大網から林道辿って大渚山 2021/1/26

大網集落から横川林道を辿り、北斜面から大渚山に登ってきました。大渚山に登ったあとは稜線を辿って真那板山まで・・・のつもりが、強風と稜線の堅い雪にやる気と体力を奪われ、大峠から横川林道に下りました。長い林道が核心と踏んで臨んだ山行だったけど、林道が一番快適だったという…。風が誤算で稜線が不快だっただけの話。

  • 日程: 2021年1月26日(火)
  • 天気: くもり時々晴れ
  • メンバー: ひとり
  • 温泉: なし
  • 食事: なし
  • 登山口情報: 大網集落 塩の道の看板のある広場に駐車するのが無難?
コースタイム
  • 大網集落(7:45)
  • 横川林道の大渚山取り付き地点(10:00~10)
  • 大渚山(11:50~12:05)
  • 沓形山(13:45~14:10)
  • 大峠(14:25)
  • 横川林道(14:40)
  • 大網集落(15:30)

1月の大寒中だというのに春の陽気に

大網集落からの大渚山はそのうち行こうかなと思っていた計画。雪が深いと林道ラッセルで時間切れになるので、時期としては春先の雪が落ち着いた頃を考えていました。そうしたところ、南岸低気圧が通り、そのあと気温が上がって、雪が落ち着いちゃいました。そこに平日休みが重なったので行ってみることに。

大網集落は塩の道の案内板のある広場に停めるのが無難なのかな・・・?

大網集落も他と同様に車を停める場所には気を遣います。大網集落の中心にある塩の道の案内板がある広場に停めるのが無難なのかなと思ってます。真那板山に登るなら場所的にもココかな。横川林道に行く場合、林道の入り口あたりも停められないことなさそうだけど、安心感としてはココかな。

塩の道の案内板のある広場

距離約8キロ、標高差約500mの林道歩き

大渚山北斜面の取り付き予定場所まで約8キロの林道歩き。標高差は約500m。8キロは長くて辛いけど、林道歩きを楽しむつもりで歩こう!天気は下り坂だけど、今のところ快晴!週末の南岸低気圧はここらへんも雨だったようで、林道の雪はしっかり締まってます。ラッセル皆無。

進行方向には雨飾山、振り返ると明星山、赤禿山、黒負山などの山並み。歩いてるとこは山の北側なのでほぼ日影です。昼になると陽が当たって雪が落ちてきそうで怖い。実際のところ、2ヶ所で法面が雪崩れててデブリで覆われてました。恐らく昨日の気温上昇によるものと思われます。怖い怖い。できれば帰りは通りたくないな。この林道。

大網集落から少し歩いたあたり 赤禿山から黒負山あたり
昨日暖かかったから崩れてきたかな
横川右岸の山
林道歩き中は終始雨飾山を見ながら
大峠からの登山道が合わさるあたりのデンジャラス地帯
雨飾山がだいぶ近くなった
雨飾山国有林かな?

大渚山の北斜面を登っていきます

2時間ちょっとで北斜面取り付き。思ってたとこより一つ手前の小沢から入ります。左の尾根を乗っ越すのにちょっとだけ苦労。もう少し我慢して林道歩いて、予定のところから入った方が楽だったな。ま、予想通りといえば予想通り。小さな尾根と沢が入り組んでるとこは、だいたいハマるもん。

沢から抜け出すと見慣れた北側からの大渚山。中間部は穏やかな地形なのではかどります。杉の植林地なんですが、まだ背が低いし疎林なのでロケーション的にはまずまず。振り返ると雨飾山!しかし、空はすっかり高曇りに。雲は濃くなったり薄くなったりを繰り返します。稜線を歩いてる時は晴れて欲しいなあ。

この小沢を詰めて大渚山北斜面へ
沢が入りくむ下流部を抜けるとなだらかな北斜面へ
振り返ると雨飾山
中段は杉の植林地 疎林です

大渚山の山頂が近づくと新しい雪が残っています

杉の植林地からブナ林に変わる頃から斜度アップ!大渚山北斜面を滑るのに快適なあたりですね。この辺から日曜降ったのが雨ではなくて雪っぽくなります。稜線直下では降ったままの状態で保存されてます。ただ、降ったものは湿った雪と思われますので、良くて重パウかな~

稜線に出ると風が強い!風の影響でか、凍ってるとこと柔らかいとこが入り混じってます。表面の氷が薄いとこはモナカ。これは滑るの大変そうだ。春板で来たのは不幸中の幸いだったかな。雪が堅くて斜度があるので体力消耗。最後の最後なので余計にしんどい。休み休み息を整えながら登ってました。

稜線が近づくとブナが立派になってくる
大渚山西の稜線に出ました
北斜面はわりと良い雪が残ってました

ヘロヘロになって大渚山の山頂に登頂です!

