燕岳 お手軽雪山ハイキング 2021/11/14

毎年恒例、11月の燕岳に行ってきました。中房温泉への県道は12月1日から冬季閉鎖になります。冬季閉鎖になると、宮城ゲートから中房温泉まで12キロの車道歩き。それはさすがにしんどい…。逆に冬季閉鎖になる前に雪が降ったら、お手軽に雪山を楽しむことができます。2日前に少し降ったので、晴れ予報の本日、プチ雪山ハイキングを楽しんできました。

2日前に降った雪が少なかったので、本格的な雪山には程遠い感じではありました。しかし、景色の中に少しでも雪の白があると、随分と景色が引き立ちます。今回は概ね晴れのお天気で、程よく雲も出ていたので、これはこれで楽しめたのかなと思います。

  • 日程: 2021年11月14日(日)
  • 天気: 晴れ時々くもり
  • メンバー: T世
  • 温泉: 
  • 食事: 
  • 登山口情報: 朝7時で第1、第2ともほぼ満車
コースタイム
  • 中房温泉(7:15)
  • 合戦小屋(9:35~50)
  • 燕山荘(10:50~11:05)
  • 燕岳(11:30~45)
  • 燕山荘(12:10~40)
  • 合戦小屋(13:15)
  • 中房温泉(15:10)

You Tubeに動画もアップしてます

編集とかそーゆーのはアレですが、結構映像はキレイじゃないかなと思います。珍しく10分超の動画になりましたが、お暇な方はどうぞ!

中房温泉の駐車場は第1、第2がほぼ満車(7時)

蝶ヶ岳や常念岳に向かう車道も12月1日から冬季閉鎖。でも、やっぱり何だかんだで燕岳に登ってしまうんですよね。登山道の整備具合が良いのと、やっぱ燕岳自体が素晴らしい。そんなこんなで今年も燕岳。朝7時過ぎに中房温泉に行くと、第1・第2Pは満車の案内。ダメ元で行ってみると、運よく空きがありました。少し前まではこの季節、登る人なんて少なかったんですけどね~。お手軽に雪山を味わえるのが、みんなにバレちゃったんですかね。

登山道の雪は第2ベンチあたりから

中房温泉あたりで薄っすらまぶした程度の雪。第2ベンチくらいから雪の上を歩く場面が増え、第3ベンチではもうずっと雪道。そうは言っても雪は少ないです。ただ、たくさん人が歩いているので、踏み固められてツルツル。下りはアイゼン要りそうだな~。アイゼンで歩くと、足首やヒザへの負担が大きいから、できればナシで歩きたいというのが本音。

天気の方ですが、雲は増えたり減ったりの繰り返し。夜明け頃に山にかかっていた雲はもうありません。

合戦小屋から燕山荘までは展望の尾根歩き

合戦小屋から燕山荘の間は、さすがに少し雪は増えるけど、増えたのは少しだけ。10月にドカッと降った時の雪はもうないみたい。ほぼ一昨日の雪なので、高いとこと低いとこの雪の量の差はあまり開いてないですね。雪が少ないので笹やハイマツの露出が多く、雪山と呼ぶには物足りない感じです。晴れではあるけど雲は多め。合戦沢ノ頭あたりから見えてくる槍の穂先は、見えたり隠れたりしてます。

合戦小屋からの八ヶ岳、富士山、南アルプス
合戦小屋より ツバクロの頂稜はいい感じで晴れてます
合戦沢の頭を越えても雪はあまり多くはない
燕山荘
槍や穂高もバッチリ!
有明山と安曇野

燕山荘 さすがにこの時期人は少なめ

燕山荘まで登ってきました。小屋前のベンチは半分は空いてます。いくら駐車場の車が多かったといっても、ハイシーズンと比べるとずっと少ないです。泊まってた人はほぼ下りたでしょうし。日向のベンチに陣取ります。稜線は風が少しあるはずだけど、小屋の建物に遮られてて穏やか。11月半ばにしては暖かいのかな。

展望はまずまず。槍はほぼ見えるようになってきたけど、三俣蓮華岳や鷲羽岳あたりの黒部源流の山々は、山頂あたり雲があります。立山方面も少し雲が多いように見えます。あと後立山も爺ヶ岳や鹿島槍までは見えてますね。

