栂池BC 天狗原 2023/1/9

成人の日3連休の最終日は栂池BC天狗原。三田原山も候補にあったのですが、直近の写真を見ると雪が少なく、灌木がモジャモジャでみすぼらしい景観。おまけに天気も微妙となると…。ハズレた時の精神的損失が少ないと思われる栂池と相成りました。実際のところ思ったより早めに天候が悪化。三田原山はもう少し耐えたかもしれませんが、今日のところは栂池でよかったのかなと思っている次第であります。

  • 日程: 2022年1月9日(祝)
  • 天気: 晴れのち小雪(爆風)
  • メンバー: T世
  • 温泉: 大町温泉郷 薬師の湯
  • 食事: 家
  • 登山口情報: 栂池スキー場
コースタイム
  • 栂池スキー場ゴンドラ山頂駅(8:50)
  • 成城大小屋(9:45)
  • 天狗原直下滑り出し(10:50~11:00)
  • 栂池スキー場(12:10)

7時半頃チャンピオン駐車場へ。ゴンドラ横の駐車場はガラガラ。チャンピオンもガラガラでした。3連休の人出はあまり多くないとう噂がありましたが、本当なのかなと思いました。ゴンドラの行列もそこそこ程度。ゴンドラ片道料金は1700円。だんだんと値上がりしてるのかな?でもまあ、栂池のゴンドラは距離も標高差も大きいので、高くなっても割には合う感じです。

自然園へと車道歩き 晴れてる!
後立山の主稜線に雲がかかり始めます
稜線の雲はさらに勢力を増す

天気は下り坂予報。午後にはダメになる感じ。歩きだしはほぼ快晴。自然園への車道を歩いている時なんかは、紺碧の青空が広がっていました。成城大小屋まで来ると、後立山の主稜線に雲がかかり始めます。さらに登ると雲は増殖していき、白馬乗鞍岳にも雲がかかるように。天狗原に近付くにつれ、風もビュービュー。天狗原の台上に出るのも厳しくなったため、天狗原の下から滑ることにしました。

天狗原の登り まだブッシュが
滑る斜面は問題なさそう
天狗原が近付くにつれ風が強くなってきた ハクノリはあきらめ
鳩がいました
風が強くて上まで上がれませんので、ここから滑ります

風でたたかれた雪が風下に溜まっていて。激重パウダーって感じに。気を抜くと板を撮られてスッテンコロリンの危険。途中からは昨日のシュプールが残ってて、さらに難しい雪に。楽しく滑れるって感じじゃない。修行系で1本目終了。

これ以上滑っても無駄という気持ちと、せっかく登って来たんだからもう1本という気持ちが錯綜。斜面を変えれば少しマシかもと2本目。あんまり上ると風が強くなるので、中間より少し上で登るのやめ。2本目の斜面は雪質は変わったけど、気持ちよく滑れる雪ではない。アップアップで滑っておしまい。ダメ元で臨んだんですが、ダメ元の中でも悪い方だったかな~

あとは戻るのみ。自然園への車道とぶるかる手前、沢に穴が開いてる箇所がたくさんありました。栂池はわりと雪があるのかなと思ってたけど、沢の割れ具合いを見ると、やっぱり少ないなと思うのでした。車道を滑りゲレンデへ。相変わらず下まで長い。太ももパンパンです。スキー場の雪も堅かった。

風にたたかれた雪が溜まって滑りにくかった
せっかくなので2本目だけど半分だけ


手持ちのガイド本を紹介します

山スキーを始めた頃は情報源といえば山雑誌の記事とガイド本のみ。今のご時世はネットに情報が腐るほどあって、情報を集めるというより選別するという感じ。ネットのレポは個人差大きく主観が入ってて難しいところがありますね。その点ガイド本はレベル的に安定してます。行き先はガイド本で探して、足りない情報をネットで補う…が理想的なのかなと思ってます。

山スキールート212

『212』というだけあって盛りだくさんの内容。定番ルートからマニアックなルートまで品揃え豊富です。値段が2980円と高いけど、内容からすれば安いくらいかも。コレ1冊持ってればOK!って感じですかね。地形図にラインが入ってるので、概念図から地形図に変換する作業も不要です。ちょっと至れり尽くせり過ぎじゃないって感じ。

山スキー百山

隣の山スキールート212とボリュームも見た目も似てますが、こちらは山スキーアルピニズム研究会の著。ちなみに、こっちの方が早くに世に出てます。中身はだいぶ違ってて、かなりマニアック。一般人には行けないルートも多いです。『百名山』ではなく『百山』ってことです。

山スキー百山2

山スキー百山の第2弾です。山スキーアピニズム研究会の著、記録集をよりガイド本化したような感じか。見やすい地形図に落とし込まれており、利用価値が高いです。ただ、レベルの高い人が多いので、自分の力量と合致してるか見極めるのも重要。


東北の山スキー特選ガイド

特選ガイドというだけあって、東北の主なところが網羅されています。オールカラーで解説が丁寧です。東北に住んでる人や、東北への出没頻度が高い人は必携のガイド本かなと思います。

東北山スキー100コース―滑走記とデータ

東北の山スキー本というと、以前はこれでした。しかし、如何せん時代遅れ感が否めなくなってきました。地形は変わらなくても、流行、アプローチ、植生、雪の量などは変わっていきますから。

ハイグレード山スキー―最新ルート集

月刊誌『岳人』では初冬に山スキーの特集が組まれていました。その特集の数年分を集めて一冊のガイド本になったのがこの本。2007年発刊ですが、しばらくは大変お世話になった一冊です。


日本バックカントリー・オール 50エリア170ルート (パウダーガイド12)

ここまで紹介したガイド本はどちらかというと登山系の出版社のもの。この本はパウダーガイドなので、基本的に滑り系の人向け。本の名も『バックカントリー』ですからね。GPSデータも付いてたり。

リフトで登る日帰り山スキー特選ガイド

『リフトで登る』に特化したガイド本。しかも日帰り。2004年発刊。当時は概念図が当たり前だったけど、この本は地形図にルートが引いてあります。かなり大雑把だけど。

山スキールート図集1’〈01~’02〉

2昔前の山スキーのバイブル本。この本も古いので時代遅れ感はありますが、シーズン初めにひと通り目を通すのも良いのかなと。概念図+点線&波線の懐かしい表記です。


山スキールートガイド105

ガイド本というよりも、著者である酒井さんの記録集的な本。エリアは北陸中心で掲載ルートも特殊です。山スキーを始めて最初に買うガイド本でないことだけは確か。ルート図も概念図にラインが引かれた昔ながらの手法です。概念図から地形図に落とし込む作業が必要です。上級者向けの本だと思います。

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