大渚山に到着。林道約8キロ、標高差1200m弱、約4時間。疲れた…。山頂の展望台の一角が露出していました。もっと降ってくれんと。天気は高曇り。見えるべき山は見えてるけど白黒の世界。だいぶ雲が分厚くなってきてます。なんとなく太陽がボンヤリ見えてる感じです。のんびりしたいけど、風が強くて落ち着かん。先も長いので進もう!

朝日岳から赤禿山にかけてかな 斜めってるけど
後立山連峰主要部 ちょっと高曇りなのが残念
横広なのが堂津岳 その向こうに高妻山と地蔵山
金山&天狗原山 右には妙高
雨飾山
山頂の展望台は少し出てた

真那板山に向けて縦走開始!ですが・・・

大渚山から西へと向かいます。稜線の雪は堅くて大変なので、北斜面の柔らかいとこを絡めながら滑ります。滑るというより下りる。尾根が斜面になると多少は滑り易くなるけど、テレマークで滑るのは厳しい…。雪が良ければ斜度も樹間も程よい斜面なんだけどな~。太陽が射さないから凸凹も見えにくい。一度、溝に気付かず板が刺さってこけた。多分これが腰痛の原因だったと思われます。

今日は春の陽気を想像し、ウロコ板でやってきました。小さなアップダウンを繰り返すこの稜線で威力を発揮するかなと思って。シール貼るつもりなら、1100mあたりにあるアンテナあたりまで下って、いいとこを登り返すのが効率的と思われる。でも今日はウロコなので、できるだけ高度落とさず稜線通しがいいのかなと思い1258mへ。

結果的には滑れるとこまで滑って、潔くシール貼って登り返すのが効率良かったな。雪が柔らかければまだしも、堅いのでウロコの食いがよくない。それでも意地張ってウロコで頑張ったので、無駄に体力使っちゃいました。1198mの次のピークの登りで諦めてシール装着!やっぱりシールの威力は絶大です!

少なくとも沓形山まではシールで通した方が良さそうです。ウロコで頑張っても、どっちみち滑れるとこがあんまりないからなあ。1263mを過ぎ、池があるあたりのロケーションはなかなか良いです。牧歌的な雰囲気です。沓形山の山頂が近付くとブナの林に。

沓形山の少し手前からの大渚山
稜線はナミナミで疲れる
今日はどんだけ雨飾山を見たことだろう
大渚山 この角度はあまり馴染みがないです

真那板山までは行かず大峠から下ることにしました

沓形山の山頂でゆっくり休みます。もう疲れた。大峠から横川林道へ下ることにしました。実際のところ、真那板山まで稜線進んでから滑り降りた方が早いかもですが、腰痛が辛くなってきて堅い波波の稜線はもう勘弁。

沓形山の北斜面は100mほどだけどキレイな斜面が広がってます。ブナの間隔も斜度も手頃で、なにしろフラットなのが良い。今日問題の雪質も許せる範囲内。今日初めてちゃんとテレマークターンできました。大渚山からの斜面で何度かチャレンジしてますが、無謀なチャレンジに終わってました。まあ、一瞬のことだけど気持ちよく滑れてメデタシです!

沓形山の山頂はブナの林になってます

大峠からの斜面も難儀な雪でした

1264mの南斜面を大トラバース。ここは今日の中で一番ウロコが役に立った区間かも。大峠で稜線に復帰します。稜線で最後の展望を楽しんで、横川林道に向けて滑り込みます。滑り込むとは言っても、稜線から標高差にして200mは急斜面。雪はカチカチで手に負えないので、斜め滑りとキックターンを多用して高度を下げます。1000mの台地まで下りてひと安心。

ここからは階段状の楽しい斜面が続きます。ただ、雪質が…。さっきまでカチンコチンだったのが、一転ズブズブ雪に。ちょうど良いとこがないんかい!テレマークは前転しそう。腰に悪いのでアルペンでごまかしながら滑りました。

大峠 正面は跡杉山
海谷三山と雨飾山

地蔵鉱山を通ったりして横川林道へ

林道に出る少し前に、雪原状のところの真ん中が小さな池になってるところがあった。なんか不自然な池だなあ…。帰ってから調べてみると、どうも地蔵鉱山という金鉱山みたい。閉山になってたところ、2014年に再開発とのこと。雪がない時はどんな感じになってるんだろう…?

林道に下り着いて、あとは大網まで林道を下るのみ…なんですけど、一筋縄ではいきません。雪が腐ってしまってて滑っていかん。そこそこ斜度があるところでも遅い。朝の堅い雪だったら早かったろうになあ…。今日は疲れました。

大渚山から真那板山までの縦走は2012年に、大網から横川林道経由での跡杉山は2016年に来ています。どちらも良い印象だったけど、今日でちょっと落ちちゃったな~

大峠から横川林道に下りる手前に不自然な池がありました

コメント