稜線に出ました
黒部源流の山々は山頂に雲がありますね
裏銀の山も南ほど雲
燕岳はバッチシ
富士山の方の山に登ってもよかったかな
火打山あたり雪は少ないなあ

燕岳山頂へ行ってみます

燕山荘まで登ってきても、燕岳山頂まで足を伸ばすことは少ないです。往復すると1時間はかかるし、結構面倒臭いんですよね。今日は最初から山頂まで行く気構えで登ってきました。半端な気持ちで来てたら絶対に燕山荘止まりですから。

稜線の雪は風で飛ばされてて、ほとんど残ってません。窪んでる登山道には雪が溜まってます。周りは雪なくても、登山道にだけあるという場面も。稜線の雪は少なく冬っぽさには欠けるけど、少しの雪でも景色にアクセントが付きます。まあ、何と言いましても奇岩乱立の燕岳。奇岩が青空に映えますわ。これじゃあ人気も出るわけです。

久しぶりに燕岳の山頂へ
最近流行り?イルカが槍を加える図
燕岳は奇岩乱立
久しぶりの稜線だけどおもしろかった
振り返りますと、逆光の燕山荘がいい感じ
あとは山頂に向けて登るだけ
人気があるわけだと納得の稜線
この景色は初めてかな
奇岩と燕山荘

燕岳山頂 北燕岳が見えてくる

山頂には2名様、一段下で3名様がお休み中。山頂は強くはないけど風が吹いてて寒い。岩陰に隠れると風はしのげます。山頂に登ると、ここまでは見えなかった北燕岳が見えてきます。久しく行ってないです。あっちの方も素晴らしい稜線ってのはわかってますが、なかなか足を伸ばすまでいきませんね。のんびりしたいとこですが、寒さ的にも時間的にもゆっくりはしてられないかな。

山頂の標識はこれだけ
槍は今日はよく見えてます
久しく登ってない餓鬼岳
裏銀の山々は相変わらず雲かぶってる
千丈沢
レンズ雲になるのかと思ったら、このあと消えた
北燕岳へと続く稜線 こちらも久しく歩いてないな

とりあえず燕山荘まで戻ります

帰りも奇岩乱立とプチ雪山の景観を楽しみながら。南に向いて進むので少々逆光気味なのですが、それがまた柔らかい雰囲気が心地よかったりと。全体的に少し雲が増えてきて、槍の穂先にかかる雲がまた増えてきました。隠れたかなと思ったらまた見えてきたり…と、なんか余分に楽しめて得した気分でした。

海なら波の浸食でよくあるけど、山ですからね~
さて、燕山荘に戻ります
槍が隠れてしまった! と思ったらこのあとすぐ出た

燕山荘で最後の展望を楽しみます

燕山荘前のベンチで休憩。さっき休んだベンチは既に日陰。日向のベンチに移動して休みます。燕岳山頂方向と安曇野方向のタイムラプスを撮ってみました。安曇野方向は雲に動きがなくておもしろくない。燕岳山頂方向のは二層の雲が動く様子が撮れてて興味深いです。お時間のある方は、是非動画もご覧くださいませ。

よい雲出てました

下山はなかなか手ごわかった

さて下山。少し前までは苦になることがあまりなかった下山。膝をやってから、一気に老朽化が進んできたようです。今日は腰の調子も芳しくなく、膝も本調子じゃなく、足首もここんとこ不調。この状態でアイゼン履くと、それらへの負担がかかるのは目に見えてます。キュッと止まるんでね。腰さえ平常なら着けなかったんですけどね~、今日は安全策で着けました。やっぱ下山後は腰、膝、足首の節々が痛かったです。無理は禁物な年になってしまいましたとさ。

今日は陽気がよかったせいか、登山道の踏み固められた雪は第3ベンチの上くらいで融けてきました。向きによって凍ってるところもありましたが…。第3ベンチでアイゼン外して足解放です。下りは少々苦痛ではありましたが、それ以外は言うことナシのプチ雪山ハイキングでした。

さて、名残惜しいけど下山です
動画です

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