この冬は異常に雪が降りませんね~。寒波というものが全くやってきません。少し降ってもすぐなくなる…。山スキーが楽しめそうな場所も標高が高いところに限られますね。かといって、栂池や八方に行くのもね~って感じで。困った冬です。
そんな中、林道と牧場を辿って行けば何とかなるかな…と、蒲原山に登ってきました。林道は下の方の雪はペラペラ、牧場には草が目立ち、牧場から上も藪は埋まってませんが、何とかなりました!体力的にもギリギリだったかな~。ラッセルはそんなに深くはないけど、距離が長いんでね…。
蒲原山山頂は眺めナシなので、最後の力を振り絞って1629mまで足を伸ばしました。曇り始める寸前になんとか展望ゲット。下りはまともに滑れるところはほとんどナシ。陽を浴びてた牧場は陰ったのでモナカ出来上がってましたし…。滑りは苦痛のみ。スキー登山としては上々だったかな。
- 日程: 2020年2月2日(日)
- 天気: 晴れのち曇り
- メンバー: 単独
- 温泉: 家
- 食事: ローソン総菜
- 登山口情報
普段は道の駅小谷に停めさせてもらって、学校の裏山に取り付きますが、今年は雪が少ないため大平集落まで車で登れました。大平集落の空き地に駐車。この日は問題なさそうでしたが、ここがいつも大丈夫なのかはわかりません。正常な冬なら大平まで入れないので、必然的に道の駅に停めることになると思います。トイレもありますし。
大平集落まで車で上がってみます
あまりに雪がなければ戻るつもりで出発。南小谷付近は雪の欠片も見当たらないくらい。北小谷にもほとんどない…。一昨日の雪はどこにいってしまったの…?学校裏の斜面も雪付いてないし…。
気分は中止モードだったけど、偵察がてら車で上がってみます。大平集落まで除雪入ってますね。雪はせいぜい5センチくらいでしたけど。集落の真ん中に広い空き地があって、そこに駐車。林道に雪があるので行ってみよう!
※大平集落の広い空き地、この日は大丈夫でしたが、いつも大丈夫とは限らないので自己責任で!そもそも通常の冬なら除雪しないので侵入不可です。道の駅に停めさせてもらって、そこから登るのが妥当。
紙すき山牧場まで林道をほぼ忠実にたどります
紙すき山牧場に向けて車道歩き。はじめの頃は平均5センチくらい。一昨日降った雪だけです。ストック突くとカチカチ鳴ります。杉林の下はアスファルトが露出してたり。帰りはだいぶ融けてそうだな…。
普通の冬なら林道をショートカットしながら登っていくのですが、今年はそんなの無理。忠実に林道を辿ります。2度ほど試みたけど、逆に時間と体力の無駄でした。少し時間はかかるかもしれないけど、一定の力で歩いてればいいので消耗は少なそう。
ふと気が付くと、雪がいつの間にか増えている。標高100mか200m登っただけなのに。このあたりに少し前に降った雨と雪の境目があったのかな~と想像。雪だと増えるし、雨だと融ける…。この差は大きい。牧場が近くなる頃には少しずつラッセルっぽくなってきます。
紙すき山牧場まで登ってきました 草が目立ちます…
下の牧場の基部にきました。いつものように真っ白じゃなくて草が目立ちます。それでもまあ、雪はつながってるので登るに支障はない。滑るのは少し問題アリかもですが、下りるには問題なさそう。
天気の方はだいたい晴れ。姫川対岸の山々は雲に覆われてて、回復が遅れてます。牧場も今はパウダーですが、陽を浴びてるので腐るのも時間の問題。陽を浴びた後に陰ったら、モナカの出来上がりです。
上の牧場は滑るとこないけどロケーションは素晴らしいです
下の牧場のてっぺんまで登ると、上の牧場までは横歩きメイン。これがなかなか長い。上の牧場への登りでは、林道ショートカットできるくらいの積雪にはなってきました。ただ、生えてるものによりますが…。若いブナが多いとこはまだ無理。
上の牧場はいいとこです。牧場だから当たり前ですが牧歌的です。登りは景色を見ながらのんびり歩けるけど、帰りは滑らないからストレス溜まるかも…?
1411mコルへの登りはラッセルでくたびれました~
1411mのコルへの登り方は色々考えられるけど、ヤブを避けるには牧場を長く歩くのが得策かな。牧場からの取り付きが急斜面でヤブが濃いので苦労します。あとは藪が薄く見える場所をつないで高度を稼ぐのみ。このあたり、深いところでは膝下くらいのラッセルに。息が切れました。数歩登っては止まって息を整え…の繰り返しで進まず。稜線が見えててもなかなか辿り着きませんでした。
1411mコルからは尾根歩きで蒲原山へ
1411mの尾根に出てからも苦しい登り。約1520mのポコ越えがキツカッタ~。帰りもこの下りは大変そうだ…。登り返しあるし。ポコを越えれば、あとは緩やかに蒲原山の山頂に向けて登るのみ。
蒲原山山頂に着きました~!
蒲原山の山頂は濃い樹林に囲まれてて展望なし。となりの1429mポコは展望最高なのにな~。水平距離にして300m強。クタクタだったけど、せっかく晴れてるんだからと、最後の力を振り絞って1629mに向かいます。この間、雰囲気は良いですな。気持ちよく歩けました。ウサギも歩き回ってるし。
展望よろしい1629mで大休止とします
1629mで大休止。着いた瞬間は雪倉岳から黒負山までズラリと見えていました。いつの間にか雪倉岳に雲がかかり、あれよあれよで増殖。蒲原山山頂や登って来た方向も、雲に覆われてしまいます。あと5分遅く着いてたら展望にありつけなかったかも…?あと10分遅く着いてたら、ここまで来ずに済んだかも…(笑)
蒲原山山頂に戻ってシールはずして…
蒲原山の山頂まで戻ってシールはずします。脚を中心にもう身も心も疲れてます。滑らないと帰れない…。まともに滑れるところはないので、滑りは苦痛以外の何物でもないです。
しんどかったけど下りはやっぱり早いです
とはいっても、最大限楽しまなければ!約1520mポコは少し登りになります。この下りは雪質が良くて樹間も広い。どうせシール着けるんだから余分に滑っちゃいましょう!
1411mコルからの斜面は北向きでパウダー温存されてます。藪さえなければねぇ~。藪の薄いところを2~3ターンしては止まって、藪を掻い潜る…を何度か繰り返します。牧場に下りる急斜面は藪藪…。の牧場は緩い登りもあり、ストレス溜まるかなと思ってました。でも、そこはやっぱり下りベース、早かったです。
下の牧場。このルートの中で一番の滑れる斜面。予想通りモナカが出来上がっていました。昼まで陽を浴びて緩み、陰ってから時間が経つので必然的にモナカ…。極悪モナカではないので、その気になったらテレマークで滑れたかもしれません。しかし、一人で頑張ってもねぇ~。ということで、へっぴりボーゲンで下りていきました。それでも2度転んだけど。。。
林道をほぼ忠実に登ってきたので登りは長く感じました。そこそこ斜度はあるので下りは早いですね~。そこそこ斜度のある林道というのが、スキーの機動力が最大に生かされる場面だと勝手に思っています。ツボ足との差という意味でも。大平集落手前では案の定林道の雪が途絶えます。2度ほど板をはずしました。そして無事下山であります。雪に着いた跡を見る限り、誰もここには来ていないようでした。
身体はヘトヘトになりましたが、気持ち的には満足できたかな。良いスキー登山となりました。小谷のローソンで惣菜食いながら安曇野に戻ります。
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