳においても争奪戦は必至かなと、オーレン小屋のHPをのぞいてみると、ハイシーズンでも停められないということはないとのこと。天気も微妙なことですし、どうにかなるでしょうと5時ごろの出発。6時半に桜平に着くと、駐車場(中)はまだ半分以上の空きがありました。一番近い駐車場は見てないので不明です。中の駐車場から下には路肩に停められそうなすぺーうが散見されるので、正規のスペースに停められなくても、なんとかなりそうな感じはありました。
※(中)駐車場にトイレはありますが、コロナ対策で閉鎖中(いつまでコロナやねん)
2時間弱で本日のテン場でありますオーレン小屋
とりあえず無事に車を停めることができてホッ…。車道を歩き始めます。10分ほどで桜平のゲート。まあ、10分くらいなら中の駐車場で十分かなと思いました。さらに車道を歩くこと30分ちょっとで夏沢鉱泉です。30分で山小屋っていうのは、山の中で泊まるというよりは、前泊という意味合いの方が強そうです。前日遅くに着く人が泊まるのに便利なのかな?あとは一応温泉ってことか。
夏沢鉱泉から少し車道を歩いて、その先から山道になります。沢沿いを歩くこと50分ほどでオーレン小屋。
オーレン小屋のテン場はガラガラ
オーレン小屋のテン場はガラガラです。前日の残りの方が多いです。T世さん受付に行きますが、宿泊者全員の検温が必要ということで、揃って受付に行きました。小屋泊まりだとコロナにシビアになるのはわかりますが、テント泊ですからね~。去年や一昨年ならわかるけど、もうコロナも3年目。ちょっとシビアすぎないかなあと感じました。客からすればそうだけど、小屋を運営する側にとってはデリケートな問題なんでしょうけどね。
テント場は60張り可能とのことですが、だいぶ頑張らないと60張りは厳しいかなと。木製のデッキのスペースがいくつかありました。先着順ということでまだまだ空いてましたが、デッキはもう老朽化しており、土の地面の方が快適そうに思ったので、土のスペースを選択です。各地のテン場では争奪戦が勃発してますが、ここオーレン小屋ではどこ吹く風、平和な雰囲気が漂っておりました。
争奪戦が起こらなかったのも意外だったのですが、それよりも団体さんとソロの比率にビックリしました。10数年前からグループなのに各自ソロテント、4人4張りとかいうパターンが増えてきてました。ところが、今日のオーレン小屋は学生や山岳会系のお客さんが多く、4テン以上のテントが大部分を占めていました。ソロテントはあったのかどうかも確認できないほど。夜はそこそこ賑やかで、未明から動きだすパーティーもいない。ひと昔前のテン場に戻ったような感じでした。ひと昔前でも学生は朝が早かったかもな。オーレン小屋という立地がそうさせてるだけなのかも…?
テントを張ったあと硫黄岳に向かいます
テントを張り終え、硫黄岳に向かて出発。はじめは八ヶ岳らしいシラビソ林の中を登ります。しばらくで明るくなってダケカンバの林、さらに登るとハイマツ帯となり赤岩の頭あたりの分岐に出ます。朝からテン場あたりまでは雲に覆われていた八ヶ岳ですが、なんとタイミングの良いことか、登ったのに合わせるように雲が取れてなくなってくれました。
赤岩の頭に立ち寄っておきます
今日は夕方までにテン場に戻ればいいので時間はたっぷり。赤岩の頭の分岐からわずかなところにある赤岩の頭に立ち寄っておきます。そのあと硫黄岳へ。山頂に近付くにつれ風が強くなってきます。オーレン小屋の手前で下ってきた人の話では、硫黄岳は爆風だったとか。赤岩の頭あたりではわりと穏やかだったのですが、硫黄岳の山頂あたりでは風が強かったです。
硫黄岳山頂はほぼ平坦な山頂
硫黄岳の山頂はのっぺりとした山頂。どこが最高点なのかわからないくらいに平たいです。かと思えば北側は爆裂火口になってて荒々しい。硫黄岳は南側から見るのと北側から見るのとでは、全く別の山に思えるほど山容が違います。
横岳に向かいますが・・・風が強くて
横岳に向かいます。オーレン小屋からだと赤岳までくらいなら届きそうですが、まあ余裕を持って横岳まで。ところが硫黄岳から硫黄岳山荘のコルへと下っていきますと、どんどん風が強くなってきます。やはり風は低いところに集まるのか、ここといい、翌日の根石山荘のあるコルといい、山頂は斜面にいる時よりも風が強かったです。そんな感じでT世さん強風に対抗できず、引き返すこととなりました。
硫黄岳に戻ってきて火口壁の東端まで行ってみます
硫黄岳に戻り、火口の縁を東端まで。山頂も風はあるけど、コルに比べるとだいぶマシ。東端まで道は続いているのかと思ったら、途中でロープでふさいでありました。踏み跡はまだ先に続いてたんですけどね。硫黄岳あたり花は少な目なのかな~。目立ってたのはイワウメくらい。横岳あたりにはウルップソウが咲いてるみたいだけど、意外と硫黄岳は花が少なかった。
硫黄岳をあとにし夏沢峠に下ります
硫黄岳から夏沢峠に下ります。硫黄岳は2760m、夏沢峠は約2420m、標高差は350m近くもあります。北八ヶ岳と南八ヶ岳を区切るに値する峠といえそうです。途中まで開けてて、明日登る予定の天狗岳がみるみる近付いてきます。峠まで少しのところから針葉樹の森となります。
オーレン小屋のテン場に戻ってゆったりまったり
オーレン小屋に戻ります。テンとは増えてたけど、ビッシリって感じではないです。学生さんと山岳会風の団体さんに囲まれました。個人はほとんど見当たりませんね。ここのテン場は要予約なので、だいぶ絞ってるのかも?ソロは排除してたり?さすがにそれはないか…。
酒飲んで、ツマミ食べて、ゆったりとした時間が流れます。昨年から導入したヘリノックスの椅子に座り、珍しく持ってきた本など読んだり。夕方には夕立もありましたが、長引くこともなく上がってくれました。団体さんに囲まれましたが、騒々しい感じはなく、いつの間にか寝てました。翌朝、明るくなるまで爆睡でした。
2日目の朝 空模様はくもり
明るくなるまで寝てました。ビールや日本酒をたくさん飲んだ割にトイレも大丈夫でした。風が強くて暑さは感じなかったけど、それなりに水分は消費してたのかも。肝心の空模様ですが、スッキリ晴れてる雰囲気ではないかな~。朝食の棒ラーメンを食べて、そんなに悪い天気ではなさそうなので行くことに。ちなみにT世さんはテントで読書。留守番。
昨日下った道を登って夏沢峠。出発時よりも雲が多くなってて、稜線上は分厚い雲に覆われています。東の空は明るくて晴れてるみたい。今日は関東は晴れ予報ですからね。曇ってるけど視界があるので、先に進むことにします。
箕冠山までは八ヶ岳らしいシラビソ林の中
八ヶ岳らしいシラビソの森を進みます。一応、八ヶ岳の主稜線。針葉樹の森よりも、展望の良い稜線歩きの方がいいんですけどね。まあ、でも今日の場合は風が強いので、樹林帯の方が平和と言えば平和。本日最初のピークは箕冠山。絶対に有名じゃないな。シラビソ林の中にひっそりとたたずむ山頂。見どころは全くないので通過。
根石山荘のあるコルは吹き曝しで強風
箕冠山から下るとハイマツ帯になります。下って森林限界ってのも普通じゃないというか反対な現象ですな。標高というよりも風に左右されてるのかなと想像。根石岳とのコルが吹き曝しになってて、ここが今日の中で一番風が強かったです。コルから少し下ったところに根石山荘があります。立ち寄ってはないけど、なかなか過酷な場所に立ってるなと思いました。
コルから根石岳に登るところは、やっぱり少し風は弱まりました。山頂の岩峰は強風でしたが…。曇ってはいるものの展望はまずまず良好でした。しかし、赤岳や硫黄岳など高い山はには雲がかかるように。そのあと徐々に雲が低くなってくるのでありました。天狗岳に登頂と同時に、天狗岳の高さにも雲がかかるように。
東天狗の山頂に着きましたが・・・
展望ナシの東天狗。来ただけだなって感じ。意外にも東天狗の山頂は風が弱い。風上側に西天狗があるから風当たりが弱いんだろうな。天気が良ければのんびりできたけど、天気がよくないので長居は無用。長居する人はいないにしても、東天狗の山頂には誰もいませんでした。昨日を含めて全体的に人は少ないなと感じていました。やっぱまだ梅雨だから…かな?
天気が悪いのでそそくさと下山です
というわけで、とっとと戻ることにします。空模様の方は相変わらずベッタリとした雲に覆われています。根石山荘のあるコルは往きよりも風が強くなったような気がしました。ちょうどそのコルですれ違った人に、この先風はどうですか?と聞かれ、ここが一番強いです…と答えたのでした。ここは斜めになりながら歩いていた感じです。箕冠山からは直で下るルートでオーレン小屋へ。
オーレン小屋に戻ってテント撤収。朝はビショビショだったけど、だいたい乾いた感じです。アルコールが減ってだいぶ軽くなったザックですが、サブザックに比べると桁違いに重いです。ズッシリ重いのですが、1時間少々で下山なのでやっぱ楽ちん。夏沢鉱泉の手前からの車道歩きがしんどかったです。ま、山自体は微妙でしたが、オーレン小屋テント泊という目的においては達成かなって感じ。
下山後の温泉とラーメン
下山後温泉は茅野市内の通りがかりにあった縄文の湯。600円という最近にしては平均的なお値段。とくに良い悪いはなく、無難な感じの日帰り入浴施設でした。下山後ラーメンは時間が早かったので塩尻まで戻ってから。少し前にどこぞから塩尻警察の近くに移転してきたという『らぁめん小林』。仕事で毎日前を通るので、ちょっとばかし気になっていたのです。お味の方はかなりオーソドックス。美味しいのは美味しいのですが、昔のサービスエリアのラーメンの美味しいやつってとこ。美味しかったんですけど、何か物足りないのは何故だろう…。